10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM:シグマ(sigma)

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10-20mm F4-5.6 EX DC /HSMのレビュー・撮影記

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スナイバー発見!!

カメラ: EOS Kiss X3

レンズ: 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM

10-20mm F4-5.6 EX DC /HSMのGANREFマガジン最新記事

SIGMA シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM

シャープネスに差があるが、キヤノン純正の10-22mmとほとんど同等の写り 

公開日: 2009年06月04日

10-20mm F4-5.6 EX DC /HSMの掲示板

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10-20mm F4-5.6 EX DC /HSMの新着写真

10-20mm F4-5.6 EX DC /HSMのマガジン記事

SIGMA シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM

公開日: 2009年06月04日

キヤノン EOS 20D

シャープネスに差があるが
キヤノン純正の10-22mmと
ほとんど同等の写り

キヤノン純正にEF-S10-22mmがあるが、それに真っ向から対抗するのがシグマの10-20mmだ。望遠側が2mm短く、F値も少々暗くなっているが、そのぶん安い。実際の写りの差はどれくらいあるのだろうか。

レポート:河田一規

 

非EF-Sボディにも装着できる超広角のズームレンズ

 APS-Cサイズ撮像素子を搭載したデジタル一眼レフでまともな広角撮影ができるレンズが少ない!……と嘆いていたのもいまは昔の話。最近では各社からデジタル専用広角ズームが続々と登場したおかげで、デジタル一眼レフでも広角撮影で不自由を感じることは非常に少なくなりつつある。今回紹介するシグマの10-20mm F4-5.6 EX DC /HSMもそんな1本で、フルサイズ換算で15mmもしくは16mmといった超広角撮影が可能になるのが大きな魅力だ。
 とはいえ、実際問題として、そこまでの広角域が本当に必要かどうかは意見が分かれるところだろう。読者のなかにも「自分は35mm判換算で20mmくらいまであれば十分」という人が多いのではないだろうか。なにを隠そう、少し前までは筆者もそう思っていた。しかし、実際にこういった超広角ズームを何回か使っているうちに確実に考え方が変わってきた。たしかに、もしもこれが単焦点の10mmレンズだったら使い道が極端に限られてしまい、途方に暮れるかもしれないけれど、ズームに組み込まれた10mmなら、超広角だからと構える必要もなく、ごく自然に使いこなせてしまうのだ。
 てなわけで、シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSMである。今回はキヤノンマウントだったので、キヤノン純正のEF-S10-22mm F3.5-4.5 USM(実勢価格:8万円前後)と併用して使ってみた。ショートバックフォーカスの関係で装着できるカメラが限定されるEF-Sレンズに対して、EOS D60やEOS 10Dといった、まだまだ現役で使えるボディにも装着できるシグマに魅力を感じるキヤノンユーザーも多いだろう。シグマのほうが開放F値が半段ほど暗く、なおかつズーム倍率が小さいにもかかわらず100g近く重いのは意外だったが、HSM(超音波モーター)駆動のおかげでAFのレスポンスや感覚は良好。使い勝手の面で純正に劣る部分はまったくない。肝心の描写性能は画面中央部の絶対的なシャープネスこそEF-Sに一歩及ばない印象だが、超広角で気になる周辺部の画像流れの少なさはほぼEF-Sと同等。画面周辺部の色収差の少なさではむしろ純正よりよく補正されていると感じた。また、画質とは直接関係ないが、入射光に対する透過効率はシグマのほうが少しよいらしく、まったく同じ絞り値・シャッター速度ではEF-Sに比較してシグマのほうが約1/3EV程度明るく写るのが確認された。
 画面中央部のシャープネスで両者にわずかな差があるとはいえ、これはあくまでも比べてみた場合の話で、絶対的なシャープネスはハイレベルにある。純正EF-Sとの価格差を考えると、コストパフォーマンスは非常に高いと評せるだろう。タムロンの11-18mmとともに、ある意味純正キラーといえるデジタル専用超広角ズームである。

シグマ 10-20mmとキヤノン EF-S10-22mmを撮り比べる

シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM
シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC /HSM
キヤノン EOS 20D/絞り優先AE(F5.6、1/400秒)/ISO 100/WB:太陽光
キヤノン EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
キヤノン EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM
キヤノン EOS 20D/絞り優先AE(F5.6、1/320秒)/ISO 100/WB:太陽光

