デジタルカメラマガジン 本誌2008年8月号選考 結果発表

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2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D  レンズ: EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM レタッチ: Photoshop LightroomにてRAW現像後、Photoshop CS3にて、トーンカーブ、色相、彩度を調整、アンシャープマスク 撮影地: 長野県 諏訪湖

優秀賞

「この世の果て」


作者:
由良誠克
都道府県:
東京都
年齢:
28歳

なんと雄大で美しい夢のような風景でしょう。見る者を引き込む魅力ある作品です。その裏には作者の計算された緻密な構図作りがあります。まず空と水面を二分しながらシンメトリー効果をねらい、そのうえで画面が単調にならないように変化のある岸辺を左右に選んでいます。ここには人影もなく目を引く不要なものはありません。そして上空に打ち上げられた大玉花火を画面の上部にとらえています。空間を無駄なく花火一色で彩った完成度の高い秀作です。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D  レンズ: EF300mm F2.8L IS USM  レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、Capture NXにて露出補正、アンシャープマスク、トリミング 撮影地: 富山県富山市

準優秀

「朝のひととき」


作者:
赤いかに小がにっ子
都道府県:
富山県
年齢:
40歳

黒いバックにサルの毛並みが美しく輝いています。そして人がため息を漏らすように、ひと息ついたのでしょうか。息が湯気のように写っています。寒い季節の撮影ですが、絶妙なタイミングでシンプル、かつ印象的に仕上げています。黒バックがとてもよい割合で画面を構成しています。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: フジフイルム FinePix S5 Pro  レンズ: ニコン AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF)  レタッチ: Photoshop 7にてトーンカーブ、トーンマッピング調整、トリミング  撮影地: 香川県観音寺市

準優秀

「老馬」


作者:
横山昭人
都道府県:
香川県
年齢:
45歳

馬小屋で撮られたこの作品は、さりげなく向けられたレンズワークのうまさとウマにかかわりのある素材を有効に配置した画面構成に優れています。被写体は魅力的な白馬です。ついウマのみにレンズを向けがちですが周囲の状況を判断して、この小屋に暮らすウマの環境までを描写しています。余談ですが作品に白い飾枠がありますが、これは不要です。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D80 レンズ: AI AF Nikkor 35mm F2D  レタッチ: アップル iPhotoにて露出調整

入選

「闇猫」


作者:
JB
都道府県:
千葉県
年齢:
35歳

闇に浮かぶネコ。構図に無駄がなく上からのライティングが効果的です。丸い目が印象的で、きょとんとしたしぐさがどことなくコミカルです。よいチャンスをとらえています。少しピントの甘さを感じますが、レトロなポートレートのようです。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像。シャープネス、WB、コントラスト調整 撮影地: 宮城県 松島

入選

「ムーンライト・タイム」


作者:
よーたん
都道府県:
宮城県
年齢:
29歳

月光に照らされた松島の海風景です。空に目を向ければ白く輝く月と動く雲。海面には緑の光が流れています。その源は遊覧船の明かり。それぞれの動きを計算してムード漂う夜景に仕上げています。右端の無灯火の海面も左の島影とのバランスを補っています。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: エプソン R-D1s  レンズ: LEITZ WETZLAR SUPER-ANGULON 1:3.4/21 撮影地: 静岡県駿東郡 富士山五合目須走口

入選

「雪の河」


作者:
赤堀哲也
都道府県:
埼玉県
年齢:
32歳

一見雑多で荒々しいこの風景は魅力の乏しい光景かもしれません。それだけに着眼点がよくまとめられて印象的です。残雪を川に見立て、前景に選んだ細木の存在も活かされています。バックには霧が立ちこめ、悲壮感漂う風景が独創的な視点で描かれています。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC レタッチ: Picasa2にて彩度微調整 撮影地: 神奈川県川崎市川崎区

入選

「Pipeline」


作者:
奥村兼三
都道府県:
神奈川県
年齢:
34歳

燃え上がる炎の光に染まるパイプライン。撮影ポジションと広角を活かしたアングルが重厚なイメージを一段と高めています。背景にも注意が払われており、コンビナート独特の設備を上手に活用しています。高彩度のレタッチも効果的でした。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital N レンズ: EF135mm F2L USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像後、露出、コントラスト、WBを調整 撮影地: 東京都渋谷区 フィルター: PLフィルター

入選

「光、差す」


作者:
zima
都道府県:
東京都
年齢:
29歳

曇天の雲間から日没前の光が差し込む街並み。悪天候が見せる緊張感の高まる場面です。露出を切り詰めることで、ビルに反射する光を印象的に見せています。ハイコントラストのなかで映えるメタリックな色彩がドラマチックです。赤信号も粋なアクセントです。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM レタッチ: Photoshop Elements 5.0にてモノクロ化、トリミング 撮影地: 兵庫県尼崎市

佳作

「逆立つ髪」


作者:
川上和俊
都道府県:
兵庫県
年齢:
36歳

上目遣いの子どもの表情と逆立つ髪。実際には天地逆の場面でしょうが、アイディアが活きた作品です。無邪気な顔を眺めていると、どんな状況で撮影されたのかわからないほどに自然な表情です。やわらかいモノクロ描写もこの作品には最適です。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン IXY DIGITAL 60 撮影地: フランス ベルサイユ宮殿

佳作

「先人、光の射す方へ」


作者:
栗橋
都道府県:
兵庫県
年齢:
27歳

ツタがはびこり荒廃しかけた花のトンネルをひとりの男性が肩を落として歩んでいます。オーバーぎみに描写された、この絵柄は見るほどに幻想と現実が交錯する不思議な作品です。画面上部の白飛びが気になりますが独創性にとんでいます。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、トリミング 撮影地: 静岡県掛川市 花鳥園

佳作

「にんじゃのように」


作者:
岩川勝政
都道府県:
三重県
年齢:
34歳

ハスの葉の上を小走りに渡る水鳥のヒナ。すばしっこいヒナをタイミングよくとらえています。体に対して異様に長い足と大きな指がアンバランスでどこかユーモラスです。バックにある葉の赤いラインや、ほどよく咲いた花もよいアクセントになっています。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF50mm F1.4 USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、Photoshop Elements 5.0にて6枚の画像をレイヤー合成、ノイズ処理、トリミング 撮影地: 岡山県新見市

佳作

「森の妖精」


作者:
池田一政
都道府県:
岡山県
年齢:
58歳

ヒメボタルの弱々しい発光を6枚に分割撮影して合成した力作です。闇に包まれる森の風景にも気を配り、とくに木々のレイアウトも決まっています。デジタルならではの作品ですが、このところ類似も多く、内容面にもうひと工夫欲しいところです。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC OS 撮影地: 奈良県奈良市 若草山山頂

佳作

「夕暮れ」


作者:
山口 茂
都道府県:
大阪府
年齢:
65歳

奈良の若草山のシカと落陽は、コンテストの常連の被写体です。この作品はシカをシルエットにして夕日の印象を高めています。影絵ながら前後するシカのサイズ差が遠近感を醸し出しています。さらにシカたちが撮影を意識せず自然なしぐさを見せています。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: EF24-105mm F4L IS USM レタッチ: SILKYPIX Developer Studio 3.0にてRAW現像、トリミング 撮影地: 三重県四日市市

佳作

「Labyrinth」


作者:
西尾伸一
都道府県:
三重県
年齢:
40歳

迷路のように入り組んだ工場の一角を抜けのよい描写でシャープにとらえています。メタリックなこの世界に引き込まれていく不思議さがこの作品にはあります。タイトルのLabyrinthは迷宮、迷路といった意味ですが、その意味が的確に反映された作品です。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM レタッチ: Digital PhotoProfessionalにてRAW現像、色温度調整 撮影地: 栃木県那須塩原市 フィルター: PLフィルター

佳作

「楽園」


作者:
鳥居弘稔
都道府県:
栃木県
年齢:
32歳

林のなかで撮られた新緑に映えるツツジ。撮影に選ぶツツジは丈の低いものが多いなか、この作品は丈のあるツツジを選んでいます。さらに背景には青い湖水が見え隠れしています。左の木々の重なりが気になりますが、煩雑な状況をうまくまとめています。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D70 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshop 7.0にて色調、トーンカーブ調整 撮影地: 北海道札幌市

