福が満開フォトコンテスト 結果発表

結果発表

福島県で撮影した作品を対象とした「福が満開フォトコンテスト」の入賞作品が決定いたしました。皆さんが福島県で撮影した「行ってみたくなる福島」の写真をぜひご覧ください。

本企画についての詳細は、こちらをご覧ください。

選者

中井精也先生中井精也先生

1967年、東京生まれ。鉄道の車両だけにこだわらず、鉄道にかかわるすべてのものを被写体として独自の視点で鉄道を撮影し、「1日1鉄!」や「ゆる鉄」など新しい鉄道写真のジャンルを生み出した。2004年春から毎日1枚必ず鉄道写真を撮影するブログ「1日1鉄!」を継続中。広告、雑誌写真の撮影のほか、講演やテレビ出演など幅広く活動している。

総評コメント テーブルにずらりと並べられた作品をゆっくりと見て、あらためて福島の自然、風土の奥深さを感じました。力量の差こそあれ、1枚1枚の作品から、自分が感動した風景を伝えたいという想いが感じられ、選ぶのにはとても苦労しましたが、福島の魅力を余すことなく伝える入賞作がそろったと思います。たくさんのご応募ありがとうございました。

萩原俊哉先生萩原俊哉先生

1964年山梨県甲府市生まれ。浅間山北麓の広大な風景に魅せられて、2007年に拠点を移し、2009年には本格的に嬬恋村に移住。 現在自然風景を中心に撮影、写真雑誌等に執筆活動中。主な著書に「ニコン D800 & D800E プロはこう使う。」(インプレスジャパン)など。

総評コメント 「福が満開」というフォトコンテストのテーマに加え、春からの作品募集ということもあり、風景、鉄道、スナップとジャンルを問わず、桜を扱った作品がとても多かったことが印象的です。あらためて福島の数々の自然風景の豊富さ、美しさを再認識するとともに、福島県への関心の高さを感じられるコンテストになったように思います。

鶴巻育子先生鶴巻育子先生

東京生まれ。写真を本格的に学びはじめたのは、社会人になってから。ブライダル写真事務所、カメラマンアシスタントを経て、写真家として独立。カタログ等の撮影、写真雑誌の執筆の他、ワークショップやセミナーなども多数行っている。ライフワークでは東京やヨーロッパのスナップを撮影。

総評コメント 見応えあるたくさんの作品のご応募ありがとうございました。皆さんが満開の福を見つけてワクワクしている気持ちが写真からたくさん伝わってきて、その写真に囲まれ、とても元気になりました! そして、福島に美しい場所がこんなにたくさんあったなんて。私も福を求めて福島に撮影に行きたい気分になりました。入賞した方々、おめでとうございます。

賞品

  • グランプリ びゅう商品券10万円 1名
  • 準グランプリ(審査員特別賞) びゅう商品券5万円 3名
  • 優秀賞 県内有名旅館から選べるペア宿泊券 5名 ※事務局指定の旅館から当選後お選び頂けます。
  • 佳作 福島ブランド米「天のつぶ」10㎏ 10名 ※「天のつぶ」は、福島県が15年の歳月をかけて開発した品種で、穂が出るときに天に向かってまっすぐ伸びる稲の力強さと、天の恵みを受けて豊かに実る一粒一粒のお米をイメージして命名されました。粒ぞろいが良く、光沢があり、しっかりとした食感が楽しめる「天のつぶ」をぜひご賞味ください。

