デジタルカメラマガジン 本誌2008年3月号選考 結果発表

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2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D2X レンズ: トキナー AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5 撮影地: 東京都港区 東京ミッドタウン

優秀賞

「赤い階段」


作者:
ブルー
都道府県:
千葉県
年齢:
55歳

ストレートで斬新な構図を生み出したレンズワークがみごとです。赤い階段を登り詰めているのは子どもさんでしょうか、足を運ぶタイミングを的確にとらえており「よっこらしょ」と足をかける姿がとても印象的です。また魚眼レンズ特有のデフォルメを活かしながら美しい色彩を放ち、ボリューム感が心地よい作品です。さらに左右対称の構成にしながらも背景には比較する対象物をとらえています。登り詰めた先にはなにがあるのか期待感も膨らみます。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkII レンズ: MP-E65mm F2.8 1-5×マクロフォト+特殊アダプター+フジノンFE185C086HA-1 レタッチ: SILKYPIX 3.0にてRAW現像後、Photoshop CS2にてトーンカーブ、レベル補正 撮影地: 長野県諏訪市城山 福寿草園

準優秀

「春の小道」


作者:
宮坂雅博
都道府県:
長野県
年齢:
39歳

足下に咲くフクジュソウではミツバチが働いています。その横の小道を子どもが駆け抜けていく。ローポジションから魚眼レンズでとらえた春の雰囲気は虫の視点であふれんばかりに描写されています。花から木立に至るまでどれをとっても無駄がなく、ぬくぬくとした日の暖かささえ感じさせてくれます。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D40 レンズ: AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6G II レタッチ: Capture NXでRAW現像。露出を-2.0EV、傾きを補正、トリミング 撮影地: 熊本県

準優秀

「Bon Voyage」


作者:
toshimushi
都道府県:
福岡県
年齢:
44歳

船の修理を終えて送り出す立ち会いのひとコマだそうです。立ち姿のポーズが格好よくどこか勇ましさを感じます。また出港した船の配置と人との絡みが収まりもよく、佇む人のまなざしまでも読み取れるようです。レタッチも的確で仕上げまで手抜きがない確かさを感じました。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF50mm F2.5 コンパクトマクロ レタッチ: Photoshop CSにてトーンカーブ補正 撮影地: 東京都

入選

「想いは唇」


作者:
福しずた
都道府県:
神奈川県
年齢:
42歳

なんという色気の漂う作品でしょう。そのカギはピントの合った唇の形と、ソフトにぼけていくアウトフォーカスにあります。顔を出さずフォルムで表現する作者の思いはやはりタイトルどおり「唇」でした。表現のうまさが光ります。残念なのは爪の色です。色に統一感をもたせたかったです。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 10D レンズ: EF75-300mm F4-5.6 レタッチ: Photoshopにてトリミング 撮影地: 山口県柳井市 白壁の街

入選

「冬の街」


作者:
内山えいじ
都道府県:
山口県
年齢:
45歳

白壁の街を歩くモデルさんとのことですが、粉雪が降るなかを足早に歩く雰囲気がとてもよく表れています。うつむき加減の表情とたたみかけた傘を持つしぐさも自然で、季節感あふれるポートレートです。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: フジフイルム FinePix S3 Pro レンズ: ニコン AI AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(IF) レタッチ: Photoshop 6.0にてレベル補正 撮影地: 栃木県日光市 小田代ヶ原

入選

「夏アザミ」


作者:
光吉正憲
都道府県:
埼玉県
年齢:
38歳

霧のなかに浮かぶアザミの群生です。背景にぼんやりと浮かぶ木立の存在が幻想的な効果とともに画面を引き締めています。霧景色は暗く沈みやすい雰囲気を醸し出します。もう少し明るく表現してもよかったと思います。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: オリンパス E-3 レンズ: ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD 撮影地: 新潟県十日町市松之山

入選

「光芒」


作者:
相沢雄二
都道府県:
埼玉県
年齢:
46歳

杉の木立を前景に神々しい光がカーテン状に広がる夜明けです。中越の山間に残る風景を適切な露出で安定感ある構図にまとめています。ただし、こうした場面は類似作品も多く発表されており、新鮮さに欠けやすいため、構図にもうひと工夫が必要です。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkIII レンズ: EF400mm F4 DO IS USM+EXTENDER EF1.4×II レタッチ: Digital Photo Professional 3.2にて現像、露出補正、トリミング 撮影地: 福島県白河市

入選

「白の飛翔」


作者:
三田井哲也
都道府県:
栃木県
年齢:
43歳

ハイキー調に仕上げられた飛翔する白鳥です。8羽の群れが形作る編隊も美しくよいシャッターチャンスをとらえています。さらに光り輝く描写をハイキーに仕上げたレタッチテクニックがすばらしいです。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) レタッチ: Capture NXにてRAW現像。WBを[曇天]に変更。トーンカーブ調整。コントロールポイントで明度調整 撮影地: インドネシア・バリ島

佳作

「バリ、ヌガラの夜明け」


作者:
藤井啓三
都道府県:
大阪府
年齢:
41歳

水牛レースの練習風景をねらったひとコマだそうですが、朝日の回り方がとても美しく人の姿も自然です。まるで絵画を見ているようです。それだけに画面右の柱の存在や、空の割合など、一考する必要があると思います。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF300mm F2.8L IS USM レタッチ: Nikon Captureにてアンシャープマスク 撮影地: 富山県富山市

佳作

「雪中シンクロ」


作者:
赤いかに小がにっ子
都道府県:
富山県
年齢:
40歳

カモが雪降るなかでえさ取りをしています。それをシンクロナイズドスイミングのポーズに見立てています。その発想がユニークです。また構図も適しており、波紋と大粒の雪がなんでもないカモの行為を盛り上げる高い演出になりました。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: コニカミノルタ αSweet DIGITAL レンズ: AFズーム 75-300mm F4.5-5.6(D) レタッチ: Raw Therapeeにてトーンカーブ調整など 撮影地: 東京都・埼玉県 荒川

佳作

「そろそろ帰ろうか」


作者:
渡邉 晃
都道府県:
東京都
年齢:
31歳

シルエットで描く人の姿は、しぐさやポーズがとても重要です。向かい合う親子の姿からは、まさに声をかけ合う小声が聞こえてきそうです。二分された画面の割合にひと工夫ほしいところですが、ほのぼのとする親子愛を感じさせる作品です。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkII レンズ: EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM レタッチ: トリミング 撮影地: 北海道釧路市阿寒町

佳作

「だーいすき」


作者:
藤原伸樹
都道府県:
北海道
年齢:
37歳

タンチョウが寄り添うしぐさをとらえています。求愛行動のひとつでしょうが、愛くるしい姿を絶妙のタイミングでものにしています。背丈のあるツルは構図を迷いやすい被写体です。ここでは地味な背景を選び、縦位置ですっきり2羽の存在を高めています。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: リコー Caplio GX 撮影地: イスラエル・エルサレム

佳作

「おい!」


作者:
永井正勝
都道府県:
千葉県
年齢:
37歳

「おい! 撮るなら金だせ」といわんばかりの強面の表情です。このあとどうなったのでしょうか。なかなかリアルなスナップです。その彼が売るのは山積みのパプリカですが、色鮮やかでそのギャップにユーモラスを感じます。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: オリンパス E-300 レンズ: ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro レタッチ: OLYMPUS StudioにてRAW現像、コントラスト調整、Photoshop Elements 4にてハイライト調整 撮影地: 大阪府箕面市

佳作

「血管枝」


作者:
naokym
都道府県:
神奈川県
年齢:
48歳

細かく張り巡らされた血管のような枝。葉を落としてはじめて現れる木の姿です。着目点はいいのですが、画面下に滝を入れたことで、枝に対する印象が弱くなってしまいました。ここでは枝をメインに構成したほうがよかったです。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: オリンパス μ830 レンズ: レタッチ:SILKYPIXにてトーンカーブ補正 撮影地: 東京都渋谷区