佳作

「RA・KU・GA・KI」


作者:
板崎 進
都道府県:
北海道
年齢:
38歳

落書きの前で電話するサラリーマンをとらえたスナップですが、この人が落書きを謝罪しているかのように見えます。ユニークな視点で一瞬をコミカルに描いた秀作です。見れば見るほど、この人はなにを話しているのだろうかと引き込まれてしまいました。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM レタッチ: ZoomBrowser EXにて色を調節 撮影地: 福島県耶麻郡北塩原村 裏磐梯

佳作

「びっくり、巨大シダ!」


作者:
山内由美
都道府県:
愛知県
年齢:
51歳

林を埋め尽くすシダの群落。広角を活かした至近距離からのデフォルメ効果によってインパクトを高めています。また、しっとりと濡れた葉が質感と立体感を演出しています。シダの全形をねらわず手前に伸びた葉をメインにとらえた割り切りがよかったと思います。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF70-200mm F4L IS USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、ソフト加工、トリミング 撮影地: 福島県 猪苗代湖

佳作

「2人の夕暮れ」


作者:
玉ケン
都道府県:
神奈川県
年齢:
35歳

凪(なぎ)の水面に広がる美しい夕暮れの色彩と、ソフトタッチで仕上げた甘い描写。この作品にはシルエットでとらえたふたりの楽しそうなしぐさが、景色とともに画面いっぱいに広がっています。的確な判断でチャンスを活かし、絵作りした作者の腕前は確かです。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: シグマ 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、Photoshop CS2にて46枚をレイヤー合成、カラーバランス、レベル補正  撮影地: 長崎県佐世保市

佳作

「星を目指して」


作者:
富岡満隆
都道府県:
長崎県
年齢:
40歳

弧を描く星の日周運動と、ホタルの舞いを組み合わせています。星空を広めに構成した画面配分によって、ホタルの光が星空を目指す様子が流れ星のように見てとれます。また、闇に舞うホタルも群れている様子が印象的です。星空と組み合わせた構成が初夏の風情を演出しています。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D80 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshop 5.0にてシャープネス、ダスト&スクラッチ、コントラスト調整 撮影地: 千葉県八千代市 京成バラ園

佳作

「薔薇幻想」


作者:
Eden
都道府県:
埼玉県
年齢:
38歳

人形作家の作品を見るような妖艶な絵柄です。バラとのコラボレーションも色違いを上手に配置して、色彩的にマッチしています。じつはこの人形も着物も自作だそうです。自作自演の光景だからこそねらえる人形の表情なのでしょう。風でなびいた髪もよい演出になりました。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF24-105mm F4L IS USM レタッチ: Photoshop Elements 3.0にてレベル補正、アンシャープマスク、トリミング 撮影地: 埼玉県秩父市 大滝 フィルター: PLフィルター

佳作

「あの闇の向こうに」


作者:
畠山たかし
都道府県:
群馬県
年齢:
46歳

前景に下がる新緑を大きくとらえ、トンネルの奥にのぞく林。トンネルを活用したこの作品では、前後に同種の被写体を対比させることで、色彩の統一、遠近感と奥行きを強調しています。タイトルを作画意図とするなら、奥がより目立つメリハリのある描写が望まれます。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshop CS3にてRAW現像、レベル補正、トーンカーブ、コントラスト調整、アンシャープマスク、トリミング 撮影地: 東京都港区 お台場

佳作

「Another Odaiba」


作者:
松尾次郎
都道府県:
千葉県
年齢:
55歳

夕焼けをバックにお台場にある教会をねらっています。シンプルでしっとりとした描写と、デザイン的な構成でヨーロッパで見られる風景のようです。くっきりと浮かび上がった教会は逆光のなかで撮影されたものですが、丁寧なレタッチが施され完成度が高まりました。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G(IF) レタッチ: Capture NXにてトリミング、明るさ、コントラスト調整、アンシャープマスク 撮影地: 福井県越前市

佳作

「昔夢見た火星人」


作者:
一峰法和
都道府県:
福井県
年齢:
33歳

イトトンボを正面から見たクローズアップです。シンプルで存在感のある作品です。タイトルにある作者の印象はH・G・ウェルズのSF小説『宇宙戦争』に出てくる火星人の姿なのでしょう。淡い緑を背景に、両手を前にかざし佇む姿は、たしかにエイリアンのようです。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D2Xs レンズ: AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) レタッチ: Capture NXにてRAW現像、トーンカーブ調整、アンシャープマスク、彩度調整、トリミング 撮影地: 東京都日野市

佳作

「おねだり」


作者:
松田栄作
都道府県:
東京都
年齢:
40歳

多摩動物公園パステル調のやわらかい背景に浮かび上がる親子ザル。母に甘える子ザルにやさしいまなざしを向ける母ザル。親子のほのぼのとした表情と周囲の雰囲気がマッチしています。彩度を抑えた色彩も効果的で、ストレートにねらった素直な描写が活かされました。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1Ds レンズ: EF85mm F1.2L USM レタッチ: SILKYPIX Developer Studio 3.0にてRAW現像、明るさ、コントラスト、シャープネス、色温度調整、トリミング 撮影地: 東京都調布市 神代植物公園

佳作

「薔薇のグラデーション」


作者:
丸山秀雄
都道府県:
東京都
年齢:
53歳

とても妖艶で雰囲気の漂うバラです。ピントを合わせた花びらのエッジはきりりと締まり、ほかは甘くとろけるような階調がとても美しく描写されています。しかし暗い印象を受けるため、もう少し中間調を明るくしてもよかったのではないでしょうか。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: コニカミノルタ α-7 DIGITAL レンズ: AFズーム28-75mm F2.8(D) レタッチ: SILKYPIXにてRAW現像、トリミング 撮影地: 東京都八王子市

佳作

「沿道応援」


作者:
桐生一哉
都道府県:
東京都
年齢:
30歳

ランナーをとらえたこのスナップは、通常表現とは逆の手法を用いています。つまりランナーは影絵とし、背景のイラストを主題としています。このイラストの目のインパクトが、タイトルの応援を意味しています。撮影地の選択と斬新な表現により意表をつく作品となりました。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ペンタックス K10D レンズ: タムロン AF18-250mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ LD Aspherical [IF] Macro レタッチ: SILKYPIX Developer 3.0にてRAW現像 撮影地: 徳島県名西郡神山町

佳作

「光のシャワー」


作者:
飯間裕司
都道府県:
香川県
年齢:
35歳

放射状に広がる光のシャワーは、山から昇る日の出と、もやが演出する自然の表情です。力強さと美しさが同居する場面です。前景にススキを配し、ドラマチックな瞬間を的確に切り取りました。ピント位置が背景にありますが、ここでは前景に合わせたほうが効果的だったでしょう。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkⅢ  レンズ: シグマ 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL /HSM レタッチ: SILKYPIX Marine Photography Pro 3.0にて覆い焼き、収差補正にて周辺減光処理、Photoshop CS2にて光彩拡散処理でバイクの金属感をアップ 撮影地: 香川県三豊市 父母が浜

佳作

「夕焼けとバイクと…」


作者:
宮本 長
都道府県:
香川県
年齢:
41歳

オートバイが好きなんですね。夕焼けの印象よりもセピア色に包まれたオートバイのある風景という感じです。まるでCMカットのように決まっています。そして、この色調が大型バイクにとてもよく似合っています。独特の雰囲気を放つ作品です。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: コニカミノルタ α-7 DIGITAL  レンズ: タムロン AF18-200mm F/3.5-6.3 XR Di Ⅱ LD Aspherical[IF]Macro 撮影地: 群馬県片品村 尾瀬ヶ原

佳作

「池塘に写る」


作者:
やぎちゃん
都道府県:
埼玉県
年齢:
65歳

きれいに並んだシラカバが池塘に映り込み、美しい風光をたたえています。芽吹く木々と小湖沼のバランスのよいコラボレーションによってみごとに決まりました。背景の重なりや木々の選び方、その配列にも無駄がなく、安定感のある構図にまとめられています。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: コニカミノルタ α-7 DIGITAL レンズ: ソニー Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA レタッチ: アップル iPhotoにて露出、コントラスト、シャープネス調整、トリミング 撮影地: トルコカッパドキア郊外

