EF-S60mm F2.8 マクロ USM:キヤノン(canon)

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EF-S60mm F2.8 マクロ USMのレビュー・撮影記

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カメラ: EOS 70D

レンズ: EF-S60mm F2.8 マクロ USM

EF-S60mm F2.8 マクロ USMのGANREFマガジン最新記事

標準~中望遠単焦点&マクロレンズの「ぼけ」大全:キヤノン EFマウント編

レンズの性格を表現する言葉として「ぼけ」はあまりにも有名だ。英語圏に住む海外のカメラファンの間でも、原語に近い発音である「Bokeh」という言葉が広く使われている。 

公開日: 2010年03月05日

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EF-S60mm F2.8 マクロ USMの新着写真

EF-S60mm F2.8 マクロ USMのマガジン記事

標準~中望遠単焦点&マクロレンズの「ぼけ」大全:キヤノン EFマウント編

公開日: 2010年03月05日

イメージ  レンズの性格を表現する言葉として「ぼけ」はあまりにも有名だ。英語圏に住む海外のカメラファンの間でも、原語に近い発音である「Bokeh」という言葉が広く使われている。さてレンズにおけるぼけの定義にはさまざまな解釈があり、ぼけの感じ方も十人十色だ。光学的にはピントが合っている部分以外のすべての描写がぼけの対象となるが、一般的には主要被写体に対して最も大きくぼけている部分を「ぼけ」とする場合が多い。またぼけの発生についてのメカニズムも複雑であり、単に絞り値が小さいからといってすべてのレンズが美しいぼけを表現できるとは限らない。今回はそれらの現象を実際に目視できるよう、描写テストを実施。絞りによって変化するぼけの様子や、レンズごとに異なるぼけのテイストを探ってみることにした。使用カメラはAPS-C機専用レンズ:EOS 7D、フルサイズ対応レンズ:EOS 5D Mark II。絞り優先AEを使用し、1/3EVステップで、1クリックずつ絞り込みながら撮影した。

どこをどう見れば良いかを理解しよう

イメージ  ひとくちでぼけを見るといっても、ぼけのどの部分を見ればいいのかベテランでも迷うことだろう。ぼけにはその描写性によってさまざまな尺度が存在。ぼけそのものの大きさから、ぼけの形や周囲とのなじみ方までが評価基準となる。ぼけについてはMTF特性図のように性能を示すグラフはないが、光学設計時にはぼけの良しあしを判断できる光路図があり、そのグラフを見れば専門家であればぼけの性質を理解できる。しかしこれらのデータはメーカー門外不出であり、われわれは実写画像からぼけの性質を読み解くしかない。以下はぼけを評価する上で代表的な項目であるが、これですべてが決定されるわけではない。あくまでぼけの良しあしを判断する上でのアウトラインであると理解されたい。なお、下にある画像は、左の画像の各番号部分を拡大したもの。

① ぼけの大きさ

大きい 大きい 小さい 小さい  ぼけの大小を示す評価基準。特に大きさについての規定は存在しないが、ほかと比較する上で用いられる。絞り値と密接に関係しており、開放F値が小さいほどぼけの大きさは大きくなる傾向がある。背景に設置した点光源のぼけの大きさを比較対象物にするとわかりやすい。

② ぼけの柔らかさ

柔らかい 柔らかい 硬い 硬い  ぼけの柔らかさとは、ぼけの描写がいかにソフトであるかを示す評価基準。ぼけの中心をピークとした場合、なだらかに周囲に溶け込むぼけが理想的といえる。ぼけのエッジに硬さがあるとざわついたイメージとなり、直線で構成される被写体では二線ぼけにつながりやすい。また絞りの形が出てしまうことも硬軟に影響する。

③ 口径食の影響

口径食が少ない 口径食が少ない 口径食が多い 口径食が多い  口径食とは入射する光がレンズの鏡胴部などに遮られる現象であり、周辺光の現象を引き起こす。ぼけにおいては点光源のぼけが真円ではなくラグビーボール状にゆがむことから、イルミネーションの撮影や玉ぼけを生かす撮影でしばしば問題となる。程度の差こそあれ口径食は発生するが、いかに低レベルであるかがポイントだ。