佳作

「Step」


作者:
Hiro_Sakae
都道府県:
東京都
年齢:
45歳

マンホールを踏みつけ行き去る赤いヒールをスローシャッターで写し込んでいます。動感表現のうまさに加えて粗粒子のようなタッチに仕上げた描写が独創的でした。じつはこれ、コンパクトカメラでの撮影なんです。単なるぶれ写真ではない動感表現に好感をもちました。デジタル一眼では撮れなかったかもしれません。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: フジフイルム FinePix S5 Pro レンズ: ニコン AF-S VR Nikkor ED 300mm F2.8G(IF) レタッチ: SILKYPIXにてRAW現像、Photoshopにてリサイズ、トーンカーブ調整 撮影地: 静岡県

佳作

「夕暮れに挑む」


作者:
makoto
都道府県:
静岡県
年齢:
42歳

夕焼けに染まる海に向かうサーファーをとらえています。人は点景にして海をメインにした構図がこの作品の味わいです。寄せる波のタイミングも色調もよく美しい光景ですが、サーファーの足の運びにぎこちなさを感じます。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital X レンズ: EF24-105mm F4L IS USM 撮影地: 大阪府大阪市

佳作

「無機質な夜」


作者:
衛藤光敏
都道府県:
大阪府
年齢:
41歳

SF映画に見るようなビルの一角を見上げています。曲線を活かしたデザインとメタリックな色彩が「無機質」を強くイメージしています。左の動くボックスはエレベーターでしょうが、もう少しぶれ量を増やせば表現効果も高まったでしょう。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: EF135mm F2.8(ソフトフォーカス機構付き) 撮影地: 広島県 広島湾

佳作

「ボート練習」


作者:
千賀義明
都道府県:
広島県
年齢:
67歳

モノトーンに残されたオールの赤色。水面の輝きにはソフト効果も盛り込まれています。随所に細かいレタッチが施された個性ある作品です。ただし、こうした独自のレタッチ表現は見せ方がむずかしく、主題よりも効果が目立つ結果を招くこともあるので注意してください。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ペンタックス K10D レンズ: FA 35mm F2 AL レタッチ: SILKYPIX Developer Studio 3.0にてモノクロ化、RAW現像 撮影地: 栃木県那須郡 那須どうぶつ王国

佳作

「孤高」


作者:
miumiu0616
都道府県:
茨城県
年齢:
43歳

モノクロ表現されたペルシャネコ。周囲を白く飛ばしネコの表情に的を絞った表現がよかったです。また下からのアングルによって勇ましい表情を得ています。かわいいネコの作品が多いなか、この作品は異色でした。まさに孤高です。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S VR Nikkor ED 300mm F2.8G(IF) レタッチ: SILKYPIXにてトーンカーブ調整 撮影地: 沖縄県 那覇空港

佳作

「平和」


作者:
成田のyama
都道府県:
千葉県
年齢:
44歳

戦闘機を整備する姿をねらった作品です。4人のポーズがそれぞれでミニチュアのフィギュアを見ているようです。また、正面からねらったことで主役と脇役が明快になっています。ただ左から2人目のポーズが単調なのが残念です。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF24-70mm F2.8L USM 撮影地: 東京都

佳作

「ボディイルミネーションⅠ」


作者:
ささき
都道府県:
神奈川県
年齢:
50歳

水着姿の女性にイルミネーションをまとわせています。ユニークな発想ですが感電しないかと心配も抱きます。淡く灯るイルミネーションの光に浮かび上がる女体とジャギーが、薄暗いなかに雰囲気よく醸し出されています。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: タムロン SP AF180mm F/3.5 Di LD[IF]Macro レタッチ: Smart Hobbyにてレベル補正、Paint Shop Pro9にてトリミング フィルター: PLフィルター

佳作

「かざぐるま」


作者:
かなもな
都道府県:
京都府
年齢:
44歳

小さな花のクローズアップです。前後のぼけを活かしたやわらかい描写が作者のやさしさを物語っています。ピント位置やぼけの色彩効果と、その対比など細かい箇所まで配慮された完成度の高い作品ですが、タイトルは一考してください。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: シグマ 24-70mm F2.8 EX DG MACRO レタッチ: Photoshop Lightroomにて彩度調整、トーンカーブ調整 撮影地: 熊本県球磨郡相良村

佳作

「先の見えぬグラウンドで」


作者:
kozack
都道府県:
神奈川県
年齢:
29歳

いつもは若者の威勢のいいかけ声が響くグラウンドが濃い霧に包まれています。画面左右の木の間にのぞく置き去られたネットがなにげに寂しさを漂わせています。コンセプトがしっかりしておりタイトルもフィットしています。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkII N レンズ: EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM 撮影地: 長野県安曇野市 豊科南中学校グラウンド

佳作

「先生の二眼レフカメラ」


作者:
小西 茂
都道府県:
長野県
年齢:
50歳

綱引きの最中に懸命に走り回る先生の表情がいいです。両手に持ったビデオとカメラ。チャンスを逃すものかと一生懸命です。背景に目を配れば綱引きをする生徒諸君。思わずもっと一生懸命に引っ張れといいたくなります。ドラマの1シーンを見るような優れたスナップです。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D レンズ: シグマ 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE レタッチ: Digital Photo Professionalにてゴミ除去、WB調整、トリミング 撮影地: 東京都御蔵島

佳作

「新緑の歌声」


作者:
くらりっぱ
都道府県:
東京都
年齢:
35歳

美しい新緑を広角レンズでとらえながら太陽を添えています。デジタルにとって完全逆光はとてもむずかしい場面ですが、ゴーストやフレアを抑えながら緑の初々しさも損なわず、森で味わう光のシャワーがみごとに再現されています。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1Ds MarkII レンズ: EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM レタッチ: Digital Photo Professionalにてトリミング 撮影地: 大阪府大阪市 新大阪駅

佳作

「出発進行」


作者:
直田裕行
都道府県:
大阪府
年齢:
55歳

のぞみの去りゆく姿をねらっていますが、写真から受けるイメージはこちらに向かってくるようです。背景を暗く落とし、手前を開けた空間がそんな印象を抱かせます。また暗い背景はよいですが、のぞみはもう少し明るく調整してほしかったです。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkIII レンズ: EF70-200mm F2.8L IS USM レタッチ: Digital Photo Professionalにて現像 撮影地: 群馬・長野県 浅間山 フィルター: C-PLフィルター

佳作

「冬の朝」


作者:
山本喜久夫
都道府県:
千葉県
年齢:
55歳

浅間山の斜面には細かいきれいな起伏のラインが走っています。雪をかぶるとラインが浮かび上がり美しい姿を披露します。この作品にはその特徴が描写されていますが、青空が目立つことが残念です。空を少しカットすれば山の印象も一段と高まりました。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ペンタックス K10D レンズ: タムロン AF18-250mm F/3.5-6.3 Di II LD Aspherical [IF] Macro レタッチ: PENTAX PHOTO Laboratoryにて現像、WB調整 撮影地: 東京都港区 汐留

佳作

「光の雪が降る街」


作者:
川端伸一
都道府県:
茨城県
年齢:
46歳

イルミネーションに飾られた立木に雪が降るように光が舞っています。近年増々その盛り上がりを見せるイルミネーションは夢に見るような新しい風景を生み出します。この作品もそのひとつですが、バックにある現実を隠す絵作りと画面構成のうまさが光ります。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: リコー GR DIGITAL レンズ: レタッチ:Photoshop CS2にてトリミング後、レベル補正 撮影地: 東京都千代田区 東京国際フォーラム

佳作

「色の上を歩く」


作者:
大岡要平
都道府県:
東京都
年齢:
21歳

濡れた石畳にネオンが映り込み、色彩的に美しい仕上がりです。さらにシャッター速度とシャッターを切るタイミングがベストで、歩く人の足がベタッとついておらず、歩く姿がとてもリズミカルに再現されています。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ペンタックス K10D レンズ: DA★50-135mm F2.8 ED[IF]SDM レタッチ: PENTAX PHOTO Laboratory 3にてRAW現像。トーンカーブで明るさ調整、アンシャープマスク 撮影地: アメリカ・ユタ州 アーチズ国立公園 フィルター: PLフィルター

