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K-5 インプレッション その2

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投稿日:2011/01/30

レビューした機材・用品 ペンタックス K-5 ペンタックス K-5
スパルタンな男の魅力に包まれたPENTAX K-5であるが、一言で評せばこんな感じ。

「現在最高のアマチュア機」

画素数は1600万画素以上。高感度性能は最高、連射性能は7コマ/秒で視野率は100%にオートフォーカスの性能も二強に互角に近い。質感もいいし、防水、防塵構造で、マイナス10度でも動作を保証と、プロ機でも十分な性能を有しているのであるが、実際2週間使ってみた感想は、やっぱりアマチュア機だと思った。



プロ機で思い浮かぶのは、Canon EOS 1D とNikon D-3の2機で、まあこれは明らかなプロ機。100万近くする価格はもちろん、大きさも重さも仕事以外では持つ気になれない。

Nikonは使ったことがないのでわからないが、Canonには、EOS 5Dシリーズがあって、フルサイズながら、メーカーはハイアマチュア機と位置づけている。
だけど、私は5Dをプロ機だと思っているし、実際のプロカメラマンの撮影シーンを見ても、スポーツ以外では1Dより5Dのほうが普及しているのではないかと思う。

5D(現在はMarkⅡ)は、フルサイズの撮像素子がついて2110万画素と言う解像度を持ち、Canonが誇るオートフォーカス性能を有しているが、そのほかのスペックはそれほどすごくはない。
防塵防滴機能は向上したものの、雨の中での使用はできず、連射にいたっては4コマ/秒にも届かない。ファインダーの視野率は98%どまりである。


なぜ、5Dはプロ用機でK-5はアマチュア機と思うかと言えば、スペック表に出てこない部分の差である。

まず、操作性。機能豊富で小型のPENTAXは、ボタンの配置を工夫してカスタマイズの余地を大きめに取って、自分好みに使えるようにしているが、微妙に押しにくい。
現場でファインダーを覗いたまま頻繁に変えるのは、露出(かシャッター速度)と露出補正、オートフォーカスポイントの3つだが、5Dはこの3つがどんなモードを使っているときでも(全自動は除くが)禁止設定をしていない限り、ワンアクションで変更ができる。

さらにこの操作に熟練は必要なく、この3つの操作は軍手をしたままでも十分に可能なようにインタフェースが工夫されている。

ペンタックスでは、そうはいかない。露出の変更はEOS同様だが、露出補正はデフォルトではツーアクション。カスタム設定でワンアクションに変更できるが、モードごとに場所が変わったりする。
特にハイパープログラムモードと露出優先モードでは、露出と露出補正の位置を同じにセッティングすることはできない。
しかも、キヤノンのサブ電子ダイヤルは、めちゃくちゃ大きくて、クリック感も一定であわてて触っても狙った値だけ動く。

フォーカスポイントの切り替えは、もっと顕著だ。5Dの場合は親指でジョイスティックを触るのだが、スティックの位置がちょうど目のくぼみのところにあって、ファインダーを右目で覗いても左目で除いても指が届く。
ペンタックスの場合は、切り替えスイッチが奥まっていて、顔をファインダーから少し浮かせないとスイッチに届かず、しかも十字キーでの切り替えなので、今度は頬骨にあたってまたファインダーからわずかに顔を浮かすことになる。

さらにジョイスティックのように指が一度触るとどの方向に倒すかがすぐに判断できるものと違って、十字キーはキーの位置の感覚を体に覚えこませないと、違うキーを押してしまう。

本当に微妙な差ではあるが、撮影の一瞬は連射性能よりこの操作感の差が絶対的だと思う。カメラの大きさでK-5には確かにハンディキャップがあるが、中級機以上のキヤノンのカメラは、大きさにかかわらずこの3つの操作だけは、必ず同じ位置につけてくる。

だから、現場のカメラマンはサブ機で安心して中級機を使うことができる。
ファインダー覗いているときはどれも操作がいっしょであることはそれくらい重要だとキヤノンは考えているだろう。