※以下の作例は絞り開放から3クリックごとの画像を掲載しています。

写真/レポート:高橋良輔(通称・カメ高)

APS-C機専用レンズ(使用ボディ:キヤノン EOS 7D)

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

F1.8以降点光源やや注意

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

点光源の描写も得意

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

90mm譲りの安定感

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

F3.2でベストなぼけ

フルサイズ対応レンズ(使用ボディ:EOS 5D Mark II)

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

開放時の柔らかさは必見

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

F2.5までが勝負どころ

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

ワイドだがぼけ味も良し

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

開放のぼけは50mmクラス

F1.2 F1.2

F1.8 F1.8

F2.5 F2.5

ぼけの重なりすら柔らか

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

開放で勝負して吉

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

ぼけの重なりに技アリ

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

F2まで幅広く使える

F1.8 F1.8

F2.5 F2.5

F3.5 F3.5

F2までで勝負を決めたい

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

F2.2で点光源が落ち着く

F2.5 F2.5

F3.5 F3.5

F5 F5

ぼけ狙いならば近接必要

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

絞っても点光源崩れず

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

ぼけ狙いなら近接せよ

F1.2 F1.2

F1.8 F1.8

F2.5 F2.5

大きさ、滑らかさ抜群

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

エッジの描写に自信アリ

F1.8 F1.8

F2.5 F2.5

F3.5 F3.5

開放で使って吉

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

絞ってもぼけ味良し

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

開放でさらに冴えるぼけ

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

絞っても点光源崩れず

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

絞っても点光源崩れず

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

ぼけの滑らかさはIS優位か

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

シャープだがぼけも美的

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

ぼけ狙いなら開放付近で

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この記事のURL:http://ganref.jp/items/lens/canon/39#imp_357

EF-S60mm F2.8 マクロ USMのマガジン記事

将来を見据えて考えるキヤノン派のマクロレンズ選び

公開日: 2009年05月26日

キヤノンのAPS-Cサイズ対応のマクロレンズは、フルサイズの撮像素子を搭載したEOS 5Dなどには使用できないのが弱点だ。今回はEF-SレンズとEFマウントレンズを対決させて、キヤノンユーザーが幸せになるためのマクロレンズ選びを考えてみよう。

写真・文:高橋良輔(通称:カメ高)

 

純正なのに使えない? EF-Sレンズの深い悩み

 EOS Kiss Digital Xをはじめ、キヤノンAPS-Cサイズの撮像素子をもつデジタル一眼レフオーナーにとっての悩みとはEF-Sレンズそのものの存在だ。APS-Cサイズの撮像素子を搭載しているキヤノンのデジタル一眼レフは、実撮影画角が1.6倍されるので、EF-Sレンズの価値は広角側を補う目的のみならず、中望遠域の拡充にもある。その便宜性とはうらはらに、EF-Sレンズを買えば買うほどフルサイズの撮像素子を搭載したカメラが使えなくなる。一般的なユーザーはマクロレンズを頻繁に買い替えることは少ないだろう。もし、撮像素子サイズの違うカメラに買い替えることがあっても、同じレンズを使いたい。そんな心理をズバリと突いてきたのがシグマ 70mm F2.8 EX DG MACRO(以下シグマ)。EFマウントのため、APS-Cサイズの撮像素子を搭載したカメラでもフルサイズの撮像素子を搭載したカメラでも使用できる。
 今回は、純正以上に気配りされたこのレンズとEF-S60mm F2.8 マクロ USM(以下キヤノン)をEOS 30Dでテストした。

