デジタルカメラマガジン 本誌2007年8月号選考 結果発表

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2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: コンタックス Carl Zeiss Planar 50mm F1.4 レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像後、Photoshop Elements 2.0にて色調を微調整 撮影地: 愛知県名古屋市

優秀賞

「暮れなずむ窓外」


作者:
草深寿雄
都道府県:
三重県
年齢:
38歳

広田 大人の作品ですね。
担当 深みを感じます。
広田 モデルは車内、撮影者は車外にいるという設定です。遠方の夕暮れをガラスに反射させることで、まるで夕日が当たった雪山や森などにも見えるのがおもしろいところです。うまく整理されていますね。グラスワークが的確です。しかも大きく大胆に扱った人物のトリミングが印象深く、味わいとともに、作者の写真的感性を強く感じます。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ニコン COOLPIX S10 撮影地: 群馬県前橋市

準優秀

「猫相撲」


作者:
丹羽倫子
都道府県:
群馬県
年齢:
48歳

担当 相撲というかボクシング、K-1のようにも見え、思わず笑みがこぼれます。
広田 ネコの撮影中、ふいに起こった出来事と思いますが、迫力負けせず、低い位置でねらったところに作者の勝利がありました。ユーモラスに見えるのは作者の人柄でしょう。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital N レンズ: EF-S18-55mm F3.5-5.6 ⅡUSM レタッチ: Photoshop Elements 2.0にてコントラスト調整、アンシャープマスク後、トリミング

準優秀

「温もり」


作者:
牧田 穣
都道府県:
千葉県
年齢:
35歳

担当 まるで白磁の置物のようにきれいですね。そして平和を感じます。
広田 ほんとうに。穏やかな愛情が静かに漂ってきます。もちろんこれだけではありませんが、逆光線がキーになっています。文鳥の白、手のひらの肌の色が後方からの光のなかで輝きを保っています。画面構成のうまさも見逃せません。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ニコン D50 レンズ: AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Capure NXでアンシャープ、カラーコントロールポイント調整後、トリミング 撮影地: 静岡県藤枝市

入選

「乙女の化身」


作者:
山梨真司
都道府県:
静岡県
年齢:
43歳

担当 滝の流れがなめらかに表現されていてきれいですね。
広田 ふつう、滝を撮るなら前景を排除し、花ねらいならクローズアップ。しかしここでは気持ちを大事にしました。アウトフォーカスにしたことで滝は迫力を増し、花は小さく扱いながらかえって印象を深くしています。テクニック的にもみごと。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: タムロン AF18-200mm F/3.5-6.3 XR Di Ⅱ LD Aspherical[IF]MACRO レタッチ: SILKYPIX JPEG Photography 3.0でセピア変換 撮影地: 熊本県荒尾市 ウルトラマンランド

入選

「孤独な戦い」


作者:
原 章
都道府県:
福岡県
年齢:
50歳

担当 懐かしい! 初代でしょうかゾフィでしょうか? よくまねしてました。
広田 夜の窓辺という印象です。夜中にふと起きあがるとこうした光景が目に入ってくる、おそらくそういう設定でしょう、ウルトラマンに熱中した子どものころが伝わってきます。画面を傾けたところに作者の思いが宿っているようです。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D レンズ: シグマ 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE レタッチ: Digital Photo Professionalにて、トーンカーブ、ホワイトバランスを調整 撮影地: 神奈川県横浜市 青葉区

入選

「カメラマン」


作者:
くらりっぱ
都道府県:
東京都
年齢:
34歳

担当 これ、どこでしょう?
広田 こどもの国線の沿線です。
担当 へぇ~、電車からそんなことまでわかるんですね。
広田 しかし、魚眼を使ってかっこいいですねぇ。液晶式の小型カメラではこうはいかない。さすがはデジタル一眼レフと思わせる作品です。朝の光がきれい。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D  レンズ: EF24-105mm F4L IS USM レタッチ: Photoshop Elements 2.0にてレベル補正、アンシャープマスク、モノクロ化後、トリミング 撮影地: 京都市北区

入選

「エピローグ」


作者:
細野高一
都道府県:
京都府
年齢:
50歳

担当 きれいじゃないですか、人でいえば30代とか……
広田 年上好み(笑)?
担当 昔はそうでした(笑)
広田 旬がすべてではないんですよね、人も花も写真も。50代、60代の人たちもこれからです。輝くのは。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: シグマ 18-50mm F2.8 EX DC レタッチ: SILKYPIX Developer Studio 3.0にて微調整後、トリミング

入選

「ちょうだい!ちょうだい!!」


作者:
川上和俊
都道府県:
兵庫県
年齢:
36歳

担当 作者はわが子の作品を何点も送ってくれました。川上家ではEOS 20Dが大活躍のようです。
広田 笑顔とか微笑ましいキスシーンとか。これは元気があっていいですね。写真的にひとりではこの迫力は出なかった。双子に万歳。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: タムロン SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical[IF]MACRO レタッチ: SILKYPIX Developer Studio 3.0にてRAW現像、Photoshop Elements 4.0にて、アンシャープマスク、トリミング 撮影地: 埼玉県ふじみ野市

佳作

「艶っぽい」


作者:
ダポン
都道府県:
埼玉県
年齢:
36歳

担当 かわいい盛りですね。キャッチライトで目がキラキラしてます。
広田 モデルもいいが、ライティングがとりわけすばらしい。どこかのお店でしょうか、やわらかな光りが魅力を引き立てています。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AI AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D(IF) 撮影地: 福岡県

佳作

「あっちゃ?!」


作者:
小出繁美
都道府県:
福岡県
年齢:
49歳

担当 撮っているほうは、同時に「やったー」という気持ちも……
広田 あっただろうね、だから撮れた。じっくりもありますが、写真の多くは瞬間です。みごと逃しませんでした。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshop Elements 3.0にてレベル補正、アンシャープマスク

佳作

「富士山空撮」


作者:
高橋 修
都道府県:
兵庫県
年齢:
70歳

担当 雲に囲まれた富士山頂というのははじめて見ました。
広田 これは旅客機からのシーンでしょうか、いいところをきれいに撮っています。露出をアンダーに設定して、雲のディテールを出すと迫力が出ます。露出は感性で決めるように。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkⅡ レンズ: シグマ 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE レタッチ: SILKYPIX にてRAW現像後、Photoshop CS2にてレベル補正 撮影地: 長野県 霧が峰高原

佳作

「銀河のキスゲ」


作者:
宮坂雅博
都道府県:
長野県
年齢:
39歳

担当 天体がシャープなのに地面が揺らいでいて、不思議な感じです。
広田 幻想的な作品ですね、すばらしいです。ぶれたキスゲが効果的で、昼夜の一体感が、人を未知の世界にいざなう不思議さを漂わせています。この傾向もっと見たいですね。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF DX Fisheye Nikkor ED 10.5mm F2.8G レタッチ: Photoshop Elements 3.0にてレベル補正、彩度、アンシャープマスク、明るさ・コントラストを調整 撮影地: 千葉県柏市 柏の葉公園

佳作

「色とりどり」


作者:
阿部広太郎
都道府県:
千葉県
年齢:
28歳

担当 万華鏡をのぞいたようですね。
広田 これはきれい。でも自分の足を隠すのがむずかしかったかもしれませんね。もうワンポイント欲しかったけど、ま、いいでしょう。視覚のおもしろさがすてきです。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: EF-S60mm F2.8 マクロ USM レタッチ: Digital Photo Professional 3でRAW現像 撮影地: 神奈川県横浜市 山下公園

佳作

「キャラメルフラワー」


作者:
ぶらっくだいあもんど
都道府県:
埼玉県
年齢:
42歳

担当 最初見たとき、プリンのカラメルみたいでおいしそうだと思いました。
広田 べた光線ではこうはいきません。透けたようなライティングがいいんです。絶対的に演出が必要な写真ってあるんですよ。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ニコン D70 レンズ: シグマ 70-200mm F2.8 APO EX DG/HSM レタッチ: Nikon Capture 4にて露出補正、彩度調整後、トリミング 撮影地: 東京都府中市 東京競馬場

