デジタルカメラマガジン 本誌2008年7月号選考 結果発表

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2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ペンタックス K10D レンズ: シグマ APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO レタッチ: デジタルフォトグラファーにてRAW現像時にトーン、およびWBの調整、トリミング 撮影地: 静岡県浜松市

優秀賞

「波砕」


作者:
加藤康弘
都道府県:
静岡県
年齢:
44歳

波が砕ける瞬間をとらえたこの作品は迫力満点。弧を描くように飛散する飛沫と、その奥に見える緻密な波の壁。構図に無駄がなく、ピントもシャープです。こうした波の瞬間撮影は、レンズを向ければ撮れるというものではありません。波の動きやタイミングを予測する洞察力や、シャッタースピードの選択も必要です。さらに一瞬を切り取る判断力も求められます。波はつねに激しく動いています。砕けるパターンもそのつど違います。作者の努力が実った優れた作品です。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: フジフイルム FinePix S100FS レタッチ: Nikon Capture 4にてトーンカーブ調整、トリミング 撮影地: 神奈川県横浜市 大黒海釣り公園

準優秀

「夕日と橋」


作者:
白井高典
都道府県:
神奈川県
年齢:
67歳

沈みゆく赤い太陽とブリッジ。そして背景にはモノトーンなビル群。シンプルな彩りにさりげない見せ場が充満した秀作です。赤い太陽の前を通過する大型トラックがいいアクセントになっています。チャンスのとらえどころが活かされています。画面構成のバランスは右寄りですが、そのぶん左の空間にホッとした開放感が生まれました。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: フジフイルム FinePix S5 Pro レンズ: ニコン AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshop 7にてトーンカーブ、トーンマッピング調整、トリミング 撮影地: 香川県観音寺市

準優秀

「港の野良犬」


作者:
横山昭人
都道府県:
香川県
年齢:
45歳

港の片隅にさまよう野良イヌ。顔つきも体つきもワイルドです。3匹それぞれの位置とポーズが決まり、いい瞬間をキャッチしています。イヌのまなざしも三方を見据え、野良イヌグループにも役割分担が決められているような気がします。背景に目を配れば、所狭しと並んだ漁船が目につきます。内容がドキュメンタリー的で印象深い作品です。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ペンタックス K100D レンズ: SMC PENTAX-M 50mm F1.7 レタッチ: Photoshop Lightroomにてモノクロ化、傾き補正、露出調整、明瞭度アップ、白飛び補正 撮影地: 東京都中央区銀座

入選

「two of us」


作者:
まえだいちろう
都道府県:
東京都
年齢:
43歳

イルミネーションに飾られた車道をカップルが横切っています。道の混雑ぐあいをほどよくモノクロ化したことにより、カップルがクローズアップされました。また、ふたりの足並みのそろったポーズを絶妙なシャッターチャンスでとらえています。完成度の高い画面構成がみごとです。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkⅢ レンズ: EF70-200mm F2.8L IS USM レタッチ: Photoshop CS2にてRAW現像、ノイズ低減、トリミング 撮影地: 北海道 羅臼沖

入選

「静かな海を静かに乱して」


作者:
birrrd
都道府県:
北海道
年齢:
37歳

意味深なタイトルですが、静かすぎるほどの海の表情がとても魅力的です。色としての情報がないだけに海の印象が抽象的となり、見る者の想像力をかき立てられる作品です。また、背景の海霧は空との境界を幻想的に見せ、広がる船波が凪(なぎ)の海面に溶けていくようです。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D3 レンズ: AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) レタッチ: Capture NXにて明るさ補正 撮影地: 大分県大分市 大分文化会館

入選

「鷺娘」


作者:
マッキンポップ
都道府県:
大分県
年齢:
48歳

日本舞踊「鷺娘」の一場面をISO 3200に設定してねらった舞台撮影です。暗いバックに浮かび上がる鷺娘の後ろ姿が妖艶です。ライティングの美しいタイミングをとらえており、傘を透過する光が足元にかけて徐々に薄暗くなっていく階調は、あたかも闇に消えゆく姿を表現しています。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: AF-S DX Zoom-Nikkor ED 12-24mm F4G(IF) レタッチ: Capture NXにてRAW現像後、LCHエディタ、アンシャープマスク調整、トリミング 撮影地: 埼玉県日高市巾着田

入選

「夜桜」


作者:
桑名良和
都道府県:
埼玉県
年齢:
44歳

カーブを描くみごとなサクラ並木。一瞬、昼間の写真かと思いましたが、空に星の光跡を見つけ、夜桜と納得しました。この日は新月に近く月明かりもありません。東の空が白みはじめる時間帯を上手に選び、サクラと星空の競演をものにしました。風にぶれる枝も長時間撮影ならではです。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: タムロン SP AF180mm F/3.5 Di LD [IF] Macro レタッチ: トリミング 撮影地: 鳥取県米子市

入選

「紅のカクテル」


作者:
小林順子
都道府県:
広島県
年齢:
49歳

チューリップをやわらかな前ぼけに隠れるカクテルグラスに見立てています。花の輪郭と前ぼけの重ね方が絶妙で、イメージ効果をフルに発揮させた美しい作品です。少し傾いた花のあしらい方や紅い色調のなかに黄色いアクセントを活かすなど、おしゃれでセンスのよさを感じます。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: オリンパス E-510 レンズ: ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 レタッチ: OLYMPUS Master2にてRAW現像 撮影地: 栃木県那須塩原市

佳作

「緑の幻想」


作者:
菊地広司
都道府県:
栃木県
年齢:
48歳

じゅうたんのように広がる麦畑をデザイン的にクローズアップしています。前景のシャドウ部にポイントをおいて、奥へと広がりゆく様子を的確にとらえています。絞りの選択も効果的で穂の輝きを感じさせながら、アウトフォーカスするイメージ化がこの作品の格調を高めました。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ペンタックス K10D レンズ: シグマ 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO レタッチ: PHOTO Laboratory 3にてRAW現像、異なる色温度調整、トーンカーブで作成した画像をPhotoshop Elementsにてレイヤー合成 撮影地: 広島県庄原市東城町

佳作

「満天下のヤマザクラ」


作者:
秋津安芸人
都道府県:
広島県
年齢:
51歳

星空をバックにみごとなヤマザクラをとらえています。レイヤーを使ってサクラと星空の露出差を補正しています。独自の手法で前後する夜桜を描いていますが、直線的な土手が目立ちすぎました。ここの露出を抑えていれば、よりサクラと星空のコラボレーションが印象的になったでしょう。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: EF24-70mm F2.8L USM レタッチ: Digital Imageにてカラーバランスと彩度補正、露出補正 撮影地: 東京都 上野動物園

佳作

「ああああーーーー!!!」


作者:
亀山裕哉
都道府県:
東京都
年齢:
25歳

ヤギとは思えないユーモラスな表情で、とてもいい瞬間をとらえました。俗にいう日の丸構図ですが、左右に伸びる耳の広がりと横位置がバランスよく、背景にゆとりもあるため最適な構図に仕上がりました。タイトルもユニークですが、作品にはベストマッチです。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital N レンズ: EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像後、露出、WBを調整 撮影地: 東京都世田谷区 フィルター: PLフィルター

佳作

「お帰りなさい」


作者:
zima
都道府県:
東京都
年齢:
29歳

夕日を浴びながら家路へ向かう列車。タイトルからして詩情的な作品です。じつは駅のホームから撮影して、入線してくる列車をとらえたそうですが、列車の動きにどこか夕日に向かっていくような錯覚を抱きます。夕暮れの色合いと濃度がすばらしく、雰囲気をいっそう盛り上げています。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: コニカミノルタ α-7 DIGITAL レンズ: シグマ APO 70-200mm F2.8 EX DG/HSM レタッチ: Photoshop CS2にてコントラスト、シャープネス調整 撮影地: 宮崎県

佳作

「SKY HIGH」


作者:
akihiro
都道府県:
鹿児島県
年齢:
41歳

リズミカルに高速で舞う曲芸飛行は、追尾するだけでもむずかしい被写体です。この作品は煙幕を描いて急旋回するジェットと雲を組み合わせています。雲と煙幕の位置関係がよく、完成度の高い構成です。露出がハイライト寄りで雲の階調や煙幕の色が飛びぎみなことが残念です。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: シグマ 18-50mm F2.8 EX DC MACRO レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、ピクチャースタイルを[ニュートラル]から[スタンダード]に変更、コントラスト、色の濃さ、シャープネス調整、トリミング 撮影地: 東京都八王子市 フィルター: NDフィルター