佳作

「カッパドキアの夜明け」


作者:
北川浩司
都道府県:
千葉県
年齢:
65歳

標高1,000mに位置する岩石大地にある複合遺産カッパドキアを朝の光でドラマチックにとらえています。人気の観光地だけに表現の工夫が求められます。ここでは曇る空とスポット光を味方にして、この地の特徴的な風景を作品化しています。とくに中間からシャドウ部の階調がすばらしいです。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss X2  レンズ: EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM レタッチ: SILKYPIXにてRAW現像、トリミング  撮影地: 神奈川県横浜市 横浜市立金沢動物園

佳作

「威風」


作者:
奥山純功
都道府県:
神奈川県
年齢:
71歳

太くカールしたビッグホーンのクローズアップです。威風堂々とした表情に力強さがみなぎっています。角を中心にとらえた構図が成功しました。また、色を合わせたような地味でシンプルな背景を選び、毛並みの1本までシャープに写した描写が印象的です。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital X レンズ: EF-S18-55mm F3.5-5.6 Ⅱ USM レタッチ: Digital Photo Professionalにてコントラスト、彩度、シャープネス補正、トリミング 撮影地: 長野県伊那市高遠町

佳作

「花見」


作者:
丸山和博
都道府県:
長野県
年齢:
17歳

夜桜を眺めているふたりの存在と木造の建物がレトロな雰囲気を漂わせています。ライティングも効果的でふたりがサクラに視線を合わせ、夜桜を愛でる雰囲気がよく伝わってきます。よいチャンスをとらえているだけに、もう少し表情がわかる程度にトリミングしてもよかったと思います。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: シグマ 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM レタッチ: Capture NXにてピクチャーコントロール、明るさを補正、トリミング 撮影地: 大阪府富田林市

佳作

「朝焼け」


作者:
IXY-nob
都道府県:
大阪府
年齢:
48歳

モクレンに朝日が差し込み紅く染まりはじめました。広角で見上げたアングルが印象的で、陰影によって奥行きを感じます。さらに逆さに見る木々のレイアウトも個性的です。背景の右下には建物が写り込んでいますが、絵柄が強烈なため目立ちません。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshop CS3にてRAW現像、トーンカーブ調整 撮影地: 山梨県韮崎市 甘利山

佳作

「つつじ咲く頃」


作者:
新井正次
都道府県:
東京都
年齢:
49歳

富士山を背景に満開のツツジをとらえています。全体に無駄がなく、レンズワークと構図のうまさが光ります。もう少しコントラストを高めて抜けをよくしてもよかったと思いますが、見方を変えれば落ち着いた描写が梅雨空の季節感を伝えています。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: タムロン SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical[IF]Macro レタッチ: SILKYPIXにてRAW現像、カラー変更。Photoshop Elementsにてアンシャープマスク 撮影地: 新潟県北魚沼郡川口町

佳作

「里の朝」


作者:
大野貴光
都道府県:
新潟県
年齢:
34歳

水の張られた棚田に朝焼けが広がっています。畦のラインを画面構成に活かした美しい風景です。棚田風景は撮影地の集中化から類似作品が蔓延しています。その点、この作品はインパクトこそ弱いですが新鮮です。骨太な無駄のない構図で静かにはじまる山里の風光を感じさせます。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D  レンズ: EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM レタッチ: Lightroomにてレベル補正、カラーバランス調整  撮影地: イタリア・カプリ島

佳作

「Honeymoon」


作者:
倪萌
都道府県:
千葉県
年齢:
28歳

ふたりの視線の先に広がるカプリ島からの眺望。そこに重ねたふたりの夢が広がっていて、前方は光に満ちあふれています。石畳からそこに至る階調が美しく、ふたりを夢の世界へと誘うようです。新婚旅行のひとコマをセルフポートしたすばらしい作品です。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ペンタックス K100D レンズ: タムロン AF18-250mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ LD Aspherical [IF] Macro レタッチ: Photoshop Elementsにてレベル補正、トリミング 撮影地: 富山県富山市 岩瀬浜

佳作

「日本海の荒波を往く」


作者:
坂本正志
都道府県:
富山県
年齢:
51歳

激しく寄せる荒波の沖を漁船が航行しています。波頭の高さと船の位置が重なり、あたかも波の上を通過するように見えます。チャンスを上手に活かしています。しかし船が水平なため、安定した印象を受けることにいささか荒波とのギャップを感じます。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: コニカミノルタ DiMAGE Xg レタッチ: Photoshopにてトーンカーブ、カラー調整

佳作

「飲道具」


作者:
CLARK
都道府県:
東京都
年齢:
28歳

一見ライトを落としたデザインルームと思いましたが、じつは机の上にあるパソコンの脇を広角表現しています。キーボードとカップ、そしてライトスタンド。意表をついた視点がすばらしいです。身近な被写体でも工夫しだいで、作品作りができる手本のような作品です。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: ペンタックス K10D レンズ: シグマ APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO レタッチ: PENTAX PHOTO Laboratory 3にてRAW現像、色温度、トーンカーブ、傾き調整。Photoshop Elementsにて明るさを微調整、トリミング 撮影地: 広島県東広島市志和町志和堀

佳作

「光の川」


作者:
秋津安芸人
都道府県:
広島県
年齢:
51歳

集落脇の青く染まった川の流れにホタルが舞っています。闇夜に舞う光景と違い、背景が浮かび上がり、あたかも夕暮れのような風景として独特の雰囲気を醸し出しています。ピントを前ピンにしてホタルの光を際立たせることに成功しています。

 

2008年8月号選考 一般投稿部門 選者:田中達也

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D レンズ: EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、Photoshopにてレベル補正、彩度調整 撮影地: 兵庫県神戸市

佳作

「round&round」


作者:
ICHIRO
都道府県:
愛知県
年齢:
49歳

スカートが開くほどのモデルの回転。ローアングルから背景に抜いた構図の的確さ。動感を感じさせるこの作品は、シンプルで美しい背景ともマッチしてポートレートの域を超えています。レンズワークから背景選びまで、一貫した作者のセンスが光ります。

 

2008年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital X  レンズ: EF75-300mm F4-5.6 IS USM プリント: エプソン PM-870C  用紙: エプソン 写真用紙〈光沢〉 

優秀賞

「ピンク胡蝶らん」


作者:
岩田二郎
都道府県:
東京都
年齢:
84歳

最初見たときは、こんな写真もありだよねえというぐらいの感じでした。それが審査を進めていくうちに残り続け、ついに最後の1枚になりました。正直、ピントも甘いですし、色かぶりしてプリントもいまひとつです。でもそのメッセージはどの作品より強く残りました。これは娘さんが結婚50年という金婚式を迎えたご両親に送ったメッセージです。親が子を思う気持ち、子が親を慕う想い、これ以上の強いきずながあるでしょうか? 日本はたしかに物質的には豊かになりましたが、いま親子のきずなは崩壊しようとしています。私たちはもう一度、原点に戻って幸せの定義を考えるときにきているのではないだろうか? そんなことを思わせてくれた作品です。

 

2008年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D3 レンズ: シグマ 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE レタッチ: Capture NXにてRAW現像、カラー調整、アンシャープマスク 撮影地: 富山県富山市 プリント: エプソン PM-G4500  用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げPro

準優秀

「春の陽気に…」


作者:
堀川雅之
都道府県:
富山県
年齢:
52歳

富山市で毎年行われるチンドンコンクールでの作品です。天気もよく、サクラも満開でまさに春爛漫といったなか、パレードに参加する、鮮やかに着飾った女性たちをフィッシュアイレンズとは思えないほど抜群のフレーミングで画面構成しています。先頭を歩く、少し得意げな女性の視線とちょうど淡いピンクのサクラにかざされた日傘の朱色が印象的です。ただし、月例フォトコンテストは季節感も大事にするので、もう少し早い時期の応募を期待します。

 

2008年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshop 5.0にてトーンカーブ調整、アンシャープマスク、トリミング 撮影地: 神奈川県横浜市 横浜大さん橋 プリント: キヤノン PIXUS Pro9000  用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げPro

入選

「トワイライトタイム」


作者:
田村 武
都道府県:
東京都
年齢:
66歳

横浜大さん橋で迎えた夕暮れ、スロープが組み合わさった有名なウッドデッキの屋上広場を歩く家族と、大きく伸びた影がとてもおもしろく、写真というより一枚の絵を思わせる作品です。横浜大さん橋とは正式には横浜港大さん橋国際客船ターミナルといい、いまや横浜の一大観光地になっています。この作品はよいシャッターチャンスをものにしていますが、家族の実像をカットし、影だけで勝負してもおもしろいかもしれません。また、夕焼けのオレンジ色がややきつく、不自然な感じがします。

