デジカメエキスパート 虎の巻

テクニックを知る ― 写真撮影の基本的な考え方やよりよい写真を撮るためのテクニック

きれいな色に撮る(1)露出補正 2/2

適正露出は撮影者が決める

カメラが自動的に決める露出のことを「標準露出」などと呼ぶ。しかし先述したように、それが撮影者が望んだ画像でない場合がある。撮影者が適正な露光量と判断した露出が本当の意味での適正露出なのだ。
これには、撮影者が「どんな写真を撮りたいのか」という明確な意志をもっていることが大事。それを実現させる手段をすばやく判断できるように、はじめはいろいろなシーンで露出を変えて撮影してみるとよいだろう。

-0.5補正して撮影 ヤシの木をシルエットで見せたいのと、夕焼けを濃くしたいので、-0.5補正して撮影した

+0.5補正して撮影 見上げた木と空。+0.5補正して明るく撮影したことで、すがすがしい雰囲気を表現した

ヒストグラムで確認しよう

カメラによっては、画像を再生しながらヒストグラムを表示する機能をもつ機種がある。ヒストグラムとは、一枚の画像がもつ情報(もっとも暗い部分からもっとも明るい部分までの階調)を横軸が明るさ、縦軸が画素数をとってグラフ化したもの。
濃度分布が平均的な被写体を適正露出で撮影したときにはグラフの山がバランスよく分布されるが、露出アンダーやオーバー、または明暗差の激しい被写体の場合には、グラフの山が極端に左右に片寄る。
白飛びや黒つぶれを起こしている画像では、ヒストグラムの山が途中で切れているのがわかる。

露出オーバーのヒストグラム 空が白飛びするほど露出オーバーに撮影された写真。ヒストグラムを表示すると、右端の山が切れている

Note 便利な機能「オートブラケティング」

露出補正すべきかどうか、またどれくらい補正すればよいのか、迷ってしまう状況というのがある。そんなときに活躍するのがオートブラケティング(AEB=Auto Exposure Bracketing)だ。これは段階露出のことで、標準露出を基準に露出をずらしたものを複数カット自動で撮影する機能のことである。複数の露出で撮影しておけば、あとで画像を見ながら選び出せばいい。

オートブラケティングがオンの表示 オートブラケティングがオンになっていると、「AEB」や「BKT」と表示される機種が多い

オートブラケティング1 1枚目  ±0(補正なし)

オートブラケティング2 2枚目  +0.3補正

オートブラケティング3 3枚目  -0.3補正

連続で3コマ撮影するのが一般的。どちら側に補正するか、また補正のステップも1/2か1/3かなどを選択することができる