GANREF特別企画 夏のアウトドア撮影術&おすすめアイテム

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GANREF特別企画 夏のアウトドア撮影術&おすすめアイテム

レポート:礒村浩一

おすすめアイテムコレクション~ケンコー・トキナー編~

ケンコー・トキナーは日本を代表する写真・カメラ用品の総合メーカーのひとつだ。レンズフィルターから、三脚、カメラバッグ、「トキナー」ブランドの交換レンズに至るまで、写真にかかわることならほとんどのものをそろえることができるほどの豊富なアイテムを取り扱っている。

高性能かつコンパクトなフルサイズ対応の広角ズームレンズ

トキナー AT-X 17-35 F4 PRO FX トキナー AT-X 17-35 F4 PRO FX
メーカー希望小売価格:102,900円(税込)
 高いレンズ性能を誇るトキナーレンズのなかでも、35mm判フルサイズ撮影素子に対応した広角ズームレンズ「AT-X 17-35 F4 PRO FX」は、広々とした風景などを撮影するのに最適な1本だ。全長94.5×最大径89mm、重さ600gというコンパクトなサイズでありながら、広角端17mmという超広角から望遠端35mmという使用頻度の高い焦点距離域をカバーしていることで、幅広い被写体に対応することができる。また非球面レンズや超分散ガラスといった高機能硝材を採用した光学系は多画素カメラの解像力を存分に発揮してくれる性能を持つ。アウトドアでの使用にも安心な耐衝撃性や防塵・防滴性を配慮した設計もうれしい。

「トキナー AT-X 17-35 F4 PRO FX」作例:1/3 カメラ:キヤノン EOS 5D Mark III/焦点距離:17mm/撮影モード:マニュアル露出/絞り:F11/シャッタースピード:1/25秒/ISO感度:100/WB:太陽光
有名な日本画の舞台にも取り上げられたという、森の中の小さくとても静かな池。その水面はまるで鏡の様に水辺の模様を写し出す。「AT-X 17-35 F4 PRO FX」を広角端17mmに合わせ、約104度という広々とした画角をフルサイズセンサー搭載のデジタル一眼レフカメラで使い切る。画面周辺の草木までも精緻に描写する高い能力は、早朝の日差しの輝きまでもリアルに描写する。

「トキナー AT-X 17-35 F4 PRO FX」作例:2/3 カメラ:キヤノン EOS 5D Mark III/焦点距離:17mm/撮影モード:絞り優先AE/絞り:F10/シャッタースピード:1/200秒/露出補正:+0.7EV/ISO感度:200/WB:太陽光
初夏の青空のもと、カメラを手に強い日差しに照らされた高原の湿地帯を歩く。空に浮かぶ白い雲と足もとに繁る下生えの緑が夏の暑さをよりいっそう盛り立てる。広角レンズ特有の遠近感が湿原に続く木道をより印象的に表現してくれる。湿地帯特有の草いきれ。夏は始まったばかりだ。

「トキナー AT-X 17-35 F4 PRO FX」作例:3/3 カメラ:キヤノン EOS 5D Mark III/焦点距離:34mm/撮影モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/4秒/露出補正:-1EV/ISO感度:100/WB:太陽光
森の中にたたずむ木の表皮にこけむす。高性能な「AT-X 17-35 F4 PRO FX」ならば有効画素数約2,230万画素の「キヤノン EOS 5D Mark III」の高解像度をしっかりと受け止めてくれる。小さなこけまでもしっかりと描写することが可能だ。

これ1枚でシャッタースピードを自在にコントロールできるスグレモノ

ケンコー バリアブルNDX ケンコー バリアブルNDX
メーカー希望小売価格:57,750円(77mm・税込)/68,250円(82mm・税込)
 レンズに入ってくる光量を減少させるためのフィルターがNDフィルターだ。通常、NDフィルターは光量を減少させるための濃さが「ND4」「ND8」などひとつの数値で決まっており、複数のNDフィルターを用意して、撮影時に減少させたい光量に合わせて使い分ける必要がある。しかしこの「バリアブルNDX」ではND2.5~ND1000相当(使用範囲はND450相当まで)の間で自在に濃さを変化させることができる。つまりこの1枚を用意するだけで表現に最適な光量を自在にコントロールすることができるのだ。ただし特殊な減光方式を採用しているため、「濃度可変域表示」を超えた濃さにした場合、画面内の明るさにムラが起きることがある。実際の使用では事前にテスト撮影を行い最適な濃度で使用したい。

