デジカメエキスパート 虎の巻

テクニックを知る ― 写真撮影の基本的な考え方やよりよい写真を撮るためのテクニック

ストロボとライティングを知る 1/2

いまやどんなカメラにもついているストロボ。この“人工太陽”を活用することで、撮れる写真の幅がぐっと広がる。一歩進んだ写真撮影のために、押さえておきたい基本的なストロボを使ったテクニックを紹介しよう。

人工光を活用する

ストロボは、正式には「エレクトリック・フラッシュ」、または「スピードライト」というが、いまではストロボと呼ぶのが一般的である。さらに、カメラ本体に組み込まれているものを内蔵ストロボ、カメラとは別のものを外づけストロボと呼ぶ。
ストロボは、太陽光と同じ色温度の光源を人工的に作ったものだ。一般的にストロボを使用するシーンとは、暗い室内や夜の屋外、また日中でも逆光で撮影するときなどである。
ストロボはそれぞれに光量が異なる。カメラと被写体との距離によっては、光量が不足したり多すぎたりするので、取扱説明書をよく読んで、そのストロボの性能を知っておくことも大切だ。
また、一度発光させるごとに充電が必要で、ストロボを使用しないときのようには連続してシャッターを切れないので注意。

内蔵ストロボを使う

内蔵ストロボは、ストロボ機能をオンにするだけで使用できて、とても便利。内蔵ストロボを有効に使うには、光の量や照射する向き(照射角度)に注意が必要だが、多くのカメラは発光量を自動的に補正する機能(自動調光)をもっているので、手軽に使うことができる。ただ、光を照射する向きは、撮影者がどのようにカメラを構えるかによって変わってくるので、注意が必要だ。
内蔵ストロボの有効な範囲はカメラによって異なるが、0.7~4mが平均的な範囲だ。
被写体との距離が遠すぎるとストロボ光が届かないし、近すぎると露出が正しくコントロールされなかったり、ケラレが発生したりする。この距離は、使用するレンズや設定したISO感度によっても変わる。取扱説明書を読むだけでなく、あらかじめ内蔵ストロボの有効範囲と距離を知るためにテスト撮影しておくとよい。

ポップアップ方式の内蔵ストロボ

内蔵ストロボオンの表示

内蔵ストロボをオンにすると、右の写真のような表示がされる。そしてポップアップ方式の場合、発光部が左の写真のように跳ね上げられる

外づけストロボ使う

外づけのストロボは、内蔵ストロボに比べ光量が大きい。その光の強さはガイドナンバーという数値で表され、この数値が大きいほど、より多く発光できることを示している。
外づけストロボは、その種類も豊富で、照射角度を変えられるものや、やわらかい光にするアダプターがついているものなど、さまざまなものがある。
外づけストロボは、カメラ本体から離して使うことができるので(関連アクセサリーが必要)、さまざまなライティングが楽しめる。つまり、順光以外にも、斜光、トップライト、逆光など、さまざまな光線状態を作り出すことができるわけだ。
ストロボは補助光という役割だけでなく、その機能を応用することによって、多様な表現を可能にしてくれる優れたアクセサリーのひとつなのだ。

クリップオンタイプの外づけストロボ 外づけストロボを、一眼レフカメラのアクセサリーシューと呼ばれる部分にセット。このようにして使えるストロボを「クリップオンタイプ」という

 


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