佳作

「なびく」


作者:
橋本恭明
都道府県:
東京都
年齢:
56歳

草をなびかせトラックが通過していきます。広角のデフォルメ効果と動感を調和させた独創的な作品です。「なびく」というあいまいな動感を草と通過車のぶれの違いで表現しています。シャッタースピードを変えながら表現としての効果にこだわった姿勢がすばらしいです。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1Ds レンズ: EF85mm F1.2L USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、Photoshop Elementsにてコントラスト、シャドウ、ハイライト補正、アンシャープマスク調整、トリミング 撮影地: 東京都調布市 神代植物公園

佳作

「枯アジサイ」


作者:
丸山秀雄
都道府県:
東京都
年齢:
53歳

中間トーンの再現がとても美しい作品です。背景の白いぼけに花びらを重ねて主題を強調し、シンメトリーに構成しています。さらに細く伸びる茎に沿ってバックの明度を落としていくなど、絵作りのうまさを感じます。花の画面割合もほどよく、見ていて飽きのこない落ち着きがあります。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Capture NXにてトリミング、トーンカーブ調整 撮影地: 福井県あわら市 北潟湖畔

佳作

「一日の終わり」


作者:
岡田慶一
都道府県:
福井県
年齢:
35歳

麦畑の片隅で太陽を背にじっとしているミツバチ。大きな太陽が一日の終わりを告げています。見過ごしやすいシチュエーションに目を止めました。露出も適しており全体にまとまりがありますが、主役が画面中央寄りなことが気にかかります。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D2H レンズ: AI AF-S Nikkor ED 300mm F2.8D Ⅱ(IF) レタッチ: Nikon CaptureにてRAW現像 撮影地: 熊本県

佳作

「ナイスキック」


作者:
hasimo
都道府県:
熊本県
年齢:
56歳

ボールの前方に空間をあけたシンプルな構図ですが、ボールの行方がイメージできる最適な構図です。また、少年が大きく見えます。フォームも美しく、いいシャッターチャンスを得ています。背景にはラインがあり、バランスのよい配線でアクセントにもなっています。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: フジフイルム FinePix S9000 レタッチ: Photoshopにてアンシャープマスク、彩度、レベル補正、トリミング 撮影地: 広島県廿日市市 宮島

佳作

「ドリームメモリー」


作者:
原本行雄
都道府県:
広島県
年齢:
71歳

最近、流行っている婚礼写真のひとコマです。式の前に行うこうした撮影ではロケ地もさまざま。この砂浜での撮影風景は、どこかレトロで絵になっています。そのひとつに新郎新婦をねらうカメラマンとアシスタントのユニークな姿があります。いいシャッターチャンスを選んでいます。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D40 レンズ: AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6 G Ⅱ レタッチ: JTrimにてトリミング 撮影地: 北海道富良野市西達布

佳作

「実りのとき」


作者:
凧tako
都道府県:
北海道
年齢:
39歳

実る小麦をクローズアップして、背景に大地を見せています。前後の距離間をフルに活かしたレンズワークが景色をうまくとらえています。また、穂が適度にぶれていますが、これは風に吹かれる景色の様子が伝わる動感表現として効果的です。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: シグマ APO MACRO150mm F2.8 EX DG HSM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、明るさ、色の濃さ、シャープネス、トーンカーブ調整 撮影地: 長野県下伊那郡阿智村

佳作

「いく春、くる春、今が春」


作者:
和尚
都道府県:
愛知県
年齢:
58歳

低いポジションからタンポポをねらい、望遠レンズの圧縮効果で彩りを背景に引きつけています。タンポポの透明感とバックの彩りの対比が印象的で、この距離の狭間に作者の感じた春の空気が広がっているのでしょう。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF28mm F1.8 USM レタッチ: トリミング 撮影地: 東京都江戸川区 葛西臨海公園

佳作

「モニター」


作者:
岩佐智行
都道府県:
千葉県
年齢:
47歳

両手をだらりと下げた、けだるい表情の女性が印象的な作品です。この作品では女性にとらわれず周囲の状況にも目配りしています。それがタイトルに表れています。惜しいのは背筋を伸ばした座り方です。カメラを右に傾けて背筋を左に傾ければ一段と内容も深まったでしょう。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G(IF) レタッチ: Capture NXにてトリミング、モノクロ化 撮影地: 福井県敦賀市

佳作

「綿毛」


作者:
一峰法和
都道府県:
福井県
年齢:
33歳

綿毛一本を見上げるアングルでねらったクローズアップです。上部に空間を設けて黒バックを演出、綿毛に光を入れるなど画面のメリハリもよく計算しています。全体にアンダーぎみに仕上げることでシンプルで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D70 レンズ: シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM 撮影地: 埼玉県小鹿野町

佳作

「興味」


作者:
金澤満弘
都道府県:
群馬県
年齢:
48歳

窓越しにとらえた丸刈りの子ども。そのガラスにはおばあさんがほほ笑んで見守る姿が映っています。さらに奥の縁側ではお母さんが雑談しています。三者三様の表情があいまい模糊(もこ)に点在してドラマのひとコマを見るようです。子どもの興味津々のまなざしが活きています。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ソニー α700 レンズ: ミノルタ AF SOFT FOCUS 100mmF2.8 レタッチ: Image Data Converter SRにて彩度、コントラスト調整 撮影地: 茨城県ひたちなか市 国営ひたち海浜公園

佳作

「マーブルチョコカラーズ」


作者:
川端伸一
都道府県:
茨城県
年齢:
46歳

なんともカラフルな、そして埋め尽くされたチューリップでしょう。まさに往年の名菓マーブルチョコです。この無数の花を前後の圧縮感を活かしながら画面に閉じ込め、レンズの特性を利用してソフト効果を盛り込んでいます。ファンタジックで独特の描写が心和ませてくれます。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital N レンズ: タムロン SP AF90mm F/2.8 Di Macro

佳作

「赤」


作者:
今村なお子
都道府県:
熊本県
年齢:
40歳

クルマのバックミラーに映る交差点。絞りを開け、焦点を赤信号に当てています。バックミラーに映る景色は夕暮れの空でしょうか。狭いミラーに映る景色は、たそがれを感じさせる風光が漂っています。それを包むようにぼける緑まじりの背景は、ぼけ味が現実とのギャップを見せています。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: リコー GR DIGITAL 撮影地: 山梨県北杜市明野町

佳作

「太陽の花」


作者:
星野護夫
都道府県:
東京都
年齢:
37歳

2輪をひとまとめにしたヒマワリのクローズアップ。このふたつを部分的に組み合わせたフレーミングが一体感のある絵柄を生んでいます。画面下の空間には葉と背景を入れて安定をはかっています。上部は空を見せることで開放感につなげています。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D80 レンズ: AI AF Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4-5.6D 撮影地: 神奈川県横浜市 横浜公園

佳作

「熱演」


作者:
山田益夫
都道府県:
神奈川県
年齢:
65歳

両手をあげて、髪を振り乱し、天真爛漫に踊る女性。その表情は開放感に満ちています。この一瞬をとらえたフレーミングは、背景もきちんと整理され無駄がありません。画面左の右腕をカットしたこともモデルと背景の調和に活かされています。みごとなスナップポートレートです。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: フジフイルム FinePix S5 Pro レンズ: ニコン AI AF Nikkor 50mm F1.4D 撮影地: 三重県

佳作

「4ヶ月」


作者:
西川 修
都道府県:
三重県
年齢:
26歳

まだ生まれぬ妊娠4カ月目の小さな命。真っ白いマタニティにそっと添えられた左手。上部のピンと張った服の生地と下部のたるんだしわ。その形状にふくらみを感じます。そして、やさしく添えた指先から子どもをはぐくむことに対する母親の喜びが伝わってきます。とても新鮮ですばらしい作品です。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 10D レンズ: EF300mm F4L USM レタッチ: トリミング 撮影地: 栃木県宇都宮市 石井緑地グランド