ともにF5.6だが、同じシャッター速度では若干シグマのほうが明るくなるため、1/3段ほどシグマのほうが速いシャッター速度のカットを選んだ。本文にあるとおり、画面中央のシャープネスはEF-Sのほうがやや高いが、画面周辺の流れは同等。周辺の色収差はシグマのほうがよく補正されている。ホワイトバランスはともに太陽光だが、シグマは青みがやや薄い

撮影カメラ:キヤノン EOS 20D

キヤノン EOS 20D/絞り優先AE(F8.0、1/250秒)/ISO 100/WB:太陽光
引きがない場所でもなんなくフレーミングできてしまうのは超ワイドならではの強み。周辺の画質低下も最小限なので、モチーフを周辺に寄せた構図でも安心だ

 

レンズ構成図

レンズ構成図

スペック

レンズ構成 10群14枚
最短撮影距離 0.24m
最大撮影倍率 1:6.7
フィルター径 φ77mm
大きさ φ83.5(最大径)×81(長さ)mm
重さ 約440g
標準価格 83,475円
実勢価格 70,000円前後

MTF曲線

MTF曲線

デジタルカメラマガジン2005年9月号掲載

参考になった: 18

この記事のURL:http://ganref.jp/items/lens/sigma/150#imp_221

10-20mm F4-5.6 EX DC /HSMのマガジン記事

細部までしっかり撮れて使いやすい超広角はどっちだ

公開日: 2009年03月02日

自称“レンズ沼の番人”こと「カメ高」が、気になる2本を徹底比較。カメ高の流儀で「買い」を指南していく。今回のテーマは人気の超広角ズーム。サードパーティ製の2本が熱い戦いを繰り広げる。

写真・文:高橋良輔(通称:カメ高)

 

シグマかタムロンかここはおおいに悩んでみる

 超広角の世界は一度足を踏み入れるとなかなか元には戻れない、いわば禁断のエリアだ。すべてのものがデフォルメされ、視界も一新。爽快な開放感が得られることにある。“超”のつく定義は厳密ではないが、35mm判換算において20mmアンダーのものを指す場合が多い。この数値を満たすには、APS-C環境において実焦点距離で12mm程度が要求されてくる。純正でも同様のレンズが発売となってはいるが、価格的になかなか手が届きにくい。そんなときにお世話になるのが、各社用のマウントをもつサードパーティ製のレンズだ。このなかから今回選んだのはシグマ製10-20mmと、タムロン製の11-18mm。広角側に特化した焦点距離をもち、望遠側は画角の調整用とも思われる。つまりこれらのレンズのおいしいところは広角側に凝縮されているといっていい。今回のテストボディはキヤノンEOS Kiss Digital N。それぞれのレンズを装着したときの焦点距離は、シグマが16~32mm相当、タムロンが16.5~28.8mm相当になっている。

シグマ VS タムロン

シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM
同社の高級仕様EXだけあり重厚なイメージ。金のラインはニコンぽいが嫌味はない。レンズ駆動はHSM超音波モーター。純正も顔負けの豪華な仕様となっている
◎標準価格:83,475円
◎実勢価格:70,000円前後
http://www.sigma-photo.co.jp/
タムロン SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di ll LD Aspherical[IF]
より洗練されたニューデザインは、どのカメラにもマッチする。軽い樹脂製の筐体だが安っぽくはないだろう。可動部の動きには重厚な雰囲気はないが、実用的で使いやすい
◎標準価格:81,900円
◎実勢価格:61,000円前後
http://www.tamron.co.jp/

レンズ繰り出し時

シグマ レンズ繰り出し時
インナーフォーカス方式のため撮影時には繰り出しはない。望遠側で全長がわずかに伸びるが1cm未満。広角でも望遠でも重量バランスには変化を感じない
タムロン レンズ繰り出し時
フォーカス群は内部で伸縮するため、シグマ同様に撮影時に伸び縮みすることはない。モーター音はややチープなところが気になる

レンズ構成図

シグマ レンズ構成図
非球面レンズSLDガラス
レンズ構成10群14枚
最短撮影距離0.24m
最大撮影倍率1:6.7
フィルター径Φ77mm
大きさΦ83.5mm(最大径)×
81mm(長さ)
重さ470g
タムロン レンズ構成図
LDレンズXR(高屈折率)ガラス複合非球面レンズ
レンズ構成12群15枚
最短撮影距離0.25m
最大撮影倍率1:8
フィルター径Φ77mm
大きさΦ83.2mm(最大径)×
78.6mm(長さ)
重さ345g

