デジカメエキスパート 虎の巻

テクニックを知る ― 写真撮影の基本的な考え方やよりよい写真を撮るためのテクニック

夜景や花火を撮る

光の少ない暗いところで写真を撮るためには、長い時間露光する必要がある。これを長時間露光という。花火や夜景を撮るときに必要なこの長時間露光の撮影術をマスターしよう。

長時間露光

長時間露光とは、撮像素子に長い時間をかけて光を当てることを指し、スローシャッターなどともいう。露光している時間、つまりシャッターが開いている時間が長いほど、動く光は光跡となって写るわけだが、それを利用した写真術も指す。
カメラの機種によっては、シャッターボタンを押している間はシャッターが開き、離すと閉じるというバルブシャッター機能がついているものがある。同じように、シャッターボタンを押してシャッターを開き、もう一度押すとシャッターが閉じるタイム機能もある。こうした機能を使って天体や花火を撮影する。長く露光しすぎると、明るすぎる露出オーバーの写真になってしまうので、注意が必要だ。
バルブやタイムを使わずに長時間露光で撮影する方法もある。たとえば花火なら、置きピン(マニュアルフォーカスでピントをセットしておく)でISO感度200の場合、絞り値を大きくして花火が画面に入った瞬間にシャッターボタンを押すと露出はオートでも撮影可能だ。もちろん、ファインダー内の花火の位置や大きさでも露出が変わる。
あえてぶらして撮る場合を除けば、スローシャッターは三脚を使うなど、カメラを固定する必要がある。シャッターボタンを押すときのぶれを防ぐために、リモコンやレリーズなども必要だ。もちろん、ISO感度を上げれば手持ちで撮影できる場合もある。

長時間露光で花火を撮影

バルブ撮影のモードの表示 [bulb]の表示がバルブ撮影のモードになっていることを示している

スローシンクロとは

スローシャッターのときにストロボを発光させることをスローシンクロという。
たとえば、夜のイルミネーションが輝いている場所で人物を手前にして撮影したいとき、人物も背景もきれいに写すためにスローシンクロを使う。ストロボが発光した瞬間に人物が、スローシャッターによって夜景がきれいにとらえられる。
シャッタースピードが遅くなるので、カメラを固定して撮影することが必須となる。

スローシンクロで撮影