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2019 北海道 春のジュエリーアイス  Canon Connectで撮影

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投稿日:2019/03/07

今年の北海道は大津海岸のジュエリーアイスはシーズン中、不漁と言っていいほど浜辺に打ちあげられない日々が続きました。

ここ2年、3年が豊漁すぎたのかもしれませんが今シーズンはとにかくジュエリーアイスが見られませんでした。



そんな中でもシーズンオフの3月、最後の最後に良いものを見させて頂きました。


3月3日の撮影日の前日に、水底の歌さんからジュエリーアイスがよい感じという情報をいただいたので、2日の夜から明日の早朝は期待できるのでは!と思いつつ、今シーズンの不漁による度重なる撮影の失敗の連続だったので、実際どうなの?
という期待と不安が入り乱れて、そわそわして落ち着かない状況を見ていた奥さんはキッと心配と言うよりイライラしていたのではと…想像します(^_^;


天の川の撮影も楽しめそうだったので、午前二時に帯広を出発して大津町のジュエリーアイスへ向かいました。
と向かおうとしたときに何か忘れ物をしたな…と思い返してみると。
あぁ、ドローンによる空撮も楽しそうだなと出発前に考えていたことを思い出してドローンを積むことにしたのですが、これが失敗の元でした。


帯広市からは大津海岸まで、車で1時間ちょっとの極めて恵まれた撮影環境にあります。夜中に走っている車の殆どがトラックとタクシーと代行運転、道路も空いているので快調に運転して大津海岸の駐車場にたどり着きました。

厳冬期は終わり、外気温は-6℃ほどと穏やかな寒さの大津海岸ですが長時間外に居るので、この日も確りとした防寒着を着込んでいこうと準備するときに…そういえば長靴は!??

ここでやっと長靴を家に忘れてきたことに気付きました。
家を出発するときに忘れ物があるよなと思ったのは、ドローンではなく長靴だったのでした。

ジュエリーアイスを波打ち際で撮影するときは、足下に勢いのある海水が打ち付けるので長靴が無いと一瞬で足下がびしょ濡れに。長靴を忘れたと言うことは撮影ができないという困った状況でした。
今から家に取りに帰っても、往復で2時間以上…日の出前には間に合うけど天の川の撮影は諦めないと行けないし、良い撮影場所が先にとられてしまうことも考えると…どうしたらよいのかしばらく車の中で考えていました。


そこで閃いたのが、「Camera Connect」アプリを使ったリモート撮影で波打ち際のジュエリーアイス近くにカメラを設置して、海水が当たらない場所からリモート撮影で撮ってはと思いつきました。
↓詳しいアプリの説明はこちら↓
https://cweb.canon.jp/eos/software/cc.html


準備を整え、海岸線へ向かいました。


夏の天の川を撮るぞ!と思って海岸にたどり着いたのですが…予想以上に夜空の透明度が悪く、肉眼で見える天の川の輪郭も怪しいほどの霞具合に参ったなと思いました。
PM2.5なのか分かりませんが、星空撮影を諦めたくなるようなシーイングの悪さなので、色々試したかった星空撮影の大半を諦めてとりあえず、アリバイ的に撮影したのがこちらの一枚です。
アップロード画像

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カメラ:
キヤノン EOS R
レンズ:
キヤノン EF85mm F1.4L IS USM
焦点距離:
85.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Manual
シャッタースピード:
25秒
絞り数値:
F2.8
ISO感度:
12800
ホワイトバランス:
Auto
水平方向に2枚の写真をパノラマ風に合成しています。マルチショットノイズ低減も行っていない、純粋なISO12800で撮影した一枚写真を2枚繋げて合成しただけです。
※赤道儀はナノトラッカーを使っています。


ご覧の通り、元画像は絶望的なほどの霞が写真いっぱいに白くモヤッと写っているのが確認できるかと思います。
数年前ならここまで映りの悪い写真だと、その後の加工処理を諦めてボツ写真にしていましたが折角なので、試行錯誤をしてモヤッとした霞を除去しつつ天の川やさそり座周辺のジュエリー感を失わないように処理してみました。
自分でも驚くほど処理が上手くいったので、自画自賛になってしまいますが昔より画像処理のスキルが向上したかもと思える一枚に仕上がりました。


