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簡易自作赤道儀のススメ

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投稿日:2015/01/13

撮影期間 2015年01月10日 ~ 2015年01月10日
使用した機材 オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0
オリンパス OLYMPUS OM-D E-M1
星は地球の自転にしたがって東から西へと動いていきます。
最近の高感度対応になったデジカメなら、数十秒の露出で
天の川すら写せるまでになりましたが、やはりたくさんの星を
撮りたい場合には、もっと長い露出時間が必要です。
しかし動いていく星にカメラを追尾させなければ線になって流れます。

地球の自転をキャンセルするようにカメラ(や望遠鏡)を動かし
長時間の露出でも星を点のまま写せるようにするのが「赤道儀」です。
天文ファンや最近急増する星景写真ファンにはお馴染みですが、
市販の本格的なものは10万円前後、安いものでも2万円前後はします。
たまに星空を撮ってみたいというにはちょっとお高い機材です。

フィルムには「相反則不軌」(分かんなかったらググってね)が
あるので、天の川を写し出すのにも十数分といった長時間露出が必要でした。
それがデジタルになって、数分程度でも驚くほどよく写ります。
とはいえ標準レンズでも30秒程度以上で星が流れてしまいます。
せめて数分間の追尾ができれば高価な市販の赤道儀を買わなくても
立派に星空の写真を撮ることができます。

長い露出時間には対応できないものでも、現在のデジタルカメラなら
短い露出時間で撮影できるので簡易な構造でも実用になります。
そこで撮影に出掛けられない正月休みを利用して35年ぶりに作ってみました。




使う材料は、木の板(600x90x15mm:ヒノキ材)、蝶番、ネジ類、
蓄光テープと輪ゴムなどです。
鬼門となるのは「インチネジ」で、1/4インチ爪付きナットの入手は困難です。
ようやく小口で扱う模型ショップを見つけてネットで確保しました。
それ以外は近隣のホームセンターで購入しました。

板を30cmの長さに二等分し、上側の板に端から8cmと22.5cmに、
下側になる板にも端から10cmに8mm径の穴を開けていきます。
この22.5cmというのは、M6ネジを1分で1回転させると
星を追尾するように板を動かす角度を得るためのおおよその長さです。

三脚の雲台に取り付ける下板の上側から、20mm径で7mmほど削り、中心に穴を開けます。
雲台のネジが4mmほどしかないためで、爪付きナットの入手ができなければ
10mmほどの穴を開けて普通の六角ナットを叩き込み接着剤で固めます。
削った底に爪付きナットを叩き込みます。

上板には8cmの位置に表から1/4インチ爪付きナットを、22.5cmの
位置に裏側からM6爪付きナットを叩き込みます。
(事前に2mmほど座繰って「ツライチ」になるように)



せっかくなので塗装しました。
乾いたら蝶番を木ネジを使って取り付け、二枚の板を繋げます。
あらかじめ蝶番は軸の部分を叩いてガタを取り除いておきます。
上板の8cmの位置の穴に裏から1/4インチ皿ネジをねじ込みます。
5mmほど頭が出たらここに自由雲台を取り付けるためです。
追尾のために板を動かすノブボルトを作ります。



上板の22.5cmの穴にM6ノブボルトをねじ込み、
貫通したら袋ナットをねじ込んで、下板に当たる位置に
金属片を貼り付けて滑らかに回るようにします。

ノブにはおよそ6等分になるように蓄光テープを貼り、
上板にも目印になるようテープを貼っておきます。
太目の輪ゴムで板同士を締めたら出来上がり。

三脚に固定したら、蝶番の軸が北極星の方向へ向くようにします。
あとは、10秒ごとにノブの一目盛りづつ時計回りに動かし、
1分間で1回転するペースで回せば星を追尾してくれます。
ただし非常に簡易な構造なので、追尾精度は
50mm相当程度の焦点距離まで、露出時間もせいぜい3分ぐらいです。



左は120秒間固定撮影したもの、右が120秒間この簡易赤道儀で
ガイド撮影したもので、ほぼ点像になって写っています。
明るいレンズを使い、感度を適切に設定すればかなりよく写ります。
星を追尾すると地上の景色が流れますが、星空が主役だし
木々なら風でぶれるのでそれほど気になりません。

調達した工具や塗料などは別にして、純粋な材料費は
なんと1000円にも至らず、それでここまで赤道儀としての
機能を果たしてくれるのですからコスパは相当高いでしょう。

祈りの空

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カメラ:
オリンパス OLYMPUS OM-D E-M1
レンズ:
オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0
焦点距離:
12.0 mm
フラッシュ:
On Did not fire
撮影モード:
Manual
シャッタースピード:
120秒
絞り数値:
F2.8
ISO感度:
640
ホワイトバランス:
Manual


欠点といえるのが、モーター駆動ではないので撮影中は
ノブを回し続けなければなりません。
私は音声で秒数をカウントするスマホアプリを使いました。
ノブを回す際には赤道儀をぶらさないように慎重に。
載せられるカメラはせいぜい1kg程度までで、
コンパクトな一眼レフやミラーレスがおススメです。



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