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パナソニック LUMIX DMC-GX1 実写レポート

パナソニックからコントラストAFの合焦時間が約0.09秒という高速レスポンスを実現したミラーレス一眼カメラ「LUMIX DMC-GX1」(以下「GX1」)が発売された。

公開日: 2011年12月27日

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LUMIX DMC-GX1のマガジン記事

パナソニック LUMIX DMC-GX1 実写レポート

公開日: 2011年12月27日

 パナソニックからコントラストAFの合焦時間が約0.09秒という高速レスポンスを実現したミラーレス一眼カメラ「LUMIX DMC-GX1」(以下「GX1」)が発売された。「GX1」では1,600万画素イメージセンサーを採用しながらも高感度画質を改善し、ISO 12800を実現したほか、レスポンスの向上や高品位なボディデザインにより、上級者にもおすすめのミラーレス機にまとめられているという。今回は沈胴式構造の採用で大幅な小型化を実現した注目の電動標準ズーム「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」などと併せてレビューをお送りする。

「LUMIX DMC-GX1」実写画像

画像をクリックすると等倍サイズの画像(6.7~8.8MB)を開きます。

「LUMIX DMC-GX1」実写画像:1/10

カメラ:LUMIX DMC-GX1/レンズ:LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH./撮影モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/200秒/ISO感度:160/WB:オート/フォトスタイル:スタンダード/JPEG([4:3]L/ファイン)
ダブルレンズキットに含まれるパンケーキレンズ14mmで撮影してみた。このレンズの重量はわずか約55g、長さは約20.5mmで、こうなるともうボディキャップといってもおかしくないほど小型軽量なのが特徴だ。画面中央部ではシャープな描写が得られている。1,600万画素ともなると一段と画像が大きく見え、ビル群の迫力が表現できている。

「LUMIX DMC-GX1」実写画像:2/10

カメラ:LUMIX DMC-GX1/レンズ:LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S./撮影モード:絞り優先AE/絞り:F2.8/シャッタースピード:1/4,000秒/露出補正:-1.3EV/ISO感度:160/WB:晴天/フォトスタイル:ヴィヴィッド/JPEG([4:3]L/ファイン)
フォトスタイルは「ヴィヴィッド」を使用しているが、イメージどおりの鮮やかなモミジの色が得られた。これだけ鮮やかなのに、赤の飽和感はまったくなく、色彩の微妙な変化が非常によく再現されている。45mmマクロレンズを使用しているが、メリハリ感があってぼけ味もきれいだ。

「LUMIX DMC-GX1」実写画像:3/10

カメラ:LUMIX DMC-GX1/レンズ:LUMIX G VARIO 45-200mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S.(84mmで使用)/撮影モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/320秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:200/WB:晴天/フォトスタイル:ヴィヴィッド/JPEG([4:3]L/ファイン)
イチョウが色づいた公園でのひとコマ。イチョウの黄色は再現の難しい色だが、色相が赤や青にシフトすることなく、忠実に再現されている。45~200mmズームレンズの84mmで撮影し、遠近感をやや圧縮しているが、調子再現が秀逸で立体感が感じられる。また、画面の周辺部まで優秀な描写が得られている。

「LUMIX DMC-GX1」実写画像:4/10

カメラ:LUMIX DMC-GX1/レンズ:LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S./撮影モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/1,600秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:400/WB:晴天/フォトスタイル:ヴィヴィッド/JPEG([4:3]L/ファイン)
桜の落ち葉。黄色やオレンジなどいろいろな秋色があるが、鮮やかに再現されている。所々でシャープにピントが合った部分で偽色が見られるが目立つほどではない。ISO 400ではまったくノイズの発生はないが、ノイズリダクションの影響か、ノイズと区別がつきにくい部分でややディテール消失が感じられる。

