SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD:タムロン(tamron)

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カメラ: D90

レンズ: SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD

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タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD 実写レポート

猛暑が続いた今年の夏、8月末にはその暑さをいっそうかき立てるかのようなホットな新レンズ「SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD」がタムロンから発売された。

公開日: 2010年10月19日

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タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD 実写レポート

公開日: 2010年10月19日

 猛暑が続いた今年の夏、8月末にはその暑さをいっそうかき立てるかのようなホットな新レンズ「SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD」がタムロンから発売された。同社の60周年記念モデルとしてあまたのノウハウを注ぎ込んだ意欲作だ。ニコンマウントが先行しての発売だったが、キヤノンマウントも9月25日に発売されている。それでは、望遠ズームレンズとしてはサイズはそれほど大きくなく、ユーザーの人気も高い70~300mmクラスズームレンズとしての実力を検証してみよう。

「SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD」実写画像

画像をクリックすると等倍サイズの画像(4.7~13MB)を開きます。

「SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD」実写画像:1/8

カメラ:ニコン D700/レンズ:タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD(85mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F11/シャッタースピード:1/250秒/露出補正:-1EV/ISO感度:200/WB:晴天/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
標準ズームの次に購入するレンズとして望遠レンズはまず考えたい選択肢のひとつだろう。その点、70~300mmという焦点域は風景の一部分を切り取るのにとても都合が良い。この作品もズーミングしながら風景の一部分を切り取ったものだが、ズームリングの手応えも良好で、ピタリとフレーミングも決まってくれた。

「SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD」実写画像:2/8

カメラ:ニコン D700/レンズ:タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD(95mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F11/シャッタースピード:1/250秒/露出補正:-1EV/ISO感度:400/WB:晴天/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
望遠レンズの使いこなしのひとつに近景と遠景の距離感を縮める圧縮効果がある。この作例も近景、中景、遠景に見える紅葉を重ね合わせながらフレーミングしているが、ズームレンジの幅が広いので思い描く絵を的確に表現することができた。

「SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD」実写画像:3/8

カメラ:ニコン D700/レンズ:タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD(75mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F4/シャッタースピード:1/320秒/露出補正:-1EV/ISO感度:200/WB:曇天/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
ヴィネットコントロールをオフにし、絞り開放で撮影したもの。焦点距離75mmで撮影しているが、ピント位置のシャープ感は極めて良好だ。周辺光量は落ちているものの、不自然な印象ではなく、むしろ視線を誘導するのに効果的なくらいである。

「SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD」実写画像:4/8

カメラ:ニコン D700/レンズ:タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD(300mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/400秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:200/WB:晴天/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
手持ちで追いかけながら撮影したもの。これ以上近づくことができなかったが、望遠端の300mmでぐっと被写体を引きつけることができている。このとき手ぶれ補正機構のおかげで、手ぶれのない画像を得られたのはもちろんのこと、ピタリとファインダー像が静止してくれたので的確なフレーミングを行うことができた。

「SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD」実写画像:5/8

カメラ:ニコン D700/レンズ:タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD(70mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F16/シャッタースピード:1/125秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:200/WB:晴天/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
広角端となる70mmで絞り込んで撮影したもの。画面の周辺に至るまでピリッとシャープ感のある緻密な描写が得られていることがおわかりいただけるであろう。また、歪曲収差は存在するが、このような被写体では歪曲収差が気になることもない。

「SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD」実写画像:6/8

カメラ:ニコン D700/レンズ:タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD(300mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F5.6/シャッタースピード:1/800秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:200/WB:晴天/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
300mm側で開放絞りで撮影したもの。ピント位置の解像感はご覧のとおり、切れ味が良く、とてもシャープに描写されている。周辺のぼけに注目すると、四隅に近い所で口径食が認められる。また周辺光量落ちはしているが、このような作例ではむしろ効果的かもしれない。

「SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD」実写画像:7/8

カメラ:ニコン D700/レンズ:タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD(140mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/2,000秒/露出補正:-1EV/ISO感度:200/WB:晴天/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
逆光に沈む太陽を直接入れ込んだもの。この作例以外にも強めの太陽を入れ込んだ撮影をしてみたが、フレア、ゴーストはよく抑え込まれており、逆光耐性の高さを感じた。

「SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD」実写画像:8/8

カメラ:ニコン D700/レンズ:タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD(300mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F5.6/シャッタースピード:1/1,000秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:400/WB:晴天/ピクチャーコントロール:スタンダード/RAW
300mmで最短撮影距離付近で撮影したもの。絞り開放でF5.6とはいえ、背景を選べばご覧のとおりのぼけ味となる。また近接撮影時であってもピント位置はとてもシャープだ。

絞り開放からシャープで切れ味良好な望遠ズームレンズ

 レンズ構成は12群17枚で、蛍石に近い低分散性を持つ特殊硝材であるXLD(Extra Low Dispersion)レンズ、LD(Low Dispersion)レンズをそれぞれ1枚使用している。このXLDレンズを採用し、また新たに光学設計を行うことで、軸上収差や倍率色収差などを良好に抑え込みながらもコントラストの高い画像を得ている。開放F値は70mm側でF4、300mm側でF5.6となっており、このクラスのレンズとしては標準的な明るさだ。

