ZEISS Planar T * 1.4/85:コシナ(cosina)

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ZEISS Planar T * 1.4/85のレビュー・撮影記

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冬の陽

カメラ: Df

レンズ: ZEISS Planar T * 1.4/85

ZEISS Planar T * 1.4/85のGANREFマガジン最新記事

標準~中望遠単焦点&マクロレンズの「ぼけ」大全:ニコン Fマウント編

レンズの性格を表現する言葉として「ぼけ」はあまりにも有名だ。英語圏に住む海外のカメラファンの間でも、原語に近い発音である「Bokeh」という言葉が広く使われている。 

公開日: 2010年03月18日

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ZEISS Planar T * 1.4/85の新着写真

ZEISS Planar T * 1.4/85のマガジン記事

標準~中望遠単焦点&マクロレンズの「ぼけ」大全:ニコン Fマウント編

公開日: 2010年03月18日

イメージ  レンズの性格を表現する言葉として「ぼけ」はあまりにも有名だ。英語圏に住む海外のカメラファンの間でも、原語に近い発音である「Bokeh」という言葉が広く使われている。さてレンズにおけるぼけの定義にはさまざまな解釈があり、ぼけの感じ方も十人十色だ。光学的にはピントが合っている部分以外のすべての描写がぼけの対象となるが、一般的には主要被写体に対して最も大きくぼけている部分を「ぼけ」とする場合が多い。またぼけの発生についてのメカニズムも複雑であり、単に絞り値が小さいからといってすべてのレンズが美しいぼけを表現できるとは限らない。今回はそれらの現象を実際に目視できるよう、描写テストを実施。絞りにより変化するぼけの様子や、レンズごとに異なるぼけのテイストを探ってみることにした。使用カメラはAPS-C機専用レンズ:D300S、フルサイズ対応レンズ:D700。絞り優先AEを使用し、1/3EVステップで、1クリックずつ絞り込みながら撮影した。

どこをどう見れば良いかを理解しよう

イメージ  ひとくちでぼけを見るといっても、ぼけのどの部分を見ればいいのかベテランでも迷うことだろう。ぼけにはその描写性によってさまざまな尺度が存在。ぼけそのものの大きさから、ぼけの形や周囲とのなじみ方までが評価基準となる。ぼけについてはMTF特性図のように性能を示すグラフはないが、光学設計時にはぼけの良しあしを判断できる光路図があり、そのグラフを見れば専門家であればぼけの性質を理解できる。しかしこれらのデータはメーカー門外不出であり、われわれは実写画像からぼけの性質を読み解くしかない。以下はぼけを評価する上で代表的な項目であるが、これですべてが決定されるわけではない。あくまでぼけの良しあしを判断する上でのアウトラインであると理解されたい。なお、下にある画像は、左の画像の各番号部分を拡大したもの。

① ぼけの大きさ

大きい 大きい 小さい 小さい  ぼけの大小を示す評価基準。特に大きさについての規定は存在しないが、ほかと比較する上で用いられる。絞り値と密接に関係しており、開放F値が小さいほどぼけの大きさは大きくなる傾向がある。背景に設置した点光源のぼけの大きさを比較対象物にするとわかりやすい。

② ぼけの柔らかさ

柔らかい 柔らかい 硬い 硬い  ぼけの柔らかさとは、ぼけの描写がいかにソフトであるかを示す評価基準。ぼけの中心をピークとした場合、なだらかに周囲に溶け込むぼけが理想的といえる。ぼけのエッジに硬さがあるとざわついたイメージとなり、直線で構成される被写体では二線ぼけにつながりやすい。また絞りの形が出てしまうことも硬軟に影響する。

③ 口径食の影響

口径食が少ない 口径食が少ない 口径食が多い 口径食が多い  口径食とは入射する光がレンズの鏡胴部などに遮られる現象であり、周辺光の現象を引き起こす。ぼけにおいては点光源のぼけが真円ではなくラグビーボール状にゆがむことから、イルミネーションの撮影や玉ぼけを生かす撮影でしばしば問題となる。程度の差こそあれ口径食は発生するが、いかに低レベルであるかがポイントだ。