佳作

「ゴール前」


作者:
清水慎悟
都道府県:
東京都
年齢:
31歳

担当 レースのゴール直前の模様だそうです。
広田 長玉でスローシャッター、むずかしい被写体をよくこなしました。単なる記録ではなく、作品に高めた手腕がすばらしい。馬の流れた足がきれいですね。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: EF200mm F2.8L USM レタッチ: トリミング 撮影地: 京都府 鴨川

佳作

「Catch」


作者:
松田 正
都道府県:
大阪府
年齢:
40歳

担当 「Catch」も「黄金の爪」もいうなれば鳥の食事風景ですが、引き締まるような緊張感がありますね。
広田 いずれの作品も生きるための行動、営みをとらえたもので、それぞれの性格が如実に示されています。白サギは穏やかな印象で、タカ(でしょうか?)はすさまじさを表しています。この迫真力は、ストレートな撮影姿勢から来るものでしょう。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: シグマ 500mm F4.5 APO EX DG/HSM レタッチ: Photoshop CS2にてレベル補正、アンシャープマスク後、トリミング

佳作

「黄金の爪」


作者:
堀井義雄
都道府県:
大阪府
年齢:
62歳

担当 「Catch」も「黄金の爪」もいうなれば鳥の食事風景ですが、引き締まるような緊張感がありますね。
広田 いずれの作品も生きるための行動、営みをとらえたもので、それぞれの性格が如実に示されています。白サギは穏やかな印象で、タカ(でしょうか?)はすさまじさを表しています。この迫真力は、ストレートな撮影姿勢から来るものでしょう。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D  レンズ: EF24-105mm F4L IS USM フィルター:C-PL レタッチ: Digital Photo Professionalにてレベル補正、トーンカーブ調整 撮影地: 沖縄県下地島

佳作

「食事」


作者:
熊埜御堂弦一
都道府県:
埼玉県
年齢:
40歳

広田 この作品の魅力は、バックの長閑な海とパーゴラの縞模様でしょう。いってみたくなるような臨場感がすてきです。
担当 沖縄の下地島だそうです。ソーキそば?がおいしそう!

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: シグマ 18-50mm F2.8 EX DC レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像 撮影地: 神奈川県

佳作

「恐る恐る・・・」


作者:
青山和裕
都道府県:
神奈川県
年齢:
30歳

担当 子どもの表情が半分しか見えませんが……
広田 そこがいいところ。作品を見る人は、見えていない表情を想像するんです。想像してもらう部分があると、写真ってより魅力を増すんですね、本当ですよ。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ニコン D2H レンズ: タムロン SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical[IF]MACRO レタッチ: Nikon Capture 4にてホワイトバランス、トーンカーブを調整 撮影地: JR只見線車内

佳作

「風の記憶」


作者:
細川豊史
都道府県:
宮城県
年齢:
29歳

広田 列車通学のワンシーンですね。こうした光景は日本中にありますが、私はこれを見て米坂線を思い出しました。
担当 私の田舎も横座席でした。都会の通勤ラッシュからは想像できないゆとりがあります。なつかしい。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ペンタックス K10D レンズ: DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5ED (IF) レタッチ: Photoshop CS2にて、リサイズ、レベル補正、アンシャープマスク 撮影地: 香港 北角

佳作

「路地裏」


作者:
田中 豊
都道府県:
東京都
年齢:
47歳

担当 密集度合いがすごいですね、魚眼レンズでこの写真だと、作者はすごい格好で撮っているような気がします。
広田 ギチギチ感を魚眼で表現しています。昼だったら生っぽくて直視できない光景も、夜の光線なら穏やかに鑑賞できる。作者のやさしさがそうさせた作品でしょう。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ニコン D80 レンズ: AF-S DX VR Zoom Nikkor 18-200mm F3.5-5.6G(IF) 撮影地: 長野県 北穂高岳山頂

佳作

「染まるキレット」


作者:
茂木 真
都道府県:
栃木県
年齢:
32歳

担当 染まった山肌が貝殻の裏側のようでキレイです。
広田 実際に自分の足で登坂して得た本格的な山岳作品です。私自身は冬山の経験はありませんが、場所は槍ヶ岳に通じる尾根道でしょうか。キレットとはその尾根のへこみ部分です。すごいですね。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: シグマ APO 50-500mm F4-6.3 EX DG /HSM 撮影地: 山口県岩国市 岩国基地

佳作

「密集編隊」


作者:
新川浩史
都道府県:
愛知県
年齢:
42歳

広田 「密集編隊」と「みーつけた!」は、「迫力」と「生きものに対する興味」、方向は異なりますが2作品とも被写体を複数にして効果を高めています。航空機も子どもも、ひとつでは得られない写真的深さ、ストーリー性などが生じているところに着目してください。
担当 う~ん、相乗効果とでもいうのでしょうか。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ニコン D40 レンズ: AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6 G Ⅱ+小型魚眼レンズ レタッチ: Digital Photo Professionalでゴミ取りと、魚眼レンズでの周辺のケラレ(左上)の修正後、トリミング 撮影地: 東京都多摩市

佳作

「みーつけた!」


作者:
本多英次
都道府県:
群馬県
年齢:
40歳

広田 「密集編隊」と「みーつけた!」は、「迫力」と「生きものに対する興味」、方向は異なりますが2作品とも被写体を複数にして効果を高めています。航空機も子どもも、ひとつでは得られない写真的深さ、ストーリー性などが生じているところに着目してください。
担当 う~ん、相乗効果とでもいうのでしょうか。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ニコン D2H レンズ: AF-S VR Zoom Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Capture NX にてレベル補正、アンシャープマスク 撮影地: JR山口線 長門峡~篠目

佳作

「轟音」


作者:
山本マモル
都道府県:
奈良県
年齢:
46歳

担当 これは山口線のC57ですね。鉄のぶつかり合う音が聞こえてきそうです。
広田 最近くわしくなったじゃない。これはクルマで伴走して撮影しています。ワイド設定で元気なところが気に入りましたが、鉄道撮影は安全第一です。みなさん、くれぐれも安全には気を配ってください。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ペンタックス *ist DS レンズ: smc PENTAX-DA 18-55mm F3.5-5.6 AL

佳作

「どろんこ」


作者:
村上 泉
都道府県:
広島県
年齢:
52歳

広田 デジカメってバックがボケにくいでしょう。ここでは適当にぼかして主役たちを引き立てている。そんなテクニックが味方しています。
担当 環境描写に優れているのがわかります。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital X レンズ: EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM レタッチ: Photoshop CS2 にてレベル補正 撮影地: 東京都千代田区 神田明神

佳作

「吉祥」


作者:
鈴木貞一
都道府県:
東京都
年齢:
35歳

広田 「吉祥」と「吉野川に泳ぐ」の2点は撮影位置の勝利です。ふだんは考えられないような場所を確保した執念が実を結んだのでしょう。
担当 作者の努力や研究心も見逃せません、“視点”の勝利ですね。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ソニー α100 レンズ: DT 18-200mm F3.5-6.3 レタッチ: Image Data Converter SRでコントラストをマイナス補正 撮影地: 奈良県川上村 柏木

佳作

「吉野川に泳ぐ」


作者:
岡 忠義
都道府県:
大阪府
年齢:
72歳

広田 「吉祥」と「吉野川に泳ぐ」の2点は撮影位置の勝利です。ふだんは考えられないような場所を確保した執念が実を結んだのでしょう。
担当 作者の努力や研究心も見逃せません、“視点”の勝利ですね。
広田 「吉野川に泳ぐ」は1/2アンダーにするとよかったです。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ニコン D40 レンズ: AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-55mm F3.5-5.6 G Ⅱ レタッチ: 花子フォトレタッチでシャープ(弱)、トリミング 撮影地: 広島県広島市東区

佳作

「あっぱれ!」


作者:
城根多佳子
都道府県:
広島県
年齢:
40歳

担当 なんだ! なんだ?
広田 ドア開けようとしているところ?
担当 のようです……
広田 写真になりました。次はテレビ出演か?

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital X レンズ: EF70-300mm F4-5.6 IS USM レタッチ: Photoshop Lightroomにてトーンカーブおよびコントラストを調整後、Photoshop CS2にて再度トーンカーブを微調整 撮影地: 大阪府泉佐野市 関西国際空港

佳作

「断じてここは通さねェ!」


作者:
add3
都道府県:
大阪府
年齢:
39歳

担当 このあとどうなったんでしょう?
広田 撮るときからそう思っていたのでしょうが、遠方のほかの航空機をうまくカットしています。写真は発想です。しかもユーモアがあるからすばらしい!