佳作

「delicate window」


作者:
大野 浩
都道府県:
アメリカ
年齢:
32歳

デリケートアーチと呼ばれる岩から眺めるラサール山脈です。アーチ状のこの岩を額縁とすることで奥行きのある風景に見せています。また撮影ポジションがよく、岩の立体感とそれに見合う眺望が的確です。大伸ばしで見たい作品です。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: HASSELBLAD 903 SWC デジタルバック レンズ: Carl Zeiss T* Biogon 38m f4.5 撮影地: 島根県出雲市 鰐淵寺

佳作

「秋神の領域」


作者:
石飛純一
都道府県:
島根県
年齢:
31歳

作者が「秋神」と名づけたように清楚で優雅さを漂わす紅葉風景です。とくに中判デジタルで撮影されただけに、その解像感や階調の描写も豊かでとても美しい作品です。広角でスケールを感じさせる画面構成は、肉眼で眺めているようで気持ちが作品の奥へと導かれるようです。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D80 レンズ: トキナー AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5 レタッチ: SILKYPIX Developer 2.0にて色温度など調整後、Photoshop Elements 2.0にて微調整 撮影地: 愛知県名古屋市

佳作

「The Other Side」


作者:
草深寿雄
都道府県:
三重県
年齢:
38歳

鏡に映る彼女をダブル効果でねらった作品です。現実の彼女と鏡のなかの彼女がまるで異なる表情をしています。さらに鏡から抜け出し向かってくるような動感に満ちています。この不思議な比較効果がこの作品の魅力につながっています。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 10D レンズ: EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、WB調整、ピクチャースタイル[スタンダード] 撮影地: 茨城県霞ヶ浦

佳作

「夕日に佇む」


作者:
mig
都道府県:
茨城県
年齢:
60歳

サギが沈む太陽に重なっています。偶然を期待するか計画的にねらうか、撮れそうでなかなか撮れないシーンのひとつです。この作品ではサギと太陽の重なりだけにとらわれず、シルエットと映り込みをふまえて、全体の画面構成まで緻密に計算されています。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF24-105mm F4L IS USM レタッチ: SILKYPIXにてWB調整 撮影地: 山梨県南都留郡 精進湖

佳作

「夜の逆さ富士」


作者:
池田雅都
都道府県:
静岡県
年齢:
40歳

昼間の逆さ富士はよく見かけますが、夜の富士は珍しいです。さらに傘雲のおまけ付きで貴重な作品になりました。またISO感度を上げて動きを止めたこともクリアな仕上げにつながりました。しかし、構図が定番なのが気になります。意表をつくような構図を工夫してください。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D3 レンズ: AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) レタッチ: PhotoshopにてRAW現像後、コントラスト調整、アンシャープマスク

佳作

「里帰り」


作者:
石田修平
都道府県:
奈良県
年齢:
34歳

停車する電車に対して、プラットホームに降り立った人たちをアウトフォーカスでとらえています。ピント位置を電車に合わせたところがこの作品の決め手です。背景に見える雪景色も効果的で、帰郷する人々の生活感までもが感じられます。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D70 レンズ: AI AF Nikkor 20mm F2.8D レタッチ: Photoshop 6にて加工。極座標にて変形、コピーペースト。明るさ・コントラスト調整、レベル調整、レイヤー数枚合成 撮影地: 徳島県徳島市

佳作

「ヨットハーバー」


作者:
花月
都道府県:
徳島県
年齢:
51歳

ライトアップされたヨットハーバーですが、水球との組み合わせがとても幻想的です。水球はバランスよくレイアウトさせて背景との一体感が充実しています。複雑なレタッチ合成の腕前もみごとです。ここまで作り込むならば写り込む絵柄の統一感にも考慮すれば完成度がさらに高まったでしょう。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Capture NXにて、明るさ調整 撮影地: 大阪府三島郡

佳作

「未来へ」


作者:
樫野 正
都道府県:
大阪府
年齢:
39歳

幼い姉弟が向かうトンネルの先にはまばゆい光が待っています。子どもの輪郭を見ると光に溶け込むようなタイミングです。トンネルの割合もバランスよく、ふたりが光に消えゆくイメージが上手に表現されています。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D3 レンズ: AI AF-S Nikkor ED 400mm F2.8DII(IF) レタッチ: Capture NXにてRAW現像後、Photoshop CS3にてレベル補正、スマートシャープ 撮影地: 千葉県千葉市 泉自然公園

佳作

「お頭付が小さいよ~」


作者:
中澤正和
都道府県:
千葉県
年齢:
52歳

捕食したカワセミが水面から飛び出した瞬間です。ピントが鋭く羽の開きぐあいなど、この鳥の美しい姿をとらえています。映り込みによってシンメトリーになった構図もよいと思いますが、波紋に合わせた画面構成が瞬間美のインパクトを減退させています。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D80 レンズ: フォクトレンダー ULTRON 40mm F2 SLII Aspherical レタッチ: Photoshop Elementsにてアンシャープマスク 撮影地: 兵庫県西宮市 鳴尾浜

佳作

「BAY AREA」


作者:
東 亮太
都道府県:
兵庫県
年齢:
40歳

美しい色彩が印象的な都市風景です。地味になりやすい夜の世界を独特の色合いでイメージを構築しています。レンズワークもうまく街灯の扱いや背景との対比も成功しています。欲をいえば空を少なくして水面の割合を増やしたほうがより安定感が高まります。

 

2008年3月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G レタッチ: Photoshop CSにてレベル補正、トーンカーブ調整、アンシャープマスク、彩度調整 撮影地: 愛知県名古屋市中区大須

佳作

「火炎」


作者:
時津伸一
都道府県:
愛知県

口から火を噴くパフォーマンスですが、彼の表情をうかがうと、とても熱そうです。すばらしいチャンスを活かし、迫力がストレートに伝わってきます。炎を見ると上にも広がっています。欲をいえば人物の下部をカットして、上部を入れたかったです。

 

2008年3月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G レタッチ: Photoshop CS3にてレベル補正、トーンカーブ、彩度調整、アンシャープマスク プリント: DPEショップにてプリント 用紙: フジフイルム EVER-BEAUTY PAPER for LASER

優秀賞

「愛情」


作者:
時津伸一
都道府県:
愛知県

愛情あふれるキリン親子のスナップです。手すりのようなものがうしろに見えるので野生のものではなく、動物園で撮影されたものでしょう。しかし、扱うテーマが親子の愛情である以上、じつはどちらでも関係ありません。先日、NHKのドキュメンタリー取材を受けたキリンの親子が撮影のため数時間別々に引き離されたストレスで、相次いで亡くなったことをニュースで知りました。それに比べて、いつからこの国は子どもが親を殺し、親が子どもを殺すニュースがこんなに日常茶飯事になったのでしょう。繊細なキリンに比べてなんと人間の愚かなこと。たしかにモノは豊かになりましたが、心は? そんなことを考えさせてくれる一枚です。

 

2008年3月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D2X レンズ: AI AF-S Zoom Nikkor ED 17-35mm F2.8D(IF) レタッチ: Photoshop CS3にてRAW現像 撮影地: 石川県 能登半島 プリント: エプソン PX-G930 用紙: エプソン 写真用紙クリスピア<高光沢>

準優秀

「火祭りの夜」


作者:
細川君だよ
都道府県:
富山県
年齢:
33歳

まさに火の粉が降ってくるような迫力のある力強い祭りの作品です。この祭りは毎年7月上旬に石川県の能登半島にある能登町で行われる「あばれ祭」のワンシーン。その名のごとく、暴れまくる祭りで有名らしく、作品からも担ぎ手たちの威勢のよい声や高さ7mの奉燈がパチパチ燃える音など、躍動感が伝わってきます。解説を読んだら実際に火の粉が降ってきたそうで、かなり迫って撮影したことがわかりました。近景で、担ぎ手に対して適切なストロボ光量で動きを止め、それ以外の自然なぶれと舞い上がる火の粉の流れがいっそう臨場感を高めています。

 

2008年3月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF) レタッチ: Capture NXにて青みを調整、アンシャープマスク 撮影地: 埼玉県川島町 プリント: エプソン PM-3700C 用紙: TDK FINEインクジェットペーパー