※以下の作例は絞り開放から3クリックごとの画像を掲載しています。
※ニコンのカメラでは、マクロレンズ使用時のF値は撮影倍率によって変動する実効F値が表示されます。そのため、例えば開放値がF2.8のレンズであっても、開放時の値がF2.8よりも大きい場合があります。このような時も、絞り自体は物理的には開放になっているので、ぼけの描写には影響しません。

写真/レポート:高橋良輔(通称・カメ高)

APS-C機専用レンズ(使用ボディ:D300S)

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

F1.6までが勝負どころ

F1.8 F1.8

F2.5 F2.5

F3.5 F3.5

絞っても点光源崩れず

F3 F3

F4 F4

F5.6 F5.6

近接すればさらに良し

F2.2 F2.2

F3.2 F3.2

F4.5 F4.5

90mmからの伝統を受け継ぐ滑らかさ

F3.5 F3.5

F5 F5

F7.1 F7.1

一般撮影ではぼけ小さめ

フルサイズ対応レンズ(使用ボディ:D700)

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

ややエッジが強め

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

絞っても点光源崩れず

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

開放ならば焦点距離以上

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

開放勝負でぼけを呼び込め

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

開放で使って吉

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

絞っても点光源崩れず

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

開放が最も美しい

F1.8 F1.8

F2.5 F2.5

F3.5 F3.5

多角絞りのクセを把握せよ

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

滑らかなぼけが続く

F3 F3

F4 F4

F5.6 F5.6

ぼけは小さいが描写は素直

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

点光源までも柔らかい

F3 F3

F4 F4

F5.6 F5.6

近接すればより大きなぼけも

F3 F3

F4 F4

F5.6 F5.6

開放で柔らかさを引き出せ

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

硬さは残るが大きさは十分

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

ぼけの重なりが芸術的

F1.8 F1.8

F2.5 F2.5

F3.5 F3.5

エッジの立ちは好み二分

F3.2 F3.2

F4.5 F4.5

F6.3 F6.3

絞り込みにも強い

F3.5 F3.5

F5 F5

F7.1 F7.1

柔らかいがぼけは小さめ

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

ぼけ足が滑らかになじむ

F3.2 F3.2

F4.5 F4.5

F6.3 F6.3

絞っても点光源崩れず

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

点光源の描写は必見なり

F3 F3

F4 F4

F5.6 F5.6

柔らかいが口径食やや多め

F3.2 F3.2

F4.5 F4.5

F6.3 F6.3

F3,5以降は点光源やや注意

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この記事のURL:https://ganref.jp/items/lens/cosina/296#imp_358

ZEISS Planar T * 1.4/85のマガジン記事

標準~中望遠単焦点&マクロレンズの「ぼけ」大全:キヤノン EFマウント編

公開日: 2010年03月05日

イメージ  レンズの性格を表現する言葉として「ぼけ」はあまりにも有名だ。英語圏に住む海外のカメラファンの間でも、原語に近い発音である「Bokeh」という言葉が広く使われている。さてレンズにおけるぼけの定義にはさまざまな解釈があり、ぼけの感じ方も十人十色だ。光学的にはピントが合っている部分以外のすべての描写がぼけの対象となるが、一般的には主要被写体に対して最も大きくぼけている部分を「ぼけ」とする場合が多い。またぼけの発生についてのメカニズムも複雑であり、単に絞り値が小さいからといってすべてのレンズが美しいぼけを表現できるとは限らない。今回はそれらの現象を実際に目視できるよう、描写テストを実施。絞りによって変化するぼけの様子や、レンズごとに異なるぼけのテイストを探ってみることにした。使用カメラはAPS-C機専用レンズ:EOS 7D、フルサイズ対応レンズ:EOS 5D Mark II。絞り優先AEを使用し、1/3EVステップで、1クリックずつ絞り込みながら撮影した。

