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【注目製品レビュー ~ニコン D810 編~】 最終回 D810~高画素機としてのD810とハイアマチュアモデルとしてのD810~

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投稿日:2015/05/14

レビューした機材・用品 ニコン D810 ニコン D810
 さて、1カ月にわたるレビューも最終回です。
 1カ月もの間、D810を使わせていただいた感想をまとめようと思います。

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カメラ:
ニコン D810
レンズ:
ニコン AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
焦点距離:
58.0 mm
フラッシュ:
Off
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/125秒
絞り数値:
F5.6
露光補正量:
-1.7EV
ISO感度:
3200
ホワイトバランス:
Auto1


【高画素機としてのD810】

 やはり、D810という機種が気になる最大の理由は、3600万画素という画素数でしょう。
 こんな高画素だとどこまで写るのか、こんな高画素がいるのか、こんな高画素だとブレが目立つのではないか…等など、D810のカタログスペックを見たときに、そういうことを考える人が多いと思います。

 私自身も、やはりそこが気になる点でしたし、そこを気にしつつ、1カ月使ってきました。

 そして、そこで感じたのは、3600万画素を生かす難しさでした。
 正直、これを借りるまでは、3600万画素だとブレが目立つ、というのは都市伝説だと思っていました。
 1000万画素だろうと、2000万画素だろうと、3600万画素だろうと、センサーサイズが同じなら、同じサイズで鑑賞する分にはブレ量は同じ。なので、そんなに気にならないだろうと思っていました。
 しかしながら、実際に使ってみると、簡単に等倍にできてしまうデジタルデータだけに、微ブレが気になること気になること^^;

 正直、最初の1,2週間は苦労させられました。

 やはり、この高画素をきちんと生かそうと思うと、ブレに気を使うことは必須だと思います。
 できれば、三脚を使って、ミラーアップと電子先幕シャッターを設定したうえ、レリーズを使うのがベストだと思います。レリーズがなくても、露出ディレイモードは使った方がいいと感じました。

 もし、それが無理なら、ISO感度を上げてでもSSを確保した方が、しゃきっとした絵になると感じました。

 こうして、しっかりと環境を整えたうえで、3600万画素の実力を引き出すことができれば、正直びっくりするほどの解像感を得ることができます。

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カメラ:
ニコン D810
焦点距離:
35.0 mm
フラッシュ:
Off
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/160秒
絞り数値:
F8.0
露光補正量:
+0.7EV
ISO感度:
64
ホワイトバランス:
Custom


 セミナーの講評会で提出した写真を、(私はこう評価に出られなかったので)GANREF編集部の方がわざわざ送ってくださったのですが、それを見て、正直ぶったまげました。
 「こんなにも写るのか」と感動するレベルでした。
 逆に、ポートレートなんかだと、くっきりはっきり写りすぎて、毛穴や産毛が見えるレベルなので、女性の方には怒られそうなほどです^^;

 ただ、それに伴うデータ量の増加は、古いPCを使用している人には頭が痛い問題かもしれません^^;


【ハイアマチュアモデルとしてのD810】

 さて、3600万画素を生かせれば、感動する解像感を得られるD810ですが、じゃぁ、そのために毎回三脚やレリーズを持ち出さないといけないカメラなのかというと、必ずしもそうではないと感じました。
 操作性やAF性能など、画素数以外の機能面でも、価格相応の実力を秘めたモデルだと思います。

 この1カ月、もちろん、3600万画素の実力を引き出す撮り方もしてきたものの、最初に宣言したとおり、あまりそこにこだわらず、ハイアマチュア向けのカメラとしてどうか、というところを意識しつつ、下位機種からステップアップした時の機種としてどうか、というところを気にして使ってきました。
 そういう意味でD810がどうか、というと、非常にいいカメラだ、と思います。

 正直、D800/D800Eの印象が強く、キヤノンでいうところの、高画素化した5D2みたいなイメージを持っていたのですが、実際には、51点AFに加え、連写速度も秒間5枚と、動き物もそれなりにちゃんとこなせる性能を持っています。
 もちろん、本格的に動きものメインの人には物足りないかもしれませんが、運動会など、年に数回しか動きものを撮らない、というのであれば十分すぎると感じました。
 実際、レビュー期間中に八景島シーパラダイスに行って、イルカ等のショーも撮影しましたが、十分すぎる結果を残してくれました。



 また、それだけではなく、あまり期待していなかったのですが、ISO64が常用となり、ISO100と遜色ない画質となっていることで、単焦点レンズの絞り開放を使えるシーンが広がったり、流し撮りや、スローシャッターでの撮影が以前より楽にできるようになったりという点も非常に大きいと思います。
 これを知ってしまったら、キヤノンにも是非、低ISO感度側の常用感度拡大をしてもらいたくなりました。

 さらに、3600万画素あることで、トリミング耐性も非常に高いです。

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カメラ:
ニコン D810
焦点距離:
95.0 mm
フラッシュ:
Off
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/1000秒
絞り数値:
F2.8
ISO感度:
1600
ホワイトバランス:
As Shot