「LUMIX DMC-GX1」実写画像:5/10

カメラ:LUMIX DMC-GX1/レンズ:LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S./撮影モード:絞り優先AE/絞り:F4/シャッタースピード:1/500秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:800/WB:晴天/フォトスタイル:ヴィヴィッド/JPEG([4:3]L/ファイン)
庭園で見かけたつくばい。竹の先端のシャープな描写、水面にできた波紋の質感描写と申し分のない仕上がりが得られている。メリハリ感のあるシャープな描写は45mmマクロレンズによるところが大きいが、水の波紋の質感描写はパナソニックの秀逸な調子再現があってこその仕上がりといえる。

「LUMIX DMC-GX1」実写画像:6/10

カメラ:LUMIX DMC-GX1/レンズ:LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S./撮影モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/1,300秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:800/WB:晴天/フォトスタイル:ヴィヴィッド/JPEG([4:3]L/ファイン)
公園で見かけた時計台。全般に極めてシャープな描写が得られている。45mmマクロレンズはもはや名玉の域に達しているといってよいだろう。ISO 800でもまったくノイズ感は感じられないが、日なた部分はシャープな半面、日陰部分は大きくディテールが消失している。こうなるとノイズリダクションの適用感度を指定したくなる。

「LUMIX DMC-GX1」実写画像:7/10

カメラ:LUMIX DMC-GX1/レンズ:LUMIX G VARIO 45-200mm/F4.0-5.6/MEGA O.I.S.(200mmで使用)/撮影モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/400秒/露出補正:-1EV/ISO感度:1600/WB:晴天/フォトスタイル:ヴィヴィッド/JPEG([4:3]L/ファイン)
水面に映った紅葉。ISO 1600で撮影しているが、ノイズ感はまったく感じられない。ぼけ部分の多い絵柄なのでノイズリダクションの効果が発揮しやすかったこともあると思うが、予想以上にノイズ感が少ないのには驚かされた。秋色の再現も申し分なく、満足度の高い仕上がりが得られている。

「LUMIX DMC-GX1」実写画像:8/10

カメラ:LUMIX DMC-GX1/レンズ:LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.(28mmで使用)/撮影モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/160秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:3200/WB:晴天/フォトスタイル:スタンダード/JPEG([4:3]L/ファイン)
市場でのひとコマ。ISO 3200での撮影だが、ノイズ感は多少感じるものの心地よいノイズ感で、むしろスナップの表現には合っている。彩度やメリハリ感は低感度域と比べるとややおとなしく感じてしまうが、光量の少ない条件では特に気になるものではない。

「LUMIX DMC-GX1」実写画像:9/10

カメラ:LUMIX DMC-GX1/レンズ:LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.(28mmで使用)/撮影モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/320秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:6400/WB:晴天/フォトスタイル:モノクローム/JPEG([4:3]L/ファイン)
フォトスタイルを「モノクローム」にして撮影してみた。ISO 6400なので等倍観察ではさすがにディテール消失は目立つ。しかし、50%観察にすると低感度フィルムのような画質に見える。モノクロ表現ではもっと粒状感があっていいが、RAWデータから現像するとそのあたりは自在に調節可能だ。

「LUMIX DMC-GX1」実写画像:10/10

カメラ:LUMIX DMC-GX1/レンズ:LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.(33mmで使用)/撮影モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/250秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:12800/WB:晴天/フォトスタイル:スタンダード/JPEG([4:3]L/ファイン)
最高感度のISO 12800で撮影。等倍観察ではさすがにディテール消失が目立つが、縮小使用する分には十分実用範囲であろう。このあたりは、以前のイメージセンサーよりも高感度特性が大きく向上しているように感じられる。これを見ても3DNRの技術は高感度特性の向上に大きく貢献しているようだ。