グランプリ

作品 カメラ:キヤノン EOS 5D Mark III  レンズ:トキナー AT-X 16-28 F2.8 PRO FX  撮影地:福島県喜多方市

夢一夜

作者:kamima

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講評(中井精也先生)
最初から審査員全員の目を引く作品でした。暗い印象の作品なので、プリントで見たときは、テーマである「福が満開」の趣旨に合わないように思えました。ただし大きな画面で確認した瞬間、それは間違いだと分かりました。幻想的な湖面と森に浮かび上がる桜。そしてそれを見守るような夜空には、「満開」ならぬ「満天」の星。心を動かす素晴らしい作品にグランプリを贈ります。
講評(萩原俊哉先生)
満開の桜に満天の星空……。福島の美しい「満開」の風景をぎゅっと凝縮しながらも幻想的に表現された作者の発想と技量を高く評価しました。水面の霧、そして桜に向かって一直線に伸びる流れ星までもが素敵なアクセントになっています。作品の作り込みも良く、この場所でまるで夢を見ているような素敵な一夜を過ごした作者の感動が伝わってきます。
講評(鶴巻育子先生)
ずっと観ていたい。この作品を拝見したとき、うっとりして、思わずため息が漏れました。満点の星空の下に1本の桜のあるこの風景は神秘的で、現実の世界なのか? と錯覚してしまうほど。水面に霧がかかり、桜の映り込みに変化が出たところもラッキーでしたね。LEDライトを桜に照らし光の調整を行ったテクニックもお見事です。とにかく美しい!

準グランプリ

作品 カメラ:ニコン D4  レンズ:ニコン AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II  撮影地:福島県猪苗代町

緑 風

作者:Guntop

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講評(萩原俊哉先生)
シンプルイズベスト。この作品を拝見した瞬間から、その画力の高さにグッと引き込まれました。必要のない要素を徹底的に取り除き、黒々とした岩をカンバスに、滝水の透明感、そして新緑の美しさを余すことなく描き出しています。まるで日本画を鑑賞しているかのようなとても洗練された作品で、作者のセンスの良さ、そして画面構成力の高さを感じます。この清流に行ってみたくなる、そう思わせる作品です。

作品 カメラ:ニコン D5100  レンズ:ニコン AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR  撮影地:福島県猪苗代町観音寺川

桜吹雪のお花見日和

作者:pikapi

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講評(鶴巻育子先生)
まさにこのコンテストにふさわしく、福が満開な作品ですね。桜吹雪が舞っている光景に感動しました。また、応募作品の中には、桜の写真がたくさんありましたが、それら中でこの作品が目にとまったのは、お花見を楽しんでいるたくさんの人々の様子が写っており、皆さんがこの場所が好きだということが、写真から伝わってきたからです。豊かな自然とともに暮らしている福島の日常がこの1枚の中にとても表れていると思いました。観音寺川に行ってみたくなりました。

作品 カメラ:ニコン D600  レンズ:タムロン SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO  撮影地:福島県白河市

春到着

作者:yasuhiko

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講評(中井精也先生)
この作品を見たときに「ここに行きたいな。このホームに立って、この風景が見たいな」と、強く思いました。きちんと考え抜かれた緻密な構図ですが、旅人がふと見たときの風景のように見え、とても臨場感のある作品です。ここは誰もが作品を狙うような名所ではありません。常にカメラアイを磨き、センサーを張っているからこそ、こういう光景が見つかるのだと思います。撮り手が見つけて、その風景に感動し、その美しさを伝えたいという真っ直ぐな想いが、そのまま作品に表れている気がします。

優秀賞

作品 カメラ:ニコン D7000  レンズ:タムロン 18-200㎜1:3.5-6.5  撮影地:福島県矢祭町戸津辺の桜

春来

作者:月の花

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講評(中井精也先生)
水郡線は僕もさまざまなアングルで撮影していますが、この場所から撮影した作品は初めて見ました。また素敵な名所が生まれた、そんな気がしています。この作品のすごいところは、構図に入れたくないけれど、入れざるを得ない、いわゆる「必要悪」の処理の仕方の上手さにあると思います。その「必要悪」とは、老木を支える丸太です。よく見ると、列車の周りは丸太だらけなのですが、それを邪魔だと感じさせず、老木を支える重要な被写体として見せているのです。繊細な構図が光る作品だと感じました。

作品 カメラ:ソニー Cyber-shot DSC-RX1R  撮影地:福島県須賀川市 釈迦堂川

鯉のぼりと夜桜

作者:tak002

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講評(鶴巻育子先生)
夜空の中で激しく泳ぐ鯉のぼり。何だかがんばっているように見えて、コミカルな印象でかわいらしい。シャッター速度が遅くなることで、躍動感が出たのが良かったです。また、藍色に染まった空の色と、桜のピンクの淡い色同士のコントラストにも惹かれました。桜と鯉のぼりが同時に楽しめるのは、春が遅くやってくる東北ならではの光景とのこと。このように、東北・福島ならではの風景は、私のように東京に住んでいる者にはとても新鮮で、想像が膨らみワクワクさせられます。

