Please wait... loading

赤道儀を作ろう!

現在表示しているページ
ホーム > KaZuさんのページ > 機材レビュー・撮影記一覧 > 2010年5月 > 赤道儀を作ろう!

投稿日:2010/05/26

ご要望がちょこちょこあったので軽く赤道儀の作り方を書こうと思います。

「星を追尾するなんてややこしい装置なんだろうなぁ」と想像するかもしれませんが意外と簡単なものです。



★赤道儀概要

アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
キヤノン EOS 50D
焦点距離:
35.0 mm
フラッシュ:
Off
シャッタースピード:
10秒
絞り数値:
F16.0
ISO感度:
100
ホワイトバランス:
Auto

↑が私の作った赤道儀です。
手作り感満載ですがこんな装置で星が追尾できます。

雲台と三脚以外の材料は全部ホームセンターで調達しました。
2枚の板をボルトで合わせて回転するようにしています。



①は赤道儀の回転の軸になる「極軸」といわれる部分です。
この軸を北極星に向けてやり③の露光中にボルトを回すと
繰り出してゆき、矢印の方向に板を回転させて星を追尾することができます。

②は「極軸」を北極星に向ける際に用いる筒です。
通常、天体望遠鏡用の赤道儀などでは「極軸」が小さな望遠鏡になっていてそれを覗いて北極星に「極軸」を向けます。
手作りの場合は写真のように「極軸」と平行になるように取り付けた筒を覗いて北極星に向けます。



★赤道儀の仕組み・設計

アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
キヤノン EOS 50D
焦点距離:
47.0 mm
フラッシュ:
Off
シャッタースピード:
10秒
絞り数値:
F16.0
ISO感度:
100
ホワイトバランス:
Auto


今度は赤道儀の駆動の仕組みと設計の方法を説明します。

星っていうのは地球の日周運動によって北極星を中心にして動いているように見えます。
地球は一日に360°自転しますから、1時間あたり15°、1分間あたり0.25°といったぐあいに北極星を中心に星が回転しているように見えます。
ですから1分間に0.25°回転するように赤道儀を動かしてやると星を追尾することができます。
(写真中Aの角度)

※写真は分かりやすいようにするためボルトを20回転(20分追尾)した状態にしています。

ボルトは規格で一回転したときに繰り出す長さ(ピッチといいます)が決まっていますから
それをもとに計算して1回転ボルトを回すと0.25°動くように写真中Bの長さを決めて赤道儀を設計します。

計算式は↓です。
ネジと軸の間隔 = ネジのピッチ÷Tan 0.25°
        = ネジのピッチ×229.2

「計算がめんどくさい!」という方のために私の作った赤道儀の仕様を書いておきますね。

使うボルトはM6のボルトでピッチは1mmです。
ですからBの長さは229.2mmとなります。

M6以下のボルトを使うと赤道儀自体を小さくできるというメリットがありますが試作してみると追尾精度が悪かったのでM6くらいのボルトを使うことをおススメします。

家庭で出来る程度の工作ではそれほど精度が出ませんので、なるべく大きく作ることで誤差をごまかしましょう(笑)

ボルトの規格は下記サイトの「メートル並目ネジ(jisネジ)の基準寸法(単位mm) 」を参照しました。
http://www4.ocn.ne.jp/~katonet/kagaku/neji.htm



★雲台の取り付け

アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
キヤノン EOS 50D
焦点距離:
50.0 mm
フラッシュ:
Off
シャッタースピード:
10秒
絞り数値:
F16.0
ISO感度:
100
ホワイトバランス:
Auto


雲台を取り付ける位置は回転する方の板の上ならどこにどのように取り付けてもかまいません。
ただ自由雲台の動く範囲が限られてしまいますので、私は写真のように板の上に台を取り付けてその上に自由雲台を取り付けました。
このように取り付けると南の低い方までカメラを向けやすくなります。

自由雲台が小さいと赤道儀に当たって動かしにくいので大きな自由雲台を使った方が便利です。

ちなみにカメラ・雲台を三脚に固定するネジは「1/4インチネジ」です。
ホームセンターで売られています。
私の自由雲台は大型のものなのでネジの規格が違って「3/8インチネジ」です。
海外の三脚なんかはほとんどこちらの規格のネジになっています。
こちらもホームセンターで売られています。

