SD1:シグマ(sigma)

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SD1
sigma

発売日: 2011年06月10日(生産完了)
Amazon価格: 312,255円

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blue hour

カメラ: SD1

レンズ: 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM

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シグマ SD1 実写レポート

イメージセンサーとともに発売直前に決定された70万円前後とされる価格設定も話題を呼んでいる「SD1」の実力をレポートする。

公開日: 2011年07月26日

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シグマ SD1 実写レポート

公開日: 2011年07月26日

 デジタル一眼レフカメラ最多の記録画素数となる約4,430万画素(4,704×3,136×3)のイメージセンサーを搭載したシグマ「SD1」がデビューした。イメージセンサーとともに発売直前に決定された70万円前後とされる価格設定も話題を呼んでいる「SD1」の実力をレポートする。

「SD1」実写画像

画像をクリックすると等倍サイズの画像(5.4~30MB)を開きます。

「SD1」実写画像:1/10

カメラ:SD1/レンズ:17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM(34mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/40秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:100/WB:晴れ/カラーモード:風景/RAW
向島・百花園でのひとコマ。空気感という言葉を耳にするが、この写真を見るとまさにその場にいるような空気感、臨場感を感じることができる。ガラス戸の木枠の木目まで描写する解像感、ガラスの反射部分の質感と透明感。どの部分を見ても申し分のない描写が得られている。日なたの強い日差しの部分は白飛びしているが、描写は不自然ではなく、ダイナミックレンジに関しても特に不満は感じられない。

「SD1」実写画像:2/10

カメラ:SD1/レンズ:17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM(58mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/60秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:200/WB:晴れ/カラーモード:風景/RAW
青竹が生き生きと生い茂る竹やぶでのひとコマ。竹は、同じ緑に見えて実は1本ごとに微妙な色の違いがあるが、「SD1」はその微妙な色の変化をよくとらえている。手ぶれが起きてもおかしくないシャッタースピードだが、ボディの振動がもともと少ない上、レンズの手ぶれ補正機構の働きもあって、ぶれは発生していない。

「SD1」実写画像:3/10

カメラ:SD1/レンズ:17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM(70mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/640秒/ISO感度:200/WB:晴れ/カラーモード:風景/RAW
最高の高さに達したスカイツリー。一般のデジタルカメラでは、頂上付近など偽色が発生してもおかしくないが、さすがにX3ダイレクトイメージセンサーではその心配は皆無だ。斜めのラインで発生しがちなジャギーも目立たない方だといえるだろう。

「SD1」実写画像:4/10

カメラ:SD1/レンズ:17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM(70mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F4/シャッタースピード:1/800秒/露出補正:-1.7EV/ISO感度:200/WB:晴れ/カラーモード:風景/RAW
デジタルカメラが最も苦手にする波長域は赤の領域だろう。大抵のデジタルカメラでは、赤い花を撮影するとすぐに飽和してしまうため、赤の領域の感度や彩度を落とす工夫をしている。しかし「SD1」では、高彩度の赤を色飽和なしに再現可能で、赤の中の赤の階調が保たれている。

「SD1」実写画像:5/10

カメラ:SD1/レンズ:17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM(42mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F5.6/シャッタースピード:1/250秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:400/WB:晴れ/カラーモード:風景/RAW
まるで手の届く所に実際のシダがあるように感じる。筆者も長年植物の撮影をしているが、かつてこれほどまでに質感描写に優れたシダの写真は撮影したことがない。大判のフィルムカメラでも、より多画素のデジタルカメラでもこれほどの質感描写は難しいだろう。被写体の微細部分まで描き分ける解像感、被写体のコントラストを的確に再現する調子再現、微妙な色彩の変化をとらえる色再現のどれが欠けてもこういった描写はできない。

「SD1」実写画像:6/10

カメラ:SD1/レンズ:17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM(54mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/125秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:400/WB:晴れ/カラーモード:ビビッド/JPEG(High/Fine)
彩度の高い色を使用したアジアンテイストの布地だが、見たときの色のイメージがそのまま再現されている。一般のデジタルカメラでこのような被写体を撮影すると、鮮やかながらもどこか作られた色再現を感じるものだ。「SD1」は解像感に注目が集まりがちだが、色再現性の高さも大きな魅力といえるのだ。

