K-5:ペンタックス(pentax)

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K-5のレビュー・撮影記 [更新日順: 3/350件]

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華やかな花と蝶

カメラ: K-5

レンズ: D FA MACRO 100mmF2.8 WR

K-5のGANREFマガジン最新記事

ペンタックス K-5 実写レポート

「K-5」は前モデルの「K-7」と比べると、外観上はわずかな違いしかないものの、内部的にはイメージセンサーからメカニズムに至るまで大幅な改良を受け、まったくのニューモデルといえる大きな改善が行われている。

公開日: 2010年12月01日

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K-5のマガジン記事

ペンタックス K-5 実写レポート

公開日: 2010年12月01日

 ペンタックスから、フォトキナ2010に合わせて発表となった上級機「K-5」が発売された。「K-5」は昨年発売の「K-7」の実質的な後継機といえるが、上級機としては珍しく約1年の短いサイクルでの登場となる。「K-5」は前モデルの「K-7」と比べると、外観上はわずかな違いしかないものの、内部的にはイメージセンサーからメカニズムに至るまで大幅な改良を受け、まったくのニューモデルといえる大きな改善が行われている。それでは「K-r」に続くペンタックスの秋モデルの第2弾「K-5」の実写レポートをお送りしよう。

「K-5」実写画像

画像をクリックすると等倍サイズの画像(6.6~7.4MB)を開きます。

「K-5」実写画像:1/12

カメラ:K-5/レンズ:DA50-200mmF4-5.6ED WR(50mmで使用)/露出モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/125秒/露出補正:-1EV/ISO感度:100/WB:太陽光/画像仕上:リバーサルフィルム/JPEG(16M/画質 スーパーファイン)
冬支度で緑から茶色に変色する水草の色彩が美しい。カスタムイメージは新採用の「リバーサルフィルム」を使用しているが、カラーリバーサルフィルムのように彩度が高く、コントラストも高めだがしっかりと階調もある秀逸な色再現が魅力的だ。通常設定の最低感度となるISO 100で撮影しているが、画面中央部は非常に高品位だ。

「K-5」実写画像:2/12

カメラ:K-5/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(30.6mmで使用)/露出モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/25秒/露出補正:+1EV/ISO感度:200/WB:太陽光/画像仕上:リバーサルフィルム(エクストラシャープネス)/JPEG(16M/画質 スーパーファイン)
カラマツ林の黄葉。上空の雲の部分は白飛びしやすいが、ハイライト補正を「ON」にしているため階調がよく再現されている。シャープネスの設定を新採用の「エクストラシャープネス」にしてみた。この距離ではさすがに針葉樹のディテールまでは再現できないが、変なモヤモヤ感はなく非常にシャープな描写が得られている。

「K-5」実写画像:3/12

カメラ:K-5/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(28.1mmで使用)/露出モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/125秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:400/WB:太陽光/画像仕上:リバーサルフィルム(エクストラシャープネス)/JPEG(16M/画質 スーパーファイン)
同じくカスタムイメージは「リバーサルフィルム」、シャープネスの設定は「エクストラシャープネス」で撮影している。非常にシャープな描写で、等倍観察ではシャープネスがやや強すぎる印象だが、印刷時のイメージに近い50%表示での観察ではそれほど気にはならなくなる。強すぎると感じる場合はシャープネスの設定をやや弱めると良いだろう。

「K-5」実写画像:4/12

カメラ:K-5/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(30.6mmで使用)/露出モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/3,200秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:400/WB:太陽光/画像仕上:リバーサルフィルム(エクストラシャープネス)/JPEG(16M/画質 スーパーファイン)
朝日に輝く雲とシルエットの山並みが同居する、非常に輝度差の大きな被写体だ。ハイライト補正を「ON」、シャドー補正を「強」の設定だが、ハイライト側の階調はなだらかで白飛びは見られない。結果だけを見るとシャドー部の効果は微妙だが、「OFF」の場合と比較すると雲の部分の中間調からシャドーにかけての階調がかなり明るめになっている。

