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ポータブル赤道儀、ポラリエを使うにあたって[極軸合わせの方位計を狂わせる磁気]

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投稿日:2017/04/15

レビューした機材・用品 ビクセン 星空雲台ポラリエ(WT)  白 ビクセン 星空雲台ポラリエ(WT) 白
 簡易赤道儀ポラリエを使って、星の日周運動を止める(長秒露光で被写体(星)ブレ無くす)ことができるのですが、先ず赤道儀の極軸(カメラの回転中心軸の方向)を天の北極と一致させる必要性があります。
 ポラリエには、北極星を覗く穴があけられているのですが、いつも北極星が見える地点や条件で、撮影するわけではないので、磁北と仰角を方位磁石と、傾斜計(ポーラーメーターなど)で合わせる方法もあるのですが、結構難易度が高く、正確に合わせるのが難しい作業です。
 ここで、スマホにダウンロード出来る『Google Sky Map』という、画面をかざした方角に、実際にある星座(星)を表示してくれる無料アプリがあり、GANREFメンバー☆ケン☆さんの、このアプリを活用すれば、簡単に極軸合わせがでという提案が、このレビューの原点です。
 ☆ケン☆さんの ~ポラリエ(ポータブル赤道儀)の簡単撮影方法~
http://ganref.jp/m/ken_ken0625/reviews_and_diaries/review/9228

 ポラリエの発する磁界という問題
http://ganref.jp/m/torikomi/reviews_and_diaries/review/10776

 スマホホルダーの発する磁界
(私の手持ち機材では、スマホ中心に使用すると、30度ほど変位が見られた)
http://ganref.jp/m/ken_ken0625/reviews_and_diaries/review/10914

 GANREFメンバー だいとしぃさんのコメント、カメラの発する磁界も要注意!
 
までを考慮した、テスト結果の報告です。ポラリエとスマホホルダーの発する磁界は、前述レビューにて周知のこととして進めさせていただきますが、だいとしぃさんのコメント、カメラの発する磁界については、確証が無かったので、先ずはその検証から始めます。

 磁気の発生や磁化を防ぐ素材は、プラスチック・木材・アルミ・磁石にくっつかないステンレス、などが有りますが、手作りでの切断と切削造形・接着組立が容易で、軽量な木材を使用し、ポラリエにスマホを取り付けるアタッチメントを作成しました。スマホでスカイマップソフトを起動、キャリブレーションをした後(ほかの方位ソフトも同じ)、アタッチメントにセット、スマホ液晶の中心に、空の北極点が来るように、ポラリエを調整したのが上段、3分ほど安定状況を確認した後、カメラを取り付けたのが下段の写真、カメラを取り除くと、上段の写真に復帰することも確認しました。

写真から明白なように、カメラも磁界を発生していることが判明しましたが、どの位影響を及ぼすかは、メーカーと機種で異なると思われ、此処ではカメラを取り付けないで、極軸合わせを完了する手順と、割り切ります。


 それでは、実際に星空撮影確認に出かけます、テストなので余裕をもって明るいうちに現地にて、設置・極軸合わせを完了した状態です、脳内シミュレーションの通り、簡単に設置完了です。
アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
キヤノン EOS M5
焦点距離:
35.0 mm
フラッシュ:
Off Did not fire
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/400秒
絞り数値:
F5.6
露光補正量:
-0.3EV
ISO感度:
400
ホワイトバランス:
Manual Temperature (Kelvin)


カメラに撮影条件を設定、明るい星(うしかい座 アークトゥルス 0等星でした)を見つけたので、スマホを外し、極軸を狂わせないように、慎重にカメラをポラリエに取り付けた雲台に、セットして焦点を合わせます。セット状態が明確に判定できる、使用機材の望遠端150㎜(35mm換算230mm)で60秒露光、OKだったので120秒露光、合格ですね。(極軸の整合確認で、星の明るさ、色などは無視してます)
アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
キヤノン EOS M5
焦点距離:
150.0 mm
フラッシュ:
Off Did not fire
撮影モード:
Manual
シャッタースピード:
120.9秒
絞り数値:
F8.0
ISO感度:
100
ホワイトバランス:
Manual Temperature (Kelvin)