※寸法の誤ったネジを雲台や三脚にねじ込むと壊れるので気を付けてください。




★三脚への取り付け

アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
キヤノン EOS 50D
焦点距離:
50.0 mm
フラッシュ:
Off
シャッタースピード:
10秒
絞り数値:
F16.0
ISO感度:
100
ホワイトバランス:
Auto


工作していると赤道儀を三脚に固定する部分をどうするか悩むのでちょっと触れておきます。

三脚についてるカメラネジは短いのでそれを利用して赤道儀を載せる事は出来ないんです。

私は写真のように赤道儀側からボルトを出して板ではさみこむように固定しました。
ってこんな古くて大きい三脚使っている人はいないですよね(爆)

普通の三脚の場合は木をクイックシューの形に成形して赤道儀に張り付けて取り付けるようにするかといいと思います。

出来るだけガタツキが無いようにしないと追尾するときに手で触りますからブレてしまいますので気を付けてください。




★追尾精度

追尾精度テスト

写真を拡大する

カメラ:
キヤノン EOS 50D
レンズ:
キヤノン EF50mm F1.8 II
焦点距離:
50.0 mm
フラッシュ:
Off Did not fire
シャッタースピード:
121秒
絞り数値:
F2.8
ISO感度:
1600
ホワイトバランス:
Unknown (-1)


上が赤道儀を使って手動で追尾撮影した写真です。

さすがに50mmのレンズ(35mm換算約80mm)で2分間も追尾すると少し星が流れてしまいますが
こんな装置でこれだけ撮れると思うとすごいものです。

通常この画角で2分も露光すると思いっきり線で写ります。

50mmレンズではこのくらいの精度ですが
広角レンズでは5分くらいの露光は余裕で出来ますので星景写真を撮るには十分な精度があります。


市販の赤道儀は10万円近くしてしまうので
星を撮りたいという人はまず手作りをしてみてはいかがでしょう?
赤道儀は極軸合わせがめんどくさいので買ったはいいものの使わなくなってしまったなんてこともあるみたいですから
まずは手作りのを使ってみてそれでも欲しくなるなら市販のものを買うのが良いかと思います。
お子さんの夏休みの工作にも良いかも(笑)


※注意
お決まりの文句になりますが、
この撮影記を読んで行なった行為によって生じた損失は負いかねますので自己責任でよろしくお願いします。

コメント(1,000文字以内)

36件中 1〜10件目

KaZu
ゆきむしさん

電気コード付きのタイマーですか。。。

どんなものかよく分かりませんが、
ゼンマイで回るモノでしたらトルクが弱いので直でカメラを回すのは厳しいかもしれませんね。

今は既製品で安くて良いものが多々ありますので、
労力を考えると買った方が手っ取り早いですよ。

過程を楽しみたいということであれば、
まずは自作をお勧めします。

2015年12月23日 21:17

ゆきむし
自作 赤道義 で検索してここにたどり着きました。
天体観望には興味あって今までそこで止まっていましたが先日デジイチを購入してまた
天体写真をと・・・。
一時間で15度回転するならと何か既成な物と考え数時間後にスイッチオン・オフする
電気コード付きのタイマー思いつきました。
これを上手く利用できないか思案中です。
タイマー本体に運台を取り付ける事できても、カメラ等の重さで回転するか等現在にのあしを踏んでいる状態です。
写真のような天体写真早く撮ってみたいです。

2015年12月20日 14:25

KaZu
Hideki 5351さん
有難うございます!

2013年06月22日 13:14

Hideki 5351
素晴らしいです!

2013年06月17日 04:58

KaZu
マニアさん
有難うございます!
ついついやりたくなる派です。

2013年05月13日 22:45

マニア
理屈はわかっても実践するところがすごいです!!

2013年05月13日 01:39

KaZu
Sada_01さん
有難うございます!

2013年05月12日 20:22

Sada_01
すごいです^^

2013年05月12日 07:57

KaZu
くろにゃーさん
コメント有難うございます。

これは使えますよ~

ただ寒いときは忍耐力が要ります(笑)

2010年11月08日 20:33

くろにゃー
うわ~~~凄いです!!(@_@;)
可動ボルトで、移動精度まで出しているなんて流石ですね!!
これは、レビューが終わってから、時間が出来たらトライしてみたい一品ですね!!

2010年11月08日 11:35

36件中 1〜10件目

TOP OF GOLD

KaZu

GANREF Point
1528802
メインカメラ
FUJIFILM X-T2

プロフィール

ブログ開設しました。 http://kaz1photo.exblog.jp/

↑ページの先頭へ