写真家・萩原 史郎が使ってみた!! 外出先でも家でも撮影をサポートしてくれる究極のノートPCを活用しよう! ~富士通 GRANNOTE(LIFEBOOK AH90/X)編~

執筆・写真:萩原 史郎/取材撮影:礒村 浩一

美しい風景写真は写真ファンなら一度はチャレンジしたいジャンルのひとつといえるだろう。野山、高原、滝、渓流、里山、海などなど、日本には写真で残したい美しい情景が多く、桜や紅葉に代表される花や樹木と絡めたり、野鳥などのワイルドライフを主人公にしたりなど、風景写真・ネイチャー写真は表現方法や楽しみ方も多様だ。一方で実際に撮影するとなると、撮影地は遠い場合が多く、ドラマチックな朝夕は逃したくないので、どうしてもクルマでの移動が多くなる。この記事では、風景・ネイチャー写真家の視点で、クルマ移動にも最適なノートPCの活用方法とおすすめ製品を紹介する。

萩原 史郎萩原 史郎 Shirou Hagihara
1959年山梨県甲府市生まれ。日本大学卒業後、株式会社新日本企画で「季刊(*現在は隔月刊) 風景写真」の創刊に携わり、編集長・発行人を経験。退社後はフリーの風景写真家に転向。現在自然風景を中心に撮影、執筆活動中。著書に「四季の風景撮影」シリーズ8冊(日本カメラ社)、「構図決定へのアプローチ法」「RAWから仕上げる風景写真テクニック」「自然風景撮影 上達の鉄則60」(玄光社)他多数。2015年フジフイルムスクエア企画展「色 X 情」開催。
FMV LIFEBOOK AH90/X
富士通 FMV
GRANNOTE
LIFEBOOK AH90/X

高精細で大型の4K液晶モニター、最新CPUと大容量HDDを搭載し、デジタル一眼カメラでの本格的な撮影をサポートできるノートPC。すべてに上質感を求めた永く愛用できる製品だ。富士通 WEB MARTでの販売は218,505円(税込)。

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四季を通じて毎年新しい発見がある
風景写真&ネイチャー写真の魅力!

  • 「春」
    白馬を代表する山岳を背景に、満開のコブシと菜の花が色を競っている。青空と雲が生み出す爽快な空気感が絡み、春らしい雄大な風景となった。
  • 「夏」
    クルマで林道を進み、渓谷へ一歩一歩下っていく。すると、水が岸壁を滴り落ちる清涼感に溢れた風景と出会える。冬は巨大な氷柱が出現する湯川渓谷だが、そのギャップに感動する。
  • 「秋」
    乗鞍岳に秋が訪れた。ご来光の時刻から午後まで撮影をし、データをバックアップしながら確認した画像の素晴らしさに感動をした記憶が今でも新しい。
  • 「冬」
    裏磐梯で出会った風景。クルマを走らせているときに、ふと車窓を見ると、静かな美しさをまとった風景を発見した。派手ではないが、心に残る風景となった。
  • 「朝」
    渋峠で夜通し星の撮影をして迎えた朝に出会った感動的な風景だ。眼下の雲海と、天を突く光のハーモニーは、まさに一期一会の出会いとなった。
  • 「夕」
    日没後の根本海岸。撮影中は波の音が聞こえていたが、モニターを通して画像を見ると、音のない静謐な風景のように見えてくるから不思議だ。