星空の状況が良ければ、 ケンコートキナーの角型フィルター ハーフプロソフトン(A) 100×125mm を購入したのでこちらも、試したいと思っていましたがモヤッとした霞で心が折れました。
↓詳しい商品はこちら↓
https://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/soft/4961607390467.html#cont1


アップロード画像

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カメラ:
キヤノン EOS R
焦点距離:
16.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Manual
シャッタースピード:
25秒
絞り数値:
F4.0
ISO感度:
12800
ホワイトバランス:
Auto
夜空のシーイングが悪すぎるので、天の川もモヤッとしています。三日月と金星が輝きがとても印象的でした。



夜空の星空撮影が個々で終わり、ここから日の出とジュエリーアイスの撮影の準備に入りました。


EOS R。
RFマウントならではの撮影機材が入荷しました。
販売日が2月28日という、EOS Rの販売日からずいぶんと待たされもうジュエリーアイスのシーズン中には使えないなと半分以上諦めていましたが、今年のジュエリーアイスは遅咲きだったので奇跡的に間に合い、試し撮りできました。

今回試した機材がこちら。
ドロップインフィルター マウントアダプター EF-EOS R ドロップイン 可変式NDフィルター A付
もの凄く長い商品名ですが、純正レンズはや社外品レンズでもEFマウントのレンズなら取り付け可能と思われるマウントアダプターです。
レンズ前面にフィルターが付けられないタイプのレンズでも、気軽に可変NDフィルターが楽しめるという、大げさに言うと夢のような商品です。
※可変式ND搭載のマウントアダプターについての詳細は、また後日記載する予定です。



EF11-24F4Lはフィルターが付けられないタイプのレンズです。
それでも、NDフィルターを付けようと思えば巨大な板ガラスか、リアフィルターという流れでレンズ後部に取付は可能となっております。
明るさの変化が少ない日中ならそれでも良いのですが、日の出前~日の出後まで撮影する環境では刻々と光量が変化し、露出のその都度変わってくる環境では固定式NDフィルターでは対処が難しい場面が多いかと想像します。
私も何度かリアフィルターをEF11-24F4Lに取付、減光量が違うフィルターを何個か用意してジュエリーアイスの撮影に挑んだことがありますが、結果は無理でした(^_^;
フィルター交換によるシャッターチャンスの損失もですが、潮風の近くでのレンズ交換はヤッパリ現実的で無いと思いました。



アップロード画像

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カメラ:
キヤノン EOS R
焦点距離:
11.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Not Defined
シャッタースピード:
1/4秒
絞り数値:
F4.0
ISO感度:
1600
ホワイトバランス:
Auto
可変式NDフィルター搭載のマウントアダプターを取り付けて撮影した一枚がこちらです。
NiSiさんのハーフNDで減光しています。
※カメラ用角型フィルター 180×210mm Graduated Neutral Density GND8 Reverse nano IR Grad ND 0.9
可変式NDフィルターマウントアダプターの減光量は最小に、ハーフNDも減光系なのでお互いのフィルター同士でカラーバランスの崩れが心配でした。
案の定、空に不自然な減光が見られますがこれが今回のカラーバランスの崩れに繋がった結果なのかはまだ未確認なので、ご了承ください。

逆に、独特な減光が働いたので作品的にはかなりよい感じに写ったので思い切って画像加工をしました。


「Camera Connect」を使ったジュエリーアイスのリモート撮影は今回が初めてだったので、上手く撮れるかとても心配していました。
案の定、アプリ上で表示される映像はリアルタイムより気持ちタイムラグがあるのでここだ!というところでシャッターボタンを押したつもりでも撮れた写真は、ワンテンポ遅れた写真が写っていました。
なので、目線は波打ち際のジュエリーアイスを見つつシャッターボタンをすぐ押せる位置に指を添えてチャンスを待つことにしました。
幸い、アプリ上のシャッターボタンを押したらすぐEOS Rは反応してくれたので慣れてきたらシャッターチャンスを逃すことが減ってきました。
※靴も濡れずに快適撮影。