小型化よりも使いやすさを重視した高級感のあるデザイン

 2008年に登場した「LUMIX DMC-G1」(以下「G1」)以来、パナソニックのミラーレス機は早くも3世代目に突入しているが、これまでのラインアップは一眼レフスタイルのボディデザインに電子ビューファインダーを組み込んだ普及機の「Gシリーズ」と高級機の「GHシリーズ」、そして電子ビューファインダーを省略したコンパクトデザインの「GFシリーズ」で構成されていた。ところが、この夏に投入された「LUMIX DMC-GF3」(以下「GF3」)は従来より大幅に小型軽量化され、より普及機にシフトしたデザインとなったことで、初代「LUMIX DMC-GF1」(以下「GF1」)のようなより高級感のあるモデルがラインアップから消えていた。今回発売された「GX1」は待望の高級路線のコンパクトモデルを復活させたもので、実質的には「GF1」の後継機と見て良さそうだ。また、ラインアップの方も、普及機の「GFシリーズ」に、高級機の「GXシリーズ」が新たに追加されるものと思われる。

「GX1」正面 「GX1」正面 「GF1」正面 「GF1」正面

普及機路線にシフトした「GF3」とは対照的に、高級機路線としてシリーズ化されるものと思われる。外観は「GF1」のイメージを引き継いでおり、グリップがより本格的になっている。

「GX1」背面 「GX1」背面 「GF1」背面 「GF1」背面

操作ボタン数は「GF1」と変わりないが、「Fnボタン」が2つになった関係で機能が整理統合され、レイアウト変更が行われている。電子ビューファインダー用接続端子が大型化されており、従来の電子ビューファインダーとは互換性がないのがわかる。

 さて「GX1」のデザインは、ボディ上部にモードダイヤルを設けるなど、一見すると「GF1」をほうふつとさせるが、ラバー状のしっかりとしたグリップを装備するなど、小型化よりも使いやすさを重視した高級感のあるデザインとなっている。グリップは深く握れるほど大きなものではないが、滑り止めとしては十分な効果があり、特に望遠ズームなど重めのレンズを組み合わせた際も安定感があって、このサイズのボディとしてはバランスがいい。
 カラーバリエーションはブラックとシルバーが用意されており、これはどちらかといえば「GHシリーズ」同様に上級者層を意識してのラインアップだろう。また専用の外付けライブビューファインダー「DMW-LVF2」(従来機と互換性はない)が用意され、表示画素が約144万ドットと以前のモデル(「DMW-LVF1」は約20.2万ドット)に比べて格段に高品位な画質で電子ビューファインダー撮影を楽しめるようになっている。

「GX1」上面 「GX1」背面 「GF1」上面 「GF1」背面

「GF1」同様上部にはモードダイヤルがあり、従来はモードダイヤルにあった「iA」ボタンが独立している。アクセサリーシューの前にある内蔵マイクはステレオ化されているのがわかる。

新開発のEVF「FDA-EV1S」

ライブビューファインダー「DMW-LVF2」 約144万ドットの高精細液晶パネルを採用した「GX1」専用のライブビューファインダー。従来の約20.2 万ドットのライブビューファインダーよりは格段に高精細な表示が得られ、ピントの確認も十分可能であった。ファインダーの向きは0~90度の範囲で調節可能でローアングルにも強い。接眼部の下にあるボタンで背面液晶モニターとライブビューファインダーの切り替えを行う。

特に超高感度域で効果を発揮する「3DNR処理」

 画質の要となるイメージセンサーには、「GH2」「G3」同様、フォーサーズシステムでは最多画素となる有効画素数約1,600万画素のLive MOSセンサーを搭載してきた。このセンサーの特徴は、多画素化を図りながら、ノイズ影響を受けにくくするため光を受けるフォトダイオードをシリコン深部に埋め込む構造の採用や、信号の読み出しと増幅を行う回路の低ノイズ化、ノイズ除去回路の搭載などにより、ノイズレベルを従来比(「GF2」比)で1/3まで抑えることに成功し、多画素化と高感度化を両立させたところにある。これに加えて画像処理を担当する「ヴィーナスエンジン」では、高感度時のノイズリダクションにおいて、解像感を優先してノイズを残した写真と、ノイズ除去を優先して解像感の乏しい写真を2種類生成し、適宜合成することで、輪郭部分は解像感を保ちながら平坦な部分のノイズを目立たなくする「3DNR処理」を行うなど、ノイズ処理のアルゴリズムも進化させてきた。これらの最新技術の成果として、「GX1」ではISO 12800の超高感度を実現している。実写結果を見ると、「3DNR処理」は特に超高感度域で非常に効果的に機能しており、ISO 12800域も実用範囲としていることがわかる。ただ、ISO 400~800あたりのノイズリダクション不要と思われる領域でノイズリダクションが機能してしまうことがあるようなので、ノイズリダクション効果を適用するISO感度範囲を指定できるようにしてほしい。

