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公開日2009年08月26日

高倍率ズームレンズのパイオニアであるタムロンから、いま市場で人気の18-200mmの望遠側を50mm伸ばした新型が発売された。18-200mmとの違いはいかに!
高倍率ズームのパイオニアとして幅広いユーザーに支持されているタムロンから、ズーム倍率13.9倍という超強力な高倍率ズーム、AF 18-250mm F/3.5-6.3 Di Ⅱが登場した。
フィルム一眼レフのころから高倍率ズームは大人気商品だったが、その勢いはデジタルになってさらに加速する傾向で、カメラメーカー純正のダブルズームを敬遠してタムロンやシグマの18-200mmを選ぶ人が多くなっているという。そういった需要をさらに高めるべく登場した今回のAF 18-250mm F/3.5-6.3 Di Ⅱだが、手にしてまず驚いたのはその大きさ、いや小ささである。筆者は同社のAF18-200mm F/3.5-6.3 XR Di Ⅱを愛用しているのだが、新しい18-250mmは望遠側の焦点距離が50mmも伸びたのに、18-200mmと大きさがほとんど変わらない。詳細に調べてみると、全長・最大径ともに18-200mmに比べてコンマ数ミリしか大きくなっていない。つまり、大きさをほとんど変えることなく更なる高倍率化を果たしたわけで、これは技術的にもすごいと思う。
さて、実使用で望遠側の50mmの差はどのくらい違うのだろうかということで、250mmと200mmで同一被写体を比較撮影してみたのが下の写真だ。こうして並べてみるとそれほど変わらないようにもみえるが、余計なものを画面から除外してシビアに構図を決めたいときなどはこの50mmの違いは大きい。ズーム倍率が拡大されてレンズが大きくなってしまった場合、機動性というファクターも加わるので一概に倍率の高いほうがいいとはいえないけれど、前述のとおりレンズのサイズがほぼ同じ大きさならズーム倍率は高いほうがいいではないか。もちろん、レンズの大きさをキープしたまま高倍率化したことが、画質へ影響してしまっては元も子もないが、簡易的に両者を比較撮影した限りでは、18-200mmに比べて画質が悪いという印象はほとんど感じなかった。ちなみに両者の価格差はメーカーの希望小売価格ベースでは約5,000円だが、18-250mmは新製品ということもあり、まだ値引き率が低く、量販店では約10,000円の価格差がある。これだけ値段が違うと、これから高倍率ズームを買おうと考えていた人はどちらにするべきか迷いそうだが、画質にあまり優劣がないのならズーム倍率は高いほうがいいわけで、筆者なら迷うことなく利便性の高い18-250mmを選ぶだろう。
18-200mmという焦点距離設定や開放F値など、各社ともにある程度スペックが固定されてきた高倍率ズームの世界だが、タムロンの18-250mmはその世界からさらに一歩踏み出した意欲的なレンズである。約14倍という、もはやムービー並みの倍率を持つレンズを使うことで、どんな世界を切り取ることができるのか? おおいに興味のあるところだ。


キヤノン EOS Kiss Digital X/絞り優先AE(F8.0、1/60秒)/ISO 400/WB:オート
250mmと200mmの画角の違いはこれくらいある。遠景の切り取りなどではこの違いで画面構成がぐっと楽になる

キヤノン EOS Kiss Digital X/絞り優先AE(F6.3、1/250秒)/ISO 400/WB:オート
250mmのズーム位置で撮影。光線状態が超フラットな条件で撮影したわりにはキリッとした描写になった
| レンズ構成 | 13群16枚 |
| 最短撮影距離 | 0.45m |
| フィルター径 | φ62mm |
| 大きさ | φ74.4(最大径)×84.3(長さ)mm |
| 重さ | 430g |
| 標準価格 | 71,429円 |
| 実勢価格 | 59,800円前後 |
デジタルカメラマガジン2007年4月号掲載
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