 その上、これだけ高画素ながら、高感度ノイズも少なく、さすがはFXフォーマットといったところです。感覚的には、画素数が1.5倍ほど違う5D3とほぼ変わらない印象でした。
 それゆえに、暗いところでの撮影はもちろん、高画素を生かすためにためらいなくSSを上げることができます。

 これらの点は、純粋に写真表現の技術をステップアップさせていきたい人に、さらなる表現の幅を持たせてくれるだけでなく、逆に、気軽にいろんなものを撮りたい、という人にとっても、十分に恩恵のある点だと感じています。

 もちろん、重さと値段という部分がネックにはなりますが、そこさえクリアできれば、3600万画素をフルに生かすことを抜きにしても、ステップアップとして十分魅力的な機種だと感じました。
 ただ、そういうユーザー向けには、RAWのSサイズだけでなく、中間のMサイズ(1500~2000万画素程度)を可逆圧縮RAWで用意してくれていると、なおありがたいですね。

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カメラ:
ニコン D810
焦点距離:
28.0 mm
フラッシュ:
Off
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/250秒
絞り数値:
F8.0
露光補正量:
+0.7EV
ISO感度:
100
ホワイトバランス:
As Shot


【結論】

 結論としては、D810は、高画素に目が行きがちですが、非常にバランスのとれた名機だと感じました。
 風景等で3600万画素をフルに引き出して素晴らしい解像感の写真を撮るのにも、単純なステップアップにも、しっかり答えてくれる機種だと思います。


 レンズも、D800発売当時に推奨レンズといわれていた辺りのレンズを使えば、十分にD810の解像度を生かしてくれますし、周辺機器の充実具合も、さすがはニコン、といったところで、かゆい所に手が届くラインナップですね。


 その上で、自分が買うのか、といわれると、自分がニコンユーザーだったら、迷わず金策に走ったレベルです。
 風景撮影メインで、たまに人物や動きもの、スナップも撮りたい、という自分の使い方には、かなり合致している機種だと思います。
 オールマイティだけれど、どちらかというと、高画素に振ったものがD810、どちらかというと連写、AF性能に振ったものが5D3という感じかと思います。
 そういう意味では、どちらも持っていないのであれば、十分にライバルとして検討するに値する2機種なんだなと感じました。

 ただ、個人的に、キヤノンとニコンはわざわざダブルマウントするメーカーではない(両社とも優等生過ぎて、使い分けするタイミングや癖がない)ため、D810購入=ニコンへ移行となるので…キヤノンで5D3に大三元リーチをはじめとしたレンズ資産があることを考えると、即決で行くのはちょっとためらいます^^;

 とはいえ、ニコンのレンズ群(特に広角と58mmF1.4、85mmF1.4)辺りは非常に魅力的だし…でも、キヤノンでも使いたいレンズがあるし…

 5D3購入後、物欲はかなり抑えられていたのですが、こうして1カ月使ってしまうと、物欲が非常に刺激されます。
 しばらくは、悶々とした日々が続くかもしれません^^; 



 最後に、GANREF編集部の皆様、ニコンの皆様、そして、D810レビューワーの皆様、ご訪問いただいた皆様、ありがとうございました。
 相変わらず、気まぐれにアップしたりしなかったりだったりするとは思いますが、今後とも、よろしくお願いいたします。


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注目製品レビュー ~ニコン D810編~

http://ganref.jp/common/monitor/nikon/d810/

コメント(1,000文字以内)

5件中 1〜5件目

闇夜の流離人
長いレビューお疲れ様でした

またご一緒する機会があればよろしくお願いいたします。

2015年05月17日 03:12

PotomacRiver
おつかれさまでした。いろいろと勉強になりました。

実は自分はD810が初めてのデジタル一眼レフで、ほんと手探りでこれまで使って来たのですが、まさに写真表現の技術の幅を広げ、ステップアップさせて行こうとする意欲を与えてくれるし、応えてくれる機械だと思っています。写真って楽しいんだなって、そう率直に思えます。

一ヶ月あまり、おつかれさまでした。

2015年05月14日 23:08

モノクロ。
 レビューお疲れ様でした。
 素晴らしいまとめですね(^^)
 私も動きもの以外は三脚を使わない場面でもミラーアップ+先幕電子シャッターを使いました。三脚を使わない場合は多少高感度にしても耐性があるのでシャッタースピードを速めにしました。全く同じ感想です。
 手をかければ(かけ方を間違えないのが前提ですが)それに確実に応えてくれるので趣味としての写真の醍醐味を味あわせてくれるカメラだと思いました。

2015年05月14日 08:33

mykaoru
お疲れ様です。
ポートレートは要注意ですね。
見えなくていいものも見えて来て・・・・

2015年05月14日 06:27

sira
おつかれさまでした!僕の方も全く同じような感想です。またご一緒する機会があればよろしくお願いいたします。

2015年05月14日 05:57

5件中 1〜5件目

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