デジカメエキスパート 虎の巻

テクニックを知る ― 写真撮影の基本的な考え方やよりよい写真を撮るためのテクニック

撮影モードを選ぶ 3/3

シーンモードを選ぶ

現在、発売されている多くのコンパクトデジタルカメラには、撮りたい場面や被写体に合わせて撮影プログラムを選択できるシーンモードやピクチャーモードなどと呼ばれる機能がある。機種やメーカーによって、名称や内容に違いはあるが、多くの機種で採用されているシーンモードをあげると下記のようなものがある。
1.人物撮影に適した「ポートレートモード」
2.激しく動いている被写体を撮影するのに適した「スポーツモード」
3.山並みや海といったいわゆる風景写真の撮影に適した「風景モード」
4.最短撮影距離が短くなったり、等倍撮影が可能になったりする「マクロモード」
5.夜景を撮影するのに適した条件を選んでくれる「夜景モード」
6.夕暮れや夜景をバックにした人物の記念撮影に適した「夜景ポートレートモード」

さらに機種によっては水中撮影に適した「マーメードモード」や、子どもの撮影に適した「キッズモード」といったシーンモードを搭載したカメラもある。

ポートレートモードで撮影 ポートレート
一般的にポートレートモードは、風景モードとは逆に、レンズの絞り値を小さく開放に近い状態で撮影するように設定されている。これは人肌を美しく再現し、背景がきれいにぼけるようにするためだ。また、コントラストやシャープネスを弱く設定してあることが多い

風景モードで撮影 風景
風景モードを選択して庭園を撮影した作例。風景モードでは、一般的に被写体の条件のなかで可能な限り絞り値を大きくしながら、手ぶれが起きにくいシャッタースピードを選択してくれる。ただし、できるだけ三脚を使用したい。このモードは、かっちりとした風景を撮影できるのが特徴といえる

マクロモードで撮影 マクロ
コンパクトデジタルカメラの場合、マクロモードを選択すると、最短撮影距離が短くなり、クローズアップ撮影が可能になる機種が多い。ただし、使用可能な焦点距離に制限があったり、機種によっては撮影可能な画像解像度が変化する機種もあるので、その特性をしっかり確認して使用したいモードである

夜景モードで撮影 夜景
夜景モードを選択すると、遅いシャッタースピードが選択され長時間露光になるのが一般的。そのため、できるかぎり三脚などを使って撮影したい。また、長時間露光時のノイズを回避するために、ISO感度を自動で上げない機種もあるので、三脚などでカメラを固定できない場合は自分でISO感度を上げる必要がある。また、ぶれを防ぐためにレリーズやリモコン、セルフタイマーを使うのが成功のコツだ

スポーツモードで撮影 スポーツ
スピード感のある被写体を撮影するのに適したスポーツモードでは、一般的に速いシャッタースピードが選択されるようになっている。これによって長い焦点距離での撮影において手ぶれを防ぎ、被写体ぶれも少なくなるようになっている。スポーツシーンの撮影はもちろん、子どもの運動会でも活用したいモードだ

Note シーンモードの戻し忘れに注意

デジタルカメラでは、最後に撮影した際に使ったシーンモードを記憶しておく機能が採用されている場合がある。次に電源を入れたときに、その設定のまま撮影できるようになっているのだ。
そのため、夜景モードを選択して撮影を行ったあと、とっさに電源を入れて昼間のスナップを撮ると、シーンモードが夜景モードのまま昼間の写真を撮影することになる。これではせっかくのシャッターチャンスを逃すことになるので、各シーンモードで撮影したあとは、モードをプログラムAEモードなどの汎用性の高いモードに戻しておこう。こんなちょっとした注意がシャッターチャンスを逃さない重要なポイントになる。

 

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