「SD1」実写画像:7/10

カメラ:SD1/レンズ:17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM(58mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/200秒/露出補正:-1EV/ISO感度:400/WB:晴れ/カラーモード:風景/RAW
昨年暮れに大規模な改修工事を終えたばかりの浅草寺でのひとコマ。扉部分の飾りであるが、重厚感のある金属部分の質感描写が素晴らしい。このような黄色から赤色にかけての金属色を苦手にするカメラは多いが、どの波長域もまんべんなく描写できる「SD1」は苦手な色が少ない。

「SD1」実写画像:8/10

カメラ:SD1/レンズ:17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM(70mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/200秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:800/WB:晴れ/カラーモード:ビビッド/RAW
レストランの前に置かれた空のワインボトル。ちょっと汚れたラベルやビンのガラス部分の質感描写が素晴らしい。こういったニュアンスの表現は、重厚な色再現とメリハリ感のある調子再現、高い解像感のすべてが一致して初めて感じられる感覚だ。ISO 800での撮影だが、特にノイズが目立つこともなく、十分常用可能な画質が得られている。

「SD1」実写画像:9/10

カメラ:SD1/レンズ:50mm F1.4 EX DG HSM /露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/100秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:1600/WB:晴れ/カラーモード:ビビッド/JPEG(High/Fine)
街のショールームで見かけた最新のミニ。ISO 1600で撮影している。JPEGデータではノイズ低減処理は強く行われないようで、場所によってはノイズが目立つ場合もある。ただ全体としては画質に大きな影響はなく、実用可能なレベルと判断できそうだ。RAWデータからの現像結果では、シャープネスとノイズ感が改善したが、車に写り込んだ強い光源部分などで色ニジミが見られた。JPEG画像では色ニジミは特に見られない。

「SD1」実写画像:10/10

カメラ:SD1/レンズ:70mm F2.8 EX DG MACRO/露出モード:絞り優先オート/絞り:F5.6/シャッタースピード:1/640秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:3200/WB:晴れ/カラーモード:スタンダード/RAW
アジサイのアップ。ISO 3200で撮影している。JPEGデータでも保存しているが、シャドー部での彩度の落ちが大きく、ノイズ感にもやや乱れが見られたので、RAWデータから現像したデータを使用した。シャープネスがやや強めだが、全体としてはまずまずの描写が得られている。ただ、この感度域ではX3ダイレクトイメージセンサーの画質面でのメリットが十分生かされているといえるわけではないので、一応使えるレベルという判断が適切だろう。

性能テストでも証明された極めて高い解像感

 「SD1」で最も注目すべきは、なんといっても記録画素数約4,430万画素(4,704×3,136×3)まで多画素化されたイメージセンサーだろう。これまでSDシリーズでは、20.7×13.8mm(35mm判換算約1.7倍の焦点距離相当)とやや小さめのイメージセンサーを搭載してきたが、「SD1」ではひと回り大きい23.5×15.7mmの一般的なAPS-Cサイズ(35mm判換算約1.5倍の焦点距離相当)のセンサーサイズを採用するとともに、携帯電話用イメージセンサーの開発で培われた画素の微細化技術を応用し、画素ピッチを従来の約7.8μmから約5μmへと縮小することで、従来の約3倍まで一気に画素数を増やすことに成功している。画素ピッチが小さくなると高感度特性が落ちるのではないかと思われがちだが、SD1の実際の高感度特性については従来のセンサーよりも逆に向上している印象で、筆者的にはISO 800まではなんの問題もなく常用可能で、ISO 1600も十分使用に耐えるレベルに感じられたのは意外であった。

「SD1」のイメージセンサー

「SD1」のイメージセンサー 記録画素数約4,430万画素(4,704×3,136×3)となるX3 ダイレクトイメージセンサー。センサーサイズは一般的なAPS-Cサイズ(23.5×15.7mm)に大型化し、画素の微細化技術の投入で画素ピッチを約5μmまで小さくすることで、従来の約3倍にもなる多画素化を実現した。

