デジカメエキスパート 虎の巻

メカニズムを知る ― デジタルカメラやレンズのメカニズム、デジタル画像の知識を深める

フォトレタッチ 1/2

写真としての完成度を高めるための作業がフォトレタッチだ。フォトレタッチは必要な部分だけを行うようにし、なるべく少ない手順で仕上げることが大切だ。そのほうが画像の劣化が少なく、きれいな写真に仕上げることができる。

フォトレタッチとは

デジタル画像を専用のソフトなどを使って、明るさや色合い、コントラストなどを調整することをフォトレタッチという。複数の写真を使ってひとつの画像を作る合成写真とは違い、フォトレタッチの目的はあくまでも写真の完成度を高めるためのものと考えたい。レタッチソフトとして有名なものといえばAdobe Photoshop CS2があげられるが、ほかにもソフトメーカー各社からさまざまなレタッチソフトが発売されている。フォトレタッチのコツは、なるべく極端な調整を行わないことである。

トーンカーブ調整

オリジナル画像 オリジナル画像
バーのネオンが美しかったのだが、時間が早すぎたせいか思うようにネオンを目立たせることができなかった

トーンカーブ調整画面 ネオンの明るさを強調するように中間からハイライトにかけてを明るくし、逆にシャドウを暗くして引き締めた

完成画像 完成画像
コントラストが強調され思いどおりの画像となった

レベル補正

オリジナル画像 オリジナル画像
日陰での撮影のため、オート露出ではやや明るめの画像となり、締まりのない写真になってしまった

レベル補正画面 シャドウのポイントを右にスライドさせシャドウを引き締める。同様に中間部も少し右にスライドしている

完成画像 完成画像
シャドウが締まりメリハリのある写真となった