 

2008年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D300   レンズ: タムロン SP AF17-50mm F/2.8 XR Di Ⅱ LD Aspherical [IF] レタッチ: Photoshop CS3にてレベル補正、カラーバランス調整  撮影地: 京都府京都市東山区宮川町 プリント: エプソン PX-G5000  用紙: エプソン 写真用紙 クリスピア〈高光沢〉

入選

「店出しの日」


作者:
福井幸男
都道府県:
京都府
年齢:
61歳

福井さんの舞妓シリーズもそろそろネタが切れるだろうと思っているのですが、いつもその予想を裏切る新しい作品が含まれていて、その底力を感じてしまいます。この作品も舞妓デビューの店出しの日、衣装をお姐さんに直してもらっているところを手前の先輩舞妓ふたりの間からねらっています。まるで自分も見守る側に立っているような錯覚を覚える絶妙なフレーミングです。こうなったら最後までこのシリーズで完結させてください。

 

2008年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: オリンパス E-510   レンズ: ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5 プリント: キヤノン PIXUS 860i  用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げPro

入選

「手」


作者:
sumi
都道府県:
兵庫県
年齢:
29歳

これもわが子という小さな命を思うきずなの作品。ちょっと類型的ですが、変に技巧に走らず、素直に写したぶん、ストレートに母親の愛情が伝わってきます。といっても作品の魅せ方は心得ていて、子どもの寝顔の入れ方、ぼかし方なども絶妙です。「お昼寝している赤ちゃんの手があまりにもかわいかったので撮った」という親バカぶりもみごとです。ただし、手という題名は感心しません。題名は作品のよし悪しに直接関係はしませんが、それでももうひと工夫欲しいところです。

 

2008年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF100mm F2.8マクロ USM レタッチ: デジカメ de!! フォト工房にてアンシャープマスク調整 撮影地: 和歌山県紀の川市 プリント: キヤノン PIXUS iP8600 用紙: キヤノン プロフェッショナルフォトペーパー

入選

「庭の住人」


作者:
木村元繁
都道府県:
和歌山県
年齢:
44歳

自宅の庭に棲むアマガエルをマクロレンズで正面からとらえました。マクロ特有の被写界深度の浅さで、目にだけピントが合い、あとはきれいにぼけてすっきり整理できています。これだけ近寄っても逃げずにポーズを決めてくれているのですから、きっとこのアマガエルも木村さんのことを友達だと思っているのでしょうね。まさにお隣さん同士というところでしょうか? こんな小さな友達なら私も欲しいなと思いました。

 

2008年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital N  レンズ: EF135mm F2L USM  レタッチ: Photoshop CSにてレベル補正 撮影地: 栃木県鹿沼市 プリント: エプソン PM-G860 用紙: エプソン 写真用紙〈高光沢〉クリスピア 

入選

「春の妻」


作者:
ぐんじゆうじ
都道府県:
栃木県
年齢:
47歳

いつも家族の作品を送ってくれるぐんじさん。今回はサクラの下、白い帽子が印象的な女性の作品です。今回もモデルは奥さん! アラウンドフォーティでもスタイルがよく、ファッションも決まっていますね。最初、この作品を見たときはフランスの画家・カシニュールの描く女性画を思い出しました。それにしても奥さんを「春の妻」と題して作品を撮るなんて、いまだアツアツというか、きっと夫婦円満なんでしょうね……。もちろん、選者の家も負けていませんけど(笑)。

 

2008年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G (IF) レタッチ: Capture NXにてRAW現像後、露出補正、トーンカーブ、彩度調整、トリミング 撮影地: 長野県塩尻市 東山山麓 プリント: エプソン PX-G5300 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げPro

佳作

「幼子達の日向ぼっこ」


作者:
柴田直明
都道府県:
長野県
年齢:
58歳

アヤメの上で仲よく日向ぼっこするかのような2匹のバッタの子ども。カメラからの距離が等しくなるようフレーミングを調整して、うまいぐあいに2匹とも目にピントが合いました。被写体に対しての光の当たり方もよく、マクロレンズ特有のぼけも効いて、バックの処理も適切でした。バッタの入れ方も黄金分割を思わせる配置でバランスがよく、縦構図としたことで画面がうまく整理されました。

 

2008年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Capture NXにてRAW現像、コントラスト、カラーブースター、トリミング 撮影地: 長野県長野市 プリント: エプソン PM-A890 用紙: キラットオリジナル インクジェットペーパー 光沢写真用

佳作

「スポットライト」


作者:
増田 恵
都道府県:
長野県
年齢:
37歳

テーブルの上に粘土細工という不思議な空間の広がるなか、奥の暗闇にスポットライトが当たり、その真ん中に人形のような人物が立っています。作者はこの人物が来るのを待っていたといいますが、これにより不思議な世界が完結しました。残念なのは暗い室内のせいか、少し手ぶれがあり、手前の粘土細工がぶれてしまっています。撮影情報が確認できないため正確には言えませんが、ISO感度を上げる余力があれば、ISO感度を上げることも選択肢のひとつでしょう。

 

2008年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D  レンズ: EF35mm F2  レタッチ: Photoshop CS3にてレベル補正、色相・彩度、ノイズ調整 撮影地: 埼玉県さいたま市 プリント: エプソン PX6500 用紙: PICTRAN 局紙

佳作

「彼方へ」


作者:
井上正子
都道府県:
埼玉県
年齢:
60歳

真っ青な空に白い飛行機雲がまっすぐ伸びていきます。少し遅れて、見ようによってはなにかの顔を思わせる黒い街灯が続きます。井上さんいわく、「逃げる飛行機を追いかける黒覆面」の図とか。登場する要素はいたってシンプルですが、飛行機雲を構図上いちばん距離が稼げる対角に入れ、街路灯のカーブする支柱の取り入れ方なども巧みです。その飛行機雲に少し遅れたところでシャッターを切るタイミングもばっちりです。雲と支柱が左下で重なっていますが、画面内でわずかにクロスするとさらに緊急発進したような感じが出るでしょう。

 

2008年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D レンズ: EF24-70mm F2.8L USM レタッチ: Photoshop 6にてトーンカーブ調整 プリント: エプソン PX-G900 用紙: エプソン 写真用紙〈光沢〉

佳作

「しあわせなじかん」


作者:
アズマサトシ
都道府県:
埼玉県
年齢:
45歳

白いシャツを着た若い女性がハイキーな露出で、バックの白い空に溶け込んで光に埋もれそうな感じです。顔立ちの整った美人のモデルですが、とても自然でくつろいだその表情にひょっとして彼女? と思わせるぐらいの親近感を覚えます。モデルから「心機一転、新たな旅立ちを写してほしい」と頼まれたそうですが、この笑顔が物語るものが、じつは彼との別れなのか、仕事のターニングポイントなのか、心機一転の意味が気になります。

 

2008年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Capture NXにてRAW現像、Photoshop CSにてレベル補正、色相・彩度調整、アンシャープマスク、ぼかし処理 撮影地: 愛知県豊川市 プリント: エプソン PM-3500C 用紙: エプソン 写真用紙〈光沢〉

佳作

「駆ける」


作者:
山田忠男
都道府県:
愛知県
年齢:
74歳

三河一ノ宮にある砥鹿神社で毎年、5月の連休に行われる流鏑馬神事で、子どもが風を切るように両手を広げて騎乗する姿を写したスナップです。前足を上げて蹴りだすウマにも躍動感があり、いい瞬間をとらえました。ただ、レタッチのしすぎでバックのぼけがかなり不自然なのと目的の被写体がど真ん中すぎて、画面を分断しています。オーソドックスですが、できれば進行方向を少しあけることでバランスが改善すると思います。

 

2008年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: ニコン D300 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Photoshop CS3にてレベル補正、トーンカーブ、彩度調整、アンシャープマスク 撮影地: 愛知県名古屋市 名古屋港水族館 プリント: DPEショップにてプリント

佳作

「幾何学模様」


作者:
時津伸一
都道府県:
愛知県)
年齢:

ライトブルーのなんともいえない幾何学模様が美しい作品です。すぐに海系のなにか、たぶん魚のヒレの一部分を撮影したものだろうとは思いましたが、それがナポレオンフィッシュだとはコメントを読むまではわかりませんでした。あまり説明的にならないような切り取り方もいいですね。しかし、これが自然の造形物だなんて、いったいなんのためにこんな美しい模様になったのでしょう? 自然は偉大な芸術家だという言葉を思い出しました。