佳作

「ゴールに向かって」


作者:
相場邦彦
都道府県:
栃木県
年齢:
46歳

宙に止まったボール。それを見つめる少年のまなざし。いままさにボールを蹴る体勢に入った瞬間です。よく見るとボールだけでなく少年も宙に浮かんでいます。肉眼では追えない一瞬をみごとにとらえました。無駄のない構図で切り取られたフレーミングの上手さもインパクトを伝えています。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: カシオ EXILM EX-Z500 撮影地: タイ

佳作

「野良犬」


作者:
sataiya
都道府県:
東京都
年齢:
32歳

タイで撮影された野良イヌ。その表情はワイルドな野犬とは対照的でおとなしく人懐っこそうです。バックにはクルマのドライバーが撮影する様子をうかがっています。クルマの色が地味なことが幸いしましたが、欲をいえばもう少しイヌに近づくか、ズームアップすればより印象的になりました。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Capture NXにてカラーコントロールポイント調整 撮影地: 神奈川県横浜市南区

佳作

「カメラ目線」


作者:
宝田利則
都道府県:
神奈川県
年齢:
55歳

なんとおちゃめなお子さんでしょう。口をとがらせ、レンズをのぞき込むユーモラスな表情が魅力的です。とがった口、まん丸の瞳、水玉模様の洋服と共通性があり、結果的にコーディネートも決まっています。ただし煩雑な背景が目立つので、背景選びにも注意が必要です。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: オリンパス CAMEDIA E-20 レタッチ: OLMYPUS Masterにてトーンカーブ調整 撮影地: 新潟県新潟市中央区 県庁の森

佳作

「輝く新緑」


作者:
田中秀樹
都道府県:
新潟県
年齢:
40歳

広角で見上げた新緑。右手前にとらえた前景の葉が活かされています。ここから上へと続く葉の並びがバランスよく、ポジションの選び方からフレーミングに至るアプローチがみごとです。しかし右側が若干詰まりすぎの印象もあります。この木の扱いに注意すれば、さらによい作品になりました。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF75-300mm F4-5.6 レタッチ: Photoshop Elements 5.0にてRAW現像、トリミング 撮影地: 東京都世田谷区 砧公園

佳作

「赤い世界」


作者:
都道府県:
東京都
年齢:
31歳

バックは紅梅でしょうか。赤い色調を選んだことで白梅とメジロが浮かび上がりました。また画面にはソフト効果が見られます。それによりメジロがやさしく見えます。トリミングとはいえ鳥の位置と花の並び、そして枝の運びなど、すべてがとても上手に構成されています。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkⅡ N レンズ: EF24-105mm F4L IS USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、WB、トーンカーブ調整 撮影地: 東京都

佳作

「湖畔の紅葉」


作者:
くらりっぱ
都道府県:
東京都
年齢:
35歳

明るい露出設定により紅葉の彩りもやさしい派手さを見せています。そして画面下には朝霧漂う湖水。立木の扱いが中途半端ですが、画面下の緑と一体感を見せて紅葉を縁取っています。とてもよい雰囲気を漂わせています。まさに美しさと幻想が入り交じった作品です。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF70-200mm F4L IS USM レタッチ: Photoshop Elements 3.0にてレベル補正、アンシャープマスク、トリミング 撮影地: 群馬県上野村 フィルター: PLフィルター

佳作

「さわさわと」


作者:
畠山たかし
都道府県:
群馬県
年齢:
46歳

絡むように育つブナの若木。ブルーの湖面を渡る風が新緑を揺らしています。シャッタースピードがマッチして、揺れる枝先の葉を情緒的にぶらしています。木の葉を見ると背景の湖面の揺れにも気がつきます。そよ吹く風の演出を効果的に導いたヒーリング作品です。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ペンタックス K10D レンズ: DA40mmF2.8 Limited レタッチ: PENTAX PHOTO LaboratoryにてRAW現像、WB、仕上がり調整

佳作

「庭のジャングル」


作者:
飯塚敬一
都道府県:
東京都
年齢:
39歳

ソテツから伸びる新芽。それを包むように堅い葉が周囲に茂っています。コントラストとシャープネスの効かせ方が最適で、熱帯のジャングルのイメージが漂います。シンメトリーにねらった無駄のない構図も適切で、ほどよいインパクトが完成度の高さにつながっています。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF35mm F2 撮影地: 茨城県常陸大宮市

佳作

「重なる」


作者:
ひらり
都道府県:
栃木県
年齢:
27歳

ツバキの花が役目を終えて重なり落ちています。すでに朽ちた花もあれば色を保つ花もあり、宿命を感じる個性的な作品です。画面には一枚の葉が落ちていますが、よいアクセントになりました。その上の新鮮な花から上部にいくにしたがい朽ち度も高まります。それぞれの絵柄の役割を反映させた画面構成はみごとです。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D70s レンズ: AI AF-S Zoom-Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF) レタッチ: Photoshop 6にてレベル補正、トーンカーブ調整 撮影地: 東京都 多摩川

佳作

「シルエット」


作者:
きたざわたくや
都道府県:
東京都
年齢:
24歳

土手を過ぎ去る自転車をフレーミングして影絵的に見せています。ここまで大胆に切り取ると逆にどんな人が乗っているのかを想像してしまいます。それだけにインパクトがあり印象的です。草むらから遠くのビルがのぞいていますが、これはないほうがよかったのではないでしょうか。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: タムロン SP AF90mm F/2.8 Di Macro レタッチ: Capture NXにて花の明るさを調整 撮影地: 栃木県足利市 あしかがフラワーパーク

佳作

「Pure Color」


作者:
鈴木温史
都道府県:
埼玉県
年齢:
49歳

赤とピンクのやわらかな背景の色彩に薄紫のフジの花が浮かび上がっています。明るく、やさしい色調が楚々(そそ)とした美しさを奏でています。画面の中心線に同じ花が並んでしまったことで、主役が二分されています。さらに房の先をどこまで入れるかなど、課題は残りますが品のあるいい作品です。

 

2008年7月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: AF-S NIKKOR 600mm F4G ED VR レタッチ: Capture Editorにて明るさ、コントラスト補正、トリミング 撮影地: 兵庫県三木市 三木山森林公園

佳作

「新緑のカーテンの奥に」


作者:
和田昌也
都道府県:
大阪府
年齢:
46歳

ストレートな野鳥撮影では図鑑的な描写になりがちです。しかし、この作品はやわらかな新緑の前ぼけをふんだんに活かしてイメージ効果を高めています。ぼけ効果は、目立つ周囲の枝も軽減し、効果絶大です。それだけに鳥の位置を中央付近にもってきたことがマイナスです。

 

2008年7月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D3 レンズ: AF-S VR Zoom-Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshop CS3にてレベル補正、色調補正、アンシャープマスク 撮影地: 岡山県 瀬戸大橋 フィルター: ニコン スカイライト プリント: エプソン PX-5800 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げ Pro

優秀賞

「片側通行」


作者:
小野 哲
都道府県:
香川県
年齢:
61歳

パッと見た瞬間、そのスケールに圧倒されました。吊り橋を歩く・走る、数え切れないほどの人・人・人。しかも片側のみ。題名のつけ方もなかなかユニークです。大きな吊り橋はまるでニューヨークのシティマラソンを思わせる雰囲気ですが、これは瀬戸大橋開通20周年のイベントを鷲羽山展望台からねらった作品だそうです。それにしても迫力満点、まさにシャッターチャンスですね。ケーブルを支える塔をフレームに見立てる構図や上部のカットのしかたなど、チャンスをモノにするしっかりとした技術を感じます。

 

2008年7月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1Ds MarkⅡ レンズ: EF70-200mm F4L USM レタッチ: Photoshop 7.0にて明るさ、コントラスト調整 撮影地: 京都府京都市 隨心院 プリント: エプソン PM-G700 用紙: エプソン 写真用紙<光沢>

準優秀

「平安の舞」


作者:
直田裕行
都道府県:
大阪府
年齢:
57歳

京都髄心院で3月に催される「はねず踊り」でのワンシーン。「はねず」とは薄紅色のことを指すそうで、はねずの梅で名高い梅園がある髄心院は小野小町が住んでいた住居の跡であると伝えられる場所です。この作品は平安時代をイメージした衣装に身を包んだ女性の優雅な舞が的確な構図で収められています。手前のぼけはレタッチソフトでおこなったと思われますが、この場合は主役の女性を引き立てるのにとても利いています。

 