どこをどう見れば良いかを理解しよう

イメージ  ひとくちでぼけを見るといっても、ぼけのどの部分を見ればいいのかベテランでも迷うことだろう。ぼけにはその描写性によってさまざまな尺度が存在。ぼけそのものの大きさから、ぼけの形や周囲とのなじみ方までが評価基準となる。ぼけについてはMTF特性図のように性能を示すグラフはないが、光学設計時にはぼけの良しあしを判断できる光路図があり、そのグラフを見れば専門家であればぼけの性質を理解できる。しかしこれらのデータはメーカー門外不出であり、われわれは実写画像からぼけの性質を読み解くしかない。以下はぼけを評価する上で代表的な項目であるが、これですべてが決定されるわけではない。あくまでぼけの良しあしを判断する上でのアウトラインであると理解されたい。なお、下にある画像は、左の画像の各番号部分を拡大したもの。

① ぼけの大きさ

大きい 大きい 小さい 小さい  ぼけの大小を示す評価基準。特に大きさについての規定は存在しないが、ほかと比較する上で用いられる。絞り値と密接に関係しており、開放F値が小さいほどぼけの大きさは大きくなる傾向がある。背景に設置した点光源のぼけの大きさを比較対象物にするとわかりやすい。

② ぼけの柔らかさ

柔らかい 柔らかい 硬い 硬い  ぼけの柔らかさとは、ぼけの描写がいかにソフトであるかを示す評価基準。ぼけの中心をピークとした場合、なだらかに周囲に溶け込むぼけが理想的といえる。ぼけのエッジに硬さがあるとざわついたイメージとなり、直線で構成される被写体では二線ぼけにつながりやすい。また絞りの形が出てしまうことも硬軟に影響する。

③ 口径食の影響

口径食が少ない 口径食が少ない 口径食が多い 口径食が多い  口径食とは入射する光がレンズの鏡胴部などに遮られる現象であり、周辺光の現象を引き起こす。ぼけにおいては点光源のぼけが真円ではなくラグビーボール状にゆがむことから、イルミネーションの撮影や玉ぼけを生かす撮影でしばしば問題となる。程度の差こそあれ口径食は発生するが、いかに低レベルであるかがポイントだ。

※以下の作例は絞り開放から3クリックごとの画像を掲載しています。

写真/レポート:高橋良輔(通称・カメ高)

APS-C機専用レンズ(使用ボディ:キヤノン EOS 7D)

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

F1.8以降点光源やや注意

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

点光源の描写も得意

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

90mm譲りの安定感

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

F3.2でベストなぼけ

フルサイズ対応レンズ(使用ボディ:EOS 5D Mark II)

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

開放時の柔らかさは必見

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

F2.5までが勝負どころ

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

ワイドだがぼけ味も良し

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

開放のぼけは50mmクラス

F1.2 F1.2

F1.8 F1.8

F2.5 F2.5

ぼけの重なりすら柔らか

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

開放で勝負して吉

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

ぼけの重なりに技アリ

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

F2まで幅広く使える

F1.8 F1.8

F2.5 F2.5

F3.5 F3.5

F2までで勝負を決めたい

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

F2.2で点光源が落ち着く

F2.5 F2.5

F3.5 F3.5

F5 F5

ぼけ狙いならば近接必要

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

絞っても点光源崩れず

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

ぼけ狙いなら近接せよ

F1.2 F1.2

F1.8 F1.8

F2.5 F2.5

大きさ、滑らかさ抜群

F1.4 F1.4

F2 F2

F2.8 F2.8

エッジの描写に自信アリ

F1.8 F1.8

F2.5 F2.5

F3.5 F3.5

開放で使って吉

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

絞ってもぼけ味良し

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

開放でさらに冴えるぼけ

F2 F2

F2.8 F2.8

F4 F4

絞っても点光源崩れず

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

絞っても点光源崩れず

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

ぼけの滑らかさはIS優位か

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

シャープだがぼけも美的

F2.8 F2.8

F4 F4

F5.6 F5.6

ぼけ狙いなら開放付近で

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この記事のURL:https://ganref.jp/items/lens/cosina/296#imp_357