風景&ネイチャー撮影の移動はクルマ中心
クルマ移動なら大量の荷物も車中泊もOK

 風景写真やネイチャー写真は、アウトドアでの撮影が中心になる写真ジャンルだ。だから機を見て野山や渓流、海などへ出かけていくことになる。身近な場所で撮れる風景にも大いなる魅力はあるが、遠出をすることでしか撮れない風景は、感動の大きさもひとしおである。
 そんなアウトドア系の写真家は、撮影現場では可能な限りの表現を尽くし、なおかつ機材の故障への配慮も行う意味で、複数台のボディとレンズを用意するのは当たり前。季節に合わせた服装や足元の準備なども怠りなくやっていくと荷物は相当な量になるので、必然的にクルマを使うことになる。おそらくほとんどのアウトドア系の写真家はクルマでの移動がメインだろう。
 実はクルマを使うことのメリットは計り知れない。大量の荷物を運べることはもちろんだが、早朝の撮影や夕方から夜の撮影までも十分に対応できる。花が最高に美しくなるタイミングを待つため、何回も通ったり、長期の滞在をすることがあるが、クルマを使えば車中泊を行うことができる。現場にいれば、最高の瞬間を撮り逃すことがないので、クルマを利用する撮影スタイルは好都合なのだ。ただ、そういう場合、撮影データの整理や、一日の成果を振り返るためにパソコンは必須アイテムとなる。私も車中泊をしたり、ホテル泊をする場合は100%、パソコンを現場に持っていく。車中で作業をしたり、ときには撮影や移動の合間にレストランやカフェでパソコンを開くこともあるし、ホテル内では画像処理やメール処理、場合によっては音楽や映画鑑賞などもできる。クルマ移動なら、パソコンを持っていくこともなんら苦ではない。そういう場合は、モニターやキーボードが大きく、画像の確認やキー操作に有利な高性能の大型ノートPCが最適となる。実際、筆者が従来使用しているノートPCは14インチの大型サイズで、このサイズのおかげで、さまざまな作業をスムーズに行うことができている。

風景写真&ネイチャー写真の撮影・機材のポイント


  • こんな悪路も軽々走破しなくてはならないので、クルマは四輪駆動車を使っている。悪路の先には素晴らしい風景が待っているかと思うと、心は逸る。しかし運転は慎重に……である。

  • 急な階段やぬかるんだ道、砂利道や凍った道。薄暗い道や獣道……・。どんな道でも、憧れの風景に出会うためには、厭わず歩いていく。

  • 大型のザックには、隙間なく機材を詰め込み、その上で複数の三脚や、季節や地面の状態に合わせることができるように、種類の異なる長靴などを用意。万全の対策をすることで、美しい場面に出会えるし、安全に行き、そして帰ることができる。

クルマ移動が多いプロ写真家がGRANNOTEを使ってみた!
撮影現場に高性能なノートPCがある心強さを体感

撮影の旅先でもRAW現像やストレージを快適にしたい
だからノートPCの性能にはこだわりたい

 撮影旅には欠かすことができないノートPCだが、今回、富士通のGRANNOTEを使う機会を得たので、さっそく春が早い千葉県・房総半島での撮影の相棒として連れ出してみた。
 実はプロ写真家がノートPCに要求する理想的なハードルは高い。高スペックで多機能であればあるほど、撮影現場や車中、ホテルなどでの幅広い対応がスピーディーに行え、そのぶん、休息やほかの作業に充てる時間が増えるので、大助かりなのだ。その点、GRANNOTEは私が考える要求をことごとくクリアしている。たとえば、SDメモリーカードスロットを搭載しているため、カードリーダーを用意する必要がない。USBインターフェイスは3.0に対応しているので、データの転送スピードが速い。ハードディスクは約1TBの大容量なので、旅先でどんなに撮影しても容量不足には陥らない。モニターのサイズが大きく、解像度は4K(3,840×2,160ドット)なので、画像の詳細な確認がしやすい。
 これらはGRANNOTEの特長の一部に過ぎないが、こうした機能が積み込まれていることが、旅先で使うノートPCにとっては欠かせない部分なのだ。

撮影現場で使ってみたGRANNOTEの便利なポイント


  • きちんと撮影できたかどうか、気になったときは車中でGRANNOTEを開いて確認する。アウトドアでの撮影は、やり直しがきかないので、こういった地味な作業が必要なのだ。

  • 旅先で気に入ったカフェやレストランを見つけたときは、ノートPCを持ち込んでホッと一息つくことも。GRANNOTEはモニターが見やすいので、明るい屋外でも画像のチェックや現像作業ができるのはうれしい。

  • 私が使っているカメラはSDメモリーカードに記録しているので、ノートPCがSDメモリーカードのスロットを装備していることは必須条件となる。GRANNOTEはもちろん装備している。