 センサー方式は言うまでもなく X3 ダイレクトイメージセンサー(CMOS)であり、ひとつの画素でRGBの3色すべての信号が得られることが大きな特徴になっている。そのため、記録画素は一般的なAPS-C機と同クラスの1,480万画素であるが、情報量はベイヤー方式の3倍に達する。X3 ダイレクトイメージセンサーでは補間が不要なため、ベイヤー方式のイメージセンサーに比べ、色彩の解像度が圧倒的に高く、またローパスフィルターも不要なため、通常はローパスフィルターによってカットされる高周波域の被写体のディテールも再現可能で、極めて高い解像感が得られる。
 今回の製品版の「SD1」の解像度を実測してみたが平均解像度3,788本(LP/PH)という測定結果が出た(性能テスト参照)。これはGANREF性能テストで測定した全機種のなかで最高の数字だ(2011年7月現在)。解像度測定では水平、垂直、斜め45度左上がり、斜め45度右上がりの4つのチャートから読み取った解像度の平均を求めているが、SD1の場合、水平、垂直は画素数と同じかやや上回る解像度であったのに対し、斜め45度方向では約1.4倍前後の解像度が得られており、これが全体の平均を押し上げる要因になっている。

X3 ダイレクトイメージセンサーの仕組み

X3ダイレクトイメージセンサー

X3ダイレクトイメージセンサー

一般的なカラーフィルターアレイセンサー

一般的なカラーフィルターアレイセンサー

一般のベイヤー方式のイメージセンサーでは各画素の上にはRGBのいずれかのフィルターが装着されている。例えば1,480万画素のイメージセンサーならR画素370万画素、G画素740万画素、B画素370万画素で構成されており、RGBの各画素を1,480万画素とするために不足する画素は補間によってつくり出している。しかし、X3 ダイレクトイメージセンサーでは信号を読み出すだけで、R画素1,480万画素、G画素1,480万画素、B画素1,480万画素が得られ、色調によって解像度が異なることがないし、補間が不要で色モアレを抑えるローパスフィルターも必要ない。

 このセンサーのもうひとつの特徴は、光を感じるフォトダイオードの厚さに応じて浸透する光の波長が異なる性質を利用して3色分解しているため、センサーの分光特性が色分解用のオンチップ・カラーフィルターの分光特性に依存することなく、より自然でつながりの良い色再現が得られるところにある。これは特に高い彩度の被写体や朝夕の青から赤に変化する空のグラデーションの再現などに大変有効であり、色彩の中の階調再現性や微妙な色彩変化をとらえる能力が群を抜いて優れているといえるだろう。

「SD1」の分光特性

「SD1」の分光特性 全体に分光特性の広がりがあり、RGBそれぞれの分光特性がすべての波長域で重なり合い、高彩度の被写体の微妙な色の変化をとらえることができる。また赤の領域も十分な感度があることわかる。

分光特性画像の比較 分光特性画像の比較 上段は一般的なデジタル一眼レフカメラ、「下段」はSD1で、ともに380nmから720nmの間で10nmごとに単色光を撮影した結果のサムネイル画像を並べたものだ。一般的なデジタル一眼レフでは、波長が変化しても色再現がRGBのフィルター色に偏ってしまって色調の変化が少なく中間色の再現が難しい。また、赤の領域の感度が極端に低く抑えられている。「SD1」では各波長域の微妙な色調変化をグラデーションのようにつながりよくとらえることができているし、波長による感度の変化はほとんど見られないことがわかる。この違いは、朝夕の空のグラデーションや花の色など、彩度の高い自然の色の再現で大きな違いが現れる。

状況に応じてRAWとJPEGを使い分けたい

 一方、イメージセンサーからの信号を映像化するのは「SD15」でも採用されていた画像処理エンジン「TRUE II」だが、「SD1」ではこれを2基使用しデュアル化することで処理を高速化している。ただ、中判デジタルカメラに匹敵する約4,430万画素(RAW/High時)のデータ量はさすがに膨大であり、RAW+JPEGモードでは1枚撮影して背面液晶モニターにサムネイル画像が表示されるのに約3秒、処理が終わるまで約9秒、そして書き込みが終わるまでは約15秒ほどを要する。JPEG記録のみの場合は処理時間は大幅に短縮されるが、このカメラの場合はRAW撮影が望ましいともいえるので、この点は気長に待つ必要があるだろう。撮影後のチェックが不要な場合は、約5コマ/秒、連続7コマ(RAW+JPEG時)の連写が可能なのでストレスを感じることは少ないが、撮影結果をすぐに確認したい場合は書き込みが終了するまで画像の再生ができないのでストレスを感じることが多かった。