シャッタースピード:1/30秒 「ケンコー バリアブルNDX」作例:1/3

シャッタースピード:1/8秒 「ケンコー バリアブルNDX」作例:2/3

シャッタースピード:1秒 「ケンコー バリアブルNDX」作例:3/3

この3枚の写真は「バリアブルNDX」を使用して、濃さを変えながら撮影した。渓流の水の流れはシャッタースピードの違いによってその姿の印象を大きく変える。速いシャッタースピードなら水が流れる瞬間を止めて写すことができるし、スローシャッターであれば水流がぶれて写り、動感を表現することができる。ただ夏の明るい日差しのもとではISO感度を下げ、絞りを最小絞りまで絞り込んだとしても、明るすぎてスローシャッターにすることができない場合がある。その際にNDフィルターを使用してスローシャッターで撮影できるようにするのだが、NDの濃さを変えられる「バリアブルNDX」であれば、この3枚のように自在にシャッタースピードを調整することができるので、狙いどおりの表現を得ることができるのだ。

ショルダーベルトの長さを素早く調整できるカメラバッグ

aosta DECORO AOC-DC1SHM-BK(Mサイズ) aosta DECORO AOC-DC1SHM-BK(Mサイズ)
メーカー希望小売価格:オープン
 aostaブランドのカメラバッグのなかでも「DECORO」は非常にクイックな取り回しが可能なショルダーバッグだ。通常は斜め掛けのカメラバッグとして使用して、沢歩きや森の中での散策などの移動時にはバッグを背中側に回し込みショルダーベルトを縮めることで、メッセンジャーバッグのように背中にフィットした安定した状態で大事な機材を持ち運ぶことができる。バッグサイズはL/M/Sとそろい、持ち歩く機材量に合わせて最適な大きさを選ぶことで無駄のない最小なパッケージングが可能。ブラック基調にシックな市松模様といったデザインもオシャレでタウンユースにも似合うバッグだ。
「aosta DECORO AOC-DC1SHM-BK」着用例:1/4
「aosta DECORO AOC-DC1SHM-BK」着用例:2/4
「aosta DECORO AOC-DC1SHM-BK」着用例:3/4
「aosta DECORO AOC-DC1SHM-BK」着用例:4/4

ショルダーベルトを短くして背中にフィットさせることで、安定した状態で機材を持ち運ぶことができる(写真A)。2つある引き手のうち、一方の引き手を引っ張って手を放せば、瞬時にショルダーベルトが長くなる(写真B→C)。ショルダーベルトを長くすれば、機材の取り出し、交換なども容易に行える(写真D)。もう一方の引き手を引っ張れば瞬時にショルダーベルトを短くすることができ、写真Aの状態になる。

aosta DECORO AOC-DC1SHM-BK 写真のバッグはMサイズ。標準ズームレンズを付けた「EOS 5D Mark III」と広角ズームレンズがちょうど収まるサイズだ。ミラーレスのデジタル一眼カメラの場合、例えば「OLYMPUS OM-D E-M5」であれば、標準ズームレンズを装着したボディとレンズ2本を収納することができる。

トキナー AT-X 17-35 F4 PRO FX
焦点距離 17~35mm
明るさ F4
最小絞り F22
レンズ構成 12群13枚
コーティング 多層膜コーティング
画角 103.96°~64.74°
最短撮影距離 0.28m
マクロ最大倍率 1:4.82
フィルターサイズ 82mm
絞り羽根枚数 9枚
最大径 89mm
全長 約94.5mm
重さ 約600g
付属品 専用花形フード
対応マウント ニコンFマウント、キヤノンEFマウント
ケンコー バリアブルNDX
商品名 77S バリアブルNDX 82S バリアブルNDX
フィルター径 77mm 82mm
商品寸法 W80×D80×H9mm W85×D85×H9mm
重量 48g 55g
aosta DECORO AOC-DC1SHM-BK(Mサイズ)
外寸法 W340×D175×H210mm
内寸法 W320×D120×H185mm
インナーバッグ内寸 W270×D70×H150mm
重量 800g (クイックアジャストベルト使用時)
材質 1680Dポリエステル、コットン