2008年7月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: タムロン SP AF17-50mm F/2.8 XR Di Ⅱ LD Aspherical [IF] レタッチ: Photoshop 7.0にてRAW現像、色調、彩度補正 プリント: エプソン PM-A850 用紙: エプソン 写真用紙クリスピア<高光沢>

入選

「ソコカラミエルモノ」


作者:
さち
都道府県:
愛知県
年齢:
22歳

新緑の緑をバックに、いま風のファッションに身を包んだ若い女性が大きな木に腰かけて遠くを見つめています。太い幹と座る枝の入れ方が絶妙で、見つめる先を大きく開け、魅力的な女性の自然なしぐさを引き立てるような効果的なフレーミングです。新鮮な印象をもったら、じつは撮影者も同年代の若い女性でした。いつの時代も若者は少し危なっかしく、なにかと批判されがちな存在ですが、じつはしっかり未来を見つめ、成長していくものだと実感させてくれる一枚です。

 

2008年7月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF70-200mm F2.8L USM+EXTENDER EF1.4× レタッチ: Photoshopにてレベル補正、トーンカーブ、アンシャープマスク、ぼかしツール 撮影地: 大阪府河内長野市 花の文化園 プリント: キヤノン PIXUS iP7500 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げ Pro

入選

「花の舞」


作者:
前田康隆
都道府県:
奈良県
年齢:
59歳

いつもひと味違った花の作品であっといわせてくれる前田さんですが、今回、送っていただいた作品ではこの「花の舞」がもっとも印象的でした。まるで一対の赤い花がダンスをしているように見えますが、前田さんはこれをアイススケートのフィギュアに見立てたようです。温室撮影のため、いろいろ制約があってなかなかたいへんな撮影だったようですが、対面の反射物を活かしたぼけを、まるでスカートを広げながら踊る姿に合わせて、物語が完成しました。

 

2008年7月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: タムロン SP AF17-50mm F/2.8 XR Di Ⅱ LD Aspherical [IF] レタッチ: Photoshop 6.0にてトーンカーブ調整、色調補正、色彩変換 撮影地: 東京都 プリント: エプソン PX-G900 用紙: エプソン 写真用紙<光沢>

入選

「Lips」


作者:
アズマサトシ
都道府県:
埼玉県
年齢:
45歳

毎回送られてくるアズマさんの女性ポートレートは、どれも雰囲気があり、かなりの力量を感じさせます。今回はふたりのモデルに近づき、かなりのアップで顔を写した写真ですが、ふたりとも顔の全体を入れてしまうとインパクトが弱いため、前の女性は唇だけにしたそうです。手前の女性の唇のぼかし方が絶妙で、対角に配したふたつの唇が魅惑的に迫ってきます。

 

2008年7月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: タムロン SP AF17-50mm F/2.8 XR Di Ⅱ LD Aspherical [IF] レタッチ: Photoshop CS3にてレベル補正、カラーバランス調整、アンシャープマスク 撮影地: 京都府京都市東山区祇園町 プリント: エプソン PX-G5000 用紙: エプソン 写真用紙クリスピア<高光沢>

入選

「挨拶まわり」


作者:
福井幸男
都道府県:
京都府
年齢:
60歳

毎回、京都祇園の舞妓さん作品で選者を楽しませてくれる福井さんから、また新しい作品が送られてきました。そろそろ福井流祇園作品に目も慣れて、厳しくと思うのですが、その一方、やはりよいものはよいという心の声も聞こえてきます。今回の作品も前日に舞妓デビューの店出しを果たし、今日は挨拶回りに出かけるという舞妓さんの視線を釘づけにしたイヌとのコンビネーションが絶妙で、やはり選んでしまいました。

 

2008年7月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkⅡ レンズ: シグマ 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE レタッチ: SILKYPIXにてRAW現像、Photoshop CS3にてレベル補正 撮影地: 長野県 白馬大池 プリント: エプソン PX-5500 用紙: ピクトリコ プロフォトペーパー

入選

「銀河の白馬大池」


作者:
宮坂雅博
都道府県:
長野県
年齢:
40歳

私もよく通う白馬大池にかかる銀河(天の川)です。手前のチングルマにピントを合わせ、白色LEDのライトで照らし、その後ピントを無限遠にして天の川を露出したそうです。たしかに人工的なライトで照らす手法もありますが、私なら距離的に天の川と両立する下弦の月を光源として使う条件を探します。なにより水面が傾いてしまった構図が残念です。

 

2008年7月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshop 7.0にてレベル補正、トリミング プリント: エプソン PX-5500 用紙: コニカミノルタ 絹目調厚手

佳作

「ある陰影」


作者:
四方伸季
都道府県:
東京都
年齢:
43歳

いつも魅力的なストリートフォトを見せてくれる四方さんですが、これはオランダ・キューケンホフ公園で木の幹を撮影したものです。なんとなく陰影が気になって気がついたら撮影していたということです。コンテスト向きではないかなとコメントがありましたが、審査しているうちに私も気になってしまいました。なにを想像するかは見る人の感性におまかせですが……。

 

2008年7月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 10D レンズ: EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM レタッチ: Photoshop Elements 2.0にてレベル補正、アンシャープマスク 撮影地: 栃木県 湯の湖 プリント: キヤノン PIXUS iP8600 用紙: キヤノン プロフェッショナルフォトペーパー

佳作

「秋の朝」


作者:
増田恵美子
都道府県:
東京都
年齢:
38歳

紅葉真っ盛りの栃木県日光の湯の湖。水面のラインをかなり上部におくことで朝霧がとれて、きれいに晴れわたった秋の空と遠く新雪をいただく山並みを鏡となった湖面に閉じ込めました。なかなか絶妙な構図ですが、少し湖面に映る空の部分が多い気がします。そのために写真の重心が上がってしまったように感じます。

 

2008年7月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G(IF) レタッチ: Photoshop Elements 2にてコントラスト、シャープネス調整 撮影地: ベトナム ハノイ プリント: エプソン PX-G5300 用紙: エプソン 写真用紙<光沢>

佳作

「市場の女達」


作者:
浅津美治
都道府県:
千葉県
年齢:
66歳

ベトナム・ハイノの市場でのワンショット。市場はどの国でもそのお国柄を示すよい被写体ですが、ここは活気のある女たちの職場といった感じでしょうか。なかでも中央の女性の表情が険しく、なにかこちらに怒鳴っているように見えます。じつは浅津さん、写真を撮っていたら怒鳴られてしまったとか。それで謎が解けました。

 

2008年7月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Capture NXにてRAW現像後、Photoshop CSにてレベル補正、色相彩度、アンシャープマスク 撮影地: 愛知県名古屋市 東山植物園 プリント: エプソン PM-3500C 用紙: エプソン 写真用紙<光沢>

佳作

「侵入者」


作者:
山田忠男
都道府県:
愛知県
年齢:
74歳

埋め尽くされるような一面のシバザクラのなかにタンポポがひと株咲いています。侵入者という題名ですが、山田さんにとって侵入したと感じたのはタンポポ? それともシバザクラ? 選者にはシバザクラに埋め尽くされて、タンポポ危うしという印象です。シバザクラをバックにタンポポ1点の構図ですからセンターを外したのは正解ですが、もう少し下にずらして3段の黄金分割のクロス点に合わせるとさらにバランスのよい作品になるでしょう。

 

2008年7月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF24-105mm F4L IS USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像後、Photoshop CS3にてレベル補正、トーンカーブ調整、アンシャープマスク 撮影地: 岩手県宮古市 プリント: キヤノン PIXUS iP8600 用紙: キヤノン プロフェッショナルフォトペーパー

佳作

「ナイトドリーム」


作者:
吉田フミオ
都道府県:
埼玉県
年齢:
58歳

海や山の夜景を積極的に撮影している吉田さん。今回は三陸海岸の三王岩を夜間撮影した作品です。昇る月が岩にかからないよう三脚を固定したようですが、その甲斐あって、まるで太陽のようにオレンジ色に輝く月と海面にまっすぐ伸びた月柱がすこぶるフォトジェニックです。しかし残念なのは、真んなかの大きな岩。この岩が画面を中央で二分してしまい、結果的に印象を弱めてしまっています。よい条件だっただけに惜しいところです。

 

2008年7月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: ペンタックス SMCタクマー 1000mm F8 レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、露出補正、WB補正 プリント: エプソン PX-G5000 用紙: ピクトリコ プロセミグロスペーパー