GX1で採用された1,600万画素のLive MOSセンサー

GX1で採用された1,600万画素のLive MOSセンサー ノイズの影響を受けにくいセンサー構造を採用しているのに加えて、回路部分でも徹底した低ノイズ処理が行われている。「ヴィーナスエンジン」の3DNR技術などを総合して、ISO 12800を達成している。

3DNR技術のイメージ 3DNR技術のイメージ RAW画像から解像感を重視してノイズを残した画像1と、ノイズを徹底的に取り除いたが解像感の乏しい画像2の2枚を生成し、画像1の輪郭部分と画像2の平坦な部分をうまく合成することで、解像感を保ちながらノイズ感の少ない画像を作り出す。

位相差AFにも劣らないと感じさせるAFの合焦速度

 「GX1」のもうひとつの特徴は、AFの合焦速度が約0.09秒と同社最速値をマークしていることだ。パナソニックのコントラストAFは従来から高速だが、この要因としては、イメージセンサーからの信号を読み取る周期が120fps(フレーム/秒)と非常に高速であるため、他社機より素早くAFの動作方向を察知できる点が大きかった。「GX1」ではこれに加えて従来機では毎秒60回であったレンズ駆動の頻度を、一気に倍増させて毎秒120回にしたことでAFの合焦スピードをさらに改善し、約0.09秒を達成した。
 最高速をマークできるのは今のところ「GX1」と電動標準ズームレンズ「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」の組み合わせの場合ということだが、実際に使用してみるとやはり瞬時に合焦するAFのレスポンスは大変気持ちが良い。体感的には位相差AFにも勝りこそすれ劣ることはないと感じさせるほどである。
 そのほか、操作面では画面の水平をとりやすい「水準器表示」やタッチパネルによる直感的な操作が可能であったり、背面のボタン2個、タッチ操作2個の合計4つのFnボタンに、各メニュー項目のうち26種類もの機能を割り当てることができるなど、使う人によってさまざまなカスタマイズができるようになっている。

小さい上に画質面でも優秀な、新発売の電動標準ズームレンズ

 さて、ここで合焦速度約0.09秒をたたき出した電動標準ズームレンズ「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」についても触れておこう。このレンズの大きな特徴は、沈胴式構造の採用で収納時の全長が約26.8mmとパンケーキと見紛うほどの小型軽量化が行われていることだ。重量はわずか95gで、コンパクトな「GX1」や「GFシリーズ」との相性は抜群だ。本体の電源を投入すると、鏡筒が約0.5秒で繰り出して全長が約2倍になり、撮影スタンバイ状態になる。収納も本体の電源オフに連動している。ちなみに鏡筒が繰り出した状態でレンズ交換すると、当然ながら電源がないので鏡筒は収納されない。

「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」

「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」 「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」は、沈胴式構造により収納時はパンケーキレンズ並みの超小型サイズとなり、重量はわずか約95gと超軽量だ。このコンパクトサイズに、電動ズーム機構を備えるとは驚きだ。

「パワーズームレンズ」設定画面

「パワーズームレンズ」設定画面 「GX1」の「パワーズームレンズ」設定画面。ズーム操作の際にモニターに焦点距離を表示する「焦点距離表示」、主な焦点距離ごとにクリックストップする「ステップズーム」、カメラの電源をオフにしたときの焦点距離を記憶して電源オン時に再現する「ズーム位置メモリー」、ズーム速度を3段階で設定する「ズーム速度」などの項目がある。