「K-5」実写画像:5/12

カメラ:K-5/レンズ:DA50-200mmF4-5.6ED WR(115mmで使用)/露出モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/800秒/露出補正:-1EV/ISO感度:800/WB:太陽光/画像仕上:リバーサルフィルム(エクストラシャープネス)/JPEG(16M/画質 スーパーファイン)
ピークを過ぎた紅葉だが針葉樹の緑と紅葉部分がともに鮮やかに描写されている。鮮やかでハイコントラストな仕上がりだが、色飽和は見られず、バランスに優れた色再現だ。周辺描写がやや荒れているが、中央部の画質は風景撮影で十分使える解像感が得られている。ISO 800の高感度であることを意識させない仕上がりといえる。

「K-5」実写画像:6/12

カメラ:K-5/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(28.1mmで使用)/露出モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/60秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:1600/WB:太陽光/画像仕上:鮮やか(エクストラシャープネス)/JPEG(16M/画質 スーパーファイン)
舞い降りたばかりの落ち葉の上にうっすらと雪化粧したシーン。カスタムイメージは「鮮やか」を使用したが、やはり見慣れた色再現と調子再現だ。「エクストラシャープネス」を使用しているが、この場合はノイズ感も目立たず適切な撮影結果が得られている。ISO 1600もまったく問題なく使用できる範囲といえる。

「K-5」実写画像:7/12

カメラ:K-5/レンズ:DA50-200mmF4-5.6ED WR(50mmで使用)/露出モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/6,400秒/ISO感度:3200/WB:太陽光/画像仕上:リバーサルフィルム/JPEG(16M/画質 スーパーファイン)
ISO 3200で撮影。メリハリ感のある描写はさすが「リバーサルフィルム」と感じられる。ノイズリダクションは標準のままだが、解像感を維持しながらも、やや強めにノイズリダクションが働いているようだ。奥の山はアウトフォーカス部分になるがノイズはほとんど目立たない。ノイズリダクションが強いと感じる場合は、ISO感度ごとに設定できるノイズリダクションの強さを変更すれば問題ない。

「K-5」実写画像:8/12

カメラ:K-5/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(47.5mmで使用)/露出モード:絞り優先AE/絞り:F11/シャッタースピード:1/250秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:6400/WB:太陽光/画像仕上:鮮やか(エクストラシャープネス)/JPEG(16M/画質 スーパーファイン)
ISO 6400ともなると等倍観察ではさすがにノイズの影響が出始めるが、適切なノイズリダクションが行われているためあまり目立たない。このような絵柄ではノイズリダクションを少し弱めにしても良いだろう。「エクストラシャープネス」でもそれほどノイズが目立たないのは意外だった。十分実用範囲の画質といえる。

「K-5」実写画像:9/12

カメラ:K-5/レンズ:DA50-200mmF4-5.6ED WR(105mmで使用)/露出モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/400秒/ISO感度:12800/WB:太陽光/画像仕上:リバーサルフィルム(エクストラシャープネス)/JPEG(16M/画質 スーパーファイン)
雪がたまったクマザサの緑が鮮やかで非常に美しい。通常設定の最高感度ISO 12800で撮影しているが、解像感を保ちながらカラーノイズを中心にノイズリダクションが行われ、フィルムの粒状感のようなノイズ感となる。このノイズ感ならまったく作画のジャマにならず、表現によってはむしろ雰囲気を高めてくれる。筆者的には十分に実用可能な画質と思われた。

「K-5」実写画像:10/12

カメラ:K-5/レンズ:DA50-200mmF4-5.6ED WR(50mmで使用)/露出モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/2,000秒/ISO感度:25600/WB:太陽光/画像仕上:鮮やか(エクストラシャープネス)/JPEG(16M/画質 スーパーファイン)
ISO 25600はカスタムメニューの拡張感度を「ON」にすると使用可能になる。アウトフォーカス部分ではさすがにノイズ感が目立つが、カラーノイズは見られず、ピントの合った部分では淡い自然の色彩がよく再現されている。この感度域でも、拡大使用しなければ十分使用可能な画質といえるだろう。

