GANREF特別企画 ポートレート撮影術&おすすめアイテム

現在表示しているページ
トップ > GANREF特別企画 ポートレート撮影術&おすすめアイテム

GANREF特別企画 ポートレート撮影術&おすすめアイテム

レポート:礒村浩一/モデル:夏弥

おすすめアイテムコレクション ~ベルボン編~

ポートレート撮影ではカメラは手持ちでの撮影が一般的だが、安定した構図を望む場合や、夜景ポートレートなど暗い場所での撮影、スローシャッターで背景をわざとぶらす撮影では、三脚にカメラを固定する必要が出てくる。また三脚を使うほどカメラを固定する必要がなくとも、一脚を使用することで安定した構図を得ることもできる。状況に応じて使い分けよう。

製品画像ジオ・カルマーニュN635M

メーカー希望小売価格:69,720円(税込)

 ベルボンの三脚「ジオ・カルマーニュ(Geo Carmagne)」シリーズは超望遠レンズや大判カメラまでもしっかりと固定して安定した撮影が可能な信頼性の高いカーボン三脚だ。そのなかでも「ジオ・カルマーニュN635M」は高い剛性と優れた伸縮性を持ち合わせており、それでいて重さは2,230gと非常に軽量な三脚となっている。脚の段数は3段で全高は1,456mm、エレベーターを上げると最高で1,880mmまで高くなる。セットされた雲台はマグネシウム製の3ウェイ雲台で、大型でありながらもしっかりとした固定力と軽量化を両立している。脚のロックはナット式で脚パイプ内に「空回り防止機構」を備えているので、パイプの空回りも起こらずどの段からでも締め緩めが非常に行いやすい。またローポジションも手軽に行える「セミオートラチェット式3段開脚」を採用している。

作例

「ジオ・カルマーニュN635M」は3段の脚を伸ばすと雲台までの高さがおよそ160cmとなる。筆者の身長が約170cmなのでカメラのファインダーをのぞくのにちょうど良い高さだ。

作例

「ジオ・カルマーニュN635M」にセットされている雲台はマグネシウム製の「PHD-65Q」。大きくしっかりとした雲台だが重さは約580gと非常に軽量。カメラの固定にはクイックシューを使用する。

作例

大口径レンズを装着したフルサイズ一眼レフカメラを取り付けたところ。しっかりとした剛性により安定した撮影が可能だ。

製品画像ジオ・ポッドN64

メーカー希望小売価格:26,250円(税込)

 一脚は三脚のようにカメラを完全に固定することはできないが、手持ち撮影の補助として非常に有効な機材だ。ポートレート撮影においてもその効果は高く、特に望遠レンズを使用しての撮影時には安定した構図を得ることができる。「ジオ・ポッドN64(Geo Pod N64)」は4段式の脚で最大1,540mmの高さまで上がるカーボン製の一脚である。台座に自由雲台を取り付けてカメラを向ける角度を調整するのが一般的だ。質量は485gと比較的軽量だが使用時の剛性は非常に高い。また一番短く縮めると495mmとなり、しゃがんだ状態での撮影時にも程よい高さとなる。携行する際にはカメラバッグの脇に差しておけば邪魔にはならない。

作例 作例

望遠レンズの狭い画角の中でモデルをしっかりととらえるには構図を安定させる必要があるのだが、手持ちで安定させるのは大変だ。そんなときは一脚の出番。カメラの重さを支えることができるので、構図をしっかりと決めて撮影することができる。

作例

「ジオ・ポッドN64」は一番短い495mmから最大の1,540mmまで自在に長さを調整できる。ロックはナット形式で脚パイプの「空回り防止機構」付き。ロックを緩めても空回りしないので、撮影アングルに合わせてとっさに長さを調整することが可能だ。

ジオ・カルマーニュN635M(Geo Carmagne N635M)
全高(EV含む) 1,880mm
全高(EVなし) 1,456mm
EVスライド量 424mm
最低高 253mm
縮長 695mm
脚径/段数 28mm/3段
重さ 2,230g
推奨積載 4kg
雲台 PHD-65Q
雲台分離 可能
雲台取付ネジ UNC1/4 UNC3/8 両対応
クイックシュー QRA-35Lシュー ブラック
水準器 ニ軸水準器
EV方式 手動
三段開脚 可能
脚パイプ インナージャットパイプ
脚ロック方式 ナットロック
石突 可変石突
三脚ケース 専用ケース付属
ジオ・ポッドN64 (Geo Pod N64)
全高 1,540mm
縮長 495mm
台座径 53mm
脚径/段数 28mm/4段
重さ 485g
推奨積載 4kg
雲台 別売
雲台取付ネジ UNC1/4 UNC3/8 両対応
脚パイプ インナージャットパイプ
脚ロック方式 ナットロック
石突 ゴム石突
一脚ケース 別売 DX-L Black