「ステップズーム」の表示画面

「ステップズーム」の表示画面 電動ズームは通常は連続的に焦点距離が変化するが、「ステップズーム」機能を「ON」にすると、ライブビュー画面にこの画面下部のような表示が重ねられ、ズームレバーを1回動かすごとに焦点距離が1ステップずつ横に移動する。焦点距離を素早く設定したいときに便利だ。ただし、動画撮影時は無効になる。

「ズーム速度」設定

「ズーム速度」設定 ズーム速度は静止画撮影時と動画撮影時それぞれで、「H」「M」「L」の3段階で調整可能だ。実際にはレンズのズームレバー操作でさらにゆっくりと動作させることもできる。

 電動ズームの動作は広角端から望遠端までズームするのに初期設定(ズーム速度:M)で約2秒ほどかかり、ズームレバーの調整によってさらにゆっくりとズームすることもできる。ズーム速度はカスタムメニューの「パワーズームレンズ」にある「ズーム速度」で3段階の調整ができる。いずれの動作もスムーズかつ非常に静寂で動画撮影には非常に重宝するだろう。また初期設定では焦点距離は1mm単位で任意に設定できるのだが、カスタムメニューの「パワーズームレンズ」にある「ステップズーム」機能を「ON」にしておけばワンプッシュでプリセットされた隣の焦点距離に瞬時に移動させることもできる。

 さてこのレンズのレンズ構成は8群9枚で、うち非球面レンズ4枚、EDレンズ2枚と、大半が特殊レンズで構成されているのには驚かされる。これは、同じ焦点域の標準ズーム「LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」で採用されている特殊レンズが非球面レンズ1枚のみということから考えてもいかにぜいたくな仕様かわかるというもの。正面から見ると前玉の直径がかなり小さめなのだが、特殊レンズが光学系の小型軽量化に大きく貢献している様子がうかがえる。また、メーカー発表のMTF特性を見れば画質面でも大いに期待できるだろう。
 このレンズには「ナノサーフェスコーティング」と呼ばれるナノオーダーの微細構造を持つ、超低屈折率の薄膜コート技術が投入され、可視光全域で余分な反射を抑え、ゴーストやフレアを大幅に低減しているほか、手ぶれ補正機構も従来より高周波域の手ぶれ成分はもちろん低周波域の手ぶれにも幅広く対応できるようにした「POWER O.I.S.」を搭載し、シャッタースピード換算でさらに1~2段分手ぶれ補正効果を改善している。

 AFが高速になったり小型軽量になるのは大いに歓迎されるが、その半面気になるのはレンズ性能が犠牲になってはいないかというところだ。そこで電動標準ズーム「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」と、従来からの標準ズーム「LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」の広角端の14mm、標準域の25mm、望遠端の42mmの画質をそれぞれ単焦点レンズとともに比較してみた。

14mm比較

14mm比較:「PZ 14-42mm」 「PZ 14-42mm」 14mm比較:「14-42mm」 「14-42mm」 14mm比較:「LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH.」 「LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH.」

(共通データ)カメラ:LUMIX DMC-GX1/撮影モード:絞り優先AE/絞り:F8/露出補正:-0.7EV/ISO感度:160/WB:晴天/フォトスタイル:スタンダード/JPEG([4:3]L/ファイン)
「PZ 14-42mm」は中央部の描写は優秀だが周辺部になると若干描写が甘くなる。「14-42mm」は画面中心から周辺部まで非常に優秀な描写が得られていた。「LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH.」は中心部はシャープだが、画面右の周辺部はかなり甘く感じられた。

25mm比較

25mm比較:「PZ 14-42mm」 「PZ 14-42mm」 25mm比較:「14-42mm」 「14-42mm」 25mm比較:「LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.」 「LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.」

(共通データ)カメラ:LUMIX DMC-GX1/撮影モード:絞り優先AE/絞り:F8/露出補正:-0.3EV/ISO感度:160/WB:晴天/フォトスタイル:スタンダード/JPEG([4:3]L/ファイン)
「PZ 14-42mm」は全般にシャープネスがやや抑えられているように感じられるが、画質は画面全体でほぼ均質で優秀であった。「14-42mm」は中央部は非常に優秀だが画面周辺部になるほど甘くなる傾向がある。「LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.」はさすがに単焦点レンズだけあって比較的画面全体で優秀な描写が得られる。