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: パナソニック LUMIX DMC-L1 レンズ: LEICA D VARIO-ELMARIT 14-50mm F2.8-3.5 ASPH. MEGA O.I.S

佳作

「ダイナミックキス」


作者:
尾関 伸
都道府県:
愛知県
年齢:
48歳

担当 楽しい写真ですね。エジプト行ったらぜったいやります。
広田 好感もてますね。どこがって、女性の受身の姿勢がいい。それと画面構成が隙だらけでサラリとスナップした感じのところがいいんですよ。みょうにこう作画的追求をしていないところが。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ニコン D70 レンズ: AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF) レタッチ: SILKYPIXにて彩度、コントラスト調整後RAW現像 撮影地: 滋賀県長浜市

佳作

「ちょっとポッチャリーナ水着3人ムスメ」


作者:
M・ハウエル
都道府県:
滋賀県
年齢:
33歳

担当 すごいタイトル。写真を愉しんでいるのがよくわかります。
広田 ちょっぴりエロティシズムがあっておもしろいですね。作品もいいけど、この“昭和”っぽい人形、欲しいなぁ。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: EF28-70mm F2.8L USM レタッチ: Digital Photo Professionalで明るさ、シャープネス調整 撮影地: 三重県桑名市多度町

佳作

「一点」


作者:
近藤文裕
都道府県:
愛知県
年齢:
41歳

担当 馬が絶壁を駆け上がる、多度大社の上げ馬神事の一場面だそうです。
広田 いまどきめずらしいですね、これだけの人の視線が一点に集中するのって。それをとらえた彼だけが別視線! 写真は根性だ!?

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital X レンズ: シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC レタッチ: Digital Photo Professionalにてトーンカーブ、明るさ調整、トリミング

佳作

「green world」


作者:
雅代
都道府県:
栃木県
年齢:
38歳

担当 「green world」と「日陰に咲く」は2作品とも葉や花の並び方がとても気持ちいいですね。
広田 かたや透過光、かたや反射光。いずれもある程度植物と付き合わないと撮れない作品です。パターン化していますが、そこにそれぞれの植物の特徴が表れています。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン PowerShot S3 IS レタッチ: Photoshop CSにて トーンカーブ調整、焼き込み、部分ぼかし 撮影地: 神奈川県横浜市 ズーラシア

佳作

「日陰に咲く」


作者:
羽島誠也
都道府県:
神奈川県
年齢:
71歳

担当 「green world」と「日陰に咲く」は2作品とも葉や花の並び方がとても気持ちいいですね。
広田 かたや透過光、かたや反射光。いずれもある程度植物と付き合わないと撮れない作品です。パターン化していますが、そこにそれぞれの植物の特徴が表れています。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ペンタックス K10D レンズ: FA50mmF1.4 レタッチ: SILKYPIX Developer Studio 3.0にて色温度等微調整 撮影地: 愛知県名古屋市

佳作

「一瞬のスキ」


作者:
S・C・W
都道府県:
三重県
年齢:
31歳

担当 この男性を好きだから、あえて“スキ”をカナにした?
広田 それもあるかな。瞬間の撮影のようですが、のど仏いれてもいいけど、意味のある天の空間をもう少し欲しかった。でもユニークでいい作品。写真はユニークでなければ!

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: EF70-300mm F4-5.6 IS USM レタッチ: SILKYPIX Developer Studio 3.0にてコントラスト、シャープ、トーンカーブ調整 撮影地: 三重県四日市市 四日市港ポートビル展望台

佳作

「眠らない森」


作者:
西尾伸一
都道府県:
三重県
年齢:
40歳

担当 ロマンチックなタイトルですねぇ。
広田 化学工場が美しく見えるのは、作者の思いがにじみ出ているからでしょう。落ち着いてシャッターを押した姿勢もいいし、シャープネスも許される範囲です。

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: リコー Caplio GX100 レタッチ: Photoshop Elements 5.0にてコントラスト補正 撮影地: 長野県伊那谷

佳作

「ミツバチ」


作者:
市村益男
都道府県:
長野県
年齢:
52歳

担当 どうしたらこんな写真が撮れるんでしょうか? すごいテクニックです。
広田 うまく仕留めましたねぇ、しかもたいへん童話的にまとめている。そこがすばらしいと思います。なんかこう、ミツバチのお話、できそうに思いません?

 

2007年8月号選考 一般投稿部門 選者:広田尚敬

SPEC

カメラ: ニコン D200  レンズ: AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Nikon Capture 4にてRAW現像後、Photoshop CS2にてトーンカーブ等調整、トリミング 撮影地: 静岡県 富士山須走り口5合目周辺

佳作

「雲の彩色」


作者:
新井正次
都道府県:
東京都
年齢:
49歳

担当 富士山の5合目だそうです。クルマで登れるところかしら?
広田 これじゃあみなさん行きたくなるでしょうね。作品は明るくとらえて成功しました。神々しいのに、すごく身近な感じが出ていますよね。そこがいい。

 

2007年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:小山壮二

SPEC

カメラ: オリンパス E-1 レンズ: ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 レタッチ: Capture NXにて補正、トリミング 撮影地: 埼玉県皆野町 プリント: エプソン PM-3700C 用紙: エプソン 写真用紙

優秀賞

「初夏の丘」


作者:
鈴木温史
都道府県:
埼玉県
年齢:
48歳

アジサイといえば球状に丸く咲く西洋アジサイが主流と思われがちですが、アジサイの原種はガクアジサイだそうで、主題となったガクアジサイは日本原産の梅雨を彩る花です。初夏の山中で風景にとけ込む姿はとても上品なうえ、アジサイの佇まいを霧のなかで素直にとらえていて、清々しさを感じました。ワイドレンズを使わない画面構成で、霧と木々が主役にはならずに、あくまでもアジサイが主題となるようにしたのは適切な判断でしょう。風景写真において、いかに現場の印象をそのまま表現できるかというよい例といえます。

 

2007年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:小山壮二

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital レンズ: EF20-35mm F3.5-4.5 USM レタッチ: Photoshop CSにてレベル補正、彩度、コントラスト調整、アンシャープマスク 撮影地: 栃木県宇都宮市 プリント: エプソン PX-G5000 用紙: エプソン 写真用紙〈光沢〉

準優秀

「空と壁とアンテナと」


作者:
井上正子
都道府県:
埼玉県
年齢:
59歳

本コンテストでは少ない傾向の作品ですね。この風景を撮りたくて現場に出向いたのではなく、偶然に出合った空間に一瞬感じた「なにか」を素直に切り取った写真だと感じました。作者自身が自分の感動を素直に表現した結果でしょう。シンプルな構成ながら、古びた質感の壁とアンテナが人の生活を感じさせ、派手な紫がかった色ではなくシアンぽい青空にさわやかな希望を感じます。弱いストロボのように点いては消える感動を絵にすることは、写真だからこそ可能になるのです。ぜひまた作者が感じた一瞬の感動を見たいものです。

 

2007年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:小山壮二

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital N レンズ: EF70-200mm F4L IS USM レタッチ: Photoshop 7.0にてトーンカーブ、彩度調整、トリミング 撮影地: 徳島県徳島市 藍場浜公園 プリント: エプソン PM-A890 用紙: エプソン 写真用紙クリスピア〈高光沢〉

入選

「踊りこみ」


作者:
高橋弘義
都道府県:
兵庫県
年齢:
63歳

お囃子の音が聞こえてきそうな一枚ですね。踊りに限らずスポーツ写真でも人の動きが重要な写真では、ごくわずかなタイミングがすべてを決めてしまいます。そのタイミングは撮影している人の、心との呼応によって決まるのだと思います。目で追うファインダーは冷静さを保ち、耳と肌で感じたリズムは興奮をよび、ふたつの感覚がひとつになって見る者を引きつけています。音とリズムによってのみシャッターが切られると、このようにみごとな瞬間は撮れないものです。画面構成もシンプルで好感がもてますが、画面内の人数が半分になる程度まで、切り取ってみてはいかがでしょう。瞬間が生む「凄み」が出ると最高ですね。

