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写真家「麦島勝」

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投稿日:2018/06/28

撮影期間   ~ 2012年10月31日
使用した機材 ニコン AF-S DX Zoom-Nikkor 18-55mm f/3.5-5.6G ED II
ニコン D3000
ニコン D40
麦島勝氏 90歳(むぎしま・まさる=写真家)5月17日慢性心不全のため死去」

私が麦島さんを知ったのは偶然だった、写真から離れていた当時、キャンプや鮎釣りなどに興味があり、アウトドア雑誌をよく読んでいた。
ある日「BE-PAL」という雑誌を読んでいると、父が写っている、記事を読むと麦島さんがライターの毛利甚八氏と共に球磨川の取材で父の所を訪ねた、という内容だった。

その縁で私は麦島さんと連絡を取り帰省の度にお話を聞きに伺った。
実家の近くにこんな写真家がいることをそれまで全く知らなかった。
麦島さんの話の中で記憶に残っているのが、「昔は、そぎゃん写真ば撮って何になっとなぁ、と、みんなから馬鹿にされたばってん、今じゃ、みんなが写真ば貸してくれなっせ、見せてくれなっせ、貴重な写真ですね、と褒めてくれる、180度変わったもんなぁ・・・」と笑顔で言われていたことだ。

私が写真を撮り始めたころ、田舎の駅で蒸気機関車の写真を撮っていると、駅から降りて来た従妹に「そぎゃん写真ばっかり撮って何になっと」と笑われたことを思いだした。田舎でカメラをもってウロウロしている人間はちょっと変わった人間に見えたのだろう。

今、麦島さんの写真は熊本県八代市の「八代市立博物館」でデジタル化され、見る事が出来る。麦島さんと父は同じ昭和2年生まれ、昨年の夏に帰った折に電話をしたが繋がらなかった。体調がよくなかったのかもしれない。2年前に会ったのが最後だった、父も同席しお互いの健康を祈り別れた。

麦島さんから頂いた写真集が2冊ある。その中に若い頃の父が写っている。私には見せない父の顔だ、麦島さんの優しいまなざしが、この父の表情を引き出したのだろう。

これから私もフルサトを撮り続けたいと思う。90歳までまだ25年もある、時間が許す限り撮って行こうと思っている。そして、いつか麦島さんと別の世界で、球磨焼酎片手に写真を眺め、フルサトの話が出来れば幸いである。父も一緒かなぁ・・・。

父の渡し舟を訪れてくれた麦島氏(右側)。
再会(写真家・麦島勝氏)

写真を拡大する

カメラ:
ニコン D3000
レンズ:
ニコン AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
焦点距離:
18.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/60秒
絞り数値:
F8.0
ISO感度:
400
ホワイトバランス:
Manual


BE-PAL誌の記事一部。
アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
ニコン D3000
レンズ:
ニコン AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
焦点距離:
18.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/60秒
絞り数値:
F8.0
ISO感度:
400
ホワイトバランス:
Manual


昭和56年「移動商店」集落には商店が無い、主婦にとっては貴重な時間。


昭和56年「白い犬」集落の犬は放し飼いが多かった。


フルサトの空、麦島氏と父のようにカラスが2羽、世間話。
アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
ニコン D40
レンズ:
ニコン AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED
焦点距離:
55.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/800秒
絞り数値:
F8.0
露光補正量:
-1EV
ISO感度:
200
ホワイトバランス:
Manual


麦島氏の写真集。
アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
ニコン D3000
レンズ:
ニコン AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
焦点距離:
18.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/60秒
絞り数値:
F8.0
ISO感度:
400
ホワイトバランス:
Manual


一部熊本弁で記載していますが、雰囲気で解釈して頂ければいいかと思います。
多分、父は麦島さんが亡くなったことは知らないと思う。少し痴ほうが入り、色んな事が理解しがたくなっている。この夏、球磨川に降りてゆっくり話をしようと思っている。父と話す時間も少なくなっていく。

最後に麦島さんのご冥福をお祈りいたします。
「麦島勝」という写真家が熊本の地方で長い間、息をするかのように写真を撮り続けていたことを、一人でも多くの方に知って頂ければ幸いです。

〈麦島勝撮影写真デジタルアーカイブのページ〉
http://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/search/kyword303.jsp

*一部のデータは複写のため表示とは異なっているものもあります。
*3、4枚目の写真はネガをスキャンしデジタル化しています。

コメント(1,000文字以内)

18件中 1〜10件目

Cool_Hand
感慨深く拝読しました。

2018年07月06日 20:20

北野 信男
ひとつの物語を読むように、大変、興味深く拝見させて頂きました。
人は正に人の縁で繋がっていますね・・・・
何気なく風景を撮っていても、そこには脈脈と受け継がれた人から人への営みが有ります。
そんな思いを改めて感じました。
SK1954さん、貴重な撮影記を有難う御座いました。

2018年07月02日 19:56

Miz
昭和56年は私が16歳。もっと昔のような気がする写真だなぁ。
人々の生活を撮る写真は素晴らしい。

2018年07月01日 22:53

たくしちゃん
なんと良い話なのでしょうか!!そして写真とは・・・
奥が深すぎる・・・
お初で失礼いたしました。

2018年06月30日 18:10

ippaku
写真っていいものですね。しみじみ思いました。

2018年06月30日 15:27

sisitou
写真というものを改めて考えさせられました。
これが写真、これぞ写真。こみ上げてくるものがありますね。
いつも勉強になります。

2018年06月30日 13:37

ガッチャン
此間、こういう事がありました。
撮らせてもらっても良いですかと言うと、
撮ってどうすんだと。何するんだと言われてしまいました。

2018年06月30日 05:32

TANK1109
拝読致しました。
感じる事が多くありました
飛び出してしまった故郷ですが切る事は出来ません、自分の原風景を追いかける事はやめられそうにありません。
あまり人に誇れるところのない場所ですが…

2018年06月29日 13:56

徒然なるドラマー
拝読し、とても感銘を受けました。素晴らしいご縁だったのですね。

2018年06月29日 08:32

かたむ~
こみ上げるものがありますね。積水ハウスではありませんが,都会の空でも"ふるさと"だなぁとふと思いました。

2018年06月28日 21:59

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