42mm(45mm)比較

42mm(45mm)比較:「PZ 14-42mm」 「PZ 14-42mm」 42mm(45mm)比較:「14-42mm」 「14-42mm」 42mm(45mm)比較:「LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.」 「LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.」

(共通データ)カメラ:LUMIX DMC-GX1/撮影モード:絞り優先AE/絞り:F8/露出補正:-1EV/ISO感度:160/WB:晴天/フォトスタイル:スタンダード/JPEG([4:3]L/ファイン)
「PZ 14-42mm」は画面全体で均等に優秀な描写が得られている。「14-42mm」は画面中央部では優秀なものの周辺部の画質がかなり甘くなってしまう。「LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.」は画面全体で極めてシャープな像を結び、申し分のない描写が得られている。

※「PZ 14-42mm」=「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」
「14-42mm」=「LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」

 撮影結果を見ると、電動標準ズームレンズ「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」の描写は14mmの広角端の周辺画質で若干甘さが感じられたものの、25mm域では画面全体でほぼ均質で優秀な描写が得られ、42mmの望遠端でも均質で不満のない描写が得られており、全般に手動の標準ズーム「LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」とほぼ同等か若干上回る画質が得られると判断した。

「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」のレンズ構成図 「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.」のレンズ構成図 MTFチャート MTFチャート

まとめ

 「GX1」を使用して真っ先に感じるのは、やはりコントラストAFのレスポンスの良さだ。レリーズタイムラグは平均的だが、AFが高速なためトータルのレスポンスも機敏に感じられる。注目の電動標準ズームレンズは、トータルの描写性で従来の標準ズームレンズと同等以上の実力を示し、収納時はパンケーキ並みのサイズになるので「GX1」との相性は抜群であった。また、画質面では特に調子再現と色再現の的確さが目立った。季節柄、紅葉の撮影が多かったが、彩度の高い黄色から赤にかけての色再現性は極めて優秀で、彩度を保ちながら色飽和を起こさない絵作りには感心した。また調子再現重視の絵作りは、質感描写の点で非常に有利であることをあらためて感じさせる。最新の1,600万画素のイメージセンサーについても、画素数アップを図りながら高感度画質はむしろ向上させており、ISO 12800域も実用範囲に収めていた。
 トータルでは、筆者的にはパナソニックのマイクロフォーサーズ機のなかでは、性能、サイズ、使いやすさ、持つ喜びなどの点で最もバランスに優れた機種であると思う。電動ズームの使用感に問題なければ、電動ズームキットがおすすめである。余裕があれば、専用のライブビューファインダーも用意すれば活用範囲が広がるだろう。

撮影/レポート:杉本利彦

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この記事のURL:https://ganref.jp/items/camera/panasonic/2189#imp_432

LUMIX DMC-GX1の主要スペック比較(旧機種、ライバル機種)

パナソニック LUMIX DMC-GX1 パナソニック LUMIX DMC-G3 オリンパス OLYMPUS PEN E-P3
画素数 1600万画素 1600万画素 1230万画素
撮像素子 Live MOS Live MOS Live MOS
記録メディア SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード
液晶モニター 3.0型 約46万ドット 3.0型 約46万ドット 3.0型 約61万ドット
大きさ 116.3×67.8×39.4mm 115.2×83.6×46.7mm 122×69.1×34.3mm
重さ 約272g 約336g 約321g

LUMIX DMC-GX1のマガジン記事

パナソニック、画質と性能にこだわった小型ミラーレス一眼カメラ「LUMIX DMC-GX1」を発表

公開日: 2011年11月08日

「LUMIX DMC-GX1」(エスプリブラック、LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.装着時)

「LUMIX DMC-GX1」(エスプリブラック、LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.装着時)

「LUMIX DMC-GX1」(ブレードシルバー、LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.装着時)

「LUMIX DMC-GX1」(ブレードシルバー、LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.装着時)