キヤノン VS シグマ

キヤノン EF-S60mm F2.8 マクロ USM
APS-C系EOSデジタルに装着した場合の実撮影画角は、96mm相当(35mm判換算)になる。小型軽量さもウリで、その外観はEF85mm F1.8 USMに酷似している。超音波モーターを内蔵し、マクロからポートレートまで用途は多彩だ
◎標準価格:59,850円(ケース、フード付き)
◎実勢価格:51,000円前後
◎発売時期:2005年3月
http://canon.jp/
シグマ 70mm F2.8 EX DG MACRO
キヤノンAPS-C系に装着時の実撮影画角は112mm相当(35mm判換算)。EFマウントに準拠し、フルサイズでの使用も可能だ。レンズの後群にこれでもかと、高屈折率特殊低分散ガラスを採用し、倍率色収差と近接撮影時に発生する軸上色収差を補正した
◎標準価格:64,995円(ケース、フード付き)
◎実勢価格:52,000円前後
◎発売時期:2006年7月
http://www.sigma-photo.co.jp/

レンズ繰り出し時

キヤノン レンズ繰り出し時
フローティングシステムを採用した光学設計のため、最短撮影距離のときにもレンズの全長は変化はない。またシグマ同様に近接撮影時にもF値の変化はなく、使い勝手に優れた設計となっている
シグマ レンズ繰り出し時
最短撮影距離のときは鏡胴部は長く伸びる。しかしF値は固定式であるため、高速シャッタースピードを保てるなどのメリットがある。近接撮影時には被写体との距離に注意したい

レンズ構成図

キヤノン レンズ構成図

レンズ構成8群12枚
最短撮影距離20cm
最大撮影倍率1:1
フィルター径φ52mm
最大径×全長φ73×69.8mm
重さ335g
シグマ レンズ構成図
SLDガラス
レンズ構成9群10枚
最短撮影距離25.7cm
最大撮影倍率1:1
フィルター径φ62mm
最大径×全長φ76×95mm
重さ525g

MTF曲線

キヤノン MTF曲線
※S:放射方向、M:同心方向
※グラフの縦軸はコントラスト、横軸は画面中心からの距離(単位:mm)を表しています

開放(F2.8)のMTF曲線。ヌケと解像力が同居している。またグラフの実線と破線の並び方もよく、いいぼけ味も期待できる
シグマ MTF曲線
※S:放射方向、M:同心方向
※グラフの縦軸はコントラスト、横軸は画面中心からの距離(単位:mm)を表しています

開放(F2.8)のMTF曲線。やや複雑に曲線がからむ。周辺域の数値はやや不安な部分もあるようだ
 

レンズよもやま話

マクロレンズなどに搭載されている「フローティングシステム」とは、光学系内部のいくつかのレンズ群を、それぞれ異なる量で繰り出してフォーカシングさせるしくみのこと。撮影距離の変化にともなう軸上収差などの収差変動を抑制できる。

デジタルカメラマガジン2006年10月号掲載

解像力チャートテスト レンズの資質をテストチャートでひも解く

キヤノン EF-S60mm F2.8 マクロ USM シグマ 70mm F2.8 EX DG MACRO
キヤノン 解像力チャート 画面中心部の解像力はシグマと互角の結果だ。しかし、解放時の画面周辺域ではやや像が流れる傾向があり、開放で使うときは撮影条件を整えたい シグマ 解像力チャート 開放でも安定した画質だ。さすがに徹底した対策が講じられているため、色収差の発生も皆無。マクロレンズとして高い資質をもつことが証明された
60mm F2.8(開放) 60mm F2.8(開放) 70mm F2.8(開放) 70mm F2.8(開放)
60mm F8 60mm F8 70mm F8 70mm F8

周辺部でも安定した描写をもつ優秀なシグマレンズ

 さすがに解像力では定評のある2本のマクロレンズの対決だけに、中心部の描写はすばらしい結果になった。
 キヤノンは、開放時に周辺部で解像不足の傾向があり、MTF曲線から見えた仮説が立証されるカタチとなった。とはいえ、F8では一転してシャープな描写になる。これもMTFによる数値と同傾向である。対するシグマは開放から中心部・周辺部とも満足できる解像力がある。また各域ともF8時より開放時のほうがシャープな印象さえあり、キヤノンとの性格の差を示している。このことから、シグマに関してはレンズの収差を除去するために絞り込む必要はまったくないといってもいい。また、ささいなことではあるが、キヤノンは開放時に露出がアンダーとなる傾向があった。しかし、この傾向はF4で撮影したときに完全に収束した。