 JPEG画像の仕上がりは以前の機種に比べるとかなり改善されていて、そのままでも使える場合が多いが、「SD1」の実力を最大限に引き出すにはやはりRAWデータからの現像が有利だろう。専用のRAW現像ソフトでは、白飛びを抑えると同時にシャドーを明るくする「Fill Light」の機能をはじめ、露出、コントラスト、彩度、WB、カラーモード、ノイズリダクションの微調整などが詳細に設定可能なので、より理想に近い仕上がりが得られる。カメラ内で生成するJPEGのアルゴリズムと、RAW現像ソフトのアルゴリズムはだいぶ異なるようで、そのまま現像しても同じ結果にはならず、RAW現像の方がシャープネスが強めにかかる傾向がある。ただ、高輝度部分で生じる場合がある色のニジミはJPEG画像では見られないのに、RAW現像したものでは見られる場合があったので、状況に応じた使い分けも必要かもしれない。

RAW現像ソフト「SIGMA Photo Pro 5.0」

RAW現像ソフト「SIGMA Photo Pro 5.0」 RAW現像ソフト「SIGMA Photo Pro 5.0」では、白飛びを抑えると同時にシャドーを明るくする「Fill Light」の機能をはじめ、さまざまな微調整を詳細に設定できる。

上位機にふさわしいボディ性能

 さて「SD1」はSDシリーズのフラッグシップ機という位置づけだけあって、ボディ性能も大きく向上している。まず、ボディの材質にSDシリーズ初のマグネシウム合金を使用し、ボタンや接合部分をシーリングした防塵・防滴仕様を採用してきた。これにより、ボディの剛性感が一気にアップし、プロの使用にも耐える堅牢性と信頼性を手に入れている。
 ボディ内部の構造についても、ミラーとシャッターチャージを個別のモーターで行う2モーターシステムを採用してカメラぶれを軽減しているほか、シャッターの作動耐久も10万回をクリアするなど、上級機にふさわしいボディ性能にまとめられている。
 ファインダー回りについても、シリーズ初となる11点測距のAFシステムを採用しており、AFユニットには11点すべてがツインクロスセンサーで、各ラインの画素を千鳥配置した高性能なユニットを採用しているほか、測光も77分割の評価測光を基本にスポット測光も可能にしていて、AFの測距ポイントとも連動するようになっている。また、光学系にガラスペンタプリズムを使用したファインダーは、視野率98%、倍率0.95倍と表示が大きく見やすく、MFでのピント合わせもやりやすい。

 また、外観デザインもグリップやシャッターボタン回りにくぼみを設けるなど、握りやすさや押しやすさなど人間工学を考慮したデザインになったほか、ダイヤル類もより高級感のあるデザインに変更されていて使い心地が良い。操作体系はおおむね「SD15」を踏襲しているが、「SD15」ではシャッターボタンと一体になっていたコマンドダイヤルが廃止され、SダイヤルとAダイヤルの2ダイヤル方式に変更され使いやすくなった一方で、上面にあった表示パネルが省略されている。ファンクション画面があるということで表示パネルを省略したのかもしれないが、画像処理中はファンクション画面が表示されず、処理中にカメラの設定変更をしたいときにはファインダーをのぞく必要があるため、次期機種では表示パネルの復活が望まれるところだ。

ボディ外観

ボディ外観 ボディ材質はマグネシウム製となったほか本格的な防塵・防滴性能も備え、プロの使用にも耐える堅牢なボディが与えられた。デザインも、グリップ部にくぼみを設けるなど人間工学を取り入れたモダンなデザインを採用している。