 

2007年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:小山壮二

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: タムロン SP AF 90mm F/2.8 MACRO1:1 レタッチ: SILKYPIX 3.0にてWB、トーンカーブ調整、RAW現像 プリント: エプソン PX-5500 用紙: エプソン スーパーファイン専用光沢フィルム

入選

「螺線(らせん)」


作者:
はっし
都道府県:
神奈川県
年齢:
58歳

やわらかな表現と色彩が作者の世界を感じさせます。きれいなブルーのなかにカラーの中心部がやわらかく構成され、色彩的にも非常に美しく仕上がっています。画面内の色のバランスもすばらしく、よい緊張感があります。ただし、ブルーのグラデーション部にトーンジャンプが現れています。やわらかい表現だからこそ、ぜひとも克服してもらいたいポイントです。RAW現像のときにだけさまざまな調整を行っていても、起きるときには起きます。トーンジャンプを避けた現像を階調豊かな16ビットで行い、わずかなノイズを加えたあとで最終調整を行うなど、再度挑戦してみてください。

 

2007年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:小山壮二

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF DX Fisheye Nikkor ED 10.5mm F2.8G レタッチ: Photoshop CSにてレベル補正、トーンカーブ、彩度、アンシャープマスク プリント: DPEショップ 用紙: フジフイルム EVERBEAUTY for LASER

入選

「異世界」


作者:
時津伸一
都道府県:
愛知県
年齢:

魚眼レンズが生む特殊な空間と色彩が相まって、摩訶不思議な写真に仕上がっています。たしかに異世界に紛れ込んだ錯覚に陥りそうです。魚眼レンズの特性に振り回される場合が多いなか、それを上手に活かした作品です。主題は天井の猫ですが、通路の感じも含め近未来的な印象さえ感じます。さらになにかを込めるなら、脇役になっている通行人が天井の猫をまったく意識していない瞬間も、ねらってみる価値がありそうです。猫と人のかかわりが画面に表れないことで、猫の存在が大きくなって、ある種の怖ささえ感じられるでしょう。現場を切り取ることから結果的になにを表現できるか、想像をふくらませるとよいでしょう。

 

2007年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:小山壮二

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mmF2.8G(IF) レタッチ: Capture NXにてRAW現像 撮影地: 愛知県犬山市 プリント: エプソン PX-5500 用紙: エプソン 写真用紙クリスピア〈高光沢〉

入選

「黄昏」


作者:
東出タロー
都道府県:
愛知県
年齢:
35歳

単にヒヒがポールの上にいるだけなのですが、妙に気になる一枚です。右側に開けた空間にはわずかに遠くの雲のような階調が残り、遠くを眺めているのかなと思いました。ヒヒのいるポールは明らかに人工物であり、人間くさい姿や色彩すべても含め「黄昏」という題名にぴったりですね。RAW現像時の調整で、背景の階調や色彩がいま少し表現できれば、ヒヒとの距離感と背景との距離感が明白になり、奥行きを感じさせてくれるでしょう。仮にヒヒがシルエットになってしまっても、逆に語れるものが増えるように思えます。

 

2007年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:小山壮二

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkⅡ レンズ: TS-E45mm F2.8 レタッチ: キヤノン Digital Photo Professionalにてレベル補正、アンシャープマスク 撮影地: 滋賀県近江八幡市 プリント: キヤノン PIXUS 9900i 用紙: キヤノン ファインアートペーパー・フォトラグ

入選

「飾り」


作者:
シュウ・山田
都道府県:
滋賀県
年齢:
54歳

真っ黒な格子戸と色鮮やかな実を含む生け花のような飾りが非常に印象的です。背景の格子戸を正面からとらえ、主題を中心においた構成はシンプルで好感がもてます。暗部の緩やかな濃淡が、単調にになることを防いでいます。惜しむらくはわずかに格子戸の縦線と横線がフレームに対して狂っていて落ち着きません。この作品のようにデザイン的な構成では、画面のバランスそのものにメッセージをもたせることができます。この飾りを見て、感じたほかのなにかを考えてみてください。家屋の周辺がわずかでも必要だったか、不要だったか。そして果たして主題が中央でよかったのか。

 

2007年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:小山壮二

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: タムロン SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 レタッチ: Photoshop Elementsにてレベル補正、アンシャープマスク プリント: エプソン PM-4000PX 用紙: エプソン 写真用紙〈絹目調〉

佳作

「ナナホシテントウ」


作者:
服部克己
都道府県:
滋賀県
年齢:
63歳

色彩のバランス、階調の豊かさ、確かな撮影技術、どれをとっても完璧に近い作者の実力がうかがえるみごとな写真です。被写体の前後を大きくぼかす手法は単純化ができるので、表現上有効な手法ではあります。このまま思い切って絞りを最小まで絞ってみると、背景のちょっとした色が主張をはじめます。それから画面構成をまとめ、うるさすぎる背景を徐々にぼかしてゆき、背景との主張の強さとバランスが決まる度合いを見つけます。このような手順を踏み、省略した背景に語らせることで、表現の幅が広がり、無敵の作品になると確信します。

 

2007年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:小山壮二

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G (IF) レタッチ: Photoshop CS2にてRAW現像、トーンカーブ調整、レベル補正、輪郭強調 撮影地: 京都府京都市右京区京北鳥居町 プリント: エプソン PX-G900 用紙: エプソン 写真用紙クリスピア〈高光沢〉

佳作

「老舗」


作者:
森川光章
都道府県:
奈良県
年齢:
50歳

えびすさんの存在感が非常に強く、暗い店とともに歴史を感じます。本来なら目立つはずののれんに書かれた「鮎茶屋」の大きな文字さえ脇役に回っています。歴史あるものがもつ魂のような存在は、えびすさんを照らす明るさと色彩の対比によって、より強められていますね。気になる点はのれんに見られる緑色です。近くに蛍光灯でもあったのでしょうか。じっと作品を見ていると気になりますね。ここは少し色彩を補正すべきでしょう。えびすさんだけを主題にしないで、店の奥にもなにかを感じさせられれば、写真全体からやわらかさと暖かさが感じられたでしょう。

 

2007年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:小山壮二

SPEC

カメラ: パナソニック LUMIX DMC-FZ50 レタッチ: PhotoshopにてRAW現像、トリミング、トーンカーブ、明るさ・コントラスト、彩度調整 撮影地: 長野県上水内郡飯綱町 プリント: エプソン PM-A890 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げPro

佳作

「地蔵久保のオオヤマザクラ」


作者:
増田 恵
都道府県:
長野県
年齢:
36歳

月夜に照らされた山桜を撮影されていたのですね。夜なので昼間では感じられない、桜の赤さと色のない山の稜線と空というシンプルな構成ができあがっています。結果として圧倒的な桜のスケールと存在感を感じずにはいられません。可能なら画面いっぱいにきれいに桜を収めるだけではなく、少しアップにしたり、引いて周囲の稜線に語らせたりした写真も撮ってみてください。また違った味わいとなるでしょう。不安定要素を加味することで、桜の大木という存在の大きさが見えてくることもあるものです。

 

2007年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:小山壮二

SPEC

カメラ: オリンパス E-1 レンズ: ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 レタッチ: Photoshop Elements 5.0にてレベル調整 撮影地: 兵庫県美方郡香美町 吉滝 プリント: エプソン PX-G5000 用紙: エプソン 写真用紙〈光沢〉

佳作

「新緑に映える」


作者:
坂本忠俊
都道府県:
兵庫県
年齢:
71歳

巧みなフレーミングで新緑の森をみごとに表現されています。シャッタースピードの選択も非常に適切で、流れる水が繊細に表現できていますね。さらに森の奥深さや新緑の生命力にあふれた色彩の力を引き出すには、緑のなかの色彩分離を考えるとよいでしょう。単に鮮やかにすることが新緑の色彩を作ることではありません。実際に新緑がきれいと感じるとき、周囲の緑との色彩対比が大きな要因となっています。画像処理に精通する必要があるかもしれませんが、全体の彩度を抑えて明るい緑のみを強調する手法を模索することで、さらに完成度が上がるでしょう。

 