ライブビューファインダー「DMW-LVF2」

ライブビューファインダー「DMW-LVF2」

 パナソニック株式会社は、11月8日、「LUMIX DMC-GF3」のような持ち運びやすさと、高画質・高機能を両立したマイクロフォーサーズ規格デジタル一眼カメラ「LUMIX DMC-GX1」を発表した。

高品位ボディに、さらに進化した高画質・高性能を凝縮

 「LUMIX DMC-GX1」は、高画質やレスポンスの良さを実現するための高いスペックと、機能性を重視したグリップ、ダイヤル、ボタンなどを採用した、「ミラーレスフラット一眼カメラ」だ。撮像素子には有効画素数約1,600万画素の4/3型 Live MOSセンサーを採用、画像処理エンジンにはヴィーナスエンジンFHDを搭載しており、「LUMIX DMC-G3」同様に「3DNR処理」が可能となっている。「3DNR処理」とは、高感度撮影時に解像を優先した画像と強いノイズリダクションをかけた画像の2つのデータから信号処理を行い、エッジ部はノイズリダクションがかかっていない解像を優先した描写、平坦部はノイズリダクションが強くかかったノイズが少ない描写となる画像を得るための処理のことだ。これにより、低感度のときはもとより、高感度撮影時も高精細かつ立体感のある描写を実現しているという。
 AF性能に関しては、まず速度については「LUMIX DMC-G3」や「LUMIX DMC-GF3」からさらなる高速化が図られている。またAFモードにはAFS、AFC、MFに加えて、シャッターボタン半押し中にフレーミングや被写体が動いたとき、カメラが自動で被写体を追いかけてピントを合わせ直し続ける「AFFモード」が搭載された。
 連写性能は「LUMIX DMC-G3」同様、最高で20コマ/秒(記録画素は4M)が可能となっており、フル画素の16Mでも最高4.2コマ/秒(「LUMIX DMC-G3」は4コマ/秒)となった。
 機能面では、モードダイヤルのC1/C2の部分に撮影モード・撮影設定を登録しておくことができるカスタムセット登録や、背面液晶画面での水準器表示機能が搭載されているほか、電動ズームレンズ装着時のみタッチ操作でズームを動かすことができる「タッチズーム機能」が新たに搭載された。また動画撮影時の機能に「オート風音低減」が加えられた。

 「LUMIX DMC-GX1」開発に当たり、性能以外にこだわったのがデザインだ。カラーバリエーションには、品位を高めたエスプリブラックとブレードシルバーの2色を用意。グリップは「フラット一眼No.1のグリップ性」を追求した設計となっている。そのほか、ダイヤルや電子レバーなど各部とも、見た目や操作感にこだわっているという。
 また「LUMIX DMC-GX1」用のアクセサリーとして、約144万ドット相当で視野角は100%、90度チルト式のライブビューファインダー「DMW-LVF2」が同時に発表された。

 今回発表された各製品の発売予定日と価格は下の表のとおりとなっている。

レポート:GANREF編集部

製品名 希望小売価格
(予想実勢価格)
発売予定日
LUMIX DMC-GX1 ボディのみ オープン価格
(70,000円前後)
2011年11月25日
LUMIX DMC-GX1 パワーズームキット
(「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.」付属)
オープン価格
(95,000円前後)
2011年11月25日
LUMIX DMC-GX1 ダブルレンズキット
(「LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH.」「LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」付属)
オープン価格
(95,000円前後)
2011年11月25日
DMW-LVF2 オープン価格
(26,000円前後)
2011年11月25日
「LUMIX DMC-GX1」(エスプリブラック、正面)

「LUMIX DMC-GX1」(エスプリブラック、正面)

「LUMIX DMC-GX1」(エスプリブラック、背面)

「LUMIX DMC-GX1」(エスプリブラック、背面)

「LUMIX DMC-GX1」(エスプリブラック、上面、LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.装着時)

「LUMIX DMC-GX1」(エスプリブラック、上面、LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.装着時)

ライブビューファインダー「DMW-LVF2」

ライブビューファインダー「DMW-LVF2」

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