 

2008年8月号選考 カラープリント投稿部門 選者:菊池哲男

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: シグマ 28-300mm F3.5-6.3 DG MACRO レタッチ: SILKYPIX Developer Studio 3.0にてRAW現像、Photoshop 5にて焼き込み、トリミング 撮影地: 和歌山県和歌山市 和歌浦 プリント: DPEショップにてプリント

佳作

「姉弟のたわむれ」


作者:
後藤文夫
都道府県:
大阪府
年齢:
41歳

お姉さんがベンチに座り、シャボン玉を膨らませて弟と遊んでいます。というより弟の手が届くか届かないかぎりぎりのところで膨らませて焦らしているというのが正解でしょう。いまにも泣き出しそうな弟の表情がユーモラスです。少し意地悪しながらも弟を思い、面倒を見ているお姉さんと、そんなお姉さんを慕って遊んでもらいたくてしょうがない弟の関係がさりげないスナップとしてうまく表現されています。

 

2008年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF-S18-55mm F3.5-5.6 USM レタッチ: Photoshop CS3にてトーンカーブ調整、モノクロ化、ノイズ調整 撮影地: 埼玉県さいたま市浦和区 プリント: エプソン PX-6500 用紙: PICTRAN 局紙

優秀賞

「月と太陽」


作者:
井上正子
都道府県:
埼玉県
年齢:
60歳

モノクロ投稿部門初投稿で優秀賞に輝いた井上さんはユニークな作品を複数応募されました。そのなかでも心引かれたのがこの作品です。ただの白く高い壁に描かれた3本の電線と建物。そして、黒のトーンに落とされた空に浮かぶ月の風景は現実のものとも夢のなかとも思えぬ不思議な空間を作り出しました。黒と白との絶妙な階調のなかに写し出された心象にじっと見入ってしまう魅力が潜んでいて、見る人によってさまざまな物語を語りかけてくれる作品だと思います。また、プリントも画材風のペーパーを使用し、丁寧な仕上がりになっています。

 

2008年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: パナソニック LUMIX DMC-L10 レンズ: LEICA D VARIO-ELMAR 14-50mm/F3.8-5.6 ASPH./MEGA O.I.S. レタッチ: SILKYPIX Developer Studio 3.0にてRAW現像、モノクロ化 撮影地: 神奈川県相模原市 小原宿本陣 プリント: エプソン PX-G5000 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げPro

準優秀

「出発前」


作者:
浜中義孝
都道府県:
東京都
年齢:
74歳

先月に引き続き準優秀賞となられ、実力のほどを見せつけてくれています。「大名行列」の祭りのひとコマとのことですが、写真に写された3人のそれぞれの姿がまるでばらばらなのがいい味わいです。祭りのにぎやかさとはほど遠い、淡々とした様子が「本陣」の厳かな背景とは裏腹に見えてきます。とくにテレビ画面に映し出された姿は、なんのためだろうと思うほど、この場には似つかわしくない要素で、そこがこの作品のどこか違和感のあるゆえんであり、おもしろさだと思います。

 

2008年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン PowerShot S2 IS レタッチ: Photoshop Elements 5.0にてモノクロ化、レベル補正、シャープネス調整、トリミング フィルター: ケンコー スカイライト プリント: エプソン PX-5500  用紙: エプソン 写真用紙〈光沢〉

入選

「兄弟」


作者:
求磨川貞喜
都道府県:
岡山県
年齢:
54歳

眼光鋭く野武士のような面構えが気に入りました。ストロボを真正面から光らせ高コントラストに仕上げることで表情に緊迫感を出すことができ、効果的な演出になりました。また、上から見下ろすカメラアングルも功を奏したと思います。できればVサインでないほうがより緊迫感が出ました。

 

2008年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: リコー GR DIGITAL レタッチ: Photoshop CS3にて色調補正でモノクロ化、明るさ・コントラスト調整 撮影地: 愛知県半田市 亀崎 プリント: エプソン PX-5500  用紙: エプソン 写真用紙〈光沢〉

入選

「ふれあい」


作者:
新海ゆうこう
都道府県:
愛知県
年齢:
59歳

連続入選となりました新海さんの作品はたいへん明快で、今回の作品でも巫女たちが遊んでいるしぐさを手のアップをとらえることで表現しました。少女たちの幼さは手の表情からとてもよく伝わってきますし、巫女の純白な着物の清楚さと相まって、けがれのない姿が感じられます。

 

2008年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ニコン D300  レンズ: AF-S DX Zoom-Nikkor ED 12-24mm F4G(IF)  レタッチ: Photoshop 7.0にてレベル調整、モノクロ化、トリミング  撮影地: 京都府京都市 三十三間堂 プリント: エプソン PX-5500  用紙: コニカミノルタ 絹目調厚手

入選

「出番前」


作者:
四方伸季
都道府県:
東京都
年齢:
43歳

プリント技術はたいへんすばらしく、暗部の調子を出しつつ黒を締まらせ、ハイライトの光の印象を美しく再現しています。服の質感はたいへんリアルでモノクロ写真の階調性を存分に活かした作品です。また、出番前の少女らの心理描写をワンカットのなかにぴたりと埋め込みました。

 

2008年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ニコン D200  レンズ: シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC  レタッチ: Photoshop Elements 4にてモノクロ化  撮影地: 埼玉県狭山市 プリント: エプソン PX-5500 用紙: エプソン 写真用紙〈光沢〉 

入選

「満開の頃」


作者:
kazu
都道府県:
埼玉県
年齢:
52歳

背景の白い壁のなかにサクラの影を入れることで季節感をかもし出し、楽器やマイクがいまにも踊り出しそうな趣があります。なにかワクワクする期待感が出ており、春の日差しの魅力をシンプルに引き出した作品です。

 

2008年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D  レンズ: EF24-105mm F4L IS USM レタッチ: Photoshop 7.0にてモノクロ化、レベル補正、トーンカーブ調整  撮影地: 静岡県掛川市 プリント: エプソン PX-5500  用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げPro モノクロ

入選

「夢中」


作者:
鈴木 元
都道府県:
静岡県
年齢:
52歳

イベント会場でのワンシーンだと思いますが、意外性というスナップのおもしろさを十分に味わわせてくれる作品です。夢中で遊びに興じる少女のかたわら着物姿のご婦人のさりげないしぐさが、どこか安らぎのある空気感を漂わせています。全体の調子はすばらしく、メリハリのきいた仕上がりです。欲をいえば、少女の足を全部入れたいところでした。

 

2008年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ニコン D80 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Capture NXにてRAW現像、モノクロ化、アンシャープマスク、トリミング、コントラスト、明るさ調整 撮影地: 静岡県富士市 フィルター: ケンコー PLフィルター プリント: キヤノン PIXUS Pro9000 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げPro

佳作

「歳月」


作者:
NAO
都道府県:
静岡県
年齢:
34歳

廃車になった電車がぼろぼろになり、放置された様子がなんとも無残で、まるで電車の墓場のようです。解体費用もままならないのでしょうか。電車の質感はよく出ていますが、構成が中途半端です。左側の電車の正面は見たいところです。また、電車のイメージからすると晴天時よりも雲の垂れ込めたような気象条件のほうがより強い印象となります。仕上がりプリントの色調がグリーン方向にずれていますが、ニュートラルにしたほうがよいでしょう。

 

2008年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D レンズ: シグマ 18-50mm F3.5-5.6 DC レタッチ: SILKYPIX Developer Studio 3.0にてRAW現像、画像調整、モノクロ化、Photoshop 5.0にて焼き込み、枠付け 撮影地: 大阪府大阪市 鶴見緑地公園 プリント: DPEショップにてプリント

佳作

「歓輝」


作者:
後藤文夫
都道府県:
大阪府
年齢:
41歳

作品を見たときにすぐに遊具であるとは気づきませんでした。ステンレスのローラースライダーを超ローアングルからのぞき見ることで、迫ってくる子どもの表情がよりリアルに感じられ、視点のおもしろさがあります。できれば子どもたちがもう少し近づいたタイミングでシャッターを切れるとベストでした。

 