入選

「早暁に疾る」


作者:
鈴木温史
都道府県:
埼玉県
年齢:
49歳

まだ薄暗いなか、一羽のハクチョウが飛び立つシーンを低速シャッターで流し撮りしてとらえた作品。この薄暗さだとAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)では相当感度を上げないと高速シャッターを切り、飛び立つハクチョウを写し止めることができないと思います。この作品では逆に低速シャッターとすることで、羽ばたきの躍動感と優雅な舞いの雰囲気がよく表現できています。できればもう少し流し撮りで飛び立つハクチョウの頭部を止められたらとも思いましたが、低速シャッターなので実際はかなりむずかしく、逆にその被写体ぶれがスピード感をうまく表現しているのかもしれません。

 

2008年3月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) レタッチ: Capture NXにてRAW現像。 Photoshop CSにてレベル補正、色相・彩度調整、アンシャープマスク 撮影地: 長野県根羽村 プリント: エプソン PM-3500C 用紙: エプソン 写真用紙<光沢>

入選

「鈴なり」


作者:
山田忠男
都道府県:
愛知県
年齢:
74歳

長野県根羽村にある有名な柿の古木を小雨のなか、しっとりとした雰囲気でとらえた作品。以前から地元では知る人ぞ知る名木でしたが、最近はカメラ雑誌などに紹介されて多くのカメラマンが訪れるようになったようです。私自身はまだ目にしたことはありませんが、老木なので2年に一度しか実をつけないらしい。11月下旬ごろ、葉が落ちると立派な樹形とまさに鈴なりの柿の実が姿を現すそうです。一本桜もそうですが、一度有名になってしまうと多くのカメラマンが押し寄せます。たしかによいものはよいのですが、地元の迷惑になっていなければいいのですが。

 

2008年3月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 10D レンズ: EF28-135mm F3.5-5.6 IS USM レタッチ: Photoshop 5.0にてトーンカーブ 撮影地: 岐阜県白鳥町 プリント: キヤノン PIXUS iP8600 用紙: キヤノン プロフェッショナルフォトペーパー

入選

「祭の男」


作者:
勝山勝一
都道府県:
愛知県
年齢:
70歳

正面から白塗りした祭りの男の顔をアップでとらえた作品。背景がすっきり黒に落ちて、まるでフランドルの画家・レンブラントの絵画を思わせるようなライティングが、赤い鉢巻をした男の表情を浮き立たせています。見るものを見返すような男の目線はシンプルですが、それだけに力強い。勝山さんはこの作品以外にもアップのポートレートを何枚か応募されてきました。それぞれに味わいがありますが、とらえ方が似通っているので、もう少し情景も写し込むような作品もぜひ見せてほしいと思います。

 

2008年3月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM レタッチ: Photoshop 4.0にて明るさ調整、トリミング 撮影地: 京都府京都市嵐山 プリント: エプソン PX-G5000 用紙: エプソン 写真用紙クリスピア<高光沢>

入選

「光彩」


作者:
関 としき
都道府県:
京都府
年齢:
64歳

近未来を思わせる不思議な作品。つり革があって、棚もあるので電車のなかだとは思いますが、どうしてこのようになるのか光の状況がまったくわかりません。本人の解説によれば場所は京都の嵐山駅。たまたま駅で停車中の装飾された電車を車内から撮影したもののようです。たしかに左の丸い窓からは看板にベンチなど駅のホームらしきものが見えています。ふだんの生活のなかでも、いつどんな状況に出くわすかわからないので、やはりカメラは持ち歩くに限ると思わせる作品です。

 

2008年3月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital N レンズ: タムロン AF18-200mm F3.5-6.3 XR Di II LD Aspherical [IF] MACRO レタッチ: Photoshop Elements 5.0にてコントラスト、アンシャープマスク プリント: キヤノン PIXUS MP600 用紙: エプソン 写真用紙クリスピア<高光沢>

佳作

「セイルドリル」


作者:
野中 博
都道府県:
大阪府
年齢:
59歳

一見してとてもユニークな作品ですね。ヨットのマストにたくさんの人の足がぶら下がって、まるで洗濯物のように干されています。アニメのワンシーンで人間が巨人にひとつまみにされ、なにかに引っかけられる、そんなシーンをイメージしました。作者によればこの帆船は、航海訓練所の練習船「日本丸」で、セイルドリル(帆を張る作業)訓練の風景とか。1984年に建造された帆船には全部で36枚の帆があり、「太平洋の白鳥」とも呼ばれています。海面からメインマストの上まで約50mあり、世界最大級の大型帆船でもあります。

 

2008年3月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: タムロン SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF] レタッチ: Photoshop CS3にてレベル補正、トーンカーブ調整、アンシャープマスク 撮影地: 京都府京都市東山区祇園町 プリント: エプソン PX-G5000 用紙: エプソン 写真用紙クリスピア<高光沢>

佳作

「店出しの日」


作者:
福井幸男
都道府県:
京都府
年齢:
60歳

まるで映画のワンシーンのようなできすぎた状況に、一瞬地元が主催する撮影会? と思ったほど。それほど正面のいちばんよいアングルからみごとに和服姿の男女をとらえています。撮影会だと逆にポジション取りがたいへんかもしれませんが……。これは舞妓デビューの店出し風景で、男衆に連れられて、これからお茶屋さんに挨拶まわりに行くところだそうです。特等席から撮影しているところを見るとこれは偶然ではなく、事前に情報をつかんで待ち構えていたものでしょう。この情報をつかむために花街へ相当つぎ込んでいる? そんなことまで想像させる作品です。

 

2008年3月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: シグマ APO TELE MACRO 300mm F4 レタッチ: Photoshopにてトリミング、レベル補正、トーンカーブ調整、ぼかし、アンシャープマスク 撮影地: 奈良県北葛城郡河合町 馬見丘陵公園 プリント: キヤノン PIXUS iP7500 用紙: キヤノン写真用紙 光沢ゴールド

佳作

「山茶花」


作者:
前田康隆
都道府県:
奈良県
年齢:
58歳

冬、寂しくなった庭園でひときわ目を引く「さざんか」。300mmの望遠レンズで撮影した作品。背景はぼかしツールを使用して花自体がもつ美しさ、妖しさ、そして妖艶な雰囲気を表現したとのこと。画面内で強い光はなく、やわらかな光の時間帯に撮影したことが成功しました。仕上げもうまく、とても品のある作品ですが、全体的におとなしく、1枚写真としてはアピール力が弱いのが難点です。

 

2008年3月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM レタッチ: Digital Photo Professionalにてホワイトバランス、トーンカーブ調整 撮影地: 神奈川県藤沢市 プリント: キヤノンPIXUS Pro9500 用紙: ピクトリコ フォトグロス・ペーパー

佳作

「温床の波」


作者:
橋爪 通
都道府県:
神奈川県
年齢:
59歳

ツートンカラーのカールした物体が幾何学模様を形作っています。ムダを排除したなかなか絶妙なフレーミングで、最初はなにが写っているのかと不思議に思いました。答えは野菜の温床フレーム。早朝の光を受けたリズミカルなパターンがねらいらしい。ふつうに見てもおもしろいでしょうが、写真だからこそ見せるべく構図をくふうして、さらにおもしろく見せられるのだと思います。これからも日常のなかのおもしろいものを探して作品作りを続けてほしいです。

 

2008年3月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D レンズ: シグマ 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF レタッチ: Digital Photo Professionalにてホワイトバランス、トーンカーブ 撮影地: 東京都御蔵島 プリント: キヤノン PIXUS iP7500 用紙: キヤノン プロフェッショナルフォトペーパー

佳作

「快眠」


作者:
くらりっぱ
都道府県:
東京都
年齢:
35歳

エメラルドグリーンの水のなか、弓なりになったイルカが目をつぶり、まるで瞑想するように眠りながら浮いています。見ているだけでなんとなく癒される作品。ただ実際は「快眠」ではなく、イルカは半分ずつ脳を休ませて眠るらしく、人間のようにぐっすりは眠りません。そのときは片目だけをつぶるようです。海のなかでいつ敵に襲われるかわからないので、泳ぎながらでも眠れるらしい。この作品を観たとき、最初は水族館での撮影かと思いましたが、東京都の御蔵島での撮影とのこと。

 

2008年3月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: シグマ 18-50mm F2.8 EX DC レタッチ: Photoshop Elements 4.0にてトリミング プリント: DPEショップにてプリント 用紙: DPN CENTURIA PAPER Type FD

佳作

「冬の浜影」


作者:
川上和俊
都道府県:
兵庫県
年齢:
37歳

カップルを思わせる、手をつないだふたりの影が砂浜に伸びている。その先には明らかにもう夏ではない、寒々しい海が白い飛沫をあげる。シンプルな構図ですが、デフォルメされた人影が海に立ち向かうがごとく印象的です。この先、人生で出合うどんな荒海にもふたりの絆は負けない!そんなフレーズを勝手に想像してしまいました。しかし、じつは左の女性は作者の娘さんで、はじめて聞く冬の日本海の唸る波音に怖がり、お父さんの腕を握りしめたそうです。事実はどうであれ、ナイスショット!