作品 カメラ:キヤノン EOS 5D Mark II  レンズ:キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM  撮影地:福島市飯坂町 花ももの里

楽しいぴょ~ん♪

作者:こころいろ

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講評(鶴巻育子先生)
かわいすぎます。女の子のまん丸な顔は、思わず笑顔になってしまいます。結んだ髪の毛がぴょんと跳ねた瞬間を、絶妙なタイミングでとらえました。桃の花の色と女の子の服装がマッチしていてさわやかでかわいい。手前に入れた桃の花のボケ感、子どもと同じ目線のローアングル、とても冷静にフレーミングされているので、自分のお嬢さんかと思ったら、「花ももの里に来ていた女の子に声をかけて」というコメントにびっくり! ピントがばっちり合っているのも、当り前のようですがなかなか難しいもの。ナイスです。

作品 カメラ:キヤノン EOS 5D Mark III  レンズ:キヤノン EF24-70mm F4L IS USM  撮影地:福島県三春町 福聚寺

福聚寺の侘び寂び

作者:taakganref

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講評(萩原俊哉先生)
樹齢470年と伝わる枝張りの見事な枝垂桜で知られる福聚寺。その傍らで出合ったごく小さな風景を、作者の見事なカメラアイでとらえました。まるで仲良く寄り添うように浮かぶ花の姿に惹かれレンズを向けた、作者の感性の豊かさが伝わってきます。このような場所では、つい大きな風景としてとらえがちですが、このような詫び寂びを感じる風景も福島の美しさの1つとして表現されており、作者の視点の良さを強く感じます。

作品 カメラ:ニコン D7000  レンズ:ニコン AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR  撮影地:福島県福島市 花見山

色樂

作者:カエデ☆

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講評(鶴巻育子先生)
春の花見山の風景。作者は毎年撮っているとのこと。そのような場所では、見どころや時期を知り尽くしているからこそ、最高の1枚を撮ることができるのでしょう。お花の写真、特に桜の風景などは、コントラストや色合いを強く設定しがちで、キツく不自然な写真をよく見るのですが、この作品は目で見たままの柔らかな雰囲気をそのまま再現されていて好評価でした。また、風景写真としては人物が入っていない方が良いのかもしれませんが、道に沿って等間隔に人が並んでいる光景が、私にはほのぼのと感じられました。

佳作

作品 カメラ:キヤノン EOS 5D Mark III  レンズ:キヤノン EF24-105mm F4L IS USM  撮影地:会津 鶴ヶ城

SAKURA

作者:mono

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講評(萩原俊哉先生)
明るい春爛漫の華やかさがとても心地良く心に響く作品です。凛とした中にも優しさが見える、そんな筆者の心情が素敵に表現されています。構図も隙がなくとても丁寧に撮影されていて見ごたえがあります。抜けるような青空に桜が舞うタイミングも良く、とてもさわやかで気持ちの良い鶴ヶ城の春が表現されています。

作品 カメラ:ニコン D5100  レンズ:ニコン AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR  撮影地:猪苗代湖志田浜

2つの夕景を愉しむ

作者:てつ坊

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講評(萩原俊哉先生)
朝焼け、夕焼けの作品もかなり応募数がありましたが、オレンジ色の鮮やかさ、シルエットの砂州(さす)の力強さ、構図のバランスの良さで選出しました。さりげなく配置した船がとても良いアクセントになっているだけでなく、砂州の間に映り込みとして入れた夕日など、作者の技量の高さを感じます。

作品 カメラ:ライカ M  レンズ:ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.  撮影地:福島県郡山市熱海町石筵萩岡

Caress

作者:朱色

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講評(鶴巻育子先生)
「福が満開」というと、どうしてもお花をモチーフにした写真を狙ってしまうところを、このように違う視点で被写体を探した点に個性を感じました。2頭がお互いに顔を近づけ、何を伝え合っているのでしょうか? 確かにここには愛がありますよね。切なさと温かみの両方を感じる作品です。左の馬に付いている藁のリアル感、通路の真ん中から狙うことで写真に出た奥行き、モノクロならではの表現力。シンプルに写真作品として見ても、気持ちが入っている素晴らしい1枚だと思いました。