「K-5」実写画像:11/12

カメラ:K-5/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(26.3mmで使用)/露出モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/6,400秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:51200/WB:太陽光/画像仕上:リバーサルフィルム/JPEG(16M/画質 スーパーファイン)
最高感度51200で撮影。サムネイルを見た印象では鮮やかな色再現が維持され、メリハリ感もあるのでとてもこの感度で撮影したとは思えないが、拡大してみると解像感はさすがに低下しているのがわかる。とはいえ16Mは無理でも2~6Mくらいの画素数なら十分使えるのではないだろうか。WEB用途など実用可能な分野は結構ありそうだ。

「K-5」実写画像:12/12

カメラ:K-5/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(50mmで使用)/露出モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/8,000秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:51200/WB:太陽光/画像仕上:リバーサルフィルム/JPEG(16M/画質 スーパーファイン)
同じく最高感度の51200で撮影。この感度域ではコントラストが上がるためハイライト補正を「ON」、シャドー補正を「強」にして撮影してみた。かなり強力なノイズリダクションがかかるため解像感は犠牲になるが、バランス良い階調が得られている。この場合も小サイズの画像なら十分実用可能な印象だ。

ユーザーの意見を反映し、基本機能を「K-7」から大きく改善

 今年のペンタックスは、春に発売した中判デジタル一眼レフカメラの「645D」を皮切りに、秋のフォトキナを前にしてエントリーモデルの「K-r」と上級機の「K-5」をリリースするなど、かなりのハイペースでニューモデルを投入してきたが、なかでも今回レポートする「K-5」は、これまでのペンタックスのカメラ作りを集大成したとも思える充実した機能が凝縮されている。一見すると前モデルの「K-7」をマイナーチェンジしたように見えてしまうのだが、短い開発期間で「K-7」ユーザーの不満点や意見を最大限に反映し、基本機能も大きく改善してきているのだ。

 第一は、1,628万画素のソニー製CMOSイメージセンサーの採用だろう。ソニー製CMOSイメージセンサーでは、画素の縦1列ごとにADコンバータを配置(「K-5」の場合は約5,000個にも及ぶ)するオンチップカラムAD変換という独自技術を採用しており、画像データをイメージセンサー内でデジタル化することにより転送経路でのノイズの混入を最小限に抑え、極めてノイズの少ない高品位な画質が得られるのが特長だ。「K-5」ではソニー製CMOSイメージセンサーのなかでも最新設計で最高スペックのイメージセンサーを搭載してきている。これにより、画素数をアップしながら常用の感度域をISO 100~12800(K-7はISO 100~3200)として、高感度域を一気に2段分も向上させてきたのに加え、拡張時にはISO 80~51200(「K-7」ではISO 100~12800)と今までにない広い感度域での撮影を可能にしている。また同イメージセンサーは高速読み出しにも対応しており、新設計のミラー駆動機構によって約7コマ/秒の高速連写も達成された。またバッファメモリーを約2倍に増強したことで、画素数と連写速度がともにアップしているにもかかわらず、連続撮影可能枚数はJPEG(16M、スーパーファイン)時で約30コマ、 RAW時で約8コマ(ファームウェアVer.1.01では最大約20コマ)を実現している。

 「K-5」の撮影機能で新しくなった部分としては、AFモジュールが新開発の「SAFOX IX+」に進化したことが挙げられる。「SAFOX IX+」では、AFセンサーのセパレータレンズ(位相差AFを可能にする重要パーツ)をガラスと樹脂によりハイブリッド化し、温度などの環境変化に対してより安定した測距ができるようにしている。また、AFセンサー自体は基本的には「K-r」に搭載されたものと共通だが、「+」は光源識別機能が追加されていることを意味する。AFセンサーは通常はモノクロセンサーなので光源の種類は判別できない。しかし「K-5」は、AFセンサーとは別に光源の種類を判別する専用のセンサーを内蔵しており、光源の特性によって微妙に異なるピント位置を補正し、より正確なAFが可能になっている。なおこの光源判別センサーはオートホワイトバランスの決定にも利用されている。