 

2008年3月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G (IF) レタッチ: Photoshop Lightroomにて露出補正、トーンカーブ、色合い調整、アンシャープマスク 撮影地: 神奈川県 三溪園 プリント: エプソン PM-G860 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げPro

佳作

「秋の庭」


作者:
鞍掛 忠
都道府県:
神奈川県
年齢:
62歳

和室の障子が開けられ、左右の障子が額となり、まるで1枚の絵を見ているような気がします。目の前の庭園には目にも鮮やかなモミジの紅葉が曲がりくねった木に絡み合っている。風もなく、物音ひとつしない静かな空間が悠久の刻(とき)を思わせます。このようなシーンでは左右の部分を均等にしがちですが、この作品はあえて左右の均衡を崩すことで、庭の風景と障子との遠近感が表現できています。

 

2008年3月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF24-70mm F2.8L USM レタッチ: Photoshop 6.0にてトリミング 撮影地: 神奈川県 プリント: エプソン PX-G900 用紙: エプソン 写真用紙<光沢>

佳作

「in the afternoon」


作者:
アズマサトシ
都道府県:
埼玉県
年齢:
44歳

なにを見ているのでしょうか? 若い女性が顔に手を当てて木のベンチに座っている。窓から差すやわらかい午後の日差しを浴びて彼女の髪の輪郭が浮かびあがる。そのままでは顔が暗くなってしまうので、レフ板で起こしたとのことです。自宅でこの作品を選考中、かみさんに「これって男目線だね」とひと言。「こっちのほうがおもしろいんじゃない?」と別の作品を示されました。それでもこの作品を気に入ってしまったのです。作者は私と同年代。やはり、私も男ってことか……。

 

2008年3月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ペンタックス *ist DS レンズ: タムロン SP AF 14mm F/2.8 Aspherical[IF] レタッチ: デジカメde!!フォト工房にてモノクロ化 プリント: エプソン PM-G800 用紙: コクヨ デジカメ写真用紙

優秀賞

「四丁目」


作者:
ムラカミ イズミ
都道府県:
広島県
年齢:
52歳

ハイキー調に仕上げられた映像効果と無機質な女性の表情が魅惑的な作品です。目にカラーコンタクトが入っているのでしょうか? カメラを見つめる目がとくに印象的です。そのような表情が、活況であるはずの祭りという状況と相反するように感じられ、不思議な写真に見えてきます。背景に見える子どもも化粧をしており、お祭りの「かたち」は見えてきますが、どこか冷え切っているように見えます。祭りといえばにぎやかで躍動的といった概念から解き放たれたこの作品は、とても新鮮に見えるとともに、いろいろなことを想像させる深みのある写真になっています。

 

2008年3月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: シグマ 15-30mm F3.5-4.5 EX DG ASPHERICAL 撮影地: 栃木県日光市 足尾線廃線 プリント: エプソン PM-D800 用紙: エプソン 写真用紙〈光沢〉

準優秀

「おっとっと」


作者:
とうそん
都道府県:
栃木県
年齢:
36歳

廃線となったトンネルのなかを観光していたのでしょうか。線路を大股開きでまたいで記念写真を撮ろうとしたのでしょうが、よろめいてのけぞったところをすかさず撮ったわけです。ピントは外れてぶれていますが、女性の表情から楽しい雰囲気がよく伝わってきます。ぶれることでかえって臨場感が出たわけです。背景にはトンネルの出口の光が見えますが、これも効果的です。もし真っ暗であったならば、重苦しい雰囲気になってしまいます。瞬間をとらえることはスナップ写真の醍醐味であり、写真のおもしろさですね。

 

2008年3月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: フジフイルム FinePix S3 Pro レンズ: ニコン AI AF-S Nikkor ED 28-70mm F2.8D レタッチ: Paint Shop Proにてトリミング フィルター: C-PLフィルター プリント: エプソン PX-G900 用紙: エプソン 写真用紙

入選

「大あくび」


作者:
加藤謹一
都道府県:
愛知県
年齢:
60歳

「春眠暁を覚えず」という漢詩がありますが、春の温もりは本当に眠気を誘います。菜の花の咲く古民家を背景にした、ゆったりとした時間の流れのなか、少年の思いがけない大あくびが春を感じさせてくれます。少年と背景のバランスもよく、のどかな雰囲気がよく伝わってくる作品です。おそらくお孫さんを撮られたのだと思いますが、見守る視線がいいですね。プリントは春らしく少し軟調になっていますが、もう少しメリハリをつけたほうがよいでしょう。

 

2008年3月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM レタッチ: Digital Photo Professionalにてモノクロ化し、明るさ、コントラスト、トーンカーブ、シャープネスを調整。ノイズリダクションを適用 撮影地: 埼玉県所沢市 柳瀬川の城前橋付近 プリント: キヤノン PIXUS Pro9500 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げPro

入選

「着水時の舞」


作者:
清岡広之
都道府県:
埼玉県
年齢:
66歳

サギは都市近郊でもよく見かける大型の野鳥で、純白の羽と細く長いくちばしが特徴の鳥です。浅瀬で小魚をついばむ姿は、たいへん美しいと思います。作品では舞い降りる姿をとらえていますが、羽の透明感が背景から完全に分離していてじつに美しい。まさにモノクロ写真にふさわしい状況でした。水面への映り込みがさらに鮮明だと、神秘的な雰囲気がもっと強調されたことでしょう。

 

2008年3月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: シグマ 18-50mm F2.8 EX DC MACRO /HSM レタッチ: Photoshop Elements 4.0にてモノクロ化 撮影地: 京都府 久美浜 プリント: DPEショップ 用紙: 銀塩デジタル兼用印画紙

入選

「姉妹映」


作者:
川上和俊
都道府県:
兵庫県
年齢:
37歳

砂浜で遊ぶ姉妹の足元だけを写すことで、とても象徴的な作品に仕上がりました。あえてすべてを見せないことで、見る側に想像させる余地を残したわけです。とってもイマジネーションをかき立てられますね。それが写真のおもしろいところだと思います。また、足元を見ただけでもお姉ちゃんと妹の関係が見えてきそうです。その姿をやさしく見守る親の気持ちも伝わってきますね。仕上がりとしては、銀塩プリントに出された関係で全体にマゼンタがかぶってしまいました。ニュートラルグレーになるように注文をつけるとよいでしょう。

 

2008年3月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S VR Zoom Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: デジカメde!!フォト工房にてモノクロ化 撮影地: 東京都墨田区向島 プリント: エプソン PX-5500 用紙: エプソン 写真用紙〈光沢〉

入選

「花火」


作者:
大滝俊隆
都道府県:
千葉県
年齢:
67歳

花火といえば華やかできれいなイメージですが、この作品では大胆にも電柱と電線を前景に入れています。私も、街を歩いていてふと空を見上げると、いたるところに電線が張り巡らされており、無節操きわまりない風景にちょっと驚いたりします。シルエットに写し出された無機質な電線と電柱は、街の風景の象徴といえます。打ち上げられた花火はおそらく試し打ちのものでしょう。なんとなくわびしい雰囲気も感じられるところがこの作品の味となっています。

 

2008年3月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: EF70-200mm F2.8L USM レタッチ: Photoshopにてモノクロ化 撮影地: 埼玉 プリント: エプソン PX-G900 用紙: ピクトリコ ベルベッティ・ペーパー