富士通 GRANNOTE(LIFEBOOK AH90/X)
ここが一押し! 15.6型ワイド 4K液晶

デジタル一眼カメラで撮影したデータも美しく高精細に映し出してくれる

 GRANNOTEの機能の中で、心にぐっと響いたのは何と言っても液晶だ。15.6型ワイドというビッグサイズで、なおかつ3,840×2,160ドットの4K液晶である。800万画素の画像ならdot by dotの表示ができてしまうほどの高精細画面を持っているので、映し出される映像は奥行きがあり、臨場感に溢れている。モニターを触れば、そこにありのままの風景があるような錯覚に囚われてしまう。スケールの大きな風景はもちろんだが、マクロ撮影した被写体は、まさにモニターの先にそれが存在するかのようだ。せっかく写した写真を美しく見たいと思うのは当たり前のことだし、そういうノートPCを求めていたとも言えるが、GRANNOTEの液晶は風景写真家の欲求に応えてくれるものだ。
 モニターはタッチ操作に対応しているので、画像を拡大したりソフトの操作をするなど、さまざまな操作が直感的に行える。車内などの狭い場所で作業をする場合は、マウスやタッチパッドが使いにくいこともあるが、スクリーンタッチの操作ならスムーズかつスピーディーに作業を進めることができる。タッチパネルは旭硝子製の強化ガラス「Dragontrail」を採用しているため傷がつきにくい。長期にわたって美しい状態で使うことができるのは、オーナーにとってはうれしいものだ。

GRANNOTEの15.6型4K液晶のポイント


  • 映し出される映像は実にリアルだ。自分が上手くなったように勘違いしてしまう危険すら感じるほど(笑)。しかし、そこまで美しい映像に酔えるノートPCであることは、写真をやる者にとってはうれしいことこの上ない。

  • すいすい画像を切り替えたり、拡大縮小を行ったり。ソフトの操作も指先だけで行えるので、車中でGRANNOTEを操作するには、むしろタッチ操作のほうが向いているかもしれない。

プロの視点 失敗画像をなくせる!

写真の失敗の多くは、ピントが甘い、ブレてしまったという初歩的なものだが、カメラの背面液晶の画像を見るだけでは見逃してしまうこともある。しかしGRANNOTEに撮影した画像を映し出してみると、あまりの美しさに感動するだけでなく、ピントが甘かったり、ブレていたりする場合は容易に発見できる。即座に再撮影する行動が起こせるメリットは計り知れないのである。

富士通 GRANNOTE(LIFEBOOK AH90/X)は
外でも家でもメインマシンになり得るノートPC

オールインワンの高性能ノートPCだから自宅でも撮影現場でも作品作りをサポートしてくれる

 クルマを使って撮影に行くとき、一緒に連れ出すには最適なGRANNOTEだが、自宅で使ってもメインマシンになり得るスペックを持っている。仕様を見れば、一般的なデスクトップPCを軽々凌駕するほどの豪華な内容を誇ることがわかる。
 CPUにはインテル® Core™ i7-6700HQ プロセッサー(動作周波数:2.60GHz※最大3.50GHz)を採用し、メモリーは8GBを標準搭載する。Photoshopなどの画像編集ソフトも悠々動かせるスペックだ。ハードディスクは約1TBの大容量を誇り、スーパーマルチドライブに対応したBlu-ray Discドライブを装備する。OSはWindows 10 Home 64ビット版だ。インターフェイスにはUSB 3.0×3、USB 2.0×1、SDカードスロット、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN、Bluetooth v4.1、200万画素Webカメラ、NFCなどを搭載している。一般的な評価軸からすれば、これで必要十分と言える。
 さらにキーボードはバックライト付きで、スピーカーはハイレゾ音源の再生に対応したオンキヨー製が採用されているとくれば、自宅での作業が楽しくないはずはない。外に連れ出すもよし。自宅で楽しむもよし。風景写真・ネイチャー写真を愛好する者にとっては、垂涎の一台と言えるのではないだろうか。


  • ハイスペックマシンの証であるインテル® Core™ i7 プロセッサーを搭載。私が普段から使っているPhotoshopもストレスなく動くので、作業をサクサクと進めることが可能だ。

  • Blu-ray Discも再生可能なスーパーマルチドライブを搭載。ロケ先に映画のDVDやBlu-ray Discを持って行き、休憩しながら映画を鑑賞するなんて、ちょっと洒落ている。

  • 頻繁に使うUSBポートは、3.0対応を3基、2.0対応を1基装備している。SDカードスロットから読み出した撮影データを、USB 3.0につないだ外付けHDに高速でコピーすることも可能だ。

  • キーボードが光るので、車中泊のとき、車内を暗くした状態でも操作ができる。周辺へ配慮しながらPCでの作業をしたいときに有効だ。キーボードはたいへん打ちやすく、ストロークは約2.5mm、キーの重さが3段階に調整されているというこだわり仕様だ。

  • ハイレゾ音源対応の円形スピーカーがマウントされているので、音楽の臨場感は格別。リラックスしたいときに、お気に入りの音楽を再生しながらPC作業をするなんて最高だ。

プロの視点 リラックスが傑作を生む!