2008年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 20D  レンズ: EF17-40mm F4L USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、モノクロ化 撮影地: 千葉県鴨川市 プリント: エプソン PX-5500  用紙: エプソン フォトマット紙

佳作

「波の記憶」


作者:
石井隆輝
都道府県:
東京都
年齢:
35歳

広角レンズの特徴を活かして前景の砂浜を強調し、奥行きのある構成で海辺の風景をとらえました。画面上部の遠景の入れ方も的確です。さらに前景にもう少しインパクトのある被写体をもってきたいところです。または、夕方の斜光線などで紋様がさらに立体的になるよう工夫をしてみる必要があります。

 

2008年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ニコン D200 レンズ: AF-S VR Zoom-Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6G(IF) 撮影地: 千葉県 幕張海岸 プリント: エプソン PX-5500  用紙: エプソン 写真用紙〈高光沢〉

佳作

「光景」


作者:
大滝俊隆
都道府県:
千葉県
年齢:
67歳

台風の後の海岸とのことですが、卒塔婆(そとば)までもが流れ着いているのには驚きです。水平線が傾いていることで、写真から受ける印象が不安定になり、そのことが作品のもつ「不安」をより引き出しています。順光線の夏の日差しも効果的でしたが、入道雲であったらなおインパクトが出ました。

 

2008年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: ニコン D70s レンズ: AF-S DX Zoom-Nikkor ED 17-55mm F2.8G(IF) レタッチ: Nikon Capture 4にてRAW現像、モノクロ化、アンシャープマスク 撮影地: 奈良県奈良市 西の京 プリント: エプソン PM-950C 用紙: エプソン 写真用紙 フォトマット紙

佳作

「魔手」


作者:
鍋島尊道
都道府県:
大阪府
年齢:
60歳

鍋島さんは、これまでも広角ズームを使ったスナップを送っていただいていますが、いずれも光、アングル、フレーミングが丁寧で、しっかりとしています。今回の作品も逆光でとらえることで、ハナスゲが触手を伸ばして通りがかりのご婦人に襲いかかるかのごとくを見せており、おもしろい発想です。何気なく見える背景の蔵や古い屋敷などもイメージを膨らませてくれます。あとは、ご婦人が和服だったら……。

 

2008年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D  レンズ: EF24-105mm F4L IS USM  レタッチ: Photoshop CS3にてモノクロ化、グレースケール、明るさ・コントラスト、トーンカーブ調整 撮影地: 埼玉県秩父市 武甲山 プリント: キヤノン PIXUS Pro9500 用紙: フジフイルム 画彩 写真仕上げPro モノクロ

佳作

「武甲山の巨木」


作者:
清岡広之
都道府県:
埼玉県
年齢:
66歳

武甲山の裏側にこのような杉木立があるとは驚きです。樹齢数百年のスギを中心に左右シンメトリーな造形はたいへん美しく、木々の躍動感が表現されています。晴天時の撮影のようで、陰影が強く入っていますが、古木をシルエット的に写し出すことで、背景の木々との分離をはかり、より象徴的に見せることができました。霧の立ち込めるなかではどうなるのか、ぜひ見てみたいものです。

 

2008年8月号選考 モノクロプリント投稿部門 選者:入江 進

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 5D  レンズ: EF35-350mm F3.5-5.6L USM  レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像、Photoshop CSにてモノクロ化、トーンカーブ調整、焼き込み、覆い焼き、アンシャープマスク 撮影地: 東京都台東区 上野公園 プリント: エプソン PX-5500 用紙: エプソン 写真用紙 クリスピア〈高光沢〉

佳作

「雨上がり」


作者:
橋本昭秀
都道府県:
千葉県
年齢:
47歳

雨上がりの上野公園。樹木の周りはアスファルトで固められており、木の根元に雨水が集まり水溜まりとなっています。鏡のように映し出された木立の風景とさりげなく歩く人の姿が都会の公園を象徴しているように思えました。1羽のハトがカメラ目線でたたずんでいる姿がワンポイントとなり気になる作品となりました。

 

2008年8月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: リコー Caplio GX100 レタッチ: Photoshop Elements 3.0にてハイライト・シャドウ、彩度調整、レベル補正にてモノクロ化、トリミング 撮影地: 宮城県仙台市 仙台駅 プリンター: エプソン PX-G5000プリント 用紙: フジフイルム 画彩<写真仕上げ Hi>

優秀賞

「危険エリア」


作者:
門脇修一
都道府県:
宮城県
年齢:
45歳

テロ事件の対策訓練中に遭遇したときの写真だそうです。テロこそ不気味なはずですが、ガスマスクを被った隊員こそ不気味に見えます。最初の写真は、太陽の光が直接差し込んでいてハイライトとシャドウのバランスが不安定な気分を演出しています。二枚目の写真のキモは、マスクをして手を広げた人間味のない婦警と、やはりロボットのように並んで行進する隊員たち。最後の写真はなにをしているのでしょうか。薬剤を散布しているのか、センサーでなにかを測りながら前進しているのでしょうか。頭を垂れていて、まるでざんげしているようで、こっけいです。実際はまじめな訓練なのに、写真になるとユーモアさえ感じてしまいます。それは僕の感じ方かもしれませんが。モノクロにしたことが、現実離れしていて成功しています。カラーだったらちょっと説明的になっていたかもしれません。アップの写真、引いた後ろ姿、正面から全体を見せる、といった王道の組み方で、日常のなかの異様な風景は写真のモチーフとして魅力的です。

 

2008年8月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: コニカミノルタ DiMAGE A1 撮影地: 大阪府豊中市 伊丹空港 千里川土手

準優秀

「時間(とき)…」


作者:
角 祥太郎
都道府県:
大阪府
年齢:
44歳

典型的な定点写真です。一枚の写真としても、水たまりに映った機影がこの写真の魅力を決定しています。どの写真も美しい。もしかしたら飛行機の大きさに違いがあってもよかったかもしれません。伊丹空港にはいろいろな種類の機種が着陸しないのでしょうか。それとフレーミングが、ちょっと機械的になっているのかもしれません。アングルが微妙に違うのなら、もっと思い切ってアングルを上げたり下げたり傾けたりしたほうが動きが出ます。そうやって最終的に3枚を選んだならば、もうちょっと違う写真になったのかもしれません。パターン化しているのが惜しい。

 

2008年8月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: フジフイルム FinePix S3 Pro レンズ: ニコン AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) レタッチ: Paint Shop Proにてトリミング、コントラスト調整、Photoshop 7.0にてトーンカーブ調整 撮影地: 愛知県小牧市 プリンター: エプソン PX-G900 プリント 用紙: エプソン 写真用紙<光沢>

入選

「水鉄砲物語」


作者:
加藤謹一
都道府県:
愛知県
年齢:
60歳

お父さんの作った水鉄砲を持って川遊びする3人の子ども。望遠レンズでひたすら追いかけ、子どもたちの天真爛漫な様子が表現されています。一枚一枚見るというより、3枚いっぺんに並べて見たほうがおもしろいでしょう。もし自分のお孫さん? だったら最高の記念写真です。最後の虹の写真が利いています。そして赤い水泳帽が韻を踏むようにどの画面にも登場して、リズムを出しています。人物のバランスもいい。順光で撮っているため水の表情が乏しいけれど、背景がシンプルで成功しています。

 

2008年8月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: オリンパス E-510  レンズ: ZUIKO DIGITAL ED70-300mm F4.0-5.6 レタッチ: SILKYPIXにてRAW現像、明るさ調整後、2枚目のみ水平調整 撮影地: 青森県

入選

「お散歩」


作者:
minmin
都道府県:
青森県
年齢:
47歳

よく晴れた日の木漏れ日の下や、日陰で撮っています。夕方の光だったらフィルムカメラでもとても美しく写ったでしょうが、デジタルカメラは、こんなふうなちょっと曇った光が大得意です。発色とトーンがとてもいい。色のコンビネーションが気持ちよさを表しています。僕もこんな状態の光が好きです。残念なことは、最後のブランコの写真に愛犬が写っていないこと。3点の組写真には、写っていたほうが自然です。それと1枚目と2枚目の人物の大きさが同じくらいになってしまっています。僕ならば最初の写真をもう少しトリミングして大きく扱います。

 

2008年8月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital N レンズ: 1枚目 EF85mm F1.8 USM、2枚目 EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS、3枚目 EF50mm F1.8 USM レタッチ: Photoshop CSにてレベル補正、リサイズ、トリミングあり 撮影地: 栃木県那須郡 那珂川