 ライブビュー機能についてもコントラストAFの機能が大きく改善された。「K-7」ではライブビュー中のAFはAFボタンで行っていたが、「K-5」ではシャッターボタン半押しでAFがスタートするようになった。シャッターボタンを半押しすると、背面液晶モニターにはフォーカスエリアの拡大画像が表示され、AF駆動中の様子がわかるようになっている。AFスピードは大幅に高速化されており、体感的にはクラス最速レベルに感じられた。動画画質もフルHD画質(1,920×1,080、25p)に対応し、より活用範囲が広がった。

 このほかにもイメージセンサーが新しくなった関係で、ボディ内手ぶれ補正機構がリニューアルされている。ペンタックス独自の磁気駆動・センサーシフト式の手ぶれ補正機構は、レンズシフト式に比べ光学系が安定しているため画質面で有利なほか、あらゆるレンズで補正効果が期待できることや、構図微調整機能や自動水平補正機能などにも対応可能なフレキシビリティさが大きな特長だ。「K-5」では手ぶれ補正の効果自体は最大約4段分と従来と変わりないが、上下左右の構図微調整の幅が従来の±1.0mmから±1.5mmに拡張されている。電源OFF時にボディを強く振動させるとカタカタ音がする場合があるが、それだけぎりぎりの部分までセンサーユニットが移動可能になっているということだろう。
 また電子水準器機能も従来は左右の水平方向のみの表示であったが、上下のアオリ方向の表示も可能になり、建築物の撮影や動画撮影など、より実用的で広範囲な撮影に対応できるようになっている。
 ボディデザインは、モードダイヤルの高さが「K-7」よりも若干高くなり、つまみやすなった。また、前面のAFモードダイヤルの取っ手の位置をボディ寄りに変更し、不用意に回ってしまうことがないように工夫されている。

感度ごとにノイズリダクションの強さを指定できる先進的な機能を追加

 画像処理の面での進化では先に発売された「K-r」同様、カスタムイメージに「リバーサルフィルム」と「銀残し」が追加されたことが挙げられる。「リバーサルフィルム」はカラーリバーサルフィルムの鮮やかでハイコントラストな仕上がりをほうふつとさせるカスタムイメージだ。通常のカスタムイメージでは彩度やコントラストが物足りないと感じるユーザーにおすすめで、特に風景撮影によくマッチする。「銀残し」は彩度を抑えると同時にコントラストを高めにし、全体的に濃いイメージで仕上げるローキーで渋みのある描写が特長。以前からある「ほのか」がハイキーでほのぼのとしたイメージであるのとは反対に重厚なイメージを演出する。「銀残し」についての詳細は「K-r」実写レポートも参照してほしい。

 カスタムイメージ全体の進化としては、シャープネスの設定にこれまでの標準のシャープネス設定と「ファインシャープネス」に加え、「エクストラシャープネス」が加わった。筆者は常々各メーカーに、シャープネスの輪郭は一度かけられてしまうと後から細くできないので、シャープネスのパラメータ設定で輪郭の太さを選べるようにしてほしいと要望しているが、それにいち早く対応してきたのがペンタックスであった。従来からある「ファインシャープネス」では標準時に比べ輪郭が細めで細かなディテールの再現性に優れている。今回追加された「エクストラシャープネス」は、輪郭がさらに細めだがかなり強めのシャープネスがかかる傾向で、風景撮影などでは非常に有効だろう。