チャートの読み方

レンズの歪みはそれぞれの水平・垂直線で、また解像力は全13か所の四角いテストパターンで読み解く。テストパターンは斜め方向45度に傾きがつけられており、ローパスフィルターの角度を考慮しているため、目視しやすいほうをそれぞれ選ぶ。テストパターンの大きさはもっとも大きなもので600万画素の平均的な解像力を、またもっとも小さいものが2,000万画素での解像力限界を示す。ただしレンズ評価の場合にはあくまで客観的な指標として使用している。

チャート制作:小山壮二

逆光での実写テスト 激しい光にどこまで耐えられるのか

キヤノン EF-S60mm F2.8 マクロ USM シグマ 70mm F2.8 EX DG MACRO
撮影:キヤノン EF-S60mm F2.8 マクロ USM F8で撮影。ほぼ完璧な逆光対策が施されている様子だ。ゴーストやフレアの発生もなく、暗部の締まりも保たれている 撮影:シグマ 70mm F2.8 EX DG MACRO F8で撮影。画面右下にわずかなゴーストが発生している。また光源付近にも若干の筋状のフレアが見られる

圧倒的な逆光耐性! キヤノンの驚くべき実力

 外部ストロボを使用して、画面内に光源を入れ、フレアやゴーストの発生の仕方を比較した。結果としては、キヤノンとシグマ2本ともに強い逆光耐性があることがわかった。とくにキヤノンのフレアやゴーストへの対策は群を抜き、逆光の影響をみじんも受けていないのには驚く。けっしてシグマの性能が劣るわけではないのだが、キヤノンの逆光耐性の性能には一般的なレンズの平均値をはるかに超えるものがあるのだ。
 また、キヤノンはフローティングシステムを採用していることにより、やや複雑な光学構成となってはいるが、レンズの配置とコーティングの最適化で、強い逆光耐性を実現しているのことは賛辞に値するだろう。シグマも一般的な撮影では逆光の影響はほぼ受けないと推察されるが、今回の実写テストの結果はキヤノンがシグマを制した。
 第一ラウンドの解像力チャートテストではやや出遅れた感のあったキヤノンだが、逆光での実写テストでは勝利した。

レンズよもやま話

一般的に、超音波モーターの利点にはフォーカス速度の速さがあげられるが、低温下での動作にも優れた性能をもっている。ちなみにキヤノン製のUSM使用可能温度範囲は、-30~+60℃と広い。

デジタルカメラマガジン2006年10月号掲載

ぼけぐあいテスト きれいに背景をぼかす資質を探る

キヤノン EF-S60mm F2.8 マクロ USM シグマ 70mm F2.8 EX DG MACRO
撮影:キヤノン EF-S60mm F2.8 マクロ USM F2.8にて撮影した。残念ながら点光源のぼけはキレイとはいえない。周辺部ではラグビーボール状になってしまった。また中心部では角張った描写となる 撮影:シグマ 70mm F2.8 EX DG MACRO F2.8にて撮影した。点光源もほぼ円形となり、きれいな丸いぼけが表現できている。これはマクロレンズとして理想的な表現だといえるだろう

開放での絞り形状の違いが点光源の表現に差を生む

 マクロレンズは開放で撮影することが多い。そこで、開放(F2.8)での点光源の描写力を見てみる。ともに丸いはずの光源が周辺域ではラグビーボール状に歪むものの、中心部ではシグマが丸く光源を表現するのに対して、キヤノンは角張った表現となっている。原因は開放時の絞り羽根の状態にあり、キヤノンは開放でも調整用の絞り羽根が動作し、完全には開き切らない。そのうえ円形絞りとはなっていないために、絞り羽根の形状がそのまま点光源の形に反映されているのだ。一方のシグマは、開放時に絞りは完全に開き切り、鏡胴部以外に入射光を遮るものはない。この勝負はシグマの勝利。

最短撮影距離テスト 実写で被写体の大きさを確認する

キヤノン EF-S60mm F2.8 マクロ USM シグマ 70mm F2.8 EX DG MACRO
撮影:キヤノン EF-S60mm F2.8 マクロ USM 撮影:シグマ 70mm F2.8 EX DG MACRO