佳作

「夏の川」


作者:
ぐんじゆうじ
都道府県:
栃木県
年齢:
47歳

個人的にこの3枚の写真は大好きです。とくに2枚目の引きの写真は一枚写真としても成り立っています。空気感、奥行き、そして人物の配置がほぼ完ぺきです。この写真は大きく引き伸ばすとより魅力が増すでしょう。さて、組写真と考えた場合、最初の写真が弱い気がします。もしくはもう一枚、写真が必要だったかもしれません。2枚目の引きの写真と結びつけるなにかが。

 

2008年8月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫







SPEC

カメラ: ニコン D40 レンズ: 1枚目 3枚目 シグマ APO 50-500mm F4-6.3 EX DG HSM、4枚目 ニコン AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Capture NX ver.1.3にて明るさ調整 撮影地: 1枚目 2枚目 3枚目 千葉県柏市、4枚目 北海道

佳作

「小さき死」


作者:
たなかなつお
都道府県:
千葉県
年齢:
47歳

生物は必ず死にます。人間と違い、昆虫や小動物の命はとくに短いものです。死は日常でしょう。ひたすら死だけを撮ることは、大きなテーマになります。もっとしつこく撮ることです。全体的にフレーミングがゆるいので、もっと素直にもっと寄ってもいいでしょう。周りを排除して、死にせまるやり方もあります。撮影のときには、さまざまトライし、いちばんよいフレーミングの作品を選びましょう。

 

2008年8月号選考 組写真投稿部門 選者:横木安良夫





SPEC

カメラ: ニコン D1X レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) 撮影地: 北海道日高町 プリンター: DPEショップ

佳作

「うま」


作者:
北郷太郎
都道府県:
北海道
年齢:
67歳

決してモノクロ写真というわけではないようです。雪が舞う、まだ薄暗い早朝の撮影。自然とブルーのモノトーンの世界になりました。よく見ると1枚目の写真は、微妙な薄茶色の毛が浮き上がっています。この写真も3枚を一枚として見たほうが魅力的です。真ん中の胴体だけの写真に魅かれます。中央の空間がぽっかり空いていることが寂しげなのでしょう。

 

2008年8月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ニコン D80  レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF)  レタッチ: Capture NXにて、レベル補正、彩度調整、アンシャープマスク、トリミング  撮影地: 東京都台東区浅草

優秀賞

「三社祭―喜びの瞬間―」


作者:
ShaRaku
都道府県:
群馬県
年齢:
42歳

神輿を担ぐ人々の指先や手の表情が非常によかったです。グッと迫って、一部分に注目したねらいが入賞を勝ちえました。熱気あふれる人々の、威勢のいいかけ声が聞こえてくるようです。この日の三社祭は好天で日差しも強く、太陽が真上から手元を照らしていました。むずかしい光線でしたが、半纏の色が太陽に反射し、その光がうまく手元に当たって鮮やかに手を浮き上がらせてくれました。大胆な切り取りで決めた構図は、作者のねらいがはっきり画面に浮かび上がり、すばらしいものになっています。もともとの写真がしっかり撮られているので、レベル補正、彩度調整、アンシャープマスクを適度に使ったレタッチ技術も自然に仕上がりました。レタッチは控えめにして作品を盛り立てましょう。

 

2008年8月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ニコン D70  レンズ: AF Zoom-Nikkor 70-300mm F4-5.6G レタッチ: Photoshop CS3にてトーンカーブ、スマートシャープ調整、トリミング 撮影地: 東京都足立区 舎人公園

準優秀

「親子」


作者:
植西重之
都道府県:
埼玉県
年齢:
66歳

カルガモファミリーがお池のなかをのんびりと遊泳中。穏やかな春の一日、温かい視線で母ガモが見守るなか、ホワホワの毛並みでコロコロと太っている、元気でかわいいカルガモの赤ちゃんたち。生まれて間もないカルガモの赤ちゃんたちのようですが、4羽の瞳がしっかりとこちら側を向いて寄り添う様子から、泳ぎもすっかり身について、上手に泳ぐ姿がまことにほほえましい限りです。背景は、波紋が幾重にも重なってブラインドのようにいいリズムを作り、カルガモファミリーを盛り立てています。お天気は曇り模様であったため地味な色調ではありますが、シンプルな画面作りで成功しています。子育ての苦労と母のやさしさという力強い感動が伝わってきます。今月の数多い動物写真の応募のなかで最高賞としました。

 

2008年8月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital X  レンズ: タムロン SP AF90mm F/2.8 Di Macro レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像  撮影地: 広島県庄原市 備北丘陵公園

入選

「jump」


作者:
rsk
都道府県:
広島県
年齢:
39歳

ナイスシャッターチャンス!! 足元にしぶきが上がっていないので、後ろにある吹き出し口の高いところから飛び降りたのでしょうか? 両手を大きく広げて元気はつらつ、運動神経抜群のお嬢さんたちです。速い動きをとらえるためにISO感度は400と高感度で、撮影モードはシャッター優先AEを選択し、1/1,600秒と高速のシャッタースピードでしっかり動きを止めて写すことができました。それにしてもすごいジャンプ力ですね! 濡れたシャツがピチピチの肌に透けて張りつき、さわやかなイメージが伝わってきます。ふたりの顔と形が似ていることから、きっと仲よしの姉妹なのでしょうね。夢中になって楽しそうに遊ぶ姿とポーズ、そしてかわいい笑顔が好感度アップとなりました。

 

2008年8月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: パナソニック LUMIX DMC-FZ30 撮影地: 埼玉県さいたま市 大宮公園

入選

「虎も舌巻く猫のあくび」


作者:
チエリン
都道府県:
埼玉県
年齢:
65歳

今月は動物写真の応募が多かったです。そのなかで迫力のある横顔が目に止まりました。写真を見たときに猛獣のようにも見え、「ヤマネコかな? トラかな?」と一瞬思いました。コメントには「公園で野良ネコがあくびをしているところ」と書かれていたので、「な~んだネコちゃんか!!」と少し残念に思ったりもしましたが、作品としては野性味あふれるように撮られているので堂々の入賞となりました。審査員は、目も心もおおいに揺れながら審査を行うのです。長く伸びたひげは四方八方に広がり、口元からは鋭い牙(犬歯)とグニュッと曲がった巻き舌がのぞき、ネコ写真として貫禄と迫力がうかがえます。タイトルも少し考えさせられて愉快です。あくびをする愉快なしぐさの瞬間をうまくとらえました。

 

2008年8月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重


SPEC

カメラ: ニコン D80 レンズ: AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6G(IF) レタッチ: Capture NXにて露出調整、アンシャープマスク、トリミング 撮影地: 沖縄県国頭郡 海洋博公園

入選

「天まで届け」


作者:
安藤 彰
都道府県:
千葉県
年齢:
68歳

高々と噴水のしぶきが舞い上がり、横風に乗って水しぶきが空中を舞っています。その噴水を目の前にして気持ちよく腕を振り上げる少年の姿は、まるでオーケストラを指揮しているようです。噴水のしぶきは、天を仰ぎ指揮をする少年に応えているかのようです。少年の後ろ姿からは、興奮する心を隠せない少年の純粋さがよく伝わってきます。アンダーで決めた露出はシャープで、周囲に人の気配を取り入れず、少年の世界を画面にうまく作り上げています。この少年は、目の前に吹き上がり舞い踊る噴水の動きを見上げて、興奮の世界に入り込んでいるかのように見えます。

 

2008年8月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 30D  レンズ: EF300mm F2.8L IS USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてRAW現像 撮影地: 北海道滝川市

入選

「鳴。」


作者:
komkom
都道府県:
北海道
年齢:
34歳

主役はヨシキリ。背景にはナノハナが一面に咲き誇り、春色に染まっている美しい光景です。ソフトにぼかしたナノハナ畑、ヨシキリをシャープに浮かび上がらせてくれています。ハイキーで決めた露出が成功しました。まるで、黄色のじゅうたんが敷き詰められているようです。ヨシキリの開いた口元からは、早口の高音(!?)でさえずる声が草原に響き渡っているようです。ヨシキリは、アシ原などに棲むあまり目立たない小さな鳥ですが、鳴き声はとても元気よく響きます。草木の先端に器用に留まり、さえずる姿がとても愛くるしいです。機敏に動き回るので、なかなか撮影にはご苦労が多いことでしょうが、望遠レンズをうまく使いこなし、シャープな描写で射止めました。

