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公開日2009年05月02日
「パナソニック LUMIX DMC-GH1(以下、GH1)」は、世界最小・最軽量のデジタル一眼「LUMIX DMC-G1(以下、G1)」の良さを保ったままフルハイビジョンの動画撮影機能やマルチアスペクト対応の撮像素子を搭載したカメラ。
筆者は、G1の発売以降、その小さく軽量なボディのお陰で、気軽に毎日持ち歩いていた。GH1では小さなボディはそのままに、高機能でフルハイビジョン対応の動画機能を搭載することによりさらに魅力的なカメラに仕上がっている。
まず、GH1を使用した使用感は、ホールド感や操作系に関してはG1とほぼ同じといっていいだろう。ただし、GH1は、「動画ボタン」を搭載している点が唯一違う。液晶モニターもG1と同じ可動式液晶モニターを搭載しており、ライブビューファインダーもとても見やすい。コントラストAFは軽快で気軽に撮影することができる。MF時の拡大モードやAF+MFでピント位置が拡大される機能など便利な機能が多い点も評価できる。小さく軽量なボディだが、作りがしっかりしておりとても好印象だ。また、撮像素子がマルチアスペクトに対応したことにより「4:3」「3:2」「16:9」のどのアスペクト比でも同じ画角で撮影できる点も見逃せない。さらに、GH1では、アスペクト比に「1:1」が搭載されているので正方形の写真も撮影することも可能だ。
静止画の画質については、シャープで解像感の高い印象。色味は、見た目に近いナチュラルな印象だ。もちろん、多彩なフィルムモードを変更することによりコントラストや階調などを優先することができる。また、ISO感度に関してはG1に比べ、1段分高感度で撮影しても同等の画質を実現している印象を受けた。ISO 800まで使用してもほとんどの撮影条件で問題なさそうだ。
また、動画撮影機能に関しても手軽に撮影できる撮影モードから、こだわり派が喜ぶマニュアル撮影まで幅広く対応している。今回、動画撮影機能を搭載したことにより新たに動画に対応した「LUMIX G VARIO HD 14-140mm/F4.0-5.8 ASPH./MEGA O.I.S.」をキットレンズにすることで、今までのデジタル一眼レフカメラの動画機能では実現が難しかったフルタイムAFや露出の変化が可能になっている点は見逃せない。フルタイムAFの精度は高くほとんどの撮影シーンで実用的。希に画面に対して小さすぎる被写体や細い被写体ではAFが迷うことがあるものの、一般的な使用ではほとんど問題ないだろう。それよりも、初心者でも気軽に操作できるフルタイムAFを搭載していることに意義がある。また、定評のある光学式手ぶれ補正機構を搭載しているので手持ちでの動画撮影も楽々行える。
動画撮影機能については、静止画の撮影モードから「動画ボタン」をワンタッチするだけで行えるモードと、ユーザーが自由に動画撮影の設定ができる「クリエイティブ動画」モードの2種類から撮影することができる。こだわり派のユーザーは、「クリエイティブ動画モード」のM(マニュアル露出)、S(シャッタースピード優先)、A(絞り優先)の各モードから撮影用途に合った設定で撮影ができるので便利。動画では最低シャッター速度を1/30秒まで落とすことができるので夜景などを撮影する時には重宝する。また、動画撮影でもフィルムモードの変更や暗部補正など、静止画撮影で使用できる機能も使用できるので、様々な映像表現が可能。動画撮影では、AVCHDとMotion JPEG、2つの記録方式から選択可能になっている。AVCHDでは、1,920×1,080のフルハイビジョン映像を撮影することが可能。ただし、センサー出力数が24コマ/秒なので動きの激しい被写体では少しカクカクした映像になることがある。画質よりも動きを重視する場合には、フルハイビジョン画像ではないが、センサー出力コマ数が60コマ/秒の1,280×720で撮影することもできるので、用途に合わせて使用することができる。
撮影した映像は、AVCHDの場合、カメラで再生またはテレビに接続して観賞するか「ビエラ」などにSDメモリーカードを入れて再生することができる。また、「PHOTOfunSTUDIO HD Edition」がアップデートされたことによりパソコンでのカット編集なども可能になっている。動画の画質については、申し分なく驚くほど綺麗な印象。フルハイビジョン画質ならではの繊細な描写には圧倒される。また、センサーサイズが一般的なビデオカメラに比べて大きいため、今までのビデオカメラでは難しかった被写界深度を活かした撮影もできる点がデジタル一眼ならではの映像表現といえるだろう。また、GH1にはステレオマイクが搭載されているうえ、外部マイクの入力端子も備えているので、別売りのステレオマイクロホン(DMW-MS1)を使用してさらにクオリティーの高いサウンドを録音することも可能だ。
今回使用して感じたことは、コンパクトなボディに多くの機能が凝縮されているという印象だ。操作感も良く、画質も良い。さらに、動画は高機能・高画質と、とてもバランスの良いカメラに仕上がっている印象を受けた。また、マイクロフォーサーズ対応のレンズラインアップも充実してきているので今後も楽しみなカメラと言える。
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