デジカメエキスパート 虎の巻

テクニックを知る ― 写真撮影の基本的な考え方やよりよい写真を撮るためのテクニック

ストロボとライティングを知る 2/2

ライティングのいろいろ

屋外の撮影でも、スタジオや室内の撮影でも、光をコントロールすることをライティングという。ストロボをはじめとした照明器具を使う場合もあれば、レフ板で太陽光を反射させる場合などもある。画面内に、明るい部分(ハイライト)と暗い部分(シャドウ)をどう作り出すか、これがライティングだ。ライティングが変われば、被写体の見え方、写真を見る人が受ける印象が変わってくる。それだけ写真表現に大きな影響を与えるので、どんな光線状態を作り出すべきか、しっかり判断したい。
ライティングは組み合わせも豊富で、無限にあるといえる。代表的なものとしては、被写体に対し、正面から当てるフロントライト(正面光線)、左右どちらかから当てるサイドライト(側面光線)、後方から当てるバックライト(逆光線)、下から当てるフットライト(脚光・下方光線)、真上から当てるトップライト(上方光線)がある。
上記のような基本のライティングに、少しひねりを加えた以下のようなライティングもある。

プレーンライト(前斜光線)
カメラの斜め上(左右45度、上方45度)からメインライトを当てる方法で、ハイライトとシャドウのバランスがほどよく、ポートレートによく使われる光線状態。
レンブラントライト(後方斜光線)
プレーンライトに近い感じだが、弱い補助光を当てることで顔の輪郭などに変化が出せる光線。
ラインライト(背面光線)
髪の毛や肩などに強い光を当て、そのハイライトが線を描くように見せる、ポートレートなどに使われる光線。
ディフューズドライト(拡散光)
ライトの前にトレーシングペーパーや布をセットして光をやわらげる方法のライティング。影もやわらかく出る。
バウンスドライト(反射光)
被写体に直接光を当てるのではなく、一度どこかに当てて反射させる光のこと。やわらかい光になる。しかし、反射させる物によっては、その色の影響を受けたり(色かぶり)、光量が落ちたりする。

ストロボにトレーシングペーパーをつけて撮影

ストロボにトレーシングペーパーをつける

ストロボの光をやわらかくするために、発光部にトレーシングペーパーをつけて撮影。ディフューズドライトによって、置物を弱いコントラストで描写することができた

レンブラントライト
レンブラントライト
画家のレンブラントが好んで描いた光線状態で、ローキーなポートレートによく使われる。半逆光ぎみの光線が顔の凹凸を印象的に見せてくれる

レンブラントライトで撮影

バウンスドライト
バウンスドライト
天井に反射させたストロボが、顔にやわらかい光を落としてくれる

バウンスドライトで撮影

 

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