ZEISS Planar T * 1.4/85のマガジン記事

Carl Zeiss カールツァイス Planar T * 1.4/50 ZF/Planar T * 1.4/85 ZF

公開日: 2009年07月09日

カールツァイス Planar T * 1.4/50 ZF

ピント合わせが楽しくなる
フォーカスリングのトルク感のよさ

今回は特別編として2本のレンズを取り上げる。最近話題沸騰中のツァイスのPlanarの50mmと85mmだ。その気になる描写、レンズの質感はどうだろうか。

レポート:河田一規

 

レンズを使うこと、味わうことを楽しむことができる

 いまや各メーカーからいろいろな種類のレンズが発売されていて、デジタル一眼レフ用レンズの選択肢はかなり豊富になった。しかも、設計技術や製造技術の飛躍的な進歩により、低価格なレンズでもその写りは十分に実用性能を満たしているのが現実だ。もちろん高価格なレンズになればなるほどそれなりに写りが繊細になると同時に、開放F値が明るいことにより表現の幅が広がったりする。当然ながら、主流のレンズはAFのズームであり、描写性能がよいだけでなく便利さでもこれにかなうモノはない。いい世の中になったものである。ただし、写真を撮ることをひとつの趣味と考えた場合、写りがよくて便利なレンズだけが必ずしも求められているわけでは決してない。写真を撮るプロセスをもっとディープに楽しみたいという人は意外と多いと思うのだ。
 そこで考えられるのが、今回取り上げた2本のツァイスレンズのようなMFの単焦点レンズである。ピント合わせは手動なので、ちょっと気を抜くとすぐにピンぼけになるし、ズームじゃないからつねに被写体との距離感を気にして自分自身が引いたり寄ったりしないといけない単焦点マニュアルレンズ。おそらくAFズームに慣れきった人には不便このうえないレンズだと思うが、こういったちょっとばかり不便なレンズを、ちゃんと使いこなせたときの喜びと達成感は格別だ。
 で、まず紹介するのがPlanar T * 1.4/50のほう。製造はフォクトレンダーのベッサシリーズで有名なコシナで、ツァイスブランドだけど、れっきとしたメイド イン ジャパンである。マウントはニコンFマウントと互換のあるZFマウントだが、この50mmのみはM42スクリューマウントのZSバージョンもラインアップされる。京セラ・コンタックスがカメラ事業を撤退したいま、一眼レフ用のツァイスレンズを再び新品で手にできるようになったことは素直に喜ぶべきだろう。
 コシナのリリースを読むと、フィルムとデジタルの両方で使われることを考慮して設計とあるが、レンズの性格からして、どちらかというと、フィルム一眼レフで使う人のほうが多いかもしれない。ただ、光学的にデジタルも考慮されているだけあって、デジタルでも画質的な不満は皆無であり、コントラストの高いパリッとした描写が楽しめる。参考までにMFのAi Nikkor 50mm F1.4Sと撮り比べてみたけれど、絞り開放時のピントの立ち方はプラナーのほうがやや上のように感じた。ニッコールも設計が古いわりには思ったよりクリアでピントがしっかりしているのには驚いたけれど、ごくうるさいことをいえばやはりコーティングの新しいPlanarのほうが描写は安定している。ツァイスのレンズはもともとMTF重視のシャープな描写が取り柄であり、意識的に微量の収差を残した甘い描写を身上としているわけではない(少なくとも現代のモダン・ツァイスは)ため、いわゆるレンズの味を過度に期待してしまうと裏切られるが、その確かなシャープ感とメリハリのある描写はいかにもツァイスらしいと思う。
 じつは、今回使わせてもらって感心したのは写りよりも、その操作感の心地よさ。フォーカスリングの抵抗感のあるネットリとした作動感や絞りリングの確かなクリック感は、操作していてじつに楽しい気にさせてくれた。ほとんどが金属で作られた鏡胴の質感や、メカニカルなバネをバヨネット脱着部に使用した耐久性のありそうな金属製フードもすばらしい。いわゆるモノ的魅力というヤツだが、こういう使って感じる気持ちよさというのは撮影に対するモチベーションを上げるという点でも、プラスに働くのではないかと真剣に思う。写真を続けていくうちに必ずブチ当たる壁やスランプを脱出したいときにも、こういったレンズが味方になってくれるのではないだろうか。