撮影倍率は同一だが撮影距離にわずかな差が出た

 ともに等倍撮影が可能で、実写画像サイズも誤差の範囲内において同一だといえる。最短撮影距離はキヤノンが20cmで、シグマが25.7cm。数値だけで見るとキヤノンが優れているようだが、ワーキングディスタンスの短さから、被写体へカメラが写り込む危険がある。マクロ撮影時の寄りすぎはむしろマイナスともいえるだろう。

AFスピードテスト どちらが決定的瞬間を押さえられるか

キヤノン EF-S60mm F2.8 マクロ USM 約0.8秒
シグマ 70mm F2.8 EX DG MACRO 約1.5秒

さすがに駆動方式の差が、はっきりと数値によって証明された。シグマもこのクラスのマクロレンズとしては遅くはない部類だが、キヤノンの速さとは比較にはならない。ほぼ瞬時に被写体にフォーカスする能力はEF100mm F2.8 マクロ USMと同様だ

計測方法

秒針がなめらかに動く時計を利用。秒針が12時の位置に到達したと同時にAFを駆動させて実写。その1枚目が記録されるまでの時間を計測し、10回の平均値を出した。

質感・使用感テスト 実際に手にとって気になる各部をチェックする

質感・使用感テスト
ピントリング 2本ともレンズ内のモーターでフォーカスを駆動させるため、ボディ駆動式のように「ジージー」という異音は発生しない。動作のなめらかさという点では似た感触はあるものの、どちらかといえばシグマのほうがダイレクトにフォーカスする感触がある。
フォーカス切り替え どちらもレンズ内モーターによるAF駆動方式だが、キヤノンは超音波モーターを搭載しているため、フルタイムでMFの操作が可能だ。シグマはモーターからの動力伝達をスイッチ操作で断たなければ、MFは行えない。
フィット感 コンパクトという点では圧倒的にキヤノンの勝ちだ。焦点距離ではわずか10mmの差にすぎないが、シグマ70mmはそこそこ大きい。EOS 30との組み合わせでは問題ないが、EOS Kiss Digital Xにはやや大きいだろうか。シグマは大柄なカメラボディとのバランスはいい

レンズよもやま話

「フランジバック」とはレンズ取り付け面から焦点(センサー面)までの距離のことをいう。キヤノンではフィルム、デジタルとも44mmとなっている。この数値は各社で異なる。

デジタルカメラマガジン2006年10月号掲載

カメ高のオレならこう使う!

キヤノン EF-S60mm F2.8 マクロ USM

撮影:キヤノン EF-S60mm F2.8 マクロ USM

マクロというよりスポーツ撮影の感覚で、動く被写体をとらえたい

 このレンズの特徴は、なんといってもAFスピードの速さにある。EFレンズとEF-Sレンズのなかでもトップクラスといえ、やや大げさかもしれないが、シャッターボタンに触れた瞬間にピントが合うほどだ。この特徴が活かせるのは花などのマクロ撮影ではなく、動く昆虫などのネイチャー撮影だろう。作例はカメラ側も連写モードとして、蜜を吸いにきた蝶をとらえたものだ。スポーツ撮影の感覚にも近い。

◆撮影データ
撮影地千葉県・外房
使用カメラキヤノン EOS 30D
撮影モード絞り優先AE
絞りF2.8
シャッター速度1/160秒
ISO感度100
ホワイトバランス太陽光
撮影画質RAW
 

シグマ 70mm F2.8 EX DG MACRO

撮影:シグマ 70mm F2.8 EX DG MACROM

圧倒的に強い開放時の解像力を最大に活かして力強く花を撮る

 背景をきれいにぼかしながら同時にシャープさを表現できるのが、シグマの特徴だ。適度なワーキングディスタンスがあり、風に揺れる被写体とカメラがぶつかりにくいことも、このレンズが花マクロ撮影に向いているひとつの理由だ。花のマクロ撮影ではAFを使う機会はほぼないので、MFの操作感がいいことも重要だ。

◆撮影データ
撮影地千葉県・外房
使用カメラキヤノン EOS 30D
撮影モード絞り優先AE
絞りF2.8
シャッター速度1/800秒
ISO感度100
ホワイトバランス太陽光
撮影画質RAW
 

結論!オレならここはシグマを選ぶ

1本でまかなえるのならやはりそれが正しい道だ!