そして、スイッチの感触も、硬さのばらつきが大きく、スイッチ操作のストロークが短いPENTAXに対して(個体差も同じ固体でのスイッチ間の差もどっちも大きい)、ストロークが比較的大きく、硬さも平均化されているキヤノンと差がある。


そして、もうひとつが撮影後の応答速度。
撮影時、どれくらい連射できるかのバッファーはEOS 1Dは圧倒的としても、5DよりK-5のほうが性能はいい。しかし、撮影後にさっき撮ったカットを見ようとするときに、5DよりK-5は5倍くらいの時間を要する。

これ、ものすごくテンポが狂う・・。



私がテレビカメラマンだったころ、先輩カメラマンに、

「たまに100%以上の力を出して傑作を撮るのがアマチュアカメラマン。どんな状況であっても常に80%以上の実力を出せるのがプロカメラマン」

と何度も刷り込まれたが、この操作性とプレビューまでの反応速度は、2社のターゲットの違いを表していると思う。
キヤノンからペンタックスに乗り換えておきながら、こんなこというのもアレだけど、自分が飯を食う道具としてどっちを選ぶかと言われれば、やっぱりキヤノンだ。

もちろん三脚に、手ぶれ補正入りのレンズに、重い本体に、マルチフラッシュに、水準器にと、重装備前提ですけどね。


逆にペンタックスは、ここでとどまらずにプロ機を目指して欲しい。
スペック性能は今のままでもいいから、PRIMEエンジン2枚ざしにして、スイッチの配置を見直して、プロ用機、K-3を作ってほしいと思う。(K-1はもちろんフルサイズ出なくてはダメ)
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コメント(1,000文字以内)

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nominomi
ekusuさま

すみません、ちょっと浮気して戻ってきました。
コストパフォーマンスとしては言うことはないですね。
レンズの玉が少なくて中古市場では安く手に入れにくいのですが、いかにPENTAXファンが大切に長く使っているかがわかります。
買っても、いい状態ばかりですから。

キヤノンの場合、プロが使用した後の機材は、・・・・・ですからね。^^;

2011年02月01日 01:06

Hiro-H
私は銀鉛からPENTAX一筋です。

昔からアマチュア対象のカメラであって、唯一645に関してはプロカメラとして
現在も645Dと変化しています。

昔はカメラ雑誌を見ても入選作品の使用機種としてPENTAXは多かったのですが
企業の業績悪化から少し規模が小さくなってしまったことが残念です。

しかし一眼レフのパイオニアだったPENTAXのブランド名は消さないで欲しいものです。

N社・C社のカメラと比較すると機能的にも劣る所もありますが、この価額差でこの機能はアマチュアの私にとっては大拍手したいです。

N社・C社と価額差もあり、市場ターゲットも違い比較するのは酷なきもします。

私は最後までPENTAXで楽しませていただきます。

最後に今のレンズ群ではフルサイズの販売は期待できないと思います。
ミラーレスの関しては可能性大ではないでしょうか。

2011年02月01日 00:36

nominomi
SaKuRaさま

私もK-5はかなり気に入っています。
ちなみにSP→Z-1→K100D→K10D→EOS40D→EOS5D→K-5とキヤノン使用期間は、カメラ歴の中でわずか2年半で、しかもその期間に一部K-xと併用していたので、相当なPENTAX派です。(笑

前回のレビューではいいところばかり書いたので、もう一歩というところを書いてみました。
プレビュー速度はたぶんSDでは限界があるかと思います。トレードオフですから理解はできます。
たぶんセッティングによって、もっと改善するんでしょうが、最高のセッティングで撮っても、動作速度が変わらないスピードがやっぱり欲しいなあと思うのです。
K-xならあきらめも付きますが、一応メーカーとしてのフラッグシップですので。