Planar T * 1.4/50とAi Nikkor 50mm F1.4Sの描写比較

Planar T * 1.4/50
Planar T * 1.4/50
Ai Nikkor 50mm F1.4S
Ai Nikkor 50mm F1.4S
 

ニコン D200/マニュアル露出(F1.4、1/80秒)/WB:プリセット/ISO 100
シャープネスはややツァイスのほうが上だけど、極端な差ではない。色み差があるがこれはWBはグレーカードを使ってツァイス装着でWBを合わせたからである。ぼけ味は意外に差を発見できなかった

 
撮影カメラ:ニコン D200

ニコン D200/絞り優先AE(F2、1/180秒)/露出補正:-1.0EV/ISO 320/WB:オート/RAW
ピントのピークが明確にわかるレンズのため、MFでもピント合わせはそれほど苦にはならない

 

レンズ構成図

レンズ構成図

スペック

レンズ構成 6群7枚
最短撮影距離 0.45m
フィルター径 φ58mm
大きさ φ66(最大径)×45(長さ)mm
重さ 330g
標準価格 56,000円
実勢価格 47,800円前後

Planar T * 1.4/50(左)と、Ai Nikkor 50mm F1.4S(右)の外観比較

(左)Planar T * 1.4/50
(右)Ai Nikkor 50mm F1.4S

ピントの感触、ボディの質感は圧倒的にツァイスのほうが上である

デジタルカメラマガジン2006年3月号掲載

カールツァイス Planar T * 1.4/85 ZF

最新の技術で作られたPlanarは
開放から非常にシャープ

ニコンのMFレンズラインアップが見直された。残ったのは広角・標準側、望遠マイクロレンズだけ。そう望遠のMFレンズが消えたのだ。そういった意味でも85mmは気になるレンズだ。

レポート:河田一規

 