2007年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:小山壮二

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF70-300mm F3.5-5.6 IS USM レタッチ: Photoshop Elements 5.0にてレベル補正、シャドウ・ハイライト調整、カラーバリエーション調整、アンシャープマスク 撮影地: 千葉県九十九里浜 プリント: キヤノン PIXUS iP8600 用紙: キヤノン プロフェッショナルフォトペーパー

佳作

「薄明の時刻(とき)」


作者:
吉田フミオ
都道府県:
埼玉県
年齢:
57歳

夜明け前のかすかな明かりを長秒露光で撮影された作品です。すばらしい色彩で、まさに絵画のような仕上がりです。トーンジャンプの起きやすい色彩ながら、過剰の補正による色彩ではなく、カメラ固有の残留ノイズのためか、なめらかな色彩変化が表現できている点はみごとですね。また、おそらく同じようなシーンに出合うことは二度となく、一生に一度の出合いでしょう。写真を撮る行為も喜びを生む行為ですが、ただ眺めるという時間も意外と重要なものです。カメラを持たないでじっと見つめてみてください。ファインダーでは見えなかった、聞こえなかったものも発見できるでしょう。

 

2007年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:小山壮二

SPEC

カメラ: ニコン D70s レンズ: シグマ APO 100-300mm F4 EX DG/HSM レタッチ: Microsoft Photo Editorにて色補正、コントラスト調整 撮影地: 京都府京都市立動物園 プリント: キヤノン PIXUS iP8600 用紙: コクヨ インクジェットプリンタ用紙〈デジカメ写真用紙〉

佳作

「スマイル」


作者:
磯崎輝彦
都道府県:
大阪府
年齢:
37歳

あくびをするオットセイでしょうか、とても楽しい写真ですね。気負わないシンプルな画面構成が好感を呼び、瞬間を見逃さない作者の写真に遊び心が感じられます。動物のしぐさに心が癒される瞬間だと思いますが、作者の動物に対するやさしさも同時に感じられ、この写真の楽しさとなっています。ストイックなまでに写真を表現として追い求めることだけが、写真の楽しさではありません。単純な楽しさも同時に得られることは、写真がもつよさだと思います。これからもどんどん楽しい写真を撮ってください。

 

2007年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:小山壮二

SPEC

カメラ: ニコン COOLPIX P5000 レタッチ: Photoshop Elements4.0にて彩度・レベル補正、アンシャープマスク 撮影地: 広島県尾道市 プリント: エプソン PX-G900 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げ Hi

佳作

「坂の町にて」


作者:
村上英祥
都道府県:
神奈川県
年齢:
47歳

人が歩く道しかない坂の街で、きれいに敷き詰められた敷石と石垣が美しい風情あふれる一枚です。おそらく、もし壊れたら立て直すことはむずかしいでしょうね。故郷だからこそ知ることができる街の景観を愛する気持ちが込められています。こうした風景はいつの間にか消えていく場合が多いのですが、地元の方々の手で写真として記憶として残されることは、非常に意義深いことだと思います。色彩面では彩度が上がりすぎて緑が単純な一色になっています。いま少ししっとりと仕上げたほうがよいでしょう。私も見なれた風景を見直すことをしていきたいと思います。

 

2007年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:春日広隆

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital N レンズ: EF85mm F1.8 USM レタッチ: Photoshopのチャンネルミキサーでモノクロ化、レベル補正 撮影地: 栃木県 那珂川 プリント: エプソン PM-3700C 用紙: エプソン 写真用紙クリスピア〈高光沢〉

優秀賞

「ジャポーン」


作者:
ぐんじゆうじ
都道府県:
栃木県
年齢:
46歳

石を投げて、孫娘とおじいちゃんが遊んでいます。子どもの表情と手のしぐさ、そして石が水面に落ちた瞬間をとらえた絶妙なタイミングが、この作品に「永遠の生命力」を与えています。暗く落ちた水面のトーンが画面を引き締め、全体としてシンプルでストレートな表現になっています。プリントはこのままでも美しいと思いますが、水面と船の陰の部分をほんの少しだけ明るくして全体をやわらかく表現すると、さらに豊かな表情をもつ作品になると思います。

 

2007年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:春日広隆

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF70-200mm F2.8L USM レタッチ: PhotoshopでRAW現像時にモノクロ化、トーンカーブ調整 撮影地: 茨城県 大洗町 プリント: エプソン PX-5500 用紙: キヤノン プロフェッショナルフォトペーパー

準優秀

「サーファー」


作者:
ふじき大作
都道府県:
茨城県
年齢:
57歳

応募作品2点のうち、こちらを選びました。いずれも階調表現がやわらかで個性的でしたが、この作品はシンプルでクラシックな絵画的表現でありながら、モノクロ写真の魅力を最大限に引き出した美しさがあります。背景の階調性を絶妙なトーンで保ちながらサーファーとその反射をシルエットで表現したところが、この作品の品位を高くしています。一見無機質で単純に見える現代的なモチーフですが、しばらく見ているとダイナミックでありながらも繊細な作者のビジョンがじわじわと感じられる、味わい深い作品です。

 

2007年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:春日広隆

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX Zoom Nikkor ED 17-55mm F2.8G(IF) レタッチ: Photoshopのチャンネルミキサーにてモノクロ化。トーンカーブ調整、トリミング 撮影地: 富山県高岡市 プリント: エプソン PX-5500 用紙: PCM竹尾 かきた

入選

「a leg」


作者:
金 雅彦
都道府県:
富山県
年齢:
48歳

子どもの遊び場でのスナップですが、造形的なビジョンでとらえたユーモアの感じられる作品です。この作品は全体がフラットでリアルな表現になっていますが、現代的な抽象彫刻のような大きなすべり台をモチーフとして強調し、逆に子どもの片足や背景のトーンを落とすなど、コントラストを調整するとさらに興味深いおもしろい作品になるのではないかと思います。

 

2007年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:春日広隆

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S VR Zoom Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: デジカメde!!フォト工房PREMIUMにてモノクロ化 撮影地: 東京都江戸川区 プリント: エプソン PX-5500 用紙: エプソン写真用紙〈光沢〉

入選

「野球少年達」


作者:
大滝俊隆
都道府県:
千葉県
年齢:
66歳

少年野球チームのミーティングです。チーム全体の雰囲気から少年たちの気持ちがひとつになっている緊張感が伝わってきます。背後では下級生たちが広々としたグラウンドの整備をしています。その対照的な空間表現が、この写真の大きな魅力になっています。出来事の記録を原点とするフォト・ドキュメンタリーの写真も、作者のビジョンによってスピリチュアルで表現豊かな味わい深い作品になることを示しています。美しい作品です。

 

2007年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:春日広隆

SPEC

カメラ: フジフイルム FinePix S5 Pro レンズ: ニコン AF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshopにてアンシャープマスク 撮影地: 香川県香川郡 プリント: DPEショップにて出力

入選

「光景」


作者:
横山昭人
都道府県:
香川県
年齢:
44歳

作者のコメントから、ある島の古い民家でのスナップであることがわかりました。この写真の魅力は、作者の美的感覚でとらえた絵画的構成とテクスチャー、そしてモノクロのトーンの美しさです。瓦屋根、古い壁、白いペンキで塗られた雨どい、看板などの人工物が、立っている人とともにすばらしいバランスを保ち、そのひとつひとつのテクスチャーが触覚を刺激します。さらに、デジタルフォトでは珍しいスクエア・フォーマットがシンプルで引き締まった印象を強めています。ハイライト部のエッジがすこし不自然に感じられますので、シャープネスは画像を100%の拡大率で注意深く見ながら控えめにかけたほうがよいでしょう。

 

2007年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:春日広隆

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital レンズ: EF28-135mm F3.5-5.6 IS USM レタッチ: Photoshopにてトリミング、モノクロ化 撮影地: 東京都 上野公園 プリント: キヤノン PIXUS Pro 9500 用紙: キヤノン ファインアートペーパー・プレミアムマット

入選

「闊歩」


作者:
小江戸ジロウ
都道府県:
埼玉県
年齢:
65歳

お花見のころのスナップでしょうか。この作品の魅力は、きちんと整理された静的な構図のなかで動的なものをとらえた、いわば、「静と動」のおもしろい組み合わせにあると思います。複雑に入り組み、変化するスピードの速い現代社会に生きる私たちは、この静と動の組み合わせの美しさに無意識にひかれます。この作品はコントラストがきついため初見のインパクトは強いのですが、地面や空を含む背景の微妙なトーンをもう少しきちんと出すように表現すると、さらに魅力のある作品になると思います。

