注目製品レビュー ~Nikon 1 V1 & J1編~

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注目製品レビュー ~Nikon 1 V1 & J1編~ スナップ撮影セミナーレポート&ファーストインプレッション

高性能をコンパクトボディに凝縮した「Nikon 1 V1」&「Nikon 1 J1」。この話題のモデルを1カ月間使用する6名のレビューワーにご参加いただき、プロ写真家・大和田良先生によるセミナー&スナップ撮影会を開催しました。このページではセミナーで先生にお話しいただいた内容や撮影会のレポート、「Nikon 1 V1」&「Nikon 1 J1」を使っている参加者の感想をご紹介します。

Nikon 1スナップ撮影セミナーを開催!

セミナー風景 各作品の狙いを詳しく説明。とてもわかりやすく、実践にも役立つ内容ばかりでした。

 グッと冷え込み、あいにくにも小雨がパラついていた開催当日。6名の参加者が集合し、まずは大和田良先生によるセミナーからスタートしました。先生が「Nikon 1」で台北、および今回撮影会を行った江ノ電沿線で撮影した作品をプロジェクターで見ながら、各作品について先生自らが解説していきます。台北では夜景を中心に撮影したとのことで、作品を印象的に見せる光と影の配置の仕方や、「アクティブD-ライティング」を使用した際の効果などを、わかりやすく説明してくれました。また小型軽量なカメラならではの機動性を生かしたノーファインダー撮影、露出補正の上手な活用法など、話の内容は実践で役に立つ手法ばかり。先生はこの後みんなでスナップ撮影を行う江ノ電沿線もロケハン済みで、ロケハン時に撮影した、陽光を生かした海岸での作品を中心に解説。ただ当日はあいにくの天気だったこともあり、「今日は曇り空なので、色を抑えてもいい風景が撮れる所を探してみてください」とのアドバイスをいただきました。約1時間のセミナーが終了し、いよいよスナップ撮影に繰り出します。
 撮影会では、稲村ヶ崎付近の海岸にてスローモーション動画やモーションスナップショットを試してみたり、江ノ電を間近で撮影できる場所で高速連写を試してみたり、鎌倉界隈で思い思いにスナップ撮影を行ったりと、6名の参加者は先生に伝授された構図や技法にチャレンジしながら、それぞれのスタイルで撮影に臨みます。もちろん先生も同行し、移動中は参加者との写真談議も。めったに機会がないプロ写真家との会話に、皆さんそれぞれに刺激を受けたようです。そして無事、撮影会も終了。極寒の中、一日中シャッターを切りまくってかじかんだ手を温めるため、というわけではありませんが、先生、参加者、同行スタッフの足は自然と鎌倉駅前の居酒屋に向かい、「Nikon 1」について、そして写真について熱く語り合ったのでした。

セミナー風景 冷たい風が吹きつける稲村ヶ崎の海岸で撮影。写真を見るだけで寒さを思い出せます。 セミナー風景 自腹購入の「FT-1」と“ナノクリ”レンズを持参していたC級サラリーマンさん。 セミナー風景 食事が出てきたら当たり前のように撮影。先生の何げない気配りにもご注目ください。
セミナー風景 Kazuさんは「J1」なので、撮影は背面液晶モニターを見ながらになります。 セミナー風景 「V1」を使用している円山貫さんは、ファインダーを使っての撮影が中心でした。 セミナー風景 同じ場所で撮った写真を見せ合うと刺激になりますよね。これも撮影会の醍醐味のひとつ。

