AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR:ニコン(nikon)

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AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRのレビュー・撮影記

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ハジマリ

カメラ: D700

レンズ: AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR

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ニコン AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR & AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED 実写レポート

春の訪れを告げるかのように、ニコンから待望の新レンズ群が登場する。GANREF編集部では発売前の製品をいち早く入手。レンズ沼の番人ことカメ高が実写レポートをお届けする!! 

公開日: 2010年02月17日

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AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRの新着写真

AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRのマガジン記事

ニコン AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR & AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED 実写レポート

公開日: 2010年02月17日

春の訪れを告げるかのように、ニコンから待望の新レンズ群が登場する。新製品のリリースは定期的に行われているが、フルサイズ対応のワイド系レンズは「D3」と同時に発売された「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」以来となる。APS-Cサイズ機に装着すれば標準系レンズとして使えることから、D300SなどAPS-Cサイズ機のオーナーにとっても、この2本は絶対に見逃すことはできない。他社メーカーのユーザーとてうらやむ機能の数々。期待と興奮はいやが上にも高まるというもの。GANREF編集部では発売前の製品をいち早く入手。レンズ沼の番人ことカメ高が実写レポートをお届けする!!

極めて実用的な側面を持つユーザー待望の広角系レンズ

 今回ニコンから発売されるレンズは「AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR」(メーカー希望小売価格/税込み:161,700円)と「AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED」(メーカー希望小売価格/税込み:285,600円)の2本。ともにFXフォーマット(35mm判フルサイズ)に対応する、超音波モーター内蔵のGタイプレンズである。いずれもニコンとしては新しいカテゴリーに属するもので、ズームレンズとして16~35mmの焦点距離は初、24mmにおいてのF1.4のタイプもこれまでに前例はない。良きライバルであるキヤノンがこのゾーンでは先行しており、ようやくニコンも同じ土俵に上がることになる。「AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR」は手ごろな大きさの広角ズームレンズとして大きな期待が集まり、「AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED」は明るい単焦点広角レンズを待ち続けてきたファンには朗報である。技術的な部分においては「AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR」に搭載された手ぶれ補正機構「VR II」のききめと、両レンズで採用されているナノクリスタルコートや、EDレンズと非球面レンズによる実力が気になるところだ。
 実際に触れてみると、「AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR」は製品写真で見るよりスマートで取り回しが良く好印象。「AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED」は突起が少ない鏡胴のデザインによりホールディング性が良く、超音波モーターによる駆動は静寂で素早い。APS-Cサイズのカメラでも使え、「AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR」は24~52.5mm相当の画角となり、標準ズームレンズとして活用できる。また「AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED」は36mm相当の明るい準広角レンズとなり、新たな視点が見つかるだろう。フルサイズで使うかAPS-Cサイズで使うかはユーザー次第だが、今回の実写にはD700を使用。その実力を探っていきたい。

「AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR」実写画像

「AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR」実写画像:1/4

カメラ:D700/レンズ:AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR(16mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:200/WB:オート/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
画面端においてもディストーションが少なく、極めて高度に収差がコントロールされていることがわかる。また絞り込んでいるとはいえ点光源の描写も良好であり、夜景撮影にも向く。商業撮影にも十分使える画像クオリティだ。

「AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR」実写画像:2/4

カメラ:D700/レンズ:AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR(16mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F5.6/シャッタースピード:1/6,400秒/ISO感度:200/WB:オート/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
太陽を画面内にまともに入れて撮影したがフレアっぽさもなく、暗部の締まりは写真のように抜群だった。角度を変えた別カットの中にはごく小さなゴーストが発生しているものもあったが、それとてごく低いレベル。逆光耐性はトップクラス。

「AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR」実写画像:3/4

カメラ:D700/レンズ:AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR(16mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/800秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:200/WB:晴天/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
水の質感表現がとてもきれいだ。“みずみずしい”という言葉がぴったりと当てはまる。また解像力も極めて高く、青空の発色にも偏りがない。クセが少ないためとても撮影しやすく、被写体を選ばないだろう。

「AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR」実写画像:4/4

カメラ:D700/レンズ:AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR(16mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F7.1/シャッタースピード:1/15秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:400/WB:オート/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
16mmならではのパースを生かして撮影した。14mmほどの迫力はないものの、ナチュラルな遠近感が得られ、いやみなくシーンを表現できる。1/15秒で手持ち撮影したが、掲載カットを含めてすべてピタリと手ぶれが止まっていた。

「AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED」実写画像

「AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED」実写画像:1/4

カメラ:D700/レンズ:AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/2.5秒/ISO感度:200/WB:晴天/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
ディストーションの少なさもさることながら、しっとりとした色ノリにも注目したいところ。また細部の描写の細かさには目を見張るものがあり、すでに周囲は暗いが遠く離れたビルの細部まで確認できる。

「AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED」実写画像:2/4

カメラ:D700/レンズ:AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED/露出モード:絞り優先オート/絞り:F2.5/シャッタースピード:1/6,400秒/ISO感度:200/WB:オート/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
斜め方向からの逆光下で撮影したもの。最も光源の影響が出やすい角度だが、見逃してしまうほどの小さなゴーストしか確認できなかった。これだけの逆光耐性があれば、光源の位置を気にすることなく多彩な表現ができる。

「AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED」実写画像:3/4

カメラ:D700/レンズ:AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/1,000秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:200/WB:晴天/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
フルサイズで24mmの画角はとても構図をまとめやすく、被写体の配置がおもしろいように決まる。またコントラストも滑らかであり、輝度差の激しい被写体の組み合わせも苦にしない。レンズの性能の高さが構図にも好影響を与えている。

「AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED」実写画像:4/4

カメラ:D700/レンズ:AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED/露出モード:絞り優先オート/絞り:F1.4/シャッタースピード:1/400秒/露出補正:+0.3EV/ISO感度:200/WB:オート/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
これぞ大口径F1.4の真骨頂ともいうべき描写だ! ぼけの柔らかさだけ見ると、広角レンズのものとは思えないだろう。ぼけ足に乱れもなく、各収差が良好に補正されていることがうかがえる。

広角レンズの撮影スタイルを変える卓越した性能と使い勝手の良さ

 2本のレンズで実写した感想として共通して挙げられる点は、その逆光性能の高さだ。どちらにも高い曲率の第1レンズが使用されているにもかかわらず、光源が直接画面内に入るシーンでも抜群の強さを発揮。ゴーストの少なさは言うまでもないが、フレアによるコントラストの低下がほとんど見受けられないのには驚く。また、ともに広角系レンズながらディストーションが少なく、歪曲収差をバランスよく補正している。強引に歪曲収差を補正した形跡がないため、直線が波打つことなく自然に描写されている。
 気になる周辺画質だが、どちらのレンズも絞り開放付近では相応に流れる。しかし絞り込むことで各収差が収まり、セオリーどおりに画質は良好になる。重箱の隅をつつくような表現をすれば「AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR」である程度絞り込んでも、画面四隅の最端において解像力がやや不足する場合もあったが、流れ方そのものが自然であるために気になることは少ないだろう。
 また「AF-S NIKKOR 24mm F1.4G ED」のぼけは広角レンズとは思えないほど大きく柔らかい。大口径化に伴うサジタルコマフレアの増大にも徹底した対策がなされており、球面収差のコントロールも極めて的確である。広角レンズは絞って使うことが多いものだが、このレンズではむしろ開け気味でも使って被写体を立体的に表現してみるのも楽しい。
 最後に「AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR」に搭載されている手ぶれ補正機構だが、ユニットそのもののききめは確かであり、額面どおりの補正段数は確実にある。さらにその能力に焦点距離の短さが加わり威力が増大。おもしろいように手ぶれを抑制することができた。この能力の高さは広角レンズでの撮影のスタイルを大きく変えていくことになるだろう。

撮影/レポート:高橋良輔

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