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真っ直ぐな表現力。このレンズは、今までの超広角にあらず。~その1~

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投稿日:2012/08/17

レビューした機材・用品 ニコン AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED ニコン AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
ナノクリスタルコート採用レンズをテーマにした機材レビューのスペシャル企画とのことで、
私も参加してみようと思います。

この企画の前提は、
「特徴や気に入っている点、使いこなしのコツなどを自由にレビューして公開」
とあります。

改めて「レビュー」の意味を調べると、「評論。批評し、論じること」とありますが、
語源的には「再び(re-)よく見る(view)」、つまり「見直し」という意味を含んだ
言葉ともあります。


なるほど~
実際、私も欲しいと思っていた頃のBeforeと購入後のAfterでは、
印象が違うところがありますので、そのあたりを中心にレビューしてみたいと思います。

※文字数制限5000文字の為、2回にわたって掲載させていただきます。駄文の長文で申し訳ないです。
※GANREF様、文字数制限アップと掲載画像数アップと下書き保存機能を是非つけてください。


まず、Before。買うまで何を考えていたか…
実は購入後に、いろいろな方からのいただく質問・感想とほぼ同じです。
私も購入検討時にみなさんと同じような希望と不安を持っていました。

①凄い解像度。
②空気感、透明感が素晴らしい。
③逆光に強いし、歪曲も色収差もパープルフリンジもよく抑えられている。
④でもレンズが出っ張り過ぎていて怖くない?
⑤キャップがデカイしちゃち。
⑥フィルターがつけられないんだよね。
⑦重くない?レンズが重くて据わりが悪くない?


そして、Afterの印象。ユーザーとなった後の感想は、

①、②はその通り。スキッとし過ぎて怖いくらい。逆におどろおどろしい効果は出来ない。
それは③の性能のおかげもあって達成出来ている。基本的な設計が素晴らしいのでしょう。
それに順光でも逆光でも条件に合わせて、いろいろな挑戦が出来るのもこのレンズの特徴です。
とにかく苦手が少ないレンズです。

④レンズの出っ張りは正直怖いです。移動中はキャップを必ずつけています。
しかしレンズの表面は、思った以上に丈夫に作られているように感じます。自分でレンズ清掃を
していますが、ヒヤッとした経験はありません。

⑤樹脂製のキャップ…その高級感のなさに最初は溜息をついたモノですが、これが意外にマッチ。
2年使っていてもスルッと落ちることは無いし、静電気等で埃を溜め込むこともありません。
ただ大きいので、撮影時どこに仕舞うか…ポケットには入らないし、カメラバッグに入れるのも
めんどくさい。大体左手に持ったまま撮影しています。というのも、このレンズの鏡胴は細く作られ
ていますから、左手でキャップを持ったまま、ズーム輪・ピント輪を操作しても意外に気になりません。
それにキャップの交換時期が来たなら、キャップの中央部に小さな穴をあけて、携帯電話のストラップ状
のものを着けてみようと考えています。そうすれば、キャップを持たず、その輪に指を通しておく
ことが出来ると考えています。

⑥フィルターの問題は確かに大きいです。減光フィルターや円偏光フィルターを着けてみたいですね。
サードパーティー製でいくつか出ているようですから、そちらを試せばいいのかもしれませんし、
プレート型のフィルターを手持ちやクリップでレンズ前に置くのも一つの手ですね。
でも、そのようなフィルターを咬ませることによって発生する画質の低下…このレンズでは未知数です。
メーカーサイドで着けられないようにしているということは、もしかしたら影響大なのかもしれません。
苦手を上げるのならこの点だと思います。

⑦レンズ単体で1kgあります。重いです。重いですが、据わりが悪く感じたことはありません。
前玉が大きいので、前に倒れそうな印象がありますがそんな事はありません。
重さについては、撮影時はブレ防止効果もありますからメリットとして理解して、移動時の問題だけ
ならカメラバッグを工夫するのがいいかもしれません。
レンズ構成は違いますが、ブラックラピッド RS DR-1ダブルストラップの左サイドにレンズケースを
ぶら下げる方法はよくやっています。
http://ganref.jp/m/tokyoboy/reviews_and_diaries/diary/3375