佳作

「漁天」


作者:
坂本忠俊
都道府県:
兵庫県

ここのところずっと干潟の作品を応募されている坂本さん。今回は朝焼けしたオレンジ色の空を映す水たまりを歩くひとりの漁師がスケール感をアップさせています。残念なのはこの作品でポイントとなる漁師にそれを思わせる動きがないことと、少し不自然なオレンジ色で彩度を無理に上げたような印象がしてしまうことです。もちろん実際のことはわからないし、それが作者のイメージカラーであればそれもよしというところですが、なんとなく選者は不自然に感じてしまいました。

 

2008年7月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: リコー Caplio GX100 レタッチ: Photoshop Elements 4.0にてトリミング、コントラスト調整 撮影地: 埼玉県 プリント: エプソン PX-5500 用紙: エプソン 写真用紙<光沢>

佳作

「竜」


作者:
kazu
都道府県:
埼玉県
年齢:
52歳

青空の下、団地の上に出たとても滑稽な雲ですね。人の横顔に見える目、鼻、耳、そして口がある頭部とその後の胴体、ひざを90度に曲げた足。本当に自然なんでしょうか? と思いたくなるほどできすぎた雲です。願わくは周りのシチュエーションにもなにかおもしろい組み合わせがあるといいのですが……。

 

2008年7月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: フジフイルム FinePix S5 Pro レンズ: ニコン AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshop 7.0にてアンシャープマスク、トーンカーブ調整 撮影地: 香川県観音寺市 プリント: DPEショップにてプリント

優秀賞

「厠の光景」


作者:
横山昭人
都道府県:
香川県
年齢:
45歳

横山さんはこれまで毎号佳作以上をとられ、造形的なおもしろさや美しさを中心に応募されてきました。たいへん的確なフレーミングで説得力があり構成力を感じます。今回はその趣とはちょっと視点を変えたスナップショットでみごと優秀賞を獲得されました。田舎の小さな祭りでのひとコマのようですが、観覧席のすぐ近くに作られた手作りのトイレで用を足すだんなたちはごくごく自然な様子です。仮設トイレは少し離れたところにあるそうですが、それとは別にブルーシートで囲うのではなく、ワラで囲ってあるところに風情があって、じつに温和な田舎の祭りらしさが出ていると思います。祭りといえば神輿やらはだかやら威勢のよい場面をイメージしがちですが、ちょっと裏に回ったところにも気づかなかった「祭り」があります。目のつけどころがおもしろいと感じました。

 

2008年7月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: パナソニック LUMIX DMC-L10 レンズ: LEICA D VARIO-ELMAR 14-50mm/F3.8-5.6 ASPH./MEGA O.I.S. レタッチ: PhotoImpact 12にてモノクロ変換 撮影地: 東京都 お台場潮風公園 フィルター: ケンコー サーキュラーPLフィルター プリント: エプソン PX-G5000 用紙: コクヨ デジカメ写真用紙 光沢・厚手

準優秀

「白いモニュメント」


作者:
浜中義孝
都道府県:
東京都
年齢:
74歳

作者は4月号での優秀賞に続き、今回準優秀賞となりましたが、どちらも力強い描写で大胆なところが見るものを引きつけます。この作品では春の日差しとは思えないような強い光を印象づけて、お台場の風景と影絵のようなモニュメントの造形とが不思議と溶け合った写真になりました。ここにはまったく人が写っていないというのがおもしろいのですが、逆にこの風景にマッチした謎の人物が入っていると展開はさらに不思議さを増すでしょう。プリントもハイライトからハイエストライトまでの階調表現に優れています。

 

2008年7月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ニコン D3 レンズ: AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED レタッチ: Capture NXにてRAW現像、シャープネス 撮影地: 北海道函館市 プリント: HP Photosmart Pro B9180 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げ Pro

入選

「私の歌はアクビ唱法」


作者:
ちまき
都道府県:
北海道

5月号で準優秀賞をとられた作品は風景写真でしたが、こちらは舞台写真であり、幅広い撮影をされていますね。ISO 6400での撮影はこのような瞬間をとらえることができるわけで、D3恐るべしといったところです。歌い手の気迫に満ちた表情や臨場感がリアルに伝わってきます。ストロボ撮影ではこの雰囲気は出ませんね。舞台照明のよさとカメラのポテンシャルをフルに活用した作品です。

 

2008年7月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF24-105mm F4L IS USM レタッチ: Photoshop 7.0にてモノクロ化、レベル補正、トーンカーブ 撮影地: 静岡県焼津市 プリント: エプソン PX-5500 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げ Proモノクロ

入選

「お疲れ」


作者:
鈴木 元
都道府県:
静岡県
年齢:
52歳

祭りで疲れ果てて眠ってしまった青年ということですが、ブルーシートに包まれているところが、「現場」の雰囲気が出ていていいですね。シートの質感もよく出ており、背景の足だけや手だけといった存在も祭りとはほど遠い雰囲気でかえっておもしろいと思います。おそらく撮影にも気づくことなく深い眠りについているのでしょう。少し気になったのは枕にしているものの質感が出ていないことでした。

 

2008年7月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ニコン D40X レンズ: AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G(IF) レタッチ: Photoshop CS3にて色調補正にてモノクロ化、明るさ、コントラスト調整 プリント: エプソン PX-5500 用紙: エプソン 写真用紙<光沢>

入選

「愛犬プー」


作者:
新海ゆうこう
都道府県:
愛知県
年齢:
59歳

エリザベスカラーを付けた愛犬が愛きょうを振りまいている背後に、奥さまが洗濯物を抱えきれないほどたくさん持って片づけています。生活感がよく出ており、普通の生活のなかにある決定的瞬間を写しています。

 

2008年7月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: シグマ 18-50mm F2.8 EX DC MACRO/HSM レタッチ: SILKYPIX 3.0にて調整、トリミング プリント: DPEショップにてプリント

入選

「姉妹達の空間」


作者:
川上和俊
都道府県:
兵庫県
年齢:
37歳

毎回お子さまのスナップを応募されている川上さんですが、バリエーションがあり表現力が豊かであると感心しています。今回はハイキングで山頂に着いたときのひとコマのようですが、木陰となった樹影を広角レンズでデフォルメすることにより、子どもたちの世界を象徴的に表現できたと思います。また、周囲に人陰がないことや、日なたと日影のコントラストが視覚効果を生み出しました。できれば子どもたちを少し覆い焼きするとメリハリが出たでしょう。

 

2008年7月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: AF-S DX Zoom-Nikkor ED 12-24mm F4G(IF) レタッチ: Photoshop 7.0にてレベル調整、モノクロ化 撮影地: 京都府 三十三間堂 プリント: エプソン PX-5500 用紙: コニカミノルタ 絹目調厚手

入選

「お参り」


作者:
四方伸季
都道府県:
東京都
年齢:
43歳

超広角レンズを利用してデフォルメされた構成で魅せてくれますね。これだけ広角でありながら写っている人物それぞれの存在感があり、とくに左の少年が背伸びをしてのぞき込んでいる視線がこの作品のポイントでしょう。また、輝度差がかなりあると思われる状況ですが、空のトーンまで引き出すことができ、プリントの完成度も高いと思います。

 

2008年7月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ソニー α350 レンズ: タムロン AF18-250mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ LD Aspherical [IF] Macro レタッチ: Photoshop Elements 4.0にてモノクロ化、シャープネス調整 撮影地: 兵庫県神戸市 王子動物園 プリント: キヤノン PIXUS Pro9000 用紙: キヤノン 写真用紙・絹目調

佳作

「河馬」


作者:
野中 博
都道府県:
大阪府
年齢:
60歳

カバの顔をドアップでフレーミングし、左右対称のグラフィカルな構成で迫力を出しました。少し窮屈なくらいのフレーミングが、肌の質感やゆっくりと動く水の量感などを写し出しています。プリントの色調がニュートラルグレーではなくグリーン方向に傾いているのが気になりました。

 

2008年7月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1Ds MarkⅡ レンズ: EF85mm F1.2L Ⅱ USM レタッチ: Digital Photo Professionalにてモノクロ化 撮影地: 大阪府大阪市 森之宮公園 プリント: エプソン PX-5500 用紙: エプソン 写真用紙<絹目調>