 また、高感度域の画質を決める上でシャープネスの設定と密接に関わりがあるノイズリダクションの設定については、従来はノイズリダクションの開始感度の指定はできたがノイズリダクションの強さについてはオフ/弱/中/強のなかから一律の設定しかできなかった。しかし「K-5」では、ノイズリダクションの効果を自動選択する「オート」のポジションと、感度ごとにノイズリダクションの強さを指定できる「カスタム」の機能が加わった。ノイズの許容範囲や好みはユーザーによって千差万別なので、より詳細なカスタマイズが可能になった点は大いに歓迎すべきことだろう。このような先進的な機能を積極的に取り入れるペンタックスの姿勢には感心する。

 このほかにも先行した「K-r」同様、デジタルフィルターに、「デッサン」「ポスタリゼーション」などが追加されて全18種類が使用可能になったほか、クロスプロセスモードがこれまでのランダムな仕上がりだけでなく、「プリセット」3種類と「お気に入り」(3種類まで登録機能可能)が選択可能になった。またHDR機能については、オフ/標準/誇張だけであった設定項目に、新たに「オート」が追加され、また誇張も強さを3段階から選べるようになったほか、待望の自動位置調整機能に対応し、手持ち撮影が可能になっている。

 さて、フィールドでの実写に投入してみると、明らかにファインダー撮影時の撮影動作やAFのレスポンスが向上していて、どんな被写体でもさくさくと撮影をこなすことができて心地よい。また、ライブビュー撮影時も、ピント合わせが非常に高速になりストレスを感じさせないのがいい。ただし動画撮影中はMFとなるため、これは今後の対応が待たれるところだ。
 今回の試写では新採用のカスタムイメージ「リバーサルフィルム」と新機能の「エクストラシャープネス」の組み合わせを中心に撮影したが、「リバーサルフィルム」による色再現は、カラーリバーサルフィルムの色再現の印象にかなり近く、高彩度・高コントラストでありながら飽和感のない極めて秀逸な色再現に仕上げられている。風景撮影では、どの場面でも鮮やかで訴求力のある描写が得られており、表現によくマッチしていた。「エクストラシャープネス」については、低感度域ではやや強すぎると感じることがあったが、高感度域では意外にバランスが良く、ノイズを強調するようなことはなかった。筆者的には「エクストラシャープネス」をやや弱めにかける設定が風景撮影にはベストではないかと思う。またD-Range設定とカスタムイメージの「リバーサルフィルム」の相性は抜群で、「リバーサルフィルム」に設定している場合はハイライト補正を常時「ON」にしていても良いのではないかと感じられたほどだ。
 もうひとつ「K-5」の画質面での大きな特長は、高感度特性が非常に優秀なことだ。通常設定のISO感度は12800に及ぶが、カラーノイズなど不快なノイズ感は感じられず、フィルムの粒状感のような心地よい輝度ノイズは残す方向なので、解像感が犠牲にならず、しかも発色もきれいなまま維持されている。今回はノイズリダクションの設定はすべてオートで撮影したが、ISO 3200~6400あたりはかなり強めのノイズリダクションが働くと感じた。そのような場合も、ISO感度ごとにノイズリダクションのきき方をカスタマイズできるので各自の好みに応じて調節すると良い。

まとめ

 「K-5」では、基本性能の向上はもちろんだが、「K-7」のユーザーから寄せられた意見をもとに、機能面では表現の領域をさらに広げ、画質面ではユーザーの好みをより的確に反映するための機能が大幅に強化されており、中身はまったく別の機種といってよいほど多彩な使い方ができるようになっている。これほど多くの先進機能を搭載した機種は他メーカーになく、特に画質面のカスタマイズ性の高さは多くのユーザーを満足させられるレベルにあると思う。つまり、これまではRAWデータでしか実現できなかった詳細設定の多くが、撮影時の設定でできてしまうのだ。デジタル一眼レフカメラの画質は「レタッチ前提」の時代から「撮って出しで使える」時代になったが、将来は「ユーザーの好みを反映した画質」に変化するだろう。「K-5」はそんなデジタル一眼レフカメラの近未来画質を一足先に実現しているのである。そういう意味で「K-5」は、デジタル一眼レフカメラを使い込むことによって写真で何かを表現したいユーザーにとって、今いちばん自由度が高く、使い応えのあるカメラだといえるだろう。

