うまく撮れたつもりでも、あとで大きく画面で見たらぶれていたとか、カメラの液晶モニターで確認しただけではわからなったが、プリントしてみたら画像に黒っぽい部分があったということがある。こうしたよくある失敗について、その原因を理解しておこう。
フレアとゴースト。どちらもレンズに直接光が当たったり、強い光が入ったりした場合に、レンズ内あるいはボディ内で乱反射した光が
起こす現象だ。
フレアは、写真全体が白っぽく写ったり、ぼやけた仕上がりになることをいう。ゴーストは、フレアの一種で、部分的に光の点が現れることをいい、絞りの形をしていることが多い。太陽を入れた撮影やレンズに光線が直接入ってくるような状況では、フレアやゴーストが出やすい。レンズフードを使用するなどして、レンズに直接光が入らないようにすることで防ぐことができる。フードをつけていても、花型のフードの場合には、へこんだところから光が入ってくることがあるので、注意したい。
また、デジタルカメラ特有の撮像素子の電荷過多によるスミアやブルーミングという現象もある。
意識的にぶらす場合を除けば、ぶれのないシャープな写真を撮りたいものだ。ぶれを防ぐには、まず三脚を使うなどカメラを固定することが重要である。
では、手持ちで撮影しなくてはならない場合にはどうやってぶれを防ぐか。何よりも、シャッタースピードを速くすることだ。
そのためには、
・ISO感度を上げる
・ストロボを使う
・絞りを開ける(絞り値を小さくする)
といった方法がある。
もちろん、こうした手段をとったときに、同時にどのような影響があるのかをしっかり考慮して、ケースごとに対応しなくてはならない。
絞りを開けて撮影しなくてはならないときには、被写界深度をうまく利用すべきだし、ストロボを使ったら、被写体との距離によって画面の奥行きが違うということに考えが及ぶべきだ。
これらのことはある程度経験を積んでいくと身につく。