MTF曲線

シグマ MTF曲線
レンズ中央部では開放でも高いコントラストがある様子。また画面周辺ではややコントラストが落ちそうだが、絞りによる改善もおおいに見込める
タムロン データ非公開
SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di ll LD Aspherical[IF]のMTF曲線はメーカーからの公開はない。残念ながら実写からその性能を探るしかないようだ
 

レンズよもやま話

MTF曲線とはコントラストなどの基本となる指数。メーカー独自でチャートを撮影、その値をグラフ化している。そのためバラツキは当然あるわけで、公表値が相対的にすべて正しいとはいいきれない。あくまで参考にとどめよう。

デジタルカメラマガジン2005年10月号掲載

解像力チャートテスト レンズの資質をテストチャートでひも解く

シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM タムロン SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II LD Aspherical[IF]
シグマ 解像力チャート 広角側では画面全体がタル型に歪む。また直線がやや波打つ傾向もある。解像力そのものは開放から高く、F5.6程度でも画面全体で良好な画質となる。レンズ最広角10mmにて撮影 タムロン 解像力チャート ワイドでの歪みはシグマとほぼ同様。焦点距離を考えれば無理もないレベル。中心画質と周辺では当然差がある。シグマと比較して四隅はやや甘い傾向。レンズ最広角11mmにて撮影
10mm(35mm判換算約16mm相当)F4(開放) 10mm(35mm判換算約16mm相当)F4(開放) 10mm(35mm判換算約18mm相当)F4.5(開放) 11mm(35mm判換算約18mm相当)F4.5(開放)
10mm(35mm判換算約16mm相当)F8 10mm(35mm判換算約16mm相当)F8 11mm(35mm判換算約18mm相当)F8 11mm(35mm判換算約18mm相当)F8
20mm(35mm判換算約32mm相当)F5.6(開放) 20mm(35mm判換算約32mm相当)F5.6(開放) 18mm(35mm判換算約29mm相当)F5.6(開放) 18mm(35mm判換算約29mm相当)F5.6(開放)
20mm(35mm判換算約32mm相当)F8 20mm(35mm判換算約32mm相当)F8 18mm(35mm判換算約29mm相当)F8 18mm(35mm判換算約29mm相当)F8

チャート撮影では拮抗するもややタムロンが有利な様相に

 さすがに近接しての撮影だけに、広角側では大きくタル型に像が歪んだ。しかし望遠側はどちらも良好な描写だ。シグマは望遠側でわずかに糸巻き型の収差が見えるが、実用上で問題となるレベルではない。広角側の歪みは遠景でやや緩和されるものの、基本的にはタル型の湾曲をともなう。直線の多い被写体を撮る場合には、目立たないように工夫する必要がある。
 解像力ではシグマの広角側がF8で、望遠側もF8がピーク。タムロンもほぼ同様の結果だ。画面中心と周辺部では思うほどの差がなく、開放でも平均点以上に解像している。むしろ絞りすぎによる解像力の低下が目立ち、F16ではハッキリとわかるほど像ににじみが生じる。実用限界はどちらもF11と考えていい。両者の比較においては、タムロンのほうが同絞り値において広角・望遠ともシャープ感があるが、僅差だ。

チャートの読み方

レンズの歪みはそれぞれの水平・垂直線で。また解像力は全13カ所の四角いテストパターンで読み解く。テストパターンは斜め方向45度に傾きがつけられており、ローパスフィルターの角度を考慮しているため、目視しやすいほうをそれぞれ選ぶ。テストパターンの大きさはもっとも大きなもので600万画素の平均的な解像力を、またもっとも小さいものが2,000万画素での解像力限界を示す。ただしレンズ評価の場合にはあくまで客観的な指標として使用している。

チャート制作:小山壮二

逆光での実写テスト 激しい光にどこまで耐えられるのか

シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM タムロン SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II LD Aspherical[IF]
撮影:シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM 開放では目立ちにくいが、広角側ではF5.6付近から陣笠状のゴーストが発生する。絞りとともにその形状がハッキリと写るのは残念 撮影:タムロン SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II LD Aspherical[IF] 開放ではフレアのような現象が起きてはいるが最低限に抑えられているよう。開放でもコントラストの低下はない。みごとだ

両者とも逆光は苦手だが大健闘をみせるタムロン

 太陽を画面に入れた状態で各レンズの逆光耐性をテストした。掲載した画像の撮影条件は絞り優先AE(F8)/ISO 100。両者とも室内灯程度の拡散した光には良好な結果が得られるが、光の直進性が高い太陽光では程度の差はありながらも、ハレーション、ゴーストとも発生している。開放ではそれぞれ軽いフレアのような光が画面にあらわれる程度だが、絞りを深くすることにより光源からの反射もハッキリとした形状をともなう。相対的にはタムロンの逆光性能がシグマをリードしている。

レンズよもやま話

レンズの性質上、入射したり射出するときにはかならず一定の数値で光は反射する。その数値は約5%といわれ、その反射した光がハレーションやゴーストの原因ともなる。それを低減させるのがコーティングといわれるものだ。

デジタルカメラマガジン2005年10月号掲載

点光源比較テスト 美しく光を表現するポイントをつかむ

シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM タムロン SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II LD Aspherical[IF]
撮影:シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM 撮影:タムロン SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II LD Aspherical[IF]

光芒の有無は好みの問題。被写体により使い分けたい

 点光源の表現は人によりその好みがハッキリと二分される。レンズ評価の一般論からいえば輝度の高い点光源を撮影した場合に発生する光のモレ、光芒(こうぼう)はマイナス要因としてとらえられるが、表現としての手段と考えればおもしろい場合すらある。発生のメカニズムは絞り羽根の数と絞り値による相互作用であり、枚数が増し、真円に近づくほど光芒の発生は抑制できる。タムロンは7枚、シグマは6枚。この設計の差で表現はかくも変わってくるものなのだ。むしろシグマはそれを承知のうえで、味として表現しているのではと推測すらできる。光芒の足の長さは光の回折によるものだ。

最短撮影距離テスト 望遠側でのワイドマクロの可能性

シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM タムロン SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II LD Aspherical[IF]
10mm(35mm判換算約16mm相当) 10mm(35mm判換算約16mm相当)
タムロンと比較して花の大きさがひと回り大きい。大胆に背景を写し込むと効果的だ
11mm(35mm判換算約18mm相当) 11mm(35mm判換算約18mm相当)
シグマには及ばないが、数値・画質とも立派なもの。差はほとんどないといえる
20mm(35mm判換算約32mm相当) 20mm(35mm判換算約32mm相当)
手前が大きくなるのは広角系のクセ。望遠側とて32mm相当であり、大きくパースがつく
18mm(35mm判換算約29mm相当) 18mm(35mm判換算約29mm相当)
背景のボケはむしろタムロンに軍配があがる。また中心の画質は驚くほどシャープだ

撮影距離と倍率でシグマが有利。お家芸のワイドマクロが光る

 焦点距離が短いため、両者とも最短撮影距離の数値から感じるほど被写体は大きくは写らない。シグマの最短撮影距離は約24cm、対するタムロンは約25cmとなっている。また最大撮影倍率ではシグマが1:6.7であり、タムロンの1:8より比率が高い。このことでわかるように近接撮影そのものはシグマがやや有利だ。実際の撮影では望遠でも背景はぼけないため、マクロ的というよりワイド側を使った表現がむしろおもしろい。手前と背景のバランスを考慮し同時に写し込む。手前の被写体の大きさがある程度必要であるが、レンズ特性を考慮した使い方としては常套手段といえよう。コンパクトデジカメが得意な表現でもあるが、35mm判換算で16mm付近での描写は世界観が異なる。

質感・使用感テスト 実際に手にとって気になる各部をチェックする

質感・使用感テスト
ピントリング 広角ズームでもAFが基本となることが多い。そのためMFよりもAF性能がむしろ大切だ。その意味でいうと、シグマのHSMモーターは秀逸。音もなく瞬時にフォーカスする。タムロンのAFもけっして遅くはないが、駆動方式の差により操作感はやや及ばない
ズームリング しっかりとしているともいえなくはないが、シグマのズームリングはかなり重めだ。対してタムロンはクルリと軽快に回る。本当はこの中間程度のテンションがもっとも使いやすいと感じる。ここは引き分けといったところだろう
フィット感 小型なカメラならタムロンが。また大柄なものならシグマがベストフィットする。前玉の口径77mmで同一だが、鏡胴の太さではシグマがやや大きい。重量ではシグマが470g、タムロンが345gとなっている。体感的にはもっと差があるようにも感じる

レンズよもやま話

撮影倍率とは実際の被写体の大きさと、撮像素子面などに写る画像の大きさの比率。つまり1:1ということは、そのものズバリの大きさで写っているということだ。そのため1:1の撮影倍率のことを別名で等倍ともいう。

デジタルカメラマガジン2005年10月号掲載

カメ高のオレならこう撮る!

シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM

撮影:シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM

光芒の発生を表現手段として積極的に作品に取り入れる

光芒の発生をプラスとみるかマイナスとみるかは作品のねらいによって異なる。しかし光芒そのものが美しいシグマレンズの場合には、作風に取り入れてみるのも一興だ。もちろん厳密な描写を要求される商業写真には不向きともいえるが、あくまで個人として楽しむならばアリと考える。解像力的にはF8がピークだが、光芒がいちばんきれいに写るのはF11付近。そこでF11に絞りを設定して、AE露出で撮影している。ねらいどおりに光に表情が生まれた

◆撮影データ
撮影地東京・日本橋
使用カメラキヤノン EOS Kiss Digital N
シャッター速度1.6秒
絞りF11
撮影モード絞り優先AE
ホワイトバランスオート
露出補正±0EV
撮影画質RAW
 

タムロン SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II LD Aspherical[IF]

撮影:タムロン SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II LD Aspherical[IF]

類まれな解像力を
最大限に活かす
鉄モノはタムロンで決めろ!

超広角のパース感を活かすには被写体に寄ることだ。なにを見せたいかをハッキリとさせることがなにより大切だ。とにかくシャープに撮りたい場面。F11を選び解像力と被写界深度を同時に得ている。そのため1/4秒とスローシャッターに。持参した三脚にカメラを載せてセルフタイマーでシャッターを切る。シャープに表現したいときには徹底したぶれ対策をしよう。レンズのうまみを出すには、けっして労苦を惜しんではならない

◆撮影データ
撮影地東京・砧公園
使用カメラキヤノン EOS Kiss Digital N
シャッター速度1/4秒
絞りF11
撮影モード絞り優先AE
ホワイトバランスオート
露出補正-0.7EV
撮影画質RAW
 

結論! オレならここはタムロンを選ぶ

より過酷な条件をクリアしたタムロンを今回はいち押し

 苦渋の選択とはまさにこのことだ。ハイレベルな戦いだったが、ファーストインプレッションで“いいな”と感じたタムロンをチョイスした。理論的には逆光性能、バランスのいいシャープ感などがあげられるが、なんといっても軽さによるフットワークのよさが筆者のハートをつかんだといっていい。たしかにフォーカス音の騒がしさなど、マイナス要因はある。しかしその欠点を補ってあまりある魅力がある。
 対するシグマも個性という部分ではむしろタムロン以上。圧倒的な画角、光芒の表現能力など“おもしろさ”という点ではタムロンより上手だろう。しかし逆光での撮影が多く、過酷な条件で使う筆者のスタイルにはちょっと力不足の感もある。後ろ髪を引かれるものがあるが、ここはトータルにバランスのいいタムロンをいち押しとした。
 レンズになにを求めるかは千差万別であり、完全無比な性能こそ至上だと話す猛者もいる。しかし筆者のスタンスでは数値も大切だが、キラリと光るものを重視している。また撮影意欲を触発してくれるレンズが私にとってベストチョイスだ。そのためにはレンズの資質を知ることは大切。得手不得手を事前に知っておくだけで、写真の質は大きく変化していくだろう。だが理論先行の写真を撮れと指南しているのではないので、あくまで誤解なきよう願いたい。
 今回の勝者となったタムロンだが、大きくかさばるフードなどに再考の余地はあろう。さらに広い画角をもつシグマのフードと比較しても大きさがやけに目だつ。遮光性能的にも効果を発揮しているとは考えにくい。せっかくのAPS-Cサイズ限定なのだからフードにも気配りがほしいと感じる。
 純正レンズと比較すると、タムロン11-18mmとキヤノン10-22mmの実売価格差は約26,000円ほど。ニコン12-24mmとでは83,000円もの開きがある。キヤノンユーザーはもとより、ニコンユーザーには無視できない。純正のよさはあるものの、価格ほどの性能差は感じない。

今月のWinner

タムロン SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II LD Aspherical [IF]

タムロン SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II LD Aspherical[IF]

各社ひしめく超広角の激戦区でみごと勝利した珠玉の1 本。しかも驚きの価格に脱帽だ。重さも軽く操作性も抜群、小型のボディにおすすめ

 

レンズよもやま話

一部の古いレンズには絞りのカタチがまるで星状になってしまうものもある。円形に近いものが好ましく、カタチの悪さはボケに影響がある。そのため各社とも絞り羽根の枚数、形を工夫して、より真円に近づけるよう努力しているのだ。

デジタルカメラマガジン2005年10月号掲載

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この記事のURL:http://ganref.jp/items/lens/sigma/150#imp_4

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