暗い場所での撮影などシャッタースピードが遅いとき、つまり手持ち撮影ではぶれる可能性があるときは、必ず三脚を使って撮影したい。
各部のネジをしっかり締め、レリーズやリモコンも同時に使用しよう。指で直接シャッターボタンを押すと、それがぶれにつながることがあるからだ。
ぶれていない写真を撮るために使う三脚は、立てる場所ごとに配慮が必要だ。
土の上では、地面に脚をねじ込むようにして立てる。コンクリートの上では、硬度の高い素材の三脚よりアルミのようなやわらかい材質の三脚のほうが、クッション効果でぶれを防げる。
また、渓流のなかに三脚を立てる場合は、できるだけ流れの緩やかな場所を選ぼう。その際は、立てた三脚の脚に指を触れてみて、微振動が伝わってくる状態ではカメラぶれを起こすので注意したい。微振動を感じない場所を探して三脚を立てよう。
雪上では、雪を踏み固めたところに三脚を立てるようにするとぶれが防げる。
そして、どんなときであれ、フレーミングを終え、完全に固定した三脚には撮影時に触れないことが大切なポイントだ。