GANREFメンバーに聞いた「Nikon 1」の印象

Keichiさん Keichiさん
 まずAFはライブビューカメラながら違和感を感じないほど、とても速く感じました。また、私は「よさこい」をメインに撮影しているのですが、「スマートフォトセレクター」は動く被写体に非常に強いですね。今回は江ノ電の流し撮りもこの機能を使ってチャレンジしてみました。今日は天気が悪く暗かったのでややぶれが気になりましたが、使い込んで慣れてくればもっといろいろな場面で活用できると思います。電動ズームの「1 NIKKOR VR 10-100mm f/4.5-5.6 PD-ZOOM」も使用させてもらっていますが、このレンズは動画撮影におすすめ。ズームが滑らかな上、音声も音割れがなくて好印象でした。システムとしては、動画も静止画も簡単に撮れて、しかもコンパクトなので出張旅行などにも重宝しそうです。大和田先生の話を聞いて、光を生かした作品に挑戦しようと、江ノ電撮影ではライトでフレアが入った写真を撮ってみました。その写真はGANREFにアップする予定です。
» KeichiさんがNikon 1で撮影した写真
円山貫さん 円山貫さん
 露出補正で調整するだけで、あとはオートで撮影するならすごくいいカメラだと思います。ただしマニュアルで使おうとするといろいろと設定するのが煩わしく不便さを感じました。私は「D7000」と「D80」を持っていますが、画質に関しては「D80」よりもいいように思います。しかもとてもコンパクトなので、どこへでも持っていけますし。コンデジにはない「写真を撮るぞ」という本気感を持てて、一眼レフカメラより格段に軽い、というのは「Nikon 1」ならではですね。EVFは左右に振るとやや流れますが、違和感なく使えたので十分合格の範囲だと思います。ボディとレンズ2本を小さなポーチに入れて持ち歩けるので、私が好きな散歩写真には最適。これだけ便利に使えれば、しょっちゅう持ち歩きたくなります。今日は大和田先生にお会いすることができ、作品についてのお話が聞けてとても良かったです。やはり真剣に写真をやっている方の言葉は重いな、と感じました。
» 円山貫さんがNikon 1で撮影した写真
C級サラリーマンさん C級サラリーマンさん
 レビューワーに選ばれた翌日、早速「FT1」を購入しました! やはり「FT1」があると表現力や楽しみが広がりますね。レンズの描写力がそのまま表現できたのは大満足。「Nikon 1」はナノクリスタルコートとの相性がいいように思います。FX対応の大きいレンズを着けると見た目はアンバランスになりますが、思ったほどホールド感は悪くないです。あと「モーションスナップショット」もおもしろいですね。これからはやる表現方法ではないでしょうか。今後、ケータイなどでデータのやりとりができるようになるとさらに楽しくなると思います。また、常用している「D3」のサブ機として使えるかも検証してみたのですが、色みに違いがあるのでピクチャーコントロールを煮詰めなければならないかな~というのが正直なところ。今日撮影に訪れたあたりはガッツリ地元なので刺激がないかと思ったのですが、皆さんが四方八方に飛び散っていろいろな被写体を撮っているのを見るだけでも十分刺激になりました。
» C級サラリーマンさんがNikon 1で撮影した写真
Kazuさん Kazuさん
 初めて持ったとき「想像していたより重いな」と思ったのですが、使っていくうちに慣れてきて心地よい重さになりました。設定はコンデジチックで、モードもメニューから選択しなければならず、F値の変更などもマニュアルを見ないとわからないほど最初は戸惑いました。さらにレンズにピントリングがないことにも驚き! やはりコンデジからのステップアップモデルとして使いやすく仕上げているように感じました。最近のトレンドでほとんどのミラーレスモデルに搭載されている「アートフィルター」がないところは、まじめなニコンらしい硬派なカメラだと思います。実際、フィルター機能を使い始めるとそれに頼ってしまったり、撮らされている感じになったりするんですよね(笑)。実機が届いてから付属のソフトウェア「Short Movie Creator」を使ってみたのですが、これが簡単で楽しい! カメラで撮影した画像を自由に組み合わせてBGM付きのショートムービーを作成できるのですが、本当に簡単にできます。違うテーマでいろいろ作ってみたいと思うほど魅力的なソフトです。
» KazuさんがNikon 1で撮影した写真
Chloeさん Chloeさん
 普段はキヤノンの「EOS 7D」をメインに、ソニー「NEX-5」と使い分けています。ニコンのカメラを使うのは今回が初めてなんですが、見た目がかわいらしい、というのが第一印象。ボディだけでなく、レンズ、キャップ、フードがすべて同色で統一感があり、とてもスタイリッシュですよね。ストラップの細さもコンパクトなボディに合っていて、女性でも抵抗なく首からぶら下げることができる楽しいモデルだと思います。デザイン性の高さはミラーレスのなかではナンバーワンじゃないでしょうか。毎日、どこへでも持ち歩けそうなので、ライフスタイルを変えてくれるカメラかもしれません。実は今まではあまり撮影する時間がなかったので、今日は直感的に使えるかどうか試してみました。一番苦労したのは、絞り値の変更がわかりづらかったことでしょうか。良かったところはバッテリーが長持ちすること。レビュー期間内に遠出をする予定もありますので、これから本格的に使っていきたいと思います。
» ChloeさんがNikon 1で撮影した写真
蝸牛さん 蝸牛さん
 ズームレンズがコンパクトで機動力があり、AFも速くて使いやすい印象です。また多彩な機能のなかでも、「モーションスナップショット」はおもしろいと思います。僕は今まで静止画しか撮影していなかったので、「こういう表現方法もあるんだ」とある意味衝撃でした。静止画だけではどうしてもマンネリ化してしまうもの。しかし「Nikon 1」はあらゆる撮影方法を提案して、撮る楽しみを広げてくれるカメラだと思います。こういう機能があれば、動画にも積極的にチャレンジしようという気になりますね。今日は大和田先生の話もとても勉強になりました。僕は漠然と撮っていたところがあったので、今日の撮影会では自分の撮影意図を意識して撮るようにしました。視点や構図など、今日教わったことは今後のスナップ撮影にも生かしていきたいと思います。
» 蝸牛さんがNikon 1で撮影した写真

写真:朝比奈雄太/レポート:中野悦子

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