佳作

「バランス感覚」


作者:
直田裕行
都道府県:
大阪府
年齢:
57歳

5歳くらいの女の子でしょうか。驚くほど上手に一輪車を乗りこなしている様子が写されています。とくに真剣な表情が印象的で、一生懸命コントロールしている様子が体全体から伝わってきます。シャッターチャンス抜群の一枚でした。欲をいえば、背景のお父さんと思われる人物が本人と重ならないほうがよかったです。

 

2008年7月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ニコン D80 レンズ: AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Capture NXにてトーンカーブ、輝度調整、モノクロ化 撮影地: 東京都港区芝高輪 フィルター: UVフィルター プリント: HP Photosmart 3200 用紙: エプソン フォトマット紙

佳作

「午後の日差を浴びて」


作者:
鈴木康之
都道府県:
東京都
年齢:
72歳

とてもモダンな造りで、建てられた当初はかなりおしゃれだったのではないでしょうか。月日がたち、古きものが時代から取り残されていく現代を物語った作品になりました。政党のポスターもさりげなく効いています。そんなイメージをさらに膨らませるには気象条件も考慮するとよいでしょう。

 

2008年7月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC レタッチ: Photoshop Elements 4.0にてモノクロ化、トリミング 撮影地: 埼玉県 智光山動物公園 プリント: エプソン PX-5500 用紙: エプソン 写真用紙<光沢>

佳作

「午後の公園」


作者:
kazu
都道府県:
埼玉県
年齢:
52歳

いったい檻のなかにいるのはどっちだろうかと思わせますね。順光線は見物する人間をシルエットにし、その存在を抽象化させ、サルたちを実存として描き出しました。光による鮮烈な対比がじつにおもしろいと思います。

 

2008年7月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital X レンズ: EF-S55-250mm F4-5.6 IS レタッチ: Digital Photo Professionalにてモノクロ化、Photoshop Elements 4.0にて明るさ、コントラスト調整、アンシャープマスク 撮影地: 神奈川県 鵠沼海岸 プリント: エプソン PX-G900 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げ Proモノクロ

佳作

「帰船」


作者:
村上英祥
都道府県:
神奈川県
年齢:
48歳

漁師町とは違った風景がなんとも奇異に映るところがおもしろいですね。かなたには高層のマンションやホテルが立ち並び、海にはアザラシの群れのようにサーファーが漂っています。砂浜の締まったトーンと空のどんよりとした階調とが、この場の空気感を引き出していると思います。

 

2008年7月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkⅡ レンズ: シグマ 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE レタッチ: SILKYPIXにてRAW現像、Photoshop CS3にてモノクロ化 撮影地: 長野県 木曾駒ケ岳 プリント: エプソン PX-5500 用紙: ピクトリコ プロフォトペーパー

佳作

「天界の脈動」


作者:
宮坂雅博
都道府県:
長野県
年齢:
40歳

標高3,000mにほど近い山頂付近は、森林限界を超えた荒涼とした世界です。残雪と岩だけの厳しい自然環境が、霧を通して感じられます。惜しまれるのはスケール感が引き出せきれなかったことでしょう。カメラポジションやレンズワークなどさらに研究してください。

 

2008年7月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: タムロン SP AF17-35mm F/2.8-4Di LD Aspherical [IF] レタッチ: Photoshop Elements 5.0にてモノクロ化、DxO FilmPackにてフィルム粒子化 撮影地: 静岡県沼津市 プリント: エプソン PX-5500 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げ Proモノクロ

佳作

「身仕度」


作者:
鈴木由雄
都道府県:
静岡県
年齢:
56歳

踊り子さんがみな、裾を直している一瞬を撮ったスナップですが、背景の見物人は後ろ姿で、踊り子さんも顔が見えないところが奇妙でおもしろいと思います。広角レンズで背景を活かした構成が「姿」をより印象的に引き出しました。また、粒状感の味づけもさりげなく銀塩風に見えてよいと思います。

 

2008年7月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40 レンズ: EF16-35mm F2.8 L USM、2枚目 3枚目 シグマ 10mm F2.8 EX DC Fisheye HSM レタッチ: Paint Shop Proにてコントラスト、アンシャープマスク調整 撮影地: 大阪府大阪市 道頓堀

優秀賞

「さよなら 大阪名物くいだおれ人形」


作者:
望月一彦
都道府県:
大阪府
年齢:
51歳

大阪道頓堀の「くいだおれ」が閉店するので、連日「くいだおれ太郎」との別れを惜しむ人々が名残を惜しんでいるそうです。テレビでも紹介されていたので、ふつうに撮ると説明的な平凡な写真になりがちです。さいわい、望月さんは最近魚眼レンズを手に入れたとのこと。そのレンズを使いたいという思いが、この撮影アイディアを思いつかせたのでしょう。1枚目は標準画角で携帯カメラにピントを合わせ、この場所にいる人の視点で撮っています。2枚目は魚眼レンズをつけたカメラの一脚をいっぱいに伸ばし、ハイアングルのノーファインダー撮影。撮影した画像はすぐに確認できるので、こんな撮影もむずかしくありません。この写真がとても効果的です。説明的でありながら、ぽつんとさびしげな人形と、周りのにぎにぎしい見物人とのコントラストがあわれさを演出しています。3枚目も魚眼レンズで、太郎に5cmまで近づいて撮ったそうです。アップで撮ると人形の気持ちまでが写っているよう。僕だったらあと1枚、客が少なくなった「くいだおれ太郎」の背中越しに撮るかな。

 

2008年7月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshop CS3にてRAW現像後、レベル補正、トーンカーブ調整、アンシャープマスク、モノクロ化 撮影地: 東京都 武蔵関公園 プリンター: エプソン PX-G5100 用紙: エプソン クリスピア<高光沢>

準優秀

「散りぬるを」


作者:
松尾次郎
都道府県:
千葉県
年齢:
57歳

サクラが散った風景を、モノクロームに変換して表現しています。その際、ハイコントラストに仕上げたのが成功です。ハイコントラストでありながら、黒のなかのトーンもしっかり残っていて不自然な感じがしません。水面や濡れた地面を覆っているサクラの花びらは、日本人にとって普遍的に感情移入できるモチーフなのでしょう。この組写真は、3枚をひとつの写真としてとらえるとぐっと魅力が増します。その場合、3枚を横に並べ、3枚目の写真は、左側にもってくるとよいでしょう。組み写真は通常、時間や空間を表現することが多いのですが、この場合は、3枚ひと組で、一枚の絵のようにみなすとよいでしょう。この3枚をひとつの額に入れて飾ると、不思議な作品になると思います。

 

2008年7月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: ニコン D50   レンズ: AI AF Zoom-Nikkor 24-50mm F3.3-4.5D レタッチ: Photoshop Elements 5.0にてレベル補正、アンシャープマスク 撮影地: 長崎県長崎市

入選

「昭和の残像」


作者:
岡部誠二
都道府県:
長崎県
年齢:
54歳

長崎市の繁華街から坂道を少し登ると、こんなふうな小さな店があるそうです。作者は昭和の時代を感じたそうです。一枚一枚しっかりと撮っています。おばあさんのポートレートがとてもいい。組写真としては並べ方がちょっとちぐはぐです。最初に店全体をしっかり撮った説明的な写真、次が突然イメージ的な写真になっています。最後がおばあさんのストレートなポートレート。僕なら最初におばあさんの写真、彼女の心のバックグラウンドとして、お店の写真。その気分が余韻になるように炎と足の写真。理屈ではなくイメージを大切に組む順番を決めてください。

 

2008年7月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital N レンズ: EF28mm F1.8 USM レタッチ: Photoshop CSにてレベル補正 撮影地:栃木県下野市 国分尼寺跡

入選

「夜桜」


作者:
ぐんじゆうじ
都道府県:
栃木県
年齢:
47歳

娘さんと出かけた夜桜見物、ライトアップした夜の公園は昼間とは違い、さぞ興奮したことでしょう。2枚目と3枚目の娘さんが画面の中央にあって重複しています。主題を中央に置くのは、主題の強調で意味があります。2枚目の写真の娘さんが、もう少し左にいると全体の動きが出るでしょう。

 

2008年7月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫







SPEC

カメラ: リコー Caplio GX100 レタッチ:キヤノン Digital Photo Professional 2.0 にてトーンカーブ調整・彩度調整 撮影地: 岡山県岡山市 岡山城