朝から晩まで撮影漬けになるのも悪くはないが、体力も思考力も集中力も続かなくなる。そんなときは車中でしっかりと休憩をとることを強くおススメする。仮眠をとっても良いが、好きな映画を見たり音楽を聴いてリラックスすることで活力が戻り、その後の撮影がはかどることは往々にしてある。無理は禁物。むしろ適度な休憩やリラックスが傑作を生むと考えて、積極的にGRANNOTEと触れ合う時間を作るとよい。

インストールソフトも充実 
写真編集ソフト&Office&ATOK 2015

サイバーリンク社製写真編集ソフト「PhotoDirector」などの写真系ソフトも豊富

 GRANNOTEにはさまざまなソフトがプレインストールされている。写真・動画系のソフトも豊富で、中でもサイバーリンクの写真編集ソフト「PhotoDirector」に注目したい。「PhotoDirector」はレタッチ、写真管理、RAW 現像ができるソフトなので、これまで写真をレタッチしてこなかった人もこれを機会に気軽に挑戦することができる。

 また、GRANNOTEには、最新のOffice Home and Business Premiumもプレインストールされているので、プライベートから仕事までさまざまに対応することができるのはうれしい。日本語変換ソフトはATOKなので、文章もすいすい書ける。ほかにもプレインストールソフトは充実しているので、何かをやろうとしたときは、まずGRANNOTEのプレインストールソフトを探してみるとよい。

[まとめ]
写真家・萩原史郎はGRANNOTEをこんな写真ファンにおすすめする!

 短期間だが、GRANNOTEを使ってみて、その魅力に惚れ込んだ。ポイントはいくつかあるが、風景写真家から見たときの魅力として3つを挙げてみたい。1つ目はハイスペックマシンなので、ソフトがサクサク動いて作業効率が上がること。外でも自宅でもメインマシンとして使える実感を得た。2つ目はハードディスクの容量に余裕があるため、外出先でのバックアップ用データの保存として使えること。3つ目は4Kモニターの美しさや解像度の高さが、写真の失敗や問題点を露わにしてくれること。大事な仕事のための画像は、GRANNOTEで再生すると失敗はなくなると肌で感じた。
 もちろん、ほかにもおススメしたいポイントはたくさんあるが、クルマを使って撮影をする写真愛好家にとっては、この3つは欠かせないポイントになるはずだ。逆に、そういう撮影スタイルの写真愛好家にはGRANNOTEは最適なノートPCとなる。スペックを見ても長く使える仕様になっているので、安心して購入できると太鼓判を押しておきたい。

FMV LIFEBOOK AH90/X
富士通 FMV
GRANNOTE
LIFEBOOK AH90/X

高精細で大型の4K液晶モニター、最新CPUと大容量HDDを搭載し、デジタル一眼カメラでの本格的な撮影をサポートできるノートPC。すべてに上質感を求めた永く愛用できる製品だ。富士通 WEB MARTでの販売は218,505円(税込)。

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» 購入は 富士通直販WEB MART

品名 LIFEBOOK AH90/X
CPU インテル® Core™ i7-6700HQ プロセッサー(HTテクノロジー対応) (最大3.50GHz)
OS Windows 10 Home 64ビット版
メモリ 8GB (4GB x 2)
ストレージ HDD(約1TB)
液晶 15.6型ワイド 4K[3840×2160ドット]LEDバックライト付タッチパネル式高解像度・高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラーLCD
光学ドライブ BDXL™対応Blu-ray Discドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応)
質量 約2.5kg
駆動時間
(JEITA 2.0)
約4.9時間

インテル® Core™ i7 プロセッサー
Intel Inside® 圧倒的なパフォーマンスを

Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Core、Core Inside、Ultrabook、Intel Atom、Intel Atom Insideは、
アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。