現在の最新Planarは色も描写も非常に優等生

 次はPlanarの2本目のレンズ、Planar T * 1.4/85である。当然ながら生い立ちは同時発表されたPlanar 50mmと同じだけど、こちらはニコンFマウント互換のZFバージョンだけで、M42マウントは発売されないという。
 鏡胴の作りのよさなどもPlanar 50mmと同じだが、85mmのほうが重量があるぶん、手にしたときのズッシリ感は強烈。手のひらに伝わる金属鏡胴のひんやりとした感触と、いかにもガラスがぎっしりと詰まっていますという感じの重量感がたまらない。最近のプラスチック感があるAFレンズとは次元の異なる手応えを味わうことができるレンズである。また、マウントに使われている金属の表面処理がいいせいか、レンズをボディに取り付けるときの感触がほかのニッコールに比べてなめらかに感じた。
 ただ、フードはいくらなんでも短すぎであろう。50mmのほうもそうだが、バヨネット取り付け部などの作りは最高なのだけれど、35mm判フルサイズ対応であることを考慮したとしてもフードの有効長は短めであり、逆光時にはちょっと気になる。さらにいえば、この2本をニコンのDXフォーマットデジタル一眼レフで使うとき用に、1.5倍の望遠画角に対応した、より深いデジタル専用フードがオプションでいいから用意されていたら最高だと思う。趣味性の高いレンズだからこそ、そういったオプションにはこだわりたい。
 実際の操作性は非常に良好。ニコン純正レンズは絞りリングの動きが1段刻みだが、この2本のツァイスレンズは半段刻みでクリックが入っているので、マニュアル露出で段階露出を行うときにも使いやすい。フォーカスリングのトルク感は意識的にPlanar 50mmよりも重めになっているようだが、重すぎるという印象はなく、スムーズな操作が可能である。肝心の描写はまさに最新レンズらしいキレのあるもので、同時に撮影したAi Nikkor 85mm F1.4Sと比較しても、Planarは開放から合焦部分のエッジが明確であり、よりコントラストの高い描写であることが確認できた。開放でもこれだけピントがよければ、十分に絞り開放から実用になるといえるだろう。コントラストが高いぶん、ぼけ味もエッジが若干立つ感じだが、これはニコンと比べてやっとそう感じる程度の差であり、一般的にはやわらかで自然なぼけ味と評せる。もちろん、二線ぼけ傾向はほとんどない。色みに関しても、Planar 85mmはノーマルで偏りはほとんど感じられない。写りに関しては現代の最新レンズとして、なにひとつ不足はない印象だ。
 というわけで、モノ的魅力から、操作性、写りのよさまで三拍子そろった2本のPlanarだけど、趣味性が高いレンズだけに、欲をいえばやはりフルサイズ撮像素子のカメラでイメージサークルの隅々まで味わってみたいという気になる。ただ、コダックのDCS Pro SLR/nがディスコンとなってしまったいま、ニコンマウントのデジタル一眼レフで35mm判フルサイズ撮像素子の現行機種はなく、どうしてもフルサイズで撮影したければマウントアダプターを用いてキヤノンEOS 5Dあたりで撮影するしかないわけだ。それを考えると、この2本のレンズに興味を示すのは意外とニコンユーザーではなく、むしろEOS 5Dユーザーだったりするのかもしれない。
 50mmのところでも書いたが、やはりデジタルでもツァイスを楽しめるというのはおおいに意味のあることだと思う。その意味ではこの2本のPlanarだけではなく、DistagonとかSonnarといったツァイスのほかのレンズ銘を冠した広角や望遠もぜひラインアップしてほしいところだ。現時点ではこういったきわめて趣味性の高いレンズを製品化できるのはコシナしかなさそうであり、ぜひぜひお願いしたい。

Planar T * 1.4/85とAi Nikkor 85mm F1.4Sの描写比較

Planar T * 1.4/85
Planar T * 1.4/85
Ai Nikkor 85mm F1.4S
Ai Nikkor 85mm F1.4S
 

ニコン D200/Planar:絞り優先AE(F1.4、1/125秒)、Nikkor:絞り優先AE(F1.4、1/100秒)/WB:プリセット/ISO 100
ピントのキレのよさ、シャープさは明確にツァイスのほうが高い。ハイライトが濁らずキレイにヌケる。ニコンとの差は50mmよりも85mmのほうが大きく感じた

 
撮影カメラ:ニコン D200

ニコン D200/絞り優先AE(F2、1/160秒)/露出補正:-1.0EV/ISO 200/WB:オート/RAW
曇り空でも色がちゃんと出るのはコンタックス時代のツァイスと似ている。ピントのシャープさも申し分ない

 

レンズ構成図

レンズ構成図

スペック

レンズ構成 5群6枚
最短撮影距離 1m
フィルター径 φ72mm
大きさ φ77(最大径)×62(長さ)mm
重さ 570g
標準価格 112,000円
実勢価格 94,800円前後

Planar T * 1.4/85(左)とAi Nikkor 85mm F1.4S(右)の外観比較

(左)Planar T * 1.4/85
(右)Ai Nikkor 85mm F1.4S

大きさはほとんど同じ。重さはニコンのほうが50g重い

デジタルカメラマガジン2006年3月号掲載

参考になった: 24

この記事のURL:https://ganref.jp/items/lens/cosina/296#imp_253


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