 ここから星景写真に挑みます、カメラ焦点距離を半分の68㎜(35㎜換算108mm)に変更、分かりやすい北斗七星の杓を切り取ります、焦点距離を縮めた分、ソフトフィルターを外し、ブレを見やすくして180秒露光。(左画面)
 結果に気を良くして、ソフトフィルターを付け、星の色を求めて条件を探った結果のベストショット、120秒露光。(右画面)


 カメラをEOSⅯ3+EFM11-22に代え、最終目的の北天星景に挑みました。
結果として、ビギナーの私には、十分納得のいく結果を得ることができました。
アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
キヤノン EOS M3
レンズ:
キヤノン EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM
焦点距離:
11.0 mm
フラッシュ:
Off Did not fire
撮影モード:
Manual
シャッタースピード:
120.7秒
絞り数値:
F5.6
ISO感度:
400
ホワイトバランス:
Tungsten


 検証の途中、低い高度にある橙色に輝く月に気付きました、お月様も0.2秒を超えるSSで撮影すると、被写体ブレが気になってきます。そのため、ポラリエには、ムーンモードがありますが、薄雲がフィルターでとなり、色も良くテストにも好都合でした、ムーンモードでは、短時間でも地上景がが若干ブレてきまが、それなりの一枚が写せました。
月の出90分後

写真を拡大する

カメラ:
キヤノン EOS M5
レンズ:
キヤノン EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM
焦点距離:
150.0 mm
フラッシュ:
Off Did not fire
撮影モード:
Manual
シャッタースピード:
2.5秒
絞り数値:
F6.3
ISO感度:
400
ホワイトバランス:
Manual Temperature (Kelvin)


まとめです。
1.スマホソフト・スカイマップによる、ポラリエ極軸合わせは、素晴らしい手段である。
2.スマホによる方位設定は、近くにある微弱な磁界によって、大きな影響を受ける、ポラリエ本体(駆動モータと考える)をはじめ、スマホホルダーに内蔵するコイルバネ、カメラ本体、も磁界を持つので、それを踏まえて使用するべし。
3.まさかと思われるが、方位磁石の磁気でさえ、スマホ方位にわずかな変位を与える。
4.ポラリエの極軸と、スマホ液晶表示画面の垂直を並行にセットする、これが極軸合わせの基本(その物)になるので、精度と再現性に細心の注意を払う。

以上、レポートした本人は、写真も星もビギナー、機器については素人ですが、いくつかのポイントは明確にできたものと思っております、ご意見などありましたら、ぜひご教授ください。
最後までありがとうございました。

コメント(1,000文字以内)

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撮りこみ苦労
マニアさん
ありがとうございます。
北海道とか沖縄を除けば、プレートが簡単でしょうね。
広角レンズ画像を加算処理をするとき、追尾によって画面の同じ位置でとらえることで、レンズ歪みによる周辺の星の位置ずれを、どの位抑えられるか、トータル5分くらいカバーできればと思っています。

2017年05月25日 07:50

マニア
私も極軸あわせに悩んだ末に35°アングルプレートに頼ってしまいました。方位のみアプリで合わせることにしました。

2017年05月24日 20:52

撮りこみ苦労
かつしかさん
使いながら判ってきたことですが、一分前後までだと、結構ラフな設定でも、少し形がいびつになるくらいで済みますね、お月様綺麗にを目標に購入したので、いろいろトライしています。

2017年04月20日 21:51

かつしか
私もポラリエを使い始めの頃は磁気による誤差に悩まされていましたが、最近は垂直角はアリガタプレートに任せて、極軸合わせは運を天に任せてます。(開き直りとも言う)
広角撮影なら許容範囲内に収まっていると思います。

2017年04月16日 08:08

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2015.04.14.に、2011.12月登録以来、3年4か月を経て、TO...

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