上面

上面 上面のダイヤルが2ダイヤル式になり、露出補正ボタンはシャッターボタン横に移動した。使い勝手は向上しているが、上面の表示パネルが省略されたのは残念だ。

まとめ

 さて、実写結果については作例をご覧いただければ一目瞭然だと思うが、まずベイヤー方式のイメージセンサー機では得られない、画素単位まで解像する高い解像感がおわかりいただけると思う。そして、実際の被写体の色に近く深みのある色再現、メリハリ感のある調子再現と相まって、他機では体験できない臨場感のある極めてリアルな質感描写が実現されている。描写傾向はこれまでのSDシリーズと大きく変わらないが、高感度特性が向上したほか、画素数がようやく最新のデジタル一眼レフカメラと並んだため、その描写力の違いが際立つように見える。
 カメラ部の性能については、まず、カメラの剛性感や信頼性がアップしたことで、持つ喜びの部分が大きく改善している。また、AFの動作性能についても超音波モーター採用レンズでは動作はいずれも機敏で快適であった。そのため、ボディの実力としては他社中級機レベルの性能は確保できているように感じられる。しかし、約4,430万画素の画像処理に時間がかかるため、これが全体のレスポンスに大きく影響している観は否めない。
 「SD1」の価格は、当初は他社中級機クラスと同等の価格を目指すとのアナウンスがあったため購入を考えていた方も多かったと思うが、発売直前に発表された価格は70万円前後と、少々現実離れした価格になってしまった。シグマも利益を追求しているわけであり、さまざまなコスト要因を積み上げた結果が70万円となったというのであろうから、この点は致し方ない。あとはこのカメラの生み出す唯一無二の高い画質に70万円に見合う価値を見いだすことができるかの判断となるだろう。以前、シグマの山木和人社長にインタビューした際、シグマはレンズメーカーだが同時にカメラメーカーでもあることを強調されていたのが印象に残っている。そういう意味では、今回の「SD1」が、カメラメーカーとしてのシグマの存在を大きくアピールする1台となったことは間違いなさそうだ。

撮影/レポート:杉本利彦

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SD1のマガジン記事

シグマ、有効画素数約4,600万画素のデジタル一眼レフカメラ「SD1」開発発表

公開日: 2010年09月21日

「SD1」

「SD1」

「APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM」

「APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM」

「APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」

「APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」

AF精度や堅牢性、防塵・防滴性を高めたフラッグシップモデル

 株式会社シグマは、有効画素数約4,600万画素のデジタル一眼レフカメラ「SD1」の開発発表、および「APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM」「APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」の2本のレンズ、外付けのオートフラッシュ2台を発表した。

 「SD1」は、外観カバーに採用したマグネシウム合金、およびボタン類や接合部のシーリングにより、高い堅牢性、防塵・防滴性を実現したフラッグシップモデルだ。
 撮像素子には有効画素数約4,600万画素(4,800×3,200×3層)のX3ダイレクトイメージセンサー(APS-Cサイズ)を搭載。X3ダイレクトイメージセンサーはRGB全色を3層で取り込むことができるフルカラーイメージセンサーで、原理的に偽色が発生しないためローパスフィルターを必要とせず、光と色の情報を余すことなく取り込むことができるという。画像処理エンジンには「デュアル TRUE II」を採用。フルカラーイメージセンサーがとらえたすべての情報をシグマ独自のアルゴリズムで画像を劣化させることなく高速処理するため、2つの「TRUE II」が搭載された。
 AFセンサーには11点ツインクロスセンサーを採用。各ラインの位相をずらした千鳥配置を縦横に構成することで、AF精度の向上が図られている。

 大きさは145.5×112.5×80mm(W×H×D)で、重さは未定。記録メディアにはCFカードを採用。背面液晶モニターには3型、46万ドットの広視野角液晶モニターが採用されている。
 発売日、価格は未定で、製品の外観、仕様などは変更になる場合もある。

 「APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM」「APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」はいずれも手ぶれ補正機構OSを搭載した大口径レンズだ。防塵・防滴性の高い構造を採用しているため過酷な撮影状況に対応する堅牢性を持ち、また超音波モーターHSMの搭載によりAFスピードの高速化と静粛性を実現しているという。
 同時に発表されたオートフラッシュは「ELECTRONIC FLASH EF-610 DG ST」「ELECTRONIC FLASH EF-610 DG SUPER」の2台。ともに最新のTTL自動調光機能を搭載し、各社の最新デジタル一眼レフカメラに対応しているという。ガイドナンバーはいずれも61(ISO 100/m)で、バウンス角度は垂直方向が上方向90度~正面0度~下方向7度、水平方向が左方向180度~右方向90度となっている。「ELECTRONIC FLASH EF-610 DG ST」はシンプルな操作性、「ELECTRONIC FLASH EF-610 DG SUPER」はモデリング発光、TTLワイヤレスフラッシュほか多彩な機能を備えているのが特長だ。

 今回発表された各製品の発売日、価格は未定となっている。

レポート:GANREF編集部

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