佳作

「桜並木」


作者:
松本研一
都道府県:
岡山県
年齢:
57歳

今月は、サクラの写真が3つも選ばれました。それぞれ世界観が違います。この写真がいちばんオーソドックスです。撮り方も美しい満開のサクラを、ハイアングルからとらえた定点写真。これも反復のおもしろさですが、この組写真のよいところは、最後の写真を縦位置にして背景の家並みを見せたことです。

 

2008年7月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: 1枚目 2枚目 ニコン D100、3枚目 ニコン D200   レンズ: 1枚目 AF-S VR ZOOM NIKKOR ED 18-200mm F3.5-5.6G、2枚目 3枚目 AF-S MICRO NIKKOR 105mm F2.8 レタッチ: Capture NXにてRAW現像、レベルとトーンカーブ 撮影地: 茨城県稲敷市 妙岐ノ鼻    

佳作

「萌える」


作者:
たくみ
都道府県:
茨城県
年齢:
69歳

一枚一枚とてもうまい写真です。ただ3枚で見せるとなると、2枚目のツクシの写真が色調的にいまひとつしっくりきていません。たとえばレタッチでツクシの茎をもっとオレンジ色に強調するとか。組写真は同じ場所で撮ったら組み合わせられるわけではありません。組むには共通させるための工夫が必要です。

 

2008年7月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫







SPEC

カメラ: 1枚目 2枚目 3枚目 キヤノン PowerShot G7、4枚目 キヤノン EOS 20D   4枚目 EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM レタッチ:Photoshop LightroomでRAW現像後、Photoshop CS3にてコントラスト微調整、解像度変換。1枚目 2枚目 3枚目 トリミング 撮影地: 1枚目 鹿児島、2枚目 東京、3枚目 仙台、4枚目 新潟

佳作

「ライン」


作者:
根本祐一
都道府県:
新潟県
年齢:
39歳

ただ並んでいるだけの群像を撮っています。とりたてて意味があるわけではありませんが、2枚目と3枚目がユーモラスです。このテーマは撮り続けていると、とんでもなくすごい場面に出くわすかもしれません。いまは単に、反復のおもしろさですが、たくさん撮り続けることによって、意味さえ見いだせるかもしれません。

 

2008年7月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ソニー α700 レンズ: シグマ APO 100-300mm F4 EX DG /HSM+APO TELE CONVERTER1.4× EX DG レタッチ: Image Data Converter SR Vet.2.0にてRAW現像後、トリミング 撮影地: 東京都

優秀賞

「だ・い・す・き」


作者:
パク・ヨンコ
都道府県:
東京都
年齢:
40歳

2羽のカワセミが仲よくエサを分け合っているのか? エサを取り合っているのか? 大きくなった子どもが親にエサをねだっているのか? 作者はラブラブショットとお考えのようですが、その判断は見る側が自由に想像してよいと思います。この状況からは判断できずにいろいろと想像して、ついつい見入ってしまうほど興味をそそられた、今月最高の作品です。とにかくエサを口渡しする瞬間をみごとにとらえた点を高く評価します。また、背景の美しい緑の木々の流れを鮮やか、かつシンプルにまとめて見せている点は、今月の作品のなかで群を抜いていました。朝5時から夕方まで1週間通い詰めてやっと撮れたということですが、動きの機敏なトリの生態を根気よく観察してみごとにとらえられました。おめでとうございます。

 

2008年7月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: オリンパス E-510 レンズ: ZUIKO DIGITAL 40-150mm F3.5-4.5 撮影地: 大阪市 天王寺動物園

準優秀

「思考するアシカ」


作者:
芦田寛治
都道府県:
大阪府
年齢:
68歳

今月は動物の写真の応募がたいへん多かったです。そのなかで、アシカを擬人化した視点で、アシカの表情と動きをよく観察してチャンスをとらえた、ユーモアたっぷりなみごとな作品です。なにを考え込んでいるのでしょうか? まるで博士か、大臣か? もっともらしい横顔は、見ているだけでも楽しくなります。暗い室内からの撮影ですが、動きの激しいアシカを適切な露出によって瞬間をキャッチしています。ピンと張った口ヒゲ、濡れてテカテカ輝く頭と横顔は、逆光でラインがクッキリとつややかに出ています。眉をひそめ、年輪のような首のシワは貫禄十分、アゴを支えるヒレは、人間の手のようにうまいしぐさとなって、本当に考え込んでいるように見えるから不思議です。動物写真は、時間をかけて根気よく撮影することと、日ごろから動きのある被写体をねらい、鍛錬を重ねることが重要です。

 

2008年7月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM レタッチ: Paint Shop Pro 7にてトリミング、コントラスト、アンシャープマスク調整 撮影地: 大阪府高槻市

入選

「曲芸」


作者:
望月一彦
都道府県:
大阪府
年齢:
51歳

みごとな空振りスライディングキャッチ。そのフォームの滑稽なこと。まるで体操かアクロバット曲芸のようです。ファイト満々の少年の心意気がたいへんよく出ています。シャッタースピードも速く、適切な露出で動きを止めて写すことができました。さらに、抜けたボールがはるか彼方へ飛んでいこうとする様子も、画面にうまく取り入れています。後ろで別の選手が構えているので、ヒットで終わりそうかとひと安心。望月さんは、少年野球チームのコーチでもあり、写っている少年のお父さんのようですが、撮影に熱中している間、コーチのお仕事はどうなっているのかしらとすこし心配になりました。将来のステキな親子関係のためにも、次回は息子さんのファインプレーをねらってください。

 

2008年7月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ニコン D70 レンズ: シグマ 50mm F2.8 EX DG MACRO レタッチ: Capture NXにてRAW現像、トーンカーブ調整、トリミング 撮影地: 埼玉県川口市

入選

「よいしょ!」


作者:
植西重之
都道府県:
埼玉県
年齢:
66歳

アリが自分より何十倍も高い草木に登ろうと、細い足先で器用に葉先につかまっています。精いっぱい足を伸ばしてはい上がる後ろ姿に、「ヨイショ」と声をかけてあげたくなります。生命力の強さと一生懸命さに心を打たれました。重なり合う葉は、逆光で射し込むやわらかな日が当たっているため透明感にあふれており、芽吹いたばかりの若葉のうぶ毛の描写も鮮明に浮き出しています。ソフトなぼけ味とシャープさが効果的で、キリリと画面を引き締めています。動きの速いアリをマクロレンズでしっかり追い、シャープに写すことができました。

 

2008年7月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: EF24-105mm F4L IS USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、レベル補正、トーンカーブ調整、トリミング 撮影地: 新潟県十日町市 松代 フィルター: PLフィルター

入選

「蒲生の棚田」


作者:
熊埜御堂弦一
都道府県:
埼玉県
年齢:
41歳

松之山・松代には、棚田が山の斜面に沿って階段状に一面に広がっています。景観も壮大で絶好の撮影地です。田に水が張られている様子から、春が過ぎて初夏の声が聞かれる、田植えを待つころでしょうか。朝もやに包まれた棚田に朝の光が差し、のどかで美しい光景です。アンダーに抑えた露出もちょうどよく、朝もやが立ち込める谷底に朝の斜陽が棚田の光景を美しく包み込んでくれています。水を張った田んぼに映り込んだ空の反射が画面下部に収まり、バランスと安定感を作ってくれました。

 

2008年7月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED レタッチ: Capture NXにてトリミング 撮影地: 北海道札幌市 百合が原公園

入選

「貴婦人」


作者:
A3papa
都道府県:
北海道
年齢:
49歳

気品のある立ち姿で恥じらうようなしぐさに、「オホホホ…!!」と上品にほほ笑み返してくるような赤いチューリップ。ユニークな視点で擬人化した表現がストレートに伝わってきます。花弁が外側へ反り返るように開花していることと咲き誇る花びらの鮮やかな色彩が、インパクトのある写真表現となって画面に活かされています。ピント位置も的確に決めており、絞り開放で決めた露出は背景のぼけを効果的に作り出しています。作者のセンスが光るおしゃれなものとなりました。

 

2008年7月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM レタッチ: デジカメde!!フォト工房PREMIUMにて彩度調整、アンシャープマスク、トリミング 撮影地: 島根県出雲市 日御碕

