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イルフォード:『エプサイトに飾る写真を作ろう』

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投稿日:2017/02/27

「注目製品レビュー ~イルフォード ファインアートメディア編~」
http://ganref.jp/common/monitor/jetgraph/ilford1702/

■CP+ 2017会場にて、エプソンブースで用紙各社が用紙体験を行いました。

 その中で、イルフォードは、GANREFレビュア向けの特別セミナとなりました。
 セミナータイトル:<用紙体験!>エプソンプロセレクション×イルフォード
    サブタイトル:『エプサイトに飾る写真を作ろう』

そう、用紙体験のプリントが、新宿のエプサイトに飾られる!のです。
というわけで、しばし悩んで写真を選び、USBメモリに入れて参加です。

GANREF富樫編集長の挨拶でいよいよ開始。<写真上>
その後、「紙」「プリント」「飾り方」についての説明がありました。

■「紙」の種類はおおまかに分類すると、<写真下>
  


普通は、光沢とマットに分け、次に面質となりますが、今回は、光沢の下にバライタとRCペーパーがあります。

両方とも銀塩写真時代から印画紙に使われていますが、バライタ系は、プリンタメーカー純正紙に無くて、ベテラン以外は馴染みが薄いと思います。

で、帰ってから調べてみました、、、

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□バライタとは、硫酸バリウム つまり、胃のレントゲンで飲まされる白い物体。水はもちろん、胃酸にも負けない、安定な白です。
これを紙の表面にコーティングして、永く変化しない白地にします。光沢タイプでも鏡面にはならず(微粒子を塗るためかな)、微妙な光沢になります。
その上に感光剤を塗るとフイルム用印画紙、インク受容層を乗せるとインクジェット紙です。

RCペーパーは紙にポリエチレンをラミネートした紙です。昔は銀塩と言えばバライタ紙だったそうですが、RCペーパーは、乾燥が速く生産性が高いため、普通の写真はこちらになりました。また、インクジェット光沢紙の大部分もこの紙です。

バライタ紙は、RCペーパーが普及したあとも、保存性が高く、また、白と黒がくっきり出るため、「作品」プリントに使われてきたそうです。

一方、マット/画材紙/和紙のほうは、インクジェットプリントならではの紙ですね。
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おっと、セミナに戻ります。

■ 何を伝えたいのか? で紙を選ぶ

各種用紙に、それぞれ特性があるので、「伝えたいこと」にマッチした特性の用紙を選ぶのが,用紙選びの楽しさです。

基本キーワードは、[1:光沢感]、[2:紙色]、[3:表面の質感]



一番上の鳥の羽ばたきでは、きらきらした水を出したいなら、光沢系、
一方、羽根の質感は、マット系のほうが出ています。

紙色は、ナチュラルなクリーム色から、真っ白、青っぽいものもあります。
写真の白はインクを打たない紙の色になりますから、紙色で全然違う印象になります。

表面も、いろいろあります。微光沢、ラスター、シルクとかいろいろな名前の用紙が各社ありますが、似たような名前でも結構違うので、現物を見てみないとわかりません。

選択に正解はありません。自分の狙いがよく表れる紙を選ぶ、ということになります。

なお、紙の選択には、他にも、
       紙厚、表現可能色域、インク受容層の容量、
       保存性(蛍光増白剤使用の有無。紙の中性度)
  ILFORDの場合、上位品種では60年の保存性認証をとっています。
  
■ 本番A3ノビで選べるのは以下のファインアート紙 四種類
 - バライタ微光沢の Gold Fibre Silk
 - 白色半光沢の Gold Mono Silk
 - マット平坦の Smooth Cotton Rag
 - マットテクスチャ Cotton Artist Textured


どれも、いつも使っている紙より高価(;^_^)な、しっかりしたファインアート紙です。
SC-PX5VIIでプリントしたら、数十年保存できる、という代物。

迷います。

■光沢系とマット系で、A4試しプリントをさせてもらいました。
Epson Print Layout から、簡単に、正しい設定でプリントできます。
 (ちなみに、プロジェクタも、ノートPCも 当然EPSON 製です。
  せっかくブランド力があるのだから画像処理用のPCも出せばいいのに、、、)

結局、バライタ微光沢の Gold Fibre Silk を選びましたが、マット平坦な Smooth Cotton Rag も捨てがたく、この比較は次回記事にて行います。

■そして、額を選びます。やはりイルフォードから出ている額、二種類×二色から、黒枠を選びました。

 今回の作品は、一般展示されるということで、実績のあるものから選び、ご存じの方はご存じの[一輪から]にしました。



■今回参加の五名の作品は「ILFORD Masters Photo Exhibition vol.2」展期間(3/10~23)に、エプソンショールームに展示されます。



■この写真展では、イルフォードマスターの三氏、重ねプリントなどモノクロプリントへのこだわりが凄い根本タケシ氏、資生堂宣伝部から独立したお洒落なブツ撮りの中村成一氏、そして、おなじみハービー山口氏の作品が展示されますから、写真展自体も楽しみです。

http://www.ilford.co.jp/news/news_exhibition201703.html

次回以降、今回の試しプリントの2種比較、また、頂いた4種の用紙でのプリント結果、と続けます。

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第0回「イルフォード? レビュー予告」
http://ganref.jp/m/maruyama_kan/reviews_and_diaries/diary/14599

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「注目製品レビュー ~イルフォード ファインアートメディア編~」
http://ganref.jp/common/monitor/jetgraph/ilford1702/

コメント(1,000文字以内)

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円山貫
みなさま、コメントありがとうございます。

こんなイベントに参加することができて、ラッキーです。
何十年も残せるというは、改めて考えるとすごいですね。

2017年03月02日 20:38

legacy7010
紙の歴史というか、写真の用紙の歴史は勉強になりました。

バリウムの白・・・確かに安定の白だったようなw

2017年03月01日 23:55

kazuleo
ただの情報の羅列ではないところは、さすがです。会場でもレビューワーというより、大御所の貫禄でした(笑)

あの作品が生のプリント、そして額装されて拝見できるので、展示が楽しみです。

2017年03月01日 08:45

Akihisa Ono
とても多くの情報を分かりやすくまとめられていて、とても勉強になりました!

2017年02月28日 21:48

なすナス
さすがの豊富な知識に感服します。
とっても勉強になりました♪
お疲れさまでした~!

2017年02月28日 19:00

t
お疲れさまでした。
バライタ系はなんだか解らなかったので、参考になりました。
円山さんのあの作品が見れてよかったです。やっぱり凄い^^

2017年02月28日 15:10

れんず
大変参考になる記事でセミナーの内容を追体験、理解できました!

2017年02月28日 07:49

takabo
分かってらっしゃる解説を読むのは、心地よいものです。。。^^
大変、参考になりました。
このような知識を背景に、実際のプリントを見て、自分で実践すると本当の実力になるのでしょうね。
60年の保存性ですか・・・要は、後世に残る作品を生み出せるかどうかですね〜(笑)

2017年02月28日 01:07

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