 今回の結論は、やはりマクロレンズとして重要な絞り開放での描写力、それにぼけ味のきれいさが決め手となった。また、今回のメインテーマでもあるキヤノンユーザーにとっての汎用性の高さ。ここもシグマの大きな得点となったことはいうまでもない。筆者自身、キヤノンのデジタル一眼レフは、フルサイズのEOS 5D、APS-HサイズのEOS-1D Mark Ⅱ N、そしてAPS-CサイズのEOS 30Dを所有している。フォーマットサイズの異なる組み合わせで撮影に出かけることも多く、そのときにネックとなるのがマクロレンズの選択だ。EF100mm F2.8 マクロ USMはAPS-Cにはやや長すぎ、EF50mm F2.5コンパクトマクロは短くて使いものになりにくいと感じていた。ちょうど手ごろな焦点距離のものがないものだろうかと感じていた矢先に、シグマから待望の70mmという焦点距離のものが発売となった。
 たしかにAPS-Cサイズの撮像素子を搭載しているカメラだけで使うのならば、キヤノン EF-S60mm F2.8 マクロ USMでなんの問題もないだろう。厳密なことを度外視すれば、光学的には十分な実写能力がある。しかしキヤノンは、全メーカーで唯一、フォーマットサイズ別にカメラを使い分けられる恵まれた環境にありながら、レンズ環境を共有しにくいお家事情は、どうみても不自然。EFレンズですべてをまかなえるものの、やはりフルサイズを基本とするために、APS-Cサイズの撮像素子を搭載したカメラでは焦点距離の不一致感を拭いきれない。ズームレンズならば調節も可能であるが、こと単焦点レンズに関しては課題も残る。しかも一般的なユーザーには使用頻度がそれほど多くはないマクロレンズの場合、やはり共用できることがベストであり、その意味においてシグマ 70mm F2.8 EX DG MACROは絶妙なバランス感覚をもっているのだ。やはり自分で所有するレンズラインアップはシンプル構成でありたい。

今月のWinner

シグマ 70mm F2.8 EX DG MACRO

シグマ 70mm F2.8 EX DG MACRO

長すぎず、短すぎず、APS-Cからフルサイズまで応用範囲が広いことがイチ押しの理由。常時携帯できるレンズの数は限られてくる。マクロの2本持ちはさすがに避けたいのが本音だ

 

レンズよもやま話

「口径食」とは画面の周辺部に入射する光線が、有効口径(絞り径)いっぱいに通らずに、絞りの前後にあるレンズの縁や枠などによって遮断されるために起こる。絞り値を変えることで改善することもある。

デジタルカメラマガジン2006年10月号掲載

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この記事のURL:http://ganref.jp/items/lens/canon/39#imp_215

EF-S60mm F2.8 マクロ USMのマガジン記事

Canon キヤノン EF-S60mm F2.8 マクロ USM

公開日: 2009年05月25日

キヤノン EOS Kiss Digital N

使いやすい焦点距離で
軽くて、写りもシャープでAFも速い
コイツはイイぞ

デジタル専用レンズに関してはニコンに先行されていた感があったキヤノンだが、ここにきて怒濤の製品ラッシュ。しかもニコンがある意味ベーシックなラインアップなのに対して、手ぶれ補正機構付きやマクロなどじつにうまいところをねらってきている。そのなかでも今回は60mm マクロを取り上げよう。

レポート:河田一規

 

