三脚はぶれを防ぐだけじゃない! feat.ベルボン

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なんのために三脚を使うのか

ベルボン ジオ・カルマーニュ E645  「写真上達のコツはなんですか?」というご質問をいただくことがよくあります。そういったとき私は、まず良い三脚を使うことをおすすめするようにしています。新しいカメラやレンズのことは皆さんよくご存じなのですが、三脚の選び方がよくわからないという声もよく耳にします。そこで今回はいくつかの作例を挙げながら、最適な三脚選びを考えていきましょう。

 まず三脚を使用するメリットですが、誰しも最初に思いつくのが「ぶれ」を抑えることができる点になるでしょう。あまり明るくない場所や夜景の撮影などで手持ちで撮影すると、全体がぶれた写真となってしまいます。これではどんなに良いシーンを撮影したとしてもまったく意味がありません。このような場合ではカメラを三脚に据えて静かにシャッターを切ることでぶれのない写真を撮影することができます。

 またぶれる恐れのないシーンであっても、画面の隅々まで確認して構図をしっかりと整えて撮影するためには三脚が必要になります。例えば風景撮影では、余計なものを写り込ませないことと、太陽の位置の変化による光の差し方や空の色など刻一刻と変わっていく表情をとらえることがとても大切です。三脚があれば構図を固定したまま最適な瞬間を待つこともできます。さらに風景写真の基本ともいえる、画面の水平をしっかりと合わせるためにも三脚の使用はとても有効です。手持ちでの撮影では、自分では画面の水平を合わせたつもりでも実際には傾いて撮影していたということがよくあるからです。

 もうひとつ、マクロ撮影の際にも非常に有効です。花や昆虫のような小さなものを大きく撮影するマクロ撮影では、その特性からピントの合う範囲がとても狭くなります。そのため、少しの体の揺れだけでもピント位置が前後してしまう恐れがあるのです。これを防ぐためにも三脚にカメラを固定して撮影するようにしましょう。ライブビュー撮影などで、ピント位置を拡大表示させてピント合わせを行う場合にも三脚の使用は欠かせません。

実例で見る三脚の効果

ぶれを防ぐ

三脚を使用した写真三脚を使用した写真 手ぶれした写真手ぶれした写真  夜景などの撮影ではシャッタースピードが遅くなり手ぶれを起こしがちですが、三脚にカメラを据え付ければぶれのないクリアな撮影が可能になります。不必要にISO感度を上げずに済むので、画質低下の原因となる高感度ノイズを避けることもできます。また夜景に限らず望遠レンズを使用しての撮影の際のぶれ抑止にも効果的です。

水平を出す

水平が合っている写真水平が合っている写真 傾いてしまった写真傾いてしまった写真  風景や建物の撮影では画面の水平をしっかりと合わせるようにしましょう。画面が傾いていると不安定な写真になってしまいます。手持ち撮影では難しい水平合わせもカメラを三脚に据えて、ファインダー内やライブビュー画面の格子線、水準器などを使用して慎重に調整することで画面を正しく水平に合わせることができます。

ピントをシビアに合わせる

ピント位置が適切な写真ピント位置が適切な写真 ピント位置がずれた写真ピント位置がずれた写真  被写体に極端に接近して撮影するマクロ撮影では、被写界深度がとても浅くなるのでピント合わせを慎重に行う必要があります。そのためにはカメラを三脚でしっかりと固定しておくことをおすすめします。手持ち撮影では微妙な体の動きによって、合わせたピント位置とずれてしまう恐れがあるからです。

この被写体を撮るなら三脚は必需品!

朝日・夕日・夜景

朝日・夕日・夜景

カメラ:オリンパス E-330/レンズ:ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5(54mmで使用)/露出モード:マニュアル露出/絞り:F3.5/シャッタースピード:1/160秒/ISO感度:100/WB:5,300K/仕上がり:VIVID

朝夕の風景や夜景では、ぶれを抑えて、構図もしっかりと作って撮影に臨みましょう。写真は日本最北端である宗谷岬で迎えた朝日です。真っ赤に染まったオホーツク海と、どこまでもまっすぐな水平線をとらえるために、カメラを三脚に据えて暗いうちから日の出を待ち、太陽が雲の合間から顔をのぞかせた瞬間にシャッターを切りました。海面に現れたひと筋の真っ赤な道がとても印象的でした。

滝・渓流

滝・渓流

カメラ:オリンパス E-3/レンズ:ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD (21mmで使用)/露出モード:マニュアル露出/絞り:F6.3/シャッタースピード:1/4秒/ISO感度:100/WB:5,300K/仕上がり:VIVID

首都圏の西部に位置する奥多摩の山々は豊富な雨水を蓄えた森林に覆われています。雨水は渓流を流れ首都の水源を担う湖へと集まります。カメラを三脚に据え付け、滝の際まで寄せ、勢いよく駆け下りる姿をスローシャッターで撮影しました。水が、まるで命ある生き物のように写し出されています。

花などのマクロ撮影

花などのマクロ撮影

カメラ:オリンパス E-3/レンズ:ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro (50mmで使用)/露出モード:マニュアル露出/絞り:F6.3/シャッタースピード:1/125秒/ISO感度:400/WB:5,300K/仕上がり:VIVID

林道沿いにそっと咲く紫色の花。黄色いおしべとのコントラストに目を奪われます。三脚をローアングルポジションにして、マクロレンズを装着したカメラをそっと花に近づけ、花のしべに慎重にピントを合わせて静かにシャッターを切りました。

光跡を写す被写体

光跡を写す被写体

カメラ:オリンパス E-3/レンズ:ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD (12mmで使用)/露出モード:マニュアル露出/絞り:F8/シャッタースピード:8秒/ISO感度:100/WB:オート/仕上がり:NATURAL

複雑に交差する道の上に三脚を据え付け、長時間露光で走り抜けるクルマの光跡を撮影しました。しっかりとした三脚と長時間露光という手法の組み合わせによる写真ならではの表現となりました。打ち上げ花火をきれいに写し取る場合にも、カメラを三脚に据えて、長時間露光で撮影します。

しっかりとした構図作りのための便利アイテム
デジタル水準器 アクションレベル サウンド

 カメラの水平を合わせるのに欠かせないのが水準器です。カメラ用水準器にはいくつかの製品がありますが、水平レベルを光と音で教えてくれるのが電子水準器「アクションレベル サウンド」です。このアクションレベル サウンドをカメラのアクセサリーシューに取り付けて電源を入れれば、LEDライトが光ってカメラの傾き度合いを教えてくれます。水平になると、中央のLEDライトが緑に光ると同時に「ピッ」と電子音が鳴るので、夜景撮影など暗い場所の使用でも水準器が見えずに困ることもありません。

ベルボン アクションレベル サウンド

ベルボン
アクションレベル サウンド

実勢価格:
5,300円前後(GANREF調査)
横位置時 縦位置時
横位置時 横位置時 縦位置時 縦位置時

5つのLEDライトのうち中央のライトが緑に光るように、カメラの角度を調整して水平に合わせます。水平になると「ピッ」と電子音が鳴ります。どちらかにカメラが傾くと下がっている側のLEDライトが光ります。また、カメラを縦位置にセットすると、アクションレベルサウンドも縦位置モードに自動的に切り替わり、横位置での使用と同様にカメラを水平に合わせると中央のLEDライトが緑に光り、電子音が鳴ります。

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デジカメエキスパート虎の巻

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