作品 カメラ:ニコン D3000  レンズ:ニコン AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR  撮影地:会津鉄道

新緑の第三大川橋梁。

作者:むー太郎

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講評(中井精也先生)
定番の構図ではありますが、ここまで完成度の高い作品は稀だと思います。山萌えるような新緑と、それを映す川の、息を飲むような美しさ。そしてそこに浮かび上がるような、鮮やかな色彩のディーゼルカーが、多くの審査員の心を動かしました。ただ素晴らしい作品だけに、タイトルには一考が必要だと感じました。

作品 カメラ:ソニー α99  レンズ:ソニー Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSM  撮影地:福島県郡山市湖南町浜路

うつくしま ふくしま

作者:佐藤尚宏

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講評(萩原俊哉先生)
雪の磐梯山を写し出す猪苗代湖の神秘的なシンメトリーと、どこまでも高い、抜けるような青空の透明感がとても美しく表現された作品です。冬には強い風によって作られる飛沫氷でも知られる猪苗代湖ですが、これだけの静寂な映り込みに出合い、そしてレンズを向けた作者の感動が伝わります。

作品 カメラ:キヤノン EOS 6D  レンズ:キヤノン EF24-105mm F4L IS USM  撮影地:福島県富岡町

サクラのトンネル

作者:say0677

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講評(中井精也先生)
東日本大震災による原発事故が発生するまでは、お花見の名所だった富岡町の桜並木。その「今」の風景をまっすぐにとらえた作品です。とても穏やかな写真ですが、立ち入りが制限され、このアングルで撮影できてしまうという現実を知ると、ただ美しいだけではない、とても深い想いの込められた作品であることを、ひしひしと感じます。

作品 カメラ:ペンタックス K100D Super  レンズ:シグマ 18-125mm F3.8-5.6DC OS HSM  撮影地:福島県古殿町 ふるどの桜街道

奇跡のとき

作者:たけじゅん

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講評(中井精也先生)
見事な桜吹雪をとらえた作品です。桜吹雪をスチール写真で撮ると、動画や肉眼で見たときのような感動がなかなか写りませんが、これは春風が感じられるほど、奇跡的な瞬間だと思います。あえて赤い橋を中央に置いている構図だと思いますが、もう少し画面全体を上に向けた位置に置く方が、バランスが良くなると思います。

作品 カメラ:キヤノン PowerShot S90  撮影地:福島県いわき市

ふるさと

作者:かずまさ

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講評(中井精也先生)
作者のふるさと、いわき市で撮影した風景だそうです。福島県にはお立ち台と呼ばれる撮影名所がたくさんありますが、そういう場所ではなく、自分が心を動かされる風景を見据え、作品にしていく強さが、この作品の感動を生み出しています。福島はいろいろな困難に直面していますが、この輝く空の向こうには、希望の未来が待っている。そんな気にさせてくれる1枚だと思います。

作品 カメラ:ニコン D300S  レンズ:ニコン AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED  撮影地:福島県三春町

満開の三春の滝桜

作者:ベース

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講評(萩原俊哉先生)
今回のテーマ「福が満開」にピッタリの作品です。三春の滝桜を題材にした作品は多数の応募がありましたが、この作品は、透明感のあるすっきりとした青空に映える桜の美しさをとても気持ち良く表現されています。ひとつだけ残念なのは選出時点で作品のタイトルがなかったことです。ステキな作品名を付けてください。

作品 カメラ:キヤノン EOS 5D Mark III  レンズ:キヤノン EOS EF24-105mm  撮影地:裏磐梯桧原湖

朝光の耀き

作者:asakusadake

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講評(鶴巻育子先生)
早朝の太陽の光を浴びて輝いている裏磐梯の一本桜。それだけを写すのではなく、畑を耕しているおじさんと一緒に構成したところが最高ですね。桜がおじさんを見守っていてくれているよう。これは当たり前のいつもの風景でしょうが、やはり日常の中に幸せって感じるものなんだなぁと、あらためて感じた心が温まる1枚。また、作者は写真撮影のあと、朝ご飯におにぎりをいただいたとか。このような繋がりや優しさに出合えるのも、写真の楽しさだと思えてうれしい!

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