人気のマクロレンズに初のデジタル専用レンズが登場

 キヤノンからEF-S60mm F2.8 マクロ USMが登場した。同社のAPS-CサイズのCMOSにイメージサークルを最適化したデジタル専用レンズで、35mm判換算では96mmに相当する中望遠マクロである。最近では各社からAPS-Cサイズ撮像素子を搭載したデジタル一眼レフ専用レンズが数多く発売されているけれど、それらの多くが広角のズームレンズであり、デジタル専用マクロというのはこのレンズがおそらく世界ではじめてだ。花や昆虫などのネイチャー系の撮影を楽しむユーザーが多いいま、EOS Kiss Digital Nの発売に合わせるようにこういったレンズをタイミングよくラインアップしてくるキヤノンのデジタル一眼レフ戦略は本当にうまいと思う。
 ところで、本誌編集者に聞いたところ、読者がデジタル一眼レフで使っているマクロレンズは圧倒的に90~100mmクラスが多いそうだ。このクラスのマクロレンズはフィルムカメラや35mm判フルサイズデジタルでは中望遠マクロとなるが、APS-Cサイズ撮像素子のデジタル一眼レフとの組み合わせでは約150mm相当の望遠マクロとなってしまう。たしかに、昆虫などを撮影するにはそのくらい画角が狭いほうがワーキングディスタンス(レンズ先端から被写体までの距離)を長くとれるので、逃げられにくくて便利ということもある。ただし、その半面で、ぶれやすいことから手持ち撮影の可能性が低くなることも覚えておきたい。

1.6倍になって96mmの焦点距離は使いやすく、手ぶれも防げる

 そこで、このEF-S60mmマクロである。35mm判換算で96mm相当というのはマクロとしてもっとも使い勝手がよく、いろいろな被写体に対応できるのだ。おまけに90~100mmクラスのマクロに比べれば当然ながら手ぶれの危険性も低いため、手持ち撮影の可能性も高まるというわけ。レンズそのもののサイズも同社のEF100mm F2.8 マクロ USMなどに比べて、圧倒的に小型で軽量なのも手持ち撮影派にとってはウレシイところだ。
 筆者は10年以上も前に購入したEF50mm コンパクトマクロを商品撮影などに使用してきたが、デジタルの場合、ライティングによっては絞り込んで撮影すると画面中央にでかでかとゴーストが現れてしまって困ることがあった。まあ、デジタル一眼レフでの使用が考慮されていない古いレンズだけにしかたのないことだが、新しいEF-S60mm マクロはそういったゴースト処理ももちろん完璧だし、シャープネスをはじめとする描写性能も比べモノにならないくらい進化していることが確認できた。というわけで、近々購入する予定である。

EF-S60mm マクロとEF100mm マクロを撮り比べる

拡大率一定のパース比較
距離一定の画角比較
EF-S60mm F2.8 マクロ USM
EF-S60mm F2.8
マクロ USM
EF100mm F2.8 マクロ USM
EF100mm F2.8
マクロ USM
EF-S60mm F2.8 マクロ USM
EF-S60mm F2.8
マクロ USM
EF100mm F2.8 マクロ USM
EF100mm F2.8
マクロ USM

100mmマクロとの画角の差はご覧のとおり。被写体が同じ大きさになるように撮り比べると、当然ながら100mmのほうが圧縮効果が強く、遠近感が希薄になる。また、100mmに比べると60mmのほうが同じ絞りでも被写界深度が深いため、必要以上に絞らなくてもすむ→速いシャッター速度で被写体ぶれも抑えられるメリットもある。絞りはすべてF4.5で撮影

撮影カメラ:キヤノン EOS 20D

キヤノン EOS 20D/絞り優先AE(F4.5、1/60秒)/ISO 200/WB:太陽光
ピントのキレは抜群で、シャープネスとコントラストの高さも文句なし。さすがは最新設計のマクロレンズである。フローティングシステムにより、中~遠距離の撮影もまったく問題ないので、通常の中望遠レンズとしてポートレートなどにも使い回せる

 

レンズ構成図

レンズ構成図

スペック

レンズ構成 8群12枚
最短撮影距離 0.2m
最大撮影倍率 1倍
フィルター径 φ52mm
大きさ φ73(最大径)×69.8(長さ)mm
重さ 約335g
標準価格 59,850円
実勢価格 50,000円前後

MTF曲線

MTF曲線

デジタルカメラマガジン2005年6月号掲載

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この記事のURL:http://ganref.jp/items/lens/canon/39#imp_214

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