 

2007年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:春日広隆

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: タムロン SP AF17-35mmF/2.8-4Di LD Aspherical [IF] レタッチ: Photoshopのチャンネルミキサーにてモノクロ化 撮影地: 静岡県御前崎市 プリント: エプソン PX-5500 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げ Pro

入選

「日光浴」


作者:
鈴木由雄
都道府県:
静岡県 55歳

おや、これはなに? サーファーが浜辺で脱いだウェットスーツがいろいろなことを想像させる、不思議な感覚をもった作品です。作者はこのほかにも数点応募してくださいましたが、どれも個性的で現代的なビジョンをもっていました。どの作品も、プリント表現にもうすこし時間を割いてみると、さらに味わい深いものになると感じます。この作品は原画のコントラストが高いので、全体のトーンバランスを少し見直す必要があると思います。全体のハイライトポイントを少し下げてプリントしてみるのも一案ですが、空と海の部分を部分的に焼き込んでいくと、完成度の高い作品に生まれ変わるでしょう。

 

2007年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:春日広隆

SPEC

カメラ: ニコン D70 レンズ: AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) レタッチ: Photoshopにてレベル補正、トーンカーブ調整、アンシャープマスク適用。チャンネルミキサーにてモノクロ化 プリント: DPE店にてプリント

佳作

「驚」


作者:
時津伸一
都道府県:
愛知県)

「小さな窓から見知らぬ世界をのぞいた時の驚きに満ちた表情、それはこれから始まる新しい世界への期待と不安に満ち溢れている」と作者はコメントしています。どこでどのような状況のもとで撮られた写真なのか想像もつきませんが、ユーモアに満ちた表現のこの写真は、見る人にいろいろなことを想像させる楽しさとインパクトがあります。肌のトーン、額のしわや眼球の毛細血管まできちんと表現されたプリントの調子に、作者の高い技術力が表れています。

 

2007年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:春日広隆

SPEC

カメラ: ニコン D70 レンズ: AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) レタッチ: Photoshopにてモノクロ化 撮影地: 埼玉県浦和市 プリント: エプソン PX-G900 用紙: ピクトリコ ベルベッティ・ペーパー

佳作

「空のリズム」


作者:
アズマサトシ
都道府県:
埼玉県
年齢:
44歳

空にかかる電線を五線譜に見立てた、興味深い作品です。五線譜の上で雲の音符が歌っているのでしょうか。余白が多く、現代的なすっきりとした表現ですが、訴求ポイントをすこし強調するとさらに個性的な作品に仕上がると思います。この作品では主役は電線と雲で、脇役が黒い電灯です。雲と空と電線のトーンバランスを、時間をかけていろいろと研究してみるとよいでしょう。

 

2007年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:春日広隆

SPEC

カメラ: キヤノン PowerShot G5 レタッチ: Photoshopにてモノクロ化、レベル補正、トーンカーブ調整 撮影地: 静岡県浜松市 プリント: エプソン PX-5500 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げ Pro

佳作

「光景」


作者:
鈴木 元
都道府県:
静岡県
年齢:
51歳

作者には個性的なビジョンを表現した作品を数点応募していただきましたが、なかでもこの作品は現実のなかに感じられるシュールな感覚をとらえています。1人乗りの乗用車が、どういうわけかバスの上に載っています。その上には3段重ねの雲が浮かび、見る人を現実を超えた世界へと導いています。このような光景をとらえるには、作者の鋭い目と運命的な出会いが必要です。心の旅のなかで撮られた風景写真は、見る人にも人それぞれの心の旅を楽しませてくれます。いろいろなものが写っていますので、すこしトリミングして内容を整理すると、すっきりした作品に仕上がると思います。

 

2007年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:春日広隆

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: EF24-105mm F4L IS USM レタッチ: Photoshopにてレベル補正、モノクロ化 撮影地: 埼玉県川越市 プリント: エプソン PX-5500 用紙: エプソン写真用紙〈光沢〉

佳作

「桜光景」


作者:
市川達夫
都道府県:
埼玉県
年齢:
56歳

作者はほかにも美しい作品を応募してくださいましたが、個性的で繊細なビジョンと、原画のもつ潜在的な魅力からあえてこの作品を選びました。しかし、このままでは表現が全体にフラットで弱々しいので、プリントでもう少しメリハリをつけると同時に、魅力のポイントになっている右側の水面、桜の木々、並列している背景の木々の調子をめいっぱい引き出すことにより、作品は見違えるように美しくなると思います。また、思い切って左側を3分の1トリミングしてしまうと、作品の美しさが倍増します。撮影時のフレーミングだけではなく、プリント時のフレーミングも、作者に与えられた自由な表現力の一部です。

 

2007年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:春日広隆

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: タムロン AF18-250mmF/3.5-6.3 Di Ⅱ LD Aspherical [IF] Macro レタッチ: Photoshop ElementsにてRAW現像、レベル補正、アンシャープマスク。GEKKO-DIにてモノクロ化 撮影地: 福井県若狭町 プリント: エプソン PX-G920 用紙: コクヨ デジカメマット紙 写真用

佳作

「流れ落ちる」


作者:
内藤壽恭
都道府県:
大阪府
年齢:
69歳

作者は今回、ほかにも滝の写真を2点応募してくださいました。用紙メーカー製のモノクロ変換用ソフトウェアを使ってブルーブラックのトーンに仕上げた、技術的にも興味深い作品です。誌面でも微妙な色使いがわかるかと思います。このような抽象性の高い表現の作品では、表現したいポイントをすこし整理するとその魅力が倍増します。この作品の場合、訴求ポイントは岩肌の感触と繊細な水の流れです。撮影時の注意深い露出設定で、水のハイライトの飛びを極力抑え、シャッタースピードを変更して水の流れを絹糸のような繊細さでとらえてみるなど、表現をもう一段階掘り下げてみましょう。

 

2007年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:春日広隆

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: タムロン SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 レタッチ: SILKYPIX Developer Studio 3.0にてRAW現像、モノクロ化 撮影地: 自宅 プリント: エプソン PX-5500 用紙: ピクトリコ GEKKO ブルー・ラベル

佳作

「a curved line」


作者:
はっし
都道府県:
神奈川県 58歳

作者は美しいトーンの表現力を感じさせるプリントを数点応募してくださいましたが、そのなかでもこの作品は、ひときわ新鮮で抽象的な美しい表現になっています。このようなシンプルで抽象的な表現においては、写真が表層的になりやすいものです。より味わいの深い作品作りのためには、構図のバランスとテクスチャーの表現がとくに大切な要素になります。撮影時から最終プリントを想像しながら、時間をかけて作品作りに臨んでみましょう。プリント制作は撮影後に始めると考えがちですが、じつは撮影時のプロセスが最終作品の魅力に大きな影響を与えます。

 

2007年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:春日広隆

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkⅡ レンズ: TS-E45mm F2.8 レタッチ: Photoshopにてレベル補正、アンシャープマスク適用、モノクロ化 撮影地: 滋賀県東近江市 プリント: キヤノン PIXUS 9900i 用紙: コニカミノルタ Photolike QP 光沢紙 厚手

佳作

「象(かたち)」


作者:
シュウ・山田
都道府県:
滋賀県
年齢:
54歳

作者は今回、数点の作品を応募してくださいました。どれも個性的なものでしたが、とりわけこの作品は作者の審美眼が素直に表現され、新鮮な感じを受けます。伝統的な日本建築の壁と窓も、作者のビジョンを通過すると新鮮で洗練された現代絵画的な作品になり、画面いっぱいにのびのびと表現されました。絵画、グラフィックデザイン、写真、映像などのさまざまな表現メディアのフュージョン(融合)を感じさせる美しい作品です。プリントにはすこし色転びが見られますので、注意しましょう。

 

2007年8月号選考 組写真投稿部門 選者:野村誠一







SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF35-350mm F3.5-5.6L USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像後、Photoshop CSにてトーンカーブ、アンシャープマスク  撮影地: 千葉県船橋市

優秀賞

「セルフポートレイト」


作者:
橋本昭秀
都道府県:
千葉県
年齢:
46歳

写真をただ撮るだけではなく、写真を作るということに長けている作者です。ふだんから足を入れた写真を撮りためているとのことで、その感覚におもしろさを感じます。この足が組写真としての全体の共通性をもたせていますし、靴から人間性が見えてくるなんてことをいいますが、この作品からも作者のなにかが見えてくるような感じがしますね。もしこれが足が入っていないオブジェだけを写した写真だったら、単調でつまらない作品になっていたでしょう。また、視点がおもしろいだけではなく、写真自体もサイド光でコントラストを出すなど、うまく光を使って、それぞれ違うディテールの表現をしているところもみごとです。

 

2007年8月号選考 組写真投稿部門 選者:野村誠一





SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF17-40mm F4L USM レタッチ: Photoshop CSにてRAW現像時にモノクロ化、トーンカーブ調整 撮影地: 東京都 浅草 プリンター: エプソン PX-5500 用紙: エプソン 写真用紙<絹目調>

準優秀

「浅草ストリート」


作者:
ふじき大作
都道府県:
茨城県
年齢:
57歳

まずプリントがキレイなところがいいですね。調子や色の出し方がとても上手です。つぶれることもなく、飛びすぎることもなく、また硬さも見られず、ちょうどいいバランスで色を出せているので、見た瞬間に「キレイだな」と思わせます。もう1点応募作品があり、そちらはカラーだったところを見ると、作品によってモノクロとカラーを使い分けているのでしょう。モノクロにして、さらに絹目調の用紙を使用するという選択も、この作品を引き立たせる要因になっています。もしカラーだったら祭りのにぎやかな感じは出たかもしれませんが、ただそれだけの、写真からかもし出される雰囲気に欠けた作品になっていたと思います。

 

2007年8月号選考 組写真投稿部門 選者:野村誠一







SPEC

カメラ: ニコン D70s レンズ: 1~3枚目 シグマ APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO、4枚目 ニコン AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G(IF) レタッチ: Digital PhotographerにてRAW現像時、ホワイトバランス・トーンの調整 撮影地: 愛知県田原市

入選

「雲上より」


作者:
加藤康弘
都道府県:
静岡県
年齢:
43歳

昼から夕方までの波を切り取ったとのことですが、2枚目から4枚目までは、みごとに海の表情を表現できていると思います。とくに2枚目と3枚目が感じさせる迫力は完璧ともいえます。残念なのは1枚目が説明的で、平凡な写真になってしまったところです。海の向こう側に見える水平線や岸をトリミングなどで切ってしまって、波にクローズアップするだけでも、だいぶ違うはずです。ふつうに目にする光景を撮るのではなく、写真を見る側に驚きや意外性を感じさせることを心がけてみてください。

 

2007年8月号選考 組写真投稿部門 選者:野村誠一







SPEC

カメラ: オリンパス E-330 レンズ: ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 Macro レタッチ: Photoshop LightroomにてRAW現像、色温度・コントラスト・彩度調整など 撮影地: 東京都練馬区 プリンター: エプソン PX-5500 用紙: エレコム 絹目の最上級写真用紙 特厚

入選

「サボテンの花」


作者:
森まさむね
都道府県:
東京都
年齢:
51歳

この作品も優秀賞の作品と同様に、上手に写真を作ることができています。こういった写真を山ほど撮っているのではないでしょうか。レンズ選択やぼけの感じもいいですし、プリント技術も非常に優れています。フチのぐあいもバランスがよく、気持ちよく見えるフチの幅でプリントしています。優秀賞に比べて劣る部分は、色のトーンに統一感がない点と、とくに4枚目が顕著なのですが周辺の色が落ちてしまっている点です。作品ができあがったら全体を見直し、さらにひとつひとつの写真を隅々までチェックして修正を加えていくことで、よりよい作品を作り上げることができるでしょう。

 

2007年8月号選考 組写真投稿部門 選者:野村誠一





SPEC

カメラ: フジフイルム FinePix S3 Pro レンズ: ニコン AI AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8S レタッチ: Photoshop 6.0にてレベル補正 撮影地: 埼玉県春日部市

佳作

「夕照」


作者:
光吉正憲
都道府県:
埼玉県
年齢:
37歳

組写真としてよくまとまっている作品です。とくに3枚目の、田んぼの一部を切り取っているところはいいですね。ただ、夕日に引っ張られてしまったのか、1枚目と2枚目の内容が若干かぶっているのが残念です。写真の質は非常に高いので、アングルを変える、画角を変えるなど、撮影の際にあとひと工夫加えるとよかったでしょう。

 

2007年8月号選考 組写真投稿部門 選者:野村誠一







SPEC

カメラ: ペンタックス K100D レンズ: タムロン SP 500mm F/8 レタッチ: Photoshop 6.0にてトーンカーブ・カラーバランス調整、アンシャープマスク  撮影地: 愛知県名古屋市 庄内緑地公園 プリンター: エプソン PM-970C 用紙: コニカミノルタ Photolike QP 写真画質 光沢 超厚手

佳作

「求愛」


作者:
尾関忠伯
都道府県:
愛知県
年齢:
66歳

求愛から結ばれるまでを組写真で描いたドラマのような作品です。この瞬間をねらっていたのか、偶然このシーンに出合ったのかはわかりませんが、いずれにしてもこういった写真をうまく撮るのはむずかしかったはずです。欲をいえば、アングルをもう少し変えるなどして、背景をすっきりさせたいところです。また、キャビネサイズでのプリントの応募ですが、作品としてはこのサイズではもの足りないので、プリント作品で応募するのであればA4サイズに挑戦しましょう。

 

2007年8月号選考 組写真投稿部門 選者:野村誠一





SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital レンズ: タムロン AF28-300mm Ultra Zoom XR F/3.5-6.3 LD Aspherical [IF] MACRO レタッチ: Photoshop Elements 3.0にてRAW現像 撮影地: 1枚目 青森県 奥入瀬渓流、2枚目 宮城県 名取川、3枚目 宮城県 仙台港

佳作

「映り変わる」


作者:
高野 修
都道府県:
宮城県
年齢:
36歳

それぞれの写真は特別にすばらしいものというわけではないながら、3枚まとまったときに感じるものがある作品という意味で、組写真のよさを活かした好例といえます。いろいろな場所でひとつのテーマに絞った写真を撮り集めることで、こういった作品を作ることができるのです。もちろん場所だけではなく、日、時間、天候、季節が異なれば違う写真になりますし、シャッタースピードなどを変えることでも違う表現にすることができます。この作品よりもいい写真が含まれている作品は次点にもありましたが、組写真としてのトータルでの完成度を考え、これを佳作に選びました。

 

2007年8月号選考 入門投稿部門 選者:櫻井由美

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 10D レンズ: タムロン SP AF 70-210mmF/2.8 LD レタッチ: Photoshopにてカラーバランス、トーンカーブ調整 撮影地: 茨城県 鹿島鉄道

優秀賞

「散歩」


作者:
織田晃生
都道府県:
神奈川県
年齢:
32歳

最近、こういった光景はすっかり見かけなくなりましたよね……。この作品を見て、とても懐かしい感じがしました。ローカル線の線路脇を歩いていたら偶然見かけた親子。作者がこの親子を見つけたときに感じた、やさしい気持ちがこの作品にはよく出ています。カメラアングルも非常に秀逸で、手前の線路や背景をうまくぼかしてこの親子をより引き立つように撮影した点がとてもよかったですね。絞りを絞り込んで撮影したら、この作品はつまらない感じになってしまったと思います。写真全体の色のバランスもよく、とても落ち着きのある作品になっていますね。それにしても、撮影地が茨城県の鹿島鉄道ということにはビックリしました。私は鹿島に15年も通っているのですが、こんなにステキなところがあったとは知りませんでした……。

 

2007年8月号選考 入門投稿部門 選者:櫻井由美

SPEC

カメラ: ソニー α100 レンズ: DT 18-70mm F3.5-5.6 レタッチ: トリミング  撮影地: 神奈川県

準優秀

「希望」


作者:
ガッツポーズ
都道府県:
神奈川県
年齢:
45歳

タンポポの綿帽子をローアングルからシンプルに撮影した作品です。背景に太陽の光をうまく入れて撮影したことで、神秘的な感じになりました。色彩がシンプルなぶん力強さが出ていますが、コントラストがもう少しだけ強いと、よりいっそうインパクトのある作品に仕上がったのではないでしょうか。茎の部分が太陽の光の影響で切れたような感じになっている点も、個性的な感じでいいですね。

 

2007年8月号選考 入門投稿部門 選者:櫻井由美

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: EF-S18-55mm F3.5-5.6 USM レタッチ: デジカメde!!フォト工房 PREMIUMにて彩度調整、アンシャープマスク 撮影地: 和歌山県紀の川市

入選

「蜘蛛の糸」


作者:
木村元繁
都道府県:
和歌山県
年齢:
43歳

クモと糸をモノクロで表現したことがよかったですね。クモのもつ不気味な感じがよく表れていると思いますよ。糸の繊細さもきちんと描写されていていいですね。ただ、背景にある葉がどうにも気になります。モノクロにして色彩がシンプルになったからこそ、背景は何もない状態で撮影したほうがよかったのでは? と感じました。次回作にも期待しています。

 

2007年8月号選考 入門投稿部門 選者:櫻井由美

SPEC

カメラ: ニコン D70s  レンズ: トキナー AT-X840AF Ⅱ  撮影地: 東京都府中市 東京競馬場

入選

「万馬券!」


作者:
Gamba-kun
都道府県:
東京都
年齢:
43歳

競馬のいちばんの見どころをよくとらえています。1着の馬に乗っている騎手のガッツポーズが、この作品のすべてですね。スポーツ写真は人間が作るドラマですから、そういった意味では、騎手の喜びがストレートに出ていてとてもいい作品だと思います。ただ、左下に写っている人たちは余計でした。これが見えなければなおよかっただけに、残念です。

 

2007年8月号選考 入門投稿部門 選者:櫻井由美

SPEC

カメラ: ニコン D50 レンズ: シグマ APO 70-200mm F2.8 EX DG / HSM  撮影地: 京都府京都市左京区 ガーデンミュージアム比叡

入選

「母は強し」


作者:
矢野 昭一郎
都道府県:
大阪府
年齢:
29歳

いい瞬間を押さえましたね! 突然の遭遇で撮影されたわりにはフレーミングがすばらしいです。また、望遠レンズで撮影したことによって背景もうまくぼけており、カエルの親子がとても引き立っていますね。願わくはもう少し横から撮影して、カエルの顔が見えるとなおよかったのですが……。作者のコメントにもありますが、シャッターチャンスはどこに転がっているのかわかりません。これからもカメラを手に、絶好の被写体を探してみてください。

 

2007年8月号選考 入門投稿部門 選者:櫻井由美

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: EF70-200mm F2.8L IS USM レタッチ: Digital Photo Professionalにてトーンカーブ補正、トリミング 撮影地: 滋賀県東近江市

入選

「100畳!!」


作者:
珠玖行夫
都道府県:
滋賀県
年齢:
45歳

大きさが100畳もある、大凧の迫力がよく出ています。最初にこの写真を見たときは、凧がもう少し上がった瞬間のほうがよかったかな? と思いましたが、これだけの凧を上げるには多くの人手が必要なわけで、そういった意味では、多くの人が写ったこのアングルのほうがいいでしょう。できれば、凧はすべて入ったほうがいいので、もう少し広角のレンズで撮ってみてもよかったのかもしれません。

 

2007年8月号選考 入門投稿部門 選者:櫻井由美

SPEC

カメラ: ニコン D80 レンズ: Al AF Nikkor 50mm F1.8D 撮影地: 東京都文京区 根津神社

入選

「稲荷道」


作者:
sin
都道府県:
東京都
年齢:
27歳

人がいなくなるのを待ってから撮影されたようですが、ほぼイメージどおりに撮影できたのではないでしょうか? まず、この露出の出し方がとてもいいですね。もっともアンダーな部分でも黒くつぶれずに、朱の色がきちんと見えています。構図もたいへんすばらしく、奥行きのある感じが絶妙ですね。石畳もいいアクセントになっています。

 

2007年8月号選考 入門投稿部門 選者:櫻井由美

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital N レンズ: EF70-300mm F4.5-5.6 IS USM レタッチ: Photoshop Elements 5.0にてトリミング、彩度調整、シャープネス 撮影地: 長野県 地獄谷

佳作

「見返り美猿」


作者:
ダイちゃん
都道府県:
長野県
年齢:
31歳

タイトルどおりの作品です(笑)。主役であるサルを真ん中に配置せず、左側に配置しているので、私もすぐにあの「見返り美人」を思い出しました。短いシャッターチャンスなのに、非常にていねいに撮られていますね。背景の滝もいいです。

 

2007年8月号選考 入門投稿部門 選者:櫻井由美

SPEC

カメラ: ソニー α100 レンズ: タムロン SP AF180mm F/3.5 Di LD [IF] Macro 1:1 レタッチ: Image Data Converter SRにてホワイトバランス、色温度、色、コントラスト、露出を補正 撮影地: 茨城県石岡市 フラワーパーク

佳作

「Blue Rose」


作者:
川端伸一
都道府県:
茨城県
年齢:
46歳

デジタルならではの作品ですね。完全に作り込んだことがかえってよかったと思います。作者もおっしゃっているように、ありそうな絵とは思うのですが、この作品の場合は雨のしずくが非常にいいアクセントになっています。バラだけであれば印象は薄いのですが、雨のしずくによってグッとインパクトが出ていますね。

 

2007年8月号選考 入門投稿部門 選者:櫻井由美

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkⅡ N レンズ: EF600mm F4L IS USM レタッチ: Photoshopにてレベル補正、アンシャープマスク 撮影地: 大阪府堺市 大泉緑地

佳作

「電光石火…水玉!」


作者:
西田浩士
都道府県:
大阪府
年齢:
49歳

コアジサシが水に飛び込んで魚を捕る様を、よくとらえましたね。600mmの望遠レンズを使ってかなりアップで撮影できているので、鳥と水面だけのシンプルな構成になり、迫力が増しました。撮影ポジションもよく、光をうまく利用して撮影した結果がこのきれいな水滴に表れていますね。

 

2007年8月号選考 入門投稿部門 選者:櫻井由美

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital X レンズ: シグマ 50mm F2.8 EX DG MACRO 撮影地: 自宅

佳作

「女王蜂」


作者:
古川健二
都道府県:
島根県
年齢:
70歳

最初に写真を見たとき、この昆虫はなに? と思いました。マクロレンズでの撮影ですが、このアングルでシャッターを切ったからこその作品ですね。非常に新鮮な感じがしました。それにしても、このオオスズメバチは体長が5.5cmもあるとのことですが、すごいですね……。次にハチを撮影するときも、刺されないように気をつけてください。

 

2007年8月号選考 入門投稿部門 選者:櫻井由美

SPEC

カメラ: ソニー α100 レンズ: DT 18-200mm F3.5-6.3 レタッチ: Photoshop Elements 5.0にてゴミを除去 撮影地: 愛媛県新居浜市 海浜公園

佳作

「見上げれば…」


作者:
高松正宏
都道府県:
高知県
年齢:
41歳

かわいいですね……。そのひとことに尽きます。撮影しているパパが大好きなんでしょう。子どもの写真には、シャッターを切る人に対する子どもの気持ちが非常にストレートに出ますよね。この視線の先にはなにがあるのかな? と想像させる絵作りも、とてもいいです。背景の花もちょうど満開になっていて、いい瞬間を押さえましたね。

 

2007年8月号選考 入門投稿部門 選者:櫻井由美

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkⅡ レンズ: EF500mm F4L IS USM レタッチ: Photoshop CSにてRAW現像 撮影地: 茨城県下妻市 筑波サーキット

佳作

「DREAM」


作者:
内藤宏一
都道府県:
千葉県
年齢:
45歳

バイクのスピード感を上手に表現できていますね。背景もうるさくなくてよく撮れているとは思うのですが、ピントがもう少しだけきていればなおよかったです。こういった流し撮りの作品では、ピントがどこか1カ所にきちんときていないと、作品の印象度がかなり落ちてしまいます。非常にその点が惜しかったです。次回作にも期待していますので、がんばってください。

 


デジタルカメラマガジン フォトコンテスト結果発表

デジカメエキスパート虎の巻