入選

「夕日が沈む」


作者:
木村元繁
都道府県:
和歌山県
年齢:
44歳

水平線に浮かぶ夕日を美しく淡い色彩でまとめられていて、静かな空気感がなによりステキな光景です。ファインダーに突然進入してきた水鳥を写し止めたことは成功している点のひとつですが、フレーミングに甘さが感じられます。こんなによい光景に出合っているのに「水鳥がもっといいポジションにあったら」「羽のフォルムが上向きであったら」などなど、まだまだ上位になる可能性が潜んでいる力のある作品ではないかと残念に思いました。この入賞で満足せずにもっと撮影に力を入れてください。追求する心があれば、すばらしい出会いがきっと訪れることでしょう。タイトルについては、たしかに「夕日が沈む」ですが、説明的です。もっと写真を引き立てるものでありたいです。

 

2008年7月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF300mm F4L IS USM 撮影地: 千葉県船橋市

佳作

「GOALへ!」


作者:
吉野正道
都道府県:
千葉県
年齢:
35歳

息子さんのシュートのフォームは抜群ですね。サッカーの才能とセンス、きっと期待できますよ。練習試合で撮影されたそうですが、相手チームの選手の姿が見えないようなので、試合中ではなくシュートの練習風景かなとも思います。試合の最中に撮影した写真でしたら、お父さんの写真の腕はなかなかのものです。動きの速いスポーツ写真では、動きをキャッチするだけでも至難のワザ。人物を画面にバランスよく配置して撮影するのはさらにむずかしいものです。シュートの瞬間、ボールをめがけて足を振り下ろす緊張の一瞬をバランスよくフレーミングできました。今後はほかの選手と競り合っているところなど、さまざまなシチュエーションをねらってください。

 

2008年7月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: フジフイルム FinePix S3 Pro レンズ: ニコン AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G(IF) レタッチ: Paint Shop Proにて明るさ調整 撮影地: 神奈川県横浜市 三渓園

佳作

「夜桜」


作者:
山崎 淳
都道府県:
神奈川県
年齢:
36歳

日没直後の横浜三渓園。サクラも満開、風情があってステキなライトアップですね。空は自然光、道は水銀灯、三重の塔は電球光、提灯はピンク色、池の映り込みと光のハーモニーがまことによかったです。夜景の写真は撮影時間がなにより大事な撮影ポイントです。よい時間を選び、撮影ができました。写真表現はひとつの方法だけとは限りません。三脚を使って低感度で画質をきれいに写すことも大切ですが、高感度で暗い部分の描写を引き出すことも一考です。テクニックの引き出しをたくさん持ちましょう。

 

2008年7月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkⅢ レンズ: EF24-105mm F4L IS USM

佳作

「嵐」


作者:
藤木 剛
都道府県:
広島県
年齢:
37歳

適切なシャッタースピードでとらえた水しぶきの描写がいいですね。ざわざわしている周辺の様子を、噴水のしぶきがレースのカーテンをかけるようにうまく消してくれています。ただ、じっくり見ていると後ろの立て札など整理したいものがたくさんありますね。自分が動くことで背景は変化します。こまめなフットワークでカバーできるはずです。また、ポイントとなる女の子の洋服は薄いピンク色でステキですが、表情や動きがすこし静かだったこと、背景の黒い部分に頭が埋もれてしまい存在がやや薄くなってしまった点が惜しかったです。タイトルの「嵐」は少々いただけませんね。そこまでの迫力はこの写真にはあるようには思えません。もっとやさしいタイトルが似合います。

 

2008年7月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: オリンパス E-3 レンズ: ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye 撮影地: 神奈川県横浜市 みなとみらい

佳作

「graceful world」


作者:
しるる
都道府県:
千葉県
年齢:
28歳

夜のアミューズメントパークにはさまざまに交差する鉄骨が並んでいます。フィッシュアイ(魚眼)レンズを使って、直線と曲線が交じり合うドリーミーな世界をバランスよく、歪みを感じさせない構成でうまくまとめられています。光の曲線が画面のなかでジェットコースターのように走っていてインパクトを与えてくれています。カラフルな色彩とおしゃれな構成で不思議な空間を作り出しています。フィッシュアイレンズは広く映ってしまうのでなかなかむずかしいレンズですが、かなり使いこなしておられるようでたいへんすばらしいレンズワークです。遊び心をもって写真を楽しんで撮っていることがよく伝わってきます。

 

2008年7月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: オリンパス E-410 レンズ: ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 レタッチ: OLYMPUS Master2にてRAW現像

佳作

「冬の樹」


作者:
10max
都道府県:
東京都
年齢:
29歳

冬木立を青空を背景にしてシルエットにまとめています。すべての葉が落ち、重なり合う枝先が細かく分かれて繊細で、季節感がよく出ています。全体的にごちゃつき感が強くなってしまった気もしますが、太い木や細い木が入り組んでいて強弱が出ています。一方で、画面のなかで木立がバランスよく整理されていません。カメラの角度を変化させて、両側にある太い幹のラインの延長線が交わるポイントが画面の中心になるように、バランスをみましょう。構図を安定させることには注意が必要です。木は動かない被写体なので、ファインダーをのぞいて「どの角度がいいかなぁ~?」とじっくり考えてみることです。

 

2008年7月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED18-200mm F3.5-5.6G(IF) 撮影地: 栃木県足利市 あしかがフラワーパーク

佳作

「むらさき藤」


作者:
日下卓久
都道府県:
東京都
年齢:
54歳

満開のフジ棚にはびっしりとフジの花が咲き、背景に新芽が吹く樹木が立っています。雲ひとつない青空がたいへんさわやかです。たわわに実るフジの花がみごとに咲き誇っている時期を見極めて撮影できています。フジは花のなかでも非常にむずかしい被写体のひとつです。ピントと露出、さらに構図もよくまとめていますが、画面が少し曲がっている点が気になります。あしかがフラワーパークは、観光客でいつもものすごい人でにぎわっています。これだけみごとに咲いている時期なのに、じゃまな人物を入れずに写せたことがすごい!! 運もテクニックのひとつです。

 

2008年7月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ニコン D80 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshop Elements6.0にてトリミング、レベル補正、アンシャープマスク 撮影地: 岩手県雫石町

佳作

「後方宙返り一回捻り」


作者:
杉江琢美
都道府県:
岩手県
年齢:
47歳

雪ゾリで勢いよくすべってジャンプしているような、あるいは転倒する瞬間でしょうか? 大きく足を広げ、宙を舞っている瞬間をタイミングよく写すことができました。少年はびっくりしているもののあわてることもなく、転び方にはゆとりすら感じさせます。北国のお子さんのようなので、きっとソリ遊びにも慣れているのでしょうね。トリミングをご自身でされているということですが、画面のバランスにややあいまいさが残ります。撮影時とトリミング時、どちらにもいえることですがバランスが大切です。この場合、画面中央にドンと主役を配置されていますが、人物の向いている方向に少々ゆとりをもたせるだけで、動きがよりリアルになると思います。

 

2008年7月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ペンタックス K20D レンズ: DA18-250mmF3.5-6.3ED AL[IF] レタッチ: PHOTO Laboratoryにて RAW現像、トーンカーブ調整 撮影地: 神奈川県藤沢市 鵠沼

佳作

「大あくび」


作者:
小泉友紀暁
都道府県:
神奈川県
年齢:
15歳

ネコは気まぐれで、思ったようになかなか撮れない被写体ですが、写真はむずかしい被写体ほどいい写真が撮れたときの感動が大きいのです。ネコのしぐさはまことにかわいいもので、ネコ好きにとってはそれがたまらなく魅力的な存在です。根気よくねらってベストショットを追求した執着力はみごとです。あくびをしているときの顔でしょうが、なんともいえない表情となって最終選考に残りました。ただ、フレーミングにもの足りなさがあります。画面の真んなかに顔がドンと置かれていてすこし素直すぎます。暗くアンダーな色調のため、やや表情が沈みがちな点も惜しいところです。もう少し明るさを調整するとグンとよくなるはずです。撮りたかったネコの表情を素直に真んなかに写すのではなく、周りの様子やネコの動きなどのプラスαがあると、より強い作品になっていきます。次もこんな表情を撮れるようがんばりましょう。

 


デジタルカメラマガジン フォトコンテスト結果発表

デジカメエキスパート虎の巻