 

2008年8月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS Kiss Digital X  レンズ: EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM レタッチ: Digital Photo Professionalにてコントラスト調整  撮影地: アメリカ・イリノイ州シカゴ

入選

「巨大な金属塊」


作者:
纐纈真司
都道府県:
千葉県
年齢:
32歳

巨大な金属のオブジェのアート。映り込んだ建物に日が当たり、空間に閉じ込められた湾曲した都会風景をくっきり浮かび上がらせています。閉じ込められた街並みは、正面から太陽が当たることで、建物に力強さが加わっています。映り込みの撮影テクニックは、映り込んだ建物に光が当たること。ポイントをよく理解され、光をよく見て撮影できました。また、添景の人物をちょうどいい大きさで画面に入れていることもよかったです。オブジェの大きさと映り込んだ世界がバランスよく、より強調されています。しかし、白い空が占める部分がやや多かったので、背景が強く目に入ってきます。もう少しカメラアングルを下げるなどして、白い空はカットしたほうがいいでしょう。

 

2008年8月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS-1D MarkⅡ レンズ: EF500mm F4L IS USM レタッチ: PhotoshopCS2にてモノトーン処理、トリミング 撮影地: 埼玉県富士見市

佳作

「華やぐコサギ」


作者:
トーバン
都道府県:
埼玉県
年齢:
58歳

頭の後ろに冠羽をなびかせ、背の飾り羽の先を風で巻き上がらせながら優雅に舞う姿が華やかです。シラサギのなかでいちばん小さいのがコサギです。その優雅なフォルムは多くのカメラマンの被写体として活躍していますが、2羽のコサギが戯れる様子をモノクロでうまくまとめました。背景をシンプルに見せることで、白い体を浮き立たせています。撮影テクニックもいうことなし。レタッチも、RAW現像時にモノトーン処理を施し、個性豊かな感覚でまとめています。右のコサギがもう少しいい形であったら、きっと上位に入賞したことでしょう。なかなか完成度の高い作品であると思います。

 

2008年8月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF24-105mm F4L IS USM レタッチ: Digital Photo ProfessionalにてWB変更、コントラスト、色相・彩度調整  撮影地: 兵庫県宍粟市

佳作

「流れの中の静寂」


作者:
山口克弘
都道府県:
兵庫県
年齢:
44歳

コケの緑が美しくしっとりとしていて、マイナスイオンがあふれ出てくるようです。コケ、流れ、滝の質感描写をスローシャッターで追求していますが、じっと見つめているとそれぞれの存在が散らばっていて主役がはっきりしません。岩陰の暗くなった部分が画面に多いため、分断されているのかもしれません。もう少し主題を絞り込んでもよかったでしょう。またカメラの設定ですが、きれいな描写を追求するには、低感度で撮影することと、画質の設定は最高画質にすることがオススメです。また、撮影時間が午後6時20分とデータが示していますが、写真から撮影時間はもう少し早い時間なのでは? と思いました。もう一度カメラの設定を確認してみるといいでしょう。

 

2008年8月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: タムロン AF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di LD ASPHERICAL [IF] Macro レタッチ: Photoshop CS3にて自動レベル補正、自動カラー補正、シャドウ・ハイライト調整、スマートシャープ、トリミング 撮影地: 北海道釧路市 丹頂鶴自然公園

佳作

「ひとりっこ」


作者:
矢田徳夫
都道府県:
愛知県
年齢:
64歳

まあ、かわいい生まれたてのタンチョウの赤ちゃん。親鳥に比べるとこんなに小さいのですね。お父さんとお母さんにやさしく見守られ、ほのぼのとした光景となりました。しかし、ひとめ見て画質があまりよくないのが目につきます。急いで撮影データを見ると、ISO 800と高感度で撮影されていました。これが原因です。ネイチャー写真は美しい描写が写真のよし悪しをわけます。この場合、天候や状況などを考えて、ISO感度は200~400ぐらいがよいでしょう。画質に関してもっと細心の配慮がほしいです。撮影後に多少のトリミングをされることはそこまで気になりませんが、画面比のバランスをこんなにまで変えてトリミングする必要はあるのかなと思います。

 

2008年8月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ニコン D70 レンズ: AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G(IF) レタッチ: Photoshop7.0にて明るさ、コントラスト調整 撮影地: 北海道音更町 十勝牧場

佳作

「デリシャス」


作者:
hikaru
都道府県:
北海道
年齢:
57歳

運動したあとでしょうか、ウマたちが競って水を飲んでいるおもしろい光景です。おのおの表情がさまざまで、なんともおかしい思いにさせられました。あーおいしいと満足そうなウマ、静かに水を飲むウマ、ちょっとお行儀が悪いウマ、迷惑がっているウマなど、それぞれの性格がよく出ています。あーでもない!! こーでもない!! と世間話をしているようなウマたちの井戸端会議(!?)に見えるから愉快です。ただ、ウマの顔のハイライト部分の質感が出ていません。レタッチで明るさとコントラストを調整されていますが、露出がややオーバーぎみです。撮影時の露出が問題のようです。今回のように明暗差が大きい被写体は、オートブラケットを利用して、適切な露光をつかむことをオススメします。

 

2008年8月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ペンタックス K10D レンズ: タムロン SP AF90mm F/2.8 MACRO 撮影地: 群馬県伊勢崎市

佳作

「清楚な人」


作者:
細谷信行
都道府県:
群馬県
年齢:
51歳

美しい緑を背景にシンプルにまとめ、スズランに似たスノーフレークがリズミカルに並びます。その可憐な容姿が背景の緑に映え、首を傾げる様子がていねいにお辞儀をしているようで、控えめで上品にまとめています。マクロレンズは被写界深度が浅いので背景のぼけを効果的に表現することができます。背景の選び方と、花と背景までの距離をよく考えて撮影できたので、美しい描写でぼけ味を効果的に仕上げることができました。素直に表現できた点は高く評価しますが、一方でなにかが足りない気もします。写真のテクニックは合格点を差し上げますが、これからはオリジナリティをテーマに、いまいっそうの努力を重ねて写真表現を追求してください。

 

2008年8月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: キヤノン EOS 40D レンズ: EF70-200mm F4L IS USM レタッチ: Digital Photo Professionalにて明るさ調整

佳作

「爆煙」


作者:
細谷 明
都道府県:
埼玉県
年齢:
45歳

力強く煙幕を立ち上げて驀進(ばくしん)する蒸気機関車。機関車は夢と魅力のある被写体です。適切な露出で動きを止めて写すことができました。機関車の走っている場所は限られているので、撮影ポイントを探すことや、運行時間を調べるなど陰の努力も必要になってきます。場所取りのための待ち時間も長く、見えたと思っても一瞬で通り過ぎていくので、集中力がものをいいます。それだけに撮れたときの喜びが大きいのです。パソコンをお持ちならばレタッチも少しずつ勉強してください。覆い焼きツールで黒くつぶれた機関車の顔でもある正面部分を、もう少し浮き出させることができたらと思います。

 

2008年8月号選考 入門投稿部門 選者:佐藤仁重

SPEC

カメラ: ペンタックス K100D  レンズ: DA14mmF2.8 ED(IF) レタッチ: Photoshop LightroomにてRAW現像、色温度、トーンカーブ調整 撮影地: カナダ・ノースウェスト準州 イエローナイフ

佳作

「極北の彩空」


作者:
小林和幸
都道府県:
愛知県
年齢:
33歳

オーロラはとてもロマンチックで、究極の自然現象です。オーロラの撮影では、デジタルカメラが抜群の威力を発揮します。デジタルはアンダーな部分の描写をうまく引き出してくれます。少し雲がかかっているのか星の数はやや少ないです。しかし、夜空に舞うオーロラ、薄く雲がかかったおぼろ月、灯りがともるテント、森の木立や雪景色などをきっちり画面に収め、いいシチュエーションでまとめています。RAWデータをソフトを使ってシャープな描写に仕上げています。撮影情報を見たり、拡大して画像を確認しましたが、なかなかの仕上がりです。レタッチ技術は感覚を磨くこと。撮影技術と同様に正解はないのです。よく勉強されていると感じました。

 


デジタルカメラマガジン フォトコンテスト結果発表

デジカメエキスパート虎の巻