入選

「Break Time」


作者:
アズマサトシ
都道府県:
埼玉県
年齢:
44歳

新体操の大会での少女たちの仕草をとらえた作品です。緊張感のなかにもあどけなさを振りまく姿は無邪気に見えますが、まなざしはどこか大人びた雰囲気をもっています。写真では、真ん中の少女の表情を巧みにとらえることでメリハリが出て、この場の空気感を表現することができました。周囲をもう少し焼き込むことで、少女の表情をいっそう際立ててみせることができるでしょう。

 

2008年3月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G(IF) レタッチ: Photoshop CS3にてモノクロ化、レイヤーマスクを使って覆い焼き 撮影地: 愛知県豊橋市 プリント: エプソン PX-5500 用紙: エプソン 写真用紙〈光沢〉

佳作

「休日の店先」


作者:
新海ゆうこう
都道府県:
愛知県
年齢:
59歳

祭りのときに白い粉がまかれるために白い布で覆っている状況ということですが、マネキンが本当に生きているかのような表情で、布越しに見ているのがじつにおもしろいです。それを垣間見るような通りすがりの女性の帽子とマネキンの帽子が同じというのも、偶然のおもしろさです。すかさずフレーミングし、シャッターチャンスを逃さないスナップ感覚はおみごと。惜しまれるのは、布の質感が飛んでしまったことです。画像処理をもう少していねいに行ってください。

 

2008年3月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ニコン D100 レンズ: AF-S VR Zoom Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6G(IF) プリント: エプソン PX-5500 用紙: エプソン 写真用紙〈光沢〉

佳作

「祭りの日」


作者:
松井浩美
都道府県:
京都府
年齢:
46歳

2階の窓から祭りを見物している観客をとらえた瞬間ですが、それぞれの方の表情がとてもよく引き出されており、シャッターチャンスがみごとです。カメラを手にする人、拍手や歓声を上げている人など、さまざまな祭りへの楽しみ方が写されています。人物スナップでは表情が重要な要素となりますが、複数の人が一度によい顔をするのは瞬間でしかありません。そのタイミングでシャッターを切ることが、スナップの醍醐味でもあるわけです。

 

2008年3月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: フジフイルム FinePix S5 Pro レンズ: トキナー AT-X 124 PRO DX レタッチ: Photoshop 7.0にてアンシャープマスク、トーンカーブ調整 撮影地: 香川県 プリント: DPEショップ

佳作

「光景」


作者:
横山昭人
都道府県:
香川県
年齢:
44歳

町おこしの芸術祭なのか、それとも……。ひなびた町のなかに突如として出現したモニュメントは異空間を作り出し、唖然とさせます。あるはずもないものが存在するおもしろさを作ってしまった、この光景はすごいと思います。さらに、そのなかに携帯電話で写真を撮っている女性を点景として入れたことが、この作品の持ち味となりました。この女性が老婆であったならばさらにおもしろかったな、と思いました。

 

2008年3月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: EF28-135mm F3.5-5.6 IS USM レタッチ: Photoshop CS2にてモノクロ化、レベル補正、トーンカーブ・シャープネス調整 撮影地: 埼玉県日高市 プリント: キヤノン PIXUS Pro9500 用紙: キヤノン ファインアートペーパー・プレミアムマット

佳作

「そーっとお食べ」


作者:
三好紘一
都道府県:
埼玉県
年齢:
65歳

マット紙にプリントされたやわらかな描写で、ウマの産毛までもが写し出されています。女の子がワラをウマにあげているのだと思いますが、少女をいたわるかのようにやさしく、そのワラを受け取っているウマの様子がよく伝わってきます。惜しまれるのは、ワラをあげている少女の左手が帽子に遮られてしまったことです。ウマと少女の関係を象徴する部分だけに残念です。

 

2008年3月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF24-105mm F4L IS USM レタッチ: Photoshop 7.0にてモノクロ化、レベル補正、トーンカーブ調整 撮影地: 静岡県浜松市 プリント: エプソン PX-5500 用紙: ピクトリコ GEKKOブルー・ラベル

佳作

「山里」


作者:
鈴木 元
都道府県:
静岡県
年齢:
51歳

里芋の葉を大胆に取り入れていますが、虫食いも大きく強調されて、目のつけどころがおもしろいと思います。よく見ると、画面左下にはカエルが乗っており、鈴木さんの遊び心がうかがえます。葉の質感もなまめかしいほどに出ており、たいへんリアリティのある作品に仕上がっています。しいていうならば、背景の家や山並みにもう少し特徴があると、里山の雰囲気がより感じられたのではないでしょうか。

 

2008年3月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ニコン D70 レンズ: シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC レタッチ: Photoshop Elements 4.0にてモノクロ化、トリミング、コントラスト調整 撮影地: 埼玉県内の公園 プリント: エプソン PM-A890 用紙: エプソン 写真用紙〈光沢〉

佳作

「少年」


作者:
kazu
都道府県:
埼玉県
年齢:
52歳

公園での出会いということですが、木造の橋の上なのでしょうか。昭和30年代を彷彿とさせるような背景のなかで、少年がこちらを向いてほほえんでいます。世の中が気ぜわしく、人間関係がぎくしゃくする現代にあって、坊主頭のあどけない少年が地べたに座り込んでいる姿に、心がホッと安らぎます。

 

2008年3月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: EF100mm F2.8 マクロ USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、現像時にモノクロ化 撮影地: 東京都青梅市 御岳山 プリント: エプソン PX-5500 用紙: エプソン 写真用紙〈光沢〉

佳作

「氷の紋様」


作者:
石井隆輝
都道府県:
東京都
年齢:
35歳

冬は造形美あふれる季節であり、氷ほど魅力的な被写体はないのではないかと思うほどです。自然が作り出した氷の芸術はとてもはかなく、それゆえに美しいのではないでしょうか。凍る過程で作り出された紋様はさまざまな形を作り出し、いくら撮っても撮り飽きないことでしょう。作品では、被写界深度を深くとり、質感をリアルに描写しています。この硬質な緊張感のある雰囲気をさらに強めるために、周囲をもう少し焼き込んだほうがよりよかったでしょう。

 

2008年3月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: シグマ 18-50mm F2.8 EX DC レタッチ: SILKYPIX 3.0にてリサイズ、トリミングあり

優秀賞

「晩秋の戯れ」


作者:
川上和俊
都道府県:
兵庫県
年齢:
37歳

秋の日、子どもと落葉の組み合わせは題材としては珍しいものではありません。むじゃきに寝転がったり枯葉を舞い上げたりと動きのある写真が撮れるからです。きっとカメラを振り回して遊ぶように娘さんを撮っているのでしょう。撮影をしているお父さんの興奮が想像できます。構図なんて考えず、撮りたい主題をしっかりフレーミングできています。3点とも人物の動きやアングルが違っていて飽きさせません。色調の統一感も成功しています。そしてなんといっても、犬の目のようなローアングルを入れたことで、ただ楽しい写真というより、仲のよい姉妹のしっとりとした関係が写っています。そのことで家族の記念写真以上の普遍的な写真になっています。すばらしい専属のモデルがいるなんて羨ましい。これからもたくさん写真を撮ってください。

 

2008年3月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital N レンズ: EF100-300mm F5.6L レタッチ:Photoshopにてモノクロ化 撮影地: 神奈川県横浜市 山下公園 プリンター:キヤノン PIXUS Pro9500 用紙:エプソン 写真用紙<絹目調>

準優秀

「お休み処」


作者:
山田益夫
都道府県:
神奈川県
年齢:
66歳

モノクロームにしたことが、成功しています。空をバックに金属とガラスの街灯。黒と白とグレーの世界は、シンプルな、まるでパントマイムのように象徴的です。組写真ではなく、一枚写真でも十分見ごたえがあります。都会のカラスや、カモメや、ハトも都会の住民です。彼らにとって街灯は、羽を休める公園なのでしょう。それぞれ、まるで擬人化したかのように、気持ちが伝わってくる写真です。街灯や鳥の動きに重複がなく、完成度も高く、このテーマをずっと撮り続けてください。

 

2008年3月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX VR Zoom Nikkor 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshop CS3 にてRAW現像、レベル補正、トーンカーブ、コントラスト調整、アンシャープマスク 撮影地: 千葉県流山市 利根運河付近

入選

「秋暁」


作者:
松尾次郎
都道府県:
千葉県
年齢:
56歳

光のとらえ方、構図やアングルなどかなりテクニシャンです。弱点はちょっと手なれていることです。キレイな風景をキレイに撮るのは当然だとしても、肉眼にはかなわないでしょう。写真でしか絶対とらえられない写真を撮る気概をもってください。そういうレベルです。

 

2008年3月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: 1枚目 オリンパス E-1/2枚目 パナソニック LUMIX DMC-FZ5/3枚目 パナソニック LUMIX DMC-FZ10 レンズ: 1枚目 ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5 レタッチ: 1枚目、3枚目 Capture NXにてカラーバランス調整、カラーコントロールポイント/2枚目 Capture NXにて彩度、明るさ調整 撮影地: 千葉県市原市 プリンター: エプソン PX-G920 用紙: コニカミノルタ Photolike QP

入選

「上空」


作者:
中村秀哉
都道府県:
千葉県
年齢:
38歳

風景のなかに、飛行機がちょこんと写っています。巨大な飛行機がまるで小さな昆虫のようです。あのなかに多くの乗客がいることを想像すると、よく飛行機は飛んでいるなと思えてきます。このシリーズは撮り続ける価値があるでしょう。僕は2枚目の広々とした公園の写真が好きです。3点の組み合わせですが、夕陽の写真とほかの2枚の色調が違いすぎて、組むにはちょっと違和感があります。3点とも色調が違う写真か、もしくはあと1枚、夕陽と青空の橋渡しする写真があるとさらによかったと思います。

 

2008年3月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital X レンズ: シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC レタッチ: 明度とシャープネスを調整 撮影地: 北海道函館市

佳作

「NO・ZO・KU」


作者:
野乃有葉
都道府県:
北海道
年齢:
39歳

視線の勝利です。子どもの視線とネコの視線。でも組写真としてみるとちょっと未完成です。それでも選んだのは、組写真の文法というより、ビデオのような、動画のモンタージュの手法の片鱗があったからです。組写真としては、ネコの写真に子どもの存在が感じられるとよかったですね。

 

2008年3月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫







SPEC

カメラ: 1枚目、2枚目 ニコン D70s/3枚目、4枚目 ペンタックス K10D レンズ: 1枚目、2枚目、3枚目 シグマ 70-300mm F4-5.6 APO DG MACRO/4枚目 シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC レタッチ: 1枚目、2枚目 デジタルフォトグラファーにてRAW現像時、ホワイトバランスおよびトーンカーブの調整/3枚目、4枚目 PENTAX PHOTO Laboratory3にてRAW現像時、ホワイトバランスおよびトーンカーブの調整/4枚目をトリミング 撮影地: 1枚目 静岡県浜松市/2枚目、3枚目、4枚目 栃木県日光市

佳作

「トンボ」


作者:
加藤康弘
都道府県:
静岡県
年齢:
44歳

虫や花、植物といった写真は、撮る人のねらいがはっきりしやすいため、クオリティの高い写真が撮れます。ということは、誰が撮ってもあまり代わり映えのしない写真になってしまいがちです。とくに一枚写真で表現することはむずかしい。でもこうやって、組写真にすると俄然おもしろくなります。あえていうなら、1点ぐらい真正面の写真がほしかった。1枚目と3枚目のトンボのとらえ方が似通っているからです。全体的に光がやわらかく、統一感があるのは成功でしょう。なんといっても、最後のトンボの死骸がこの組写真を強いものにしています。

 

2008年3月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫



SPEC

カメラ: 1枚目 ソニー α700/2枚目 キヤノン EOS Kiss Digital X レンズ: 1枚目 ソニー DT16-105mm F3.5-5.6/2枚目 トキナー AT-X 107 DX レタッチ: Photoshopにて、レベル補正、コントラスト、彩度、シャープ処理 撮影地: 東京都 昭和記念公園

佳作

「イルミネーション鉄道」


作者:
鈴木貞一
都道府県:
東京都
年齢:
35歳

ビジュアルショックです。アイディアは買います。しかし、僕だったらイルミネーションと、背景が微妙に感じる時間も撮ります。そして早朝にも。このままではあまりに即物的すぎて、見る側に感動を誘いません。撮るアングルや、時間を変え、4点ぐらいで組むとよいでしょう。

 

2008年3月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: EF70-200mm F4L IS USM レタッチ: SILKYPIX Developer Studio 3.0にてRAW現像後、Photoshop CS2にてレベル調整 撮影地: 兵庫県たつの市御津町 新舞子浜

優秀賞

「黄金の楽園」


作者:
宮本 潔
都道府県:
大阪府
年齢:
46歳

潮が引いた干潟にできた紋様と浅瀬の水面で、黄金色に輝く夕陽がたいへん美しい光景です。たくさんの作品のなかでひと目見たときから強く印象に残った作品です。干潟の浅瀬のフォルムを活かし、画面にバランスよくまとめた構成とよく光をとらえたこと、露出をアンダーに切り詰めたことが成功へとつながりました。反射で輝く光の中心に水鳥が効果的に配置され、小さいながらも存在感が出ました。水鳥が小さかったからこそより広大さを感じさせてくれました。タイトルのとおり「黄金の楽園」そのものですね。

 

2008年3月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン IXY DIGITAL 900 IS 撮影地: 大阪市 天王寺動物園

準優秀

「遭遇」


作者:
芦田寛治
都道府県:
大阪府
年齢:
68歳

水槽からのぞくカバの愛くるしい瞳と、への字に曲げた口元がとてもユーモラスです。ウルウルと見つめる視線がなんともいえず、優しさあふれる作品となりました。カバの大きな顔と子どもの小さな顔が対照的で、ムダなものを入れずシンプルにまとめたフレーミングがよかったです。ガラス越しで水が少し濁っているものの、トップライトでカバの顔にやわらかい光が当たり、毛穴の様子や肌の質感がとてもよく出ています。小さなお目々が開いてちょっとびっくりしている子どもの横顔と、ガラスに当てた小さな手の表情から驚きと緊張の気持ちがよく伝わってきます。

 

2008年3月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ニコン D80 レンズ: AI AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D 撮影地: 和歌山県 アドベンチャーワールド フィルター: ケンコー WIDE BAND C-PL(W)

入選

「いっしょにあそぼうよ」


作者:
だりあ
都道府県:
愛知県
年齢:
36歳

愛し合う(?)ふたり(2匹)のパンダが身体を寄せ合って、本当に仲よさそうです。じゃれあう姿がうらやましいほどラブリーです。シンプルな構成のため主題がはっきりと浮かび上がり、どっぷりふたりの世界に浸っているパンダの表情としぐさがよくとらえられています。動物園の撮影は観察と根気がいちばん大切です。よく観察していい瞬間を写すことができました。毛並みの描写もよく出ていて、よく見ると白い毛がほんのり色づき、ふたりの気持ちが燃え上がっているようにも見えます。

 

2008年3月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ニコン D80 レンズ: トキナー AT-X 107 DX Fish eye レタッチ: Picture Projectにて明るさ補正、輪郭強調(弱)、D-ライティング(弱) 撮影地: 兵庫県神戸市

入選

「空中庭園」


作者:
VINCO
都道府県:
兵庫県
年齢:
39歳

時空を超えて宇宙へ抜けるタイムトンネルのように、都市空間をなかなかいい視点で切り取っています。魚眼ズームレンズの効果と現代的なセンスが光ります。四角のフレームに大きく楕円に抜けた空間構成のバランスがよく、建物のラインが順光線でくっきりと浮かびあがり、青空に流れる雲がいい動きを出しています。露出をハイライト部分に決めたことでシャドウ部が黒くつぶれ、インパクトのある作品になりました。光と影は作品に力強さを与えてくれます。

 

2008年3月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital N レンズ: EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像後、露出・コントラスト・色合い補正、ノイズ除去 撮影地: 東京都中央区 フィルター: C-PLフィルター

入選

「くもの巣」


作者:
zima
都道府県:
東京都
年齢:
28歳

斜陽に浮かぶ高層ビル群はまるで摩天楼、シャープなラインで構成された画面はニューヨーク・マンハッタンのようです。光と影を活かして的確な露出で決め、斜陽に変化する空のグラデーションに橋を支える鉄のロープが画面を走ります。キリリと引きしまった濃紺の色彩の美しさに惹かれました。タイトルですが、少し考え込んでしまいました。たしかにそういわれればくもの巣のようにも見えますが、もっと都会的なタイトルでもよかったでしょう。タイトルは写真を引き立てるものでありたいです。

 

2008年3月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM 撮影地: 富山県小矢部市

入選

「山羊と童」


作者:
ふるだぬき
都道府県:
石川県
年齢:
37歳

ヤギに迫られて逃げるしぐさがとてもかわいい一枚です。この作品も上位を争った優秀な作品です。しかしフレーミングの甘さから入選にとどまりました。子どもの足先、ヤギの足先としっぽ、また緑色のTシャツを着た女性の肩から上までが切られています。被写体を発見したら、ファインダーで露出を確認してからピントを合わせ、同時にフレーミングを決めます。スナップ写真は瞬間に的確な判断を必要とします。一歩後ろに下がるだけ、ズームリングを少し回すだけといったほんの少しの注意を怠ったことが残念な結果となりました。入選で満足せずにさらに写真表現を追求してください。

 

2008年3月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: コニカミノルタ DiMAGE 7 レタッチ: Photoshop CS3にてトーンカーブ・スマートシャープ調整 撮影地: 埼玉県川口市

入選

「素心蝋梅」


作者:
植西重之
都道府県:
埼玉県
年齢:
66歳

いままでたくさんのロウバイの写真を見てきましたが、写真にするにはたいへん地味でむずかしい花です。そういう意味でこの作品はなかなかの傑作かと思います。いい角度からよく観察して写されています。ロウバイは葉より先に花を咲かす落葉低木なので、きれいな花と葉が同時に写されている不思議さが感じられます。また枝が花より強くなりがちなのですが、バックをシンプルに抑え、卵形の葉とふっくらといい形に咲く花をうまく見つけているので、やわらかい陽差しに映え、静かに生きる強さと優しさがあふれています。4文字の漢字でつけた粋なタイトルもすてきです。

 

2008年3月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ニコン D2X レンズ: AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) 撮影地: 三重県鈴鹿スポーツガーデン

佳作

「突進」


作者:
kow-1
都道府県:
三重県
年齢:
43歳

突進するラグビーの選手たち、とくにボールを抱えて走る選手の筋肉で盛り上がった太ももと必死な表情が迫力満点です。しかし画面右隅にいる選手は身体が半分切れているうえに動きも静かなので、この場合はトリミングなどで画面からカットしてもよかったでしょう。また、甘いピントと手ぶれが少し気になります。ラグビーなど動きの速いスポーツは、ISO感度を上げて絞りを開き、できるだけ速いシャッタースピードで動きを止めるか、低感度で絞りを加減し、スローシャッターでぶらすことで動感を出すのかなど、まず自分はどのように写したいかをはっきりさせることが必要でしょう。絞りとシャッターの関係をしっかり把握して露出を決めましょう。

 

2008年3月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) 撮影地: 静岡県掛川市

佳作

「華一輪」


作者:
katombo
都道府県:
静岡県
年齢:
49歳

和の世界というか、古典的かつ作者のやさしい想いが伝わってくる作品となりました。写真には撮る人の気持ちまで写るのです。スイレンの花がベストタイミングで咲きましたね。花びらが開いたフォルムがまことに優雅で、シンメトリーで水面に映る姿がまた世界を広げていて、見ていると厳粛な気持ちになります。淡いグリーンの葉とスイレンの花の薄いブルーはとてもよくマッチしています。やわらかな光が画面に広がって素直な描写となり、静かに感動が伝わってきます。

 

2008年3月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G(IF) レタッチ: Photoshop Elements 5.0にてレベル補正、明るさ、コントラスト調整 撮影地: スペイン

佳作

「渦」


作者:
Ryo
都道府県:
東京都
年齢:
24歳

らせん階段を下から仰ぎ見あげた光景です。画面構成とバランスをよく考えてまとめています。階段の壁と天井の色が情熱的なオレンジ色になっていてすてきです。階段は白熱球(タングステン光)で照らされ、雰囲気が出ています。また、窓からの自然光がらせん階段に差しこみ、自然光と人工光のハーモニーが写し出されていてたいへんおしゃれです。これまでミックス光の撮影はホワイトバランスを調整して撮影することが多かったのですが、調整しすぎてバランスが悪い写真をよく見ます。最近のカメラはたいへん機能がよくなっていますので、オートホワイトバランスを使った撮影をキープすべきでしょう。

 

2008年3月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ニコン D70 レンズ: AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF) レタッチ: Capture NXで現像、彩度調整、カラーブースター、アンシャープマスク 撮影地: 東京都 明治神宮

佳作

「紅に映えて」


作者:
根立 昇
都道府県:
東京都
年齢:
42歳

ピンクの花と赤いバックが鮮やかです。背景は神社の建物でしょうか? ややきつい色彩ながら存在感があり、妙に気を引かれる作品でした。根立さんは写真のように元気ハツラツな方なのでしょう。花はやさしい表現で写すものとは決まっていないので、このように強い表現もおもしろいでしょうが、壁に飾って毎日眺めるには強すぎて落ち着かないと思います。

 

2008年3月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: オリンパス E-510 レンズ: ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 レタッチ: SILKYPIX Developer Studio 3.0で補正後、合成ソフトでパノラマ合成

佳作

「“大阪北区”大盛り!」


作者:
奥田晴彦
都道府県:
大阪府
年齢:
40歳

時間をずらして撮影した8枚の写真を合成し、手の込んだ画像処理のテクニックを加えてデフォルメした結果、未来都市風に仕上がりました。シャープな画質と撮影時間もよかったので残照と街灯りの両方がたいへんきれいに写りました。奥田さんの発想とセンスが光ります。個人的には露出はもう少しアンダーめにしたほうが引き締まるかと思います。

 

2008年3月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkII レンズ: EF16-35mm F2.8L II USM レタッチ: Paint Shop Pro 7にてコントラスト調整、トリミング 撮影地: 和歌山県 アドベンチャーワールド

佳作

「象の鼻」


作者:
望月一彦
都道府県:
大阪府
年齢:
51歳

なんとすごい瞬間でしょう。すばらしいシャッターチャンスと出会いました。カメラをなめられたのではないかと心配してしまいます。器用に広げた鼻先にはうぶ毛というか鼻毛(おひげ?)が生えています。象の鼻の穴ってこんな様子になっているのですね。ユーモアたっぷりの楽しい写真になりました。私ならきっと悲鳴をあげて逃げ出していると思います。望月さんは根気よく動物観察され、じっくり待ってチャンスを射止められたようです。きっと無類の動物好きなのでしょう。勇気ある入賞です。でも撮影の際は、十分気をつけてくださいね。また、トリミングはできるだけ画面比を変えずに行いましょう。

 

2008年3月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ニコン D80 レンズ: AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshop Elements 5.0 にてカラーレベル補正、トリミング 撮影地: 神奈川県藤沢市片瀬 江ノ島海岸付近

佳作

「Sunset Shadow」


作者:
福村雅史
都道府県:
神奈川県
年齢:
37歳

サーファーが波乗りを終え、疲れきった様子でサーフボードを抱え砂浜に上がってきます。鍛えられたボディラインが逆光でシルエットになり、力強くクッキリと光に映えるという、みごとな光のとらえ方です。わかりやすい主題で無駄なものも入れずにすっきりまとめている点も、入門投稿部門では合格点を差し上げます。しかし画面で人物をどのようにバランスよく配置するかというフレーミングの甘さが気になります。露出については、背景の夕陽の色が実際はもっと美しかったような気がします。夕陽を濃く出すには露出の加減が必要です。まだまだ研究の課題を含んでいるようです。

 


デジタルカメラマガジン フォトコンテスト結果発表

デジカメエキスパート虎の巻