秋の東福寺-紅と緑-

写真を拡大する

カメラ:
ニコン D3
レンズ:
ニコン AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
焦点距離:
14.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/500秒
絞り数値:
F5.0
露光補正量:
-0.7EV
ISO感度:
200
ホワイトバランス:
Auto


しかし、このレンズは凄い!
レビューサイトや個人ブログなど、ほとんど否定的な話はありません。
10人いれば10人が、ポジティブか称賛か礼賛。

えっ?ほんとうに?
と思うほど否定的なレビューはありません。
開けて良し、絞って良し。寄って良し、離れて良し。
ナノクリスタルコートの採用で、ゴースト・フレアを低減し、超広角レンズにありがちな、
歪曲収差も周辺減光、色収差も良好に補正され、広大な画角にクッキリと被写体を捉えること
が出来る。しかもこれは短焦点レンズではなく、ズームレンズ!という凄さ。
このレンズは、間違いなく現行の中、また過去リリースされた広角レンズの中でも、
最高の名レンズにランキングするでしょう。


そんなレンズを所有したい!きっと私が撮る写真も大きく変わるはずだ!

と、ワクワクしながら、大きな期待に胸を膨らませてゲットしたのは2年近く前。
相当枚数を撮りましたが、なかなか思うように撮れていないのが現状…
正直言って、かなり難しいレンズと感じています。
まだまだ納得出来る使いこなしは出来ていません。


なんでかな???
スキルが低いのは充分承知してますが、まだまだこのレンズの特徴と狙いを
自分が理解していないのが原因だと感じています。


そもそもこのレンズに『毒』を感じません。
見たもの、そのままを正確にセンサーに届ける事が出来るレンズです。
それが凄いレンズだというのは分かるのですが、撮影後改めて見直すと、
あれ?つまらない写真…

『毒』というのは、薬的、スパイス的な『癖』と言えるでしょうか。
そんなレンズが、被写体に特徴的な『味付け』をして、撮った本人にとってそれが想定外の
発見だったり、その癖を利用して作品作りが成立することがあります。
私はそんな毒が大好きで、オールドレンズを使ってみたり、他社のレンズをマウントアダプター
を咬ませて使ったりしています。

特に超広角ともなれば、魚眼や大きな歪曲収差や大きな周辺減光などが『癖』となることが多く、
被写体に寄って寄って寄りまくって被写体を誇張したり、あおって歪曲を誇張して非日常的な
空間を切りだす事が得意だと思います。

が、このレンズに関して言えば、そのあたりが良好に修正されているために、引き出そうとし
てもあまり効果的とはならず、中途半端な絵作りとなることが多々あるようです。

アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
ニコン D3
焦点距離:
15.0 mm
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/125秒
絞り数値:
F8.0
露光補正量:
+0.7EV
ISO感度:
250
ホワイトバランス:
Auto


見たまま感じたままが撮れる。記憶した風景と同じ絵が撮れる。
それは本来凄いことなのですが、撮影プラン・コンセプトがしっかり成立していないと、
相手に何を撮ろうとしたのか意図がわからない、何を撮ったのか分からないので、
面白くない写真で終わってしまいます。

特にそこは、要素が多くなりがちな広角レンズではシビアになるのは、皆さんご存じの
とおりだと思うのです。
だから、寄ったりあおったりして、被写体・テーマを際立たせて切り撮って行くことになる
のですが、このレンズはそのさじ加減を間違えると中途半端な絵作りしか出来ないと
感じています。

つまり、このレンズは見たままを正確に描写したい撮影者には、非常に強い味方になることは
確実で、特に超広角で被写体を正面からまっすぐ素直に撮るのに向いているレンズですが、
フィッシュアイに代表されるような像を歪ませたり、広角レンズが得意なパースペクティブを
強調するような撮り方は、慎重に検討したいレンズだと思われます。

アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
ニコン D3
焦点距離:
14.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/200秒
絞り数値:
F7.1
露光補正量:
-0.7EV
ISO感度:
200
ホワイトバランス:
Auto


得意なのは、このように真正面に撮る写真。(いい写真かどうかは、サテオイテ…)
見たままの風景を取り込むのが大好きