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注目製品レビュー ~キヤノン PowerShot G9 X Mark II 編~」 モノクロの世界への新たな挑戦 (第11章)『影と陰の世界』

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投稿日:2017/03/09

レビューした機材・用品 キヤノン PowerShot G9 X Mark II キヤノン PowerShot G9 X Mark II
注目製品レビュー ~キヤノン PowerShot G9 X Mark II 編~」
     モノクロの世界への新たな挑戦 (第11章)『影と陰の世界』
 
 GANREFに投稿されている優れた多くのモノクロ写真の中で、記憶に残る作品の共通項として、影と陰が表現されていることが挙げられます。勿論、初学者の主観ですが。
同音異義語の影と陰の違いは何だろう?そして、それらはどのようにしてモノクロ写真で表現されるのか?この企画に参加してから、そんな疑問が頭にこびりついて離れません。
この章では、G9 X Mark IIで撮影された影と陰を追いかけてみようと思います。
英語では、陰はShade・・・辞書で確認すると『見えないところ』、ものに遮られて太陽の光や、雨や風が当たらない物陰、もしくは人物の性格や内面など目に見えない様子を表す言葉。一方、影はShadow・・・これも辞書で確認すると『ものに遮られて出来た暗い部分』、太陽の光や月明り、灯火などの光や光を反射して出来た明るさを表す言葉。換言すると陰は光とセットではなく、影は光とセットであるという言い方も出来ると思います。従って『日陰』と『日影』は同じ暗い場所ですが全く異質の雰囲気です。
これを意識して、G9 X Mark IIで切り撮った作品を作例として挙げてみます。

ときあそぶ

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カメラ:
キヤノン PowerShot G9 X Mark II
焦点距離:
18.0 mm
フラッシュ:
Off Did not fire
撮影モード:
プログラムAE
シャッタースピード:
1/200秒
絞り数値:
F4.0
露光補正量:
+0.7EV
ISO感度:
125
ホワイトバランス:
Manual

作例① 『ときあそぶ』
 これは千葉県佐倉市青菅の廃校の作品で何度も本レビューに登場している建物です。
この作品の中で、校舎の窓越しの黒く潰れた部分は『陰』です。下の方の透過性のない曇りガラスではなく、透過性のあるガラス窓の方が『陰』となっています。それ故に過去の想い出をのぞくことが出来るイメージが撮影時に膨らみました。
一方、斜めに射し込む光によって出来た草臥れた木造校舎を彩る『影』は、周囲の桜の木々や枝が作る『影』と相まって、刻々と形を変えながらノスタルジックなドラマを創り出しています。『ときあそぶ』と言うタイトルは、この『影』と『陰』が、今でも活き活きと絡み合っている様を表現したものです。

アップロード画像

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カメラ:
キヤノン PowerShot G9 X Mark II
焦点距離:
30.6 mm
フラッシュ:
Off Did not fire
シャッタースピード:
1/1250秒
絞り数値:
F5.6
露光補正量:
-0.3EV
ISO感度:
125
ホワイトバランス:
Manual

作例② 『さくらさく』
 この作品は前述の廃校と並んで残っている廃屋の窓から、その室内の様子を切り撮ったものです。台所の窓、そして室内の間仕切り窓、居間の窓。3面に同じガラスが使われています。周囲の桜の花が散った後も、室内にその姿を刻み込むために造作されたものでしょう。光射すことのない場所は黒く潰れて『陰』が表現されています。この部分でその歴史や廃屋となっている状況設定が出来上がります。そして、窓ガラスの中で桜の花が踊っていますが、これを創り出しているのが『影』です。この両者の対比により『さくらさく』を作画してみました。

アップロード画像

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カメラ:
キヤノン PowerShot G9 X Mark II
焦点距離:
10.2 mm
フラッシュ:
Off Did not fire
シャッタースピード:
1/1250秒
絞り数値:
F4.5
露光補正量:
-0.3EV
ISO感度:
125
ホワイトバランス:
Manual

作例③ 『いきるすべ』
 これは、京成線沿線で撮影したものです。構図左の電線は京成線の電線です。この光景のすぐ後ろには、時を駆け抜ける賑やかで派手な電車が走っています。これとコントラストをなすように、廃屋が寄り添って生き続きています。午後の強い順光を浴びて威容を誇っています。『いきるすべ』を互いに語り合い、実行し、その身に繁殖を続ける蔦や枝を纏いながら。この光景の中で、『陰』は生活のない室内のみ。前作と同様にこの『陰』が存在するからこそ、廃屋を表現出来ているのです。『影』は生命を讃えた樹木の存在と、時の営みを重ねた壁面の腐食部分です。この『影』『陰』が自分の中で、多くのイマジネーションを掻き立てくれました。


今回のチャレンジでも、G9 X Mark IIはイメージをほぼ忠実に具現化してくれました。コンパクトなボディーでも、実にパワフルに、そしてそれなりの階調で表現された作品を創り出してくれるG9 X Mark IIは最高の相棒になりつつあります。

コメント(1,000文字以内)

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Fattyshark
イチローさん、青菅小学校分校跡地です。ぜひ一度お越しください。
https://www.google.co.jp/maps/search/青菅分校/@35.7324006,140.1359769,14z/data=!3m1!4b1

2017年03月20日 23:42

イチロー
味のある廃校をご存知ですね?
私は、佐原の廃校に数回通ってますが、ちょっと新し過ぎて味がありません。

2017年03月20日 23:28

kazuleo
モノクロで被写体を見る目がさらに研ぎ澄まされているようです!
やはり、じっくり向き合いたくなる、不思議な魅力がモノクロにはあります。

2017年03月10日 19:08

legacy7010
撮り手のコンセプトがしっかりしているからカメラも応えてくれるのだなと思いました。

もちろん進化して応えられるようにもなったと思いますが。

日頃の自分はまだまだと反省しています
(^-^;

2017年03月10日 08:34

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