 タムロンとして初めて超音波モーター「USD」(Ultrasonic Silent Drive)が搭載されたこともこのレンズの大きな話題だ。自然の中に入り込み、自然と一体となって撮影をしているとAF作動時に響くモーター音がノイジーに感じられることもある。その点、AF作動時の素早さと静粛性の高さは、これまでのレンズとは比較にならないほど快適なものへと仕上がっている。
 そして何よりも風景写真家としてうれしいのがフルタイムマニュアルの実現だ。ざっとAFでピントを合わせてから最終的にピント位置を微調整することはよくあるが、その際、いちいちカメラ側やレンズ側のスイッチを切り替えるのも面倒だ。その点、フルタイムマニュアルなら撮影のテンポを崩されることなく快適に撮影に集中することができる。

 また、手ぶれ補正機構「VC」(Vibration Compensation)を搭載していることもポイントのひとつだ。同社の「VC」は約4段分の補正効果が得られるもので、光量の足りないシーンや望遠側での撮影でその威力を発揮してくれる。実際にファインダーでその効果を見てみると、それまで微振動を起こしていたファインダー像がシャッターボタンを半押しした途端、ピタリと吸いつくように静止してくれる。むろん、ぶれのない画像が得られることのメリットは今さら言うまでもなく大きいのだが、300mm側では静止したファインダー像が得られることで、より精度の高いフレーミングやマニュアルによるピント合わせを行えるのもメリットのひとつなのだ。その点で、これから発売される予定のソニーマウントの同レンズには、ボディ側に手ぶれ補正機構が搭載されているため、「VC」が搭載されないのは少々残念である。

 最短撮影距離は1.5mなので、300mm側を使えば花壇の奥に咲く花をぐっと大きく取り込むことも可能だ。サイズはφ81.5×142.7mm、重さは765g(ニコンマウント)で、人によってはやや大きめに感じられるかもしれない。とはいえ300mmで、遠距離の被写体を引きつけることを考えれば、このくらいのサイズ、重量がある方が、むしろカメラをホールディングしたときの安定感が得られる。
 ピントリングは適度な幅があり、トルク感も悪くはない。またフルタイムマニュアルと相まってピント位置の微調整も容易に行える。レンズフードも深めで逆光時の有害光を効果的に防いでくれるのも風景写真を撮る身としてはうれしい点だ。

 次に、画質について検証してみよう。まずこのレンズを使ってみて感心した点が開放絞りでのピント位置の切れ味の良さだ。近距離、遠距離を問わず、ピント位置のシャープ感はとても良好で、“甘さ”を感じることはなかった。さらに絞り込んだときのシャープ感も好ましく、画面の周辺に至るまで緻密な描写を楽しむことができる。一方、歪曲収差については、70mm側では樽型、300mm側では糸巻き型が現れる。水平、垂直線のはっきりとした被写体を撮影する場合はこのことを意識した方がいいかもしれない。
 一方、周辺光量落ちについて見ると、70mm側、300mm側ともに絞り開放で現れるが2段ほど絞ると程よく収まってくれる。四隅が極端に落ちるといったこともなく、自然な周辺光量落ちともいえるので、むしろ視覚効果として積極的に活用してみるのもおもしろいかもしれない。
 逆光性能についても良好な結果が得られている。太陽を直接入れ込んだ撮影を試しているが、ゴーストやフレアの発生も良好に抑えられており、このレンズのクオリティの高さを感じることができた。

 70~300mmクラスといえば手ごろな望遠域ということもあり、標準レンズの次に検討されることも多いだろう。なかでもサードパーティ製のレンズは価格も手ごろということもあり魅力的だ。快適なAFの応答性と静粛性を持つUSDの採用、気持ちいいまでの手ぶれ補正機構の効果、何よりクオリティの高い画質……。標準レンズキットの次に購入する望遠ズームレンズとしてはもちろんのこと、ダブルズームキットの望遠ズームレンズの買い替えとしても検討する価値のあるレンズだ。

撮影/レポート:萩原俊哉

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この記事のURL:http://ganref.jp/items/lens/tamron/1885#imp_389

SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USDの性能テスト比較(旧機種、ライバル機種)

タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD タムロン AF 70-300mm F/4-5.6 Di LD Macro 1:2
シャープネス SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD | シャープネス[焦点距離:70.0mm]
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AF 70-300mm F/4-5.6 Di LD Macro 1:2 | シャープネス[焦点距離:70.0mm]
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SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USDの主要スペック比較(旧機種、ライバル機種)

タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD タムロン AF 70-300mm F/4-5.6 Di LD Macro 1:2
レンズ構成 12群17枚 9群13枚
最短撮影距離 1.500m 0.950m
手ぶれ補正 4段 0段
最小絞り数値 F4.00 F4.00
最大径×長さ φ81.5×142.7mm φ76.6×116.5mm
重さ 765g 435g

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