アップロード画像

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カメラ:
キヤノン EOS R
焦点距離:
11.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Not Defined
シャッタースピード:
0.8秒
絞り数値:
F8.0
ISO感度:
200
ホワイトバランス:
Auto
 「Camera Connect」を使ったリモート撮影にも慣れてきたときに撮れた一枚です。
やっぱり空側に独特な減光が見られますね。

11mmという超超広角になると、まともに三日月を撮影したらレンズのゴミより小さく写ってしまいます(ーー;)
なので、夜明け前に撮影した三日月と金星の写真を合成して仕上げています。現実的にありえない構図ですが、11mmの非現実的な画角と可変式NDフィルターマウントアダプターにハーフNDによるスローシャッターで映した一枚がすでに現実的な描写ではないので、不思議とマッチした一枚です。



アップロード画像

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カメラ:
キヤノン EOS R
焦点距離:
11.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Not Defined
シャッタースピード:
1秒
絞り数値:
F11.0
ISO感度:
100
ホワイトバランス:
Auto

上の写真が昨年撮影した元画像です。
下が今年撮影した画像です。
可変式NDフィルターマウントアダプターで減光することで、同じようなシーンの撮影でもスローシャッターのために最大F22まで絞る必要がなくなりました。


11mmの画角で最大F22まで絞ると、レンズ表面のゴミもですがレンズ前面に付けた巨大な板ガラス、NiSi 180×210mm Graduated Neutral Density GND8 Reverse nano IR Grad ND 0.9このカメラ用角型フィルターの存在そのものまで一緒に撮影しているような写真が撮れてしまい、写真全体がすこしモヤッとした映りに悩まされていました。
※NiSiさんの製品が悪いわけではありません。
※16mmとか少しズーム?すると最大F22でも角型フィルターの影響が減ります。


それが今回は、可変式NDフィルターマウントアダプターで撮影状況に応じて減光量を自在にコントロールできるようになったので、F値も良心的なF11で撮影できた事もあり今までに無い大変抜けの良い写真を撮ることができました。


抜けのより写真と、ハーフNDとマウントアダプターによるダブル減光で後処理のしやすい悪く言えば眠い一枚を撮ることができたので、今までに無い思いきった現像処理ができたのがこちらの一枚です。

春のジュエリーアイス

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カメラ:
キヤノン EOS R
レンズ:
キヤノン EF11-24mm F4L USM
焦点距離:
11.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Not Defined
シャッタースピード:
1秒
絞り数値:
F11.0
ISO感度:
100
ホワイトバランス:
Auto




もっと早く可変式NDフィルターマウントアダプターを販売していたら、もっとジュエリーアイスの撮影で役立ったのに2019/02/28の販売は遅すぎますよ。キヤノンさん。

これからの北海道はとくに撮影するのが無くなってくるので、可変式NDフィルターマウントアダプターについてもう色々と勉強できるのでより詳しく、ご紹介出来たらと思っております。

コメント(1,000文字以内)

4件中 1〜4件目

廣島 宗毅
akiFotoさん
ありがとうございます。
私もお気に入りの一枚です。


nikutenさん
本当に便利な機能に助けられました。
長靴が無いと氷点下の海岸線で、靴を濡らしての撮影なんてできませんので本当に助かりました。


Creapeshitさん
ありがとうございます。
アダプター経由で自由に光量を調整できるようになったので、純正もですが社外品レンズのフィルターが付けられないタイプでもND効果が使えるようになるので、これからの撮影が楽しみになりました。

2019年03月16日 16:09

Creapeshit
当方では狙うことはできませんが、他の撮影でも参考になる内容に感謝いたします。
非常に魅力的な写真の数々に感嘆です。

2019年03月13日 07:52

nikuten
便利良いですね

2019年03月09日 18:43

akiFoto
三日月とのコラボ、素敵です^^

2019年03月08日 15:53

4件中 1〜4件目

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廣島 宗毅

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