> 買えないからと諦めもつきますし。

これは共感します。^^
出すなら20万円までにして欲しいです。
が、冷静に経営判断をしたらやっぱりないのでしょうね。

っていうか、みなさんよくわかってますね。^^

操作感は、私はやっぱり軍手をしていても操作可能な方に軍配をあげちゃいます。
ファンだから、頑張って欲しいとは思うけど。

2011年01月31日 23:30

nominomi
pug-tsuさま

そうですね。たぶん私がRAW+JpegのMAXで使用することと、SDカードのクラスがあまり高くない(Class4)ためだと思います。
しかし、現場でのプレビューと帰っての現像の両方を考慮すると、やっぱりこうなっちゃいますね。

レンズ補正はあとで確認してみます。確かOffだったと思いますけど。

2011年01月31日 23:21

nominomi
yosityanさま

あくまで、急のように対応する報道、街中での偶発的なものを狙うスナップなどにおいてですけどね。
風景をじっくり狙うなら、むしろ不完全な機材や準備でもそれをカバーする諸機能がついているPENTAXのほうが便利です。

2011年01月31日 23:18

nominomi
Nobuさま

はい、自分が経営者だったらPENTAXが今プロ市場へ出るかと言われればNoです。
ファンとしてのただの願望です。(笑

中期的にはミラーレス市場がメインストリームとなり、PENTAXはニッチ市場で生き残るしかないでしょう。が、ファンとして奇跡は起きて欲しいものです。

2011年01月31日 23:16

SaKuRa
こんにちは。
K-5はすこぶる気に入っています。
さて、個人的にはプレビューに差は殆ど無いと感じますよ。
pug-tsuさんが書かれているようにレンズ補正オンになっているのではないでしょうか?通常撮影では差は感じない人が多いと思いますよ。
操作性に関しては、個人的には他社より好きです。好みの部分が強いかもしれません。(C/Nともに使用していましたが、使いやすさでPENTAXに乗り換えた者の意見です)
フォーカス位置の移動も、K-7では若干不満でしたがK-5では改善されましたし。
確かにK0DとK-5/7の操作性の違いには時々とまどいますね。
よって、逆に私はK-5/7のボタン/ダイヤル位置を
今後も基本的に変えないで欲しいと思います。
せっかく定着してきた操作性ですから。
プロ機・・・目指して欲しいですが買えません(笑)
確かにペンタが作ったプロ機を見てみたい気はしますね。
でも・・・最高のアマチュア機を目指してもらって
「ちょっと手を伸ばせば届く」を貫いて欲しい・・・独自の個性で・・・
最高機種はハイアマ向けの645Dで十分かと。
買えないからと諦めもつきますし。

2011年01月31日 19:51

pug-tsu
プレビューに5倍以上の差がつくのですか?
自信はありませんが、5DMark2とK-7では
そんなに差がなかったような気がしますが
レンズ補正オンになっていたりはないのでしょうか?
各種掲示板でそのような質問が見られていることも
あり、k-5を持っていないので自信はありませんが、、、

2011年01月31日 17:58

yosi
そうなんですかぁ・・・
ペンタは、キャノンより、操作性で劣っているのですかぁ・・・

2011年01月30日 23:43

Nobu
バックアップ体制や、レンタルできるレンズ、機器などの流通、信頼性、どれをとっても、今のペンタックスや、ここ数年先のペンタックスには、無理なことばかりのように思います。
プロなら、そういうメーカの機器を使わないのも、適切な判断かと。
カメラ業界は、販売単価をあげることで、少し息をついている感じであると思いますが、将来的には、かなり難しい。ミラーレスなどは、ガソリン自動車に対する電気自動車と同じで、カメラメーカのノウハウが不要な時代になってきて、さらには、一般ユーザ層が大きい機種では、高機能が、チップ化されてコモディティ化するのも、ホンの先でしょう。サムソンが本腰を入れだしたのも、そういう読みがあってのこと。ペンタックスは、アマチュアのニッチ市場で、どういう風にユーザの囲いこみや、拡大を図るというので手一杯で、バックアップ体制までふくめてプロ用機器を作ることは、するべきでないと思いますが。

2011年01月30日 23:35

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