撮影/レポート:杉本利彦

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K-5の性能テスト比較(旧機種、ライバル機種)

ペンタックス K-5 ペンタックス K-7 ニコン D7000
解像力

解像力

  • 解像度:2,560本
  • 画素数(短辺):3,264画素
  • 解像効率:0.784

解像力

  • 解像度:2,651本
  • 画素数(短辺):3,104画素
  • 解像効率:0.854

解像力

  • 解像度:2,991本
  • 画素数(短辺):3,264画素
  • 解像効率:0.916
ダイナミックレンジ

標準

標準

  • ハイライト側階調:3.0段
  • シャドウ側階調:6.3段
  • ダイナミックレンジ(合計):9.3段
  • 実効ISO感度:100

標準

標準

  • ハイライト側階調:3.0段
  • シャドウ側階調:6.1段
  • ダイナミックレンジ(合計):9.1段
  • 実効ISO感度:89

標準

標準

  • ハイライト側階調:3.0段
  • シャドウ側階調:5.6段
  • ダイナミックレンジ(合計):8.6段
  • 実効ISO感度:125
ISO感度

高感度NR:しない

100

高感度NR:しない

1600

高感度NR:しない

高感度NR:しない

100

高感度NR:しない

1600

高感度NR:しない

高感度NR:しない

100

高感度NR:しない

1600

高感度NR:しない

K-5の主要スペック比較(旧機種、ライバル機種)

ペンタックス K-5 ペンタックス K-7 ニコン D7000
画素数 1628万画素 1460万画素 1620万画素
撮像素子 CMOS CMOS CMOS
記録メディア SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード SDメモリーカード、SDHCメモリーカード SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード
液晶モニター 3.0型 約92.1万ドット 3.0型 約92.1万ドット 3.0型 約92.1万ドット
大きさ 131×97×73mm 130.5×96.5×72.5mm 132×105×77mm
重さ 約660g 約670g 約690g

K-5のマガジン記事

ペンタックス、Kシリーズの最上位モデル「K-5」を発表

公開日: 2010年09月21日

「K-5」(DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR装着時)

「K-5」 (DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR装着時)

「DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」(ブラック)

「K-5」(背面)

「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6」(ブラック)

「DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」

基本性能を大幅に向上させた「K-7」の後継機

 HOYA株式会社PENTAXイメージング・システム事業部は、9月21日、防塵・防滴構造などハイアマチュアの高度な要求に応えるデジタル一眼レフカメラ「K-5」、および簡易防滴構造を採用した交換レンズ「DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」を発表した。

 「K-5」は「K-7」をベースに開発された、ハイアマチュア向けデジタル一眼レフカメラだ。
 撮像素子は有効画素数約1,628万画素CMOSセンサー(APS-Cサイズ)を搭載。画像処理エンジンには「PENTAX 645D」と同等の性能を誇る「PRIME II」が採用されている。常用ISO感度は100~12800(「K-7」は100~3200)で、カスタム設定によりISO 80~51200までの拡張が可能だ。AFセンサーには、中央部9点がクロスタイプの11点ワイドAFセンサー「SAFOX IX+」を採用。また連写速度は約7コマ/秒(「K-7」は約5.2コマ/秒)となっている。

 ライブビュー撮影時のAF性能も進化。コントラストAFでの素早いピント合わせを可能とするため、新型センサーの採用、アルゴリズムの改良が行われている。またライブビュー撮影時のグリッド表示に「黄金分割」が加わった。
 動画撮影機能についてはフルHD動画撮影に対応。また、カスタムイメージやデジタルフィルターの効果を使用した動画撮影を楽しむこともできる。

 ボディに関しては「K-7」同様に、外装には軽量かつ堅牢なマグネシウム合金を採用。77カ所にシーリングを施した防塵・防滴構造となっている。視野率100%のファインダーや、「自動水平補正」「構図微調整」といった個性的な応用機能を備えた手ぶれ補正機構「SR」を搭載している点も「K-7」から引き継がれている。また、「K-7」では水平方向のみの確認しか行えなかった電子水準器が、水平方向に加えてあおり方向の確認が可能になった。

 カスタムイメージやデジタルフィルターなど、画像に特殊な効果を加える画像処理機能についても選択できるバリエーションが増え、より幅広い表現ができるようになった。
 まずカスタムイメージには「銀残し」が追加されて、全9種類に。また「シャープネス」「ファインシャープネス」に加えて、微細な箇所の輪郭を強調し、より解像感を高める「エクストラシャープネス」が新たに採用された。
 クロスプロセス処理を行ったフィルムのように独特の色合いに変化した画像が得られる「クロスプロセスモード」は、「K-7」では結果が予想できない「ランダム」のみであったが、「K-5」ではあらかじめパラメーターが設定されている「プリセット」(3種類)や、好みのパラメーターを登録できる「お気に入り」に設定すれば、狙った色みの画像を得ることができる。
 そのほか、「水彩画」「ミニチュア」に代表される「デジタルフィルター」には「デッサン」と「ポスタリゼーション」が追加されて全18種類になり、3枚の画像を合成することで広ダイナミックレンジの写真を生み出す「HDR」は、新採用の自動位置調整機能によって手持ちでの利用も可能となった。

 大きさは約131×97×73mm(W×H×D)、重さは本体のみで約660g。背面液晶モニターは3型、約92.1万ドットとなっている。

 ラインアップはボディ単体のほか、「DA18-55mmF3.5-5.6AL WR」が付属する「18-55WR レンズキット」、「DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」が付属する「18-135 レンズキット」が用意される。

 同時に発表された「DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」は、35mm判換算で27.5~207mm相当の画角が得られる7.5倍の高倍率ズームレンズだ。レンズ内部に水滴が入りにくい簡易防滴構造を採用することで、防滴構造を採用している「K-5」などのボディとともに使用する際の、雨天や霧の中、水しぶきのかかる場所などでの耐久性、信頼性を向上しているという。

 今回発表された各製品の発売予定日と価格は下にある表のとおりとなっている。

レポート:GANREF編集部

製品名 希望小売価格
(予想実勢価格・税込み)
発売予定日
K-5 ボディ オープン価格
(140,000円前後)
2010年10月下旬
K-5 18-55WR レンズキット オープン価格
(150,000円台半ば)
2010年10月下旬
K-5 18-135 レンズキット オープン価格
(190,000円前後)
2010年11月中旬
DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR オープン価格
(60,000円前後)
2010年11月中旬
「K-5」(正面)

「K-5」(正面)

「K-5」(背面)

「K-5」(背面)

「K-5」(上面)

「K-5」(上面)

「K-5」(端子カバー側)

「K-5」(端子カバー側)

「K-5」(グリップ側)

「K-5」(グリップ側)

「DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」

「DA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR」

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α7RII sony ソニー
α7RII
平均解像度:4,553本
カメラ:ダイナミックレンジ
1
OLYMPUS OM-D E-M1 olympus オリンパス
OLYMPUS OM-D E-M1
合計ダイナミックレンジ:9.8段
1
OLYMPUS PEN Lite E-PL2 olympus オリンパス
OLYMPUS PEN Lite E-PL2
合計ダイナミックレンジ:9.8段
1
OLYMPUS PEN Lite E-PL1s olympus オリンパス
OLYMPUS PEN Lite E-PL1s
合計ダイナミックレンジ:9.8段
4
α7RII sony ソニー
α7RII
合計ダイナミックレンジ:9.7段
4
α7 II sony ソニー
α7 II
合計ダイナミックレンジ:9.7段
4
α7S sony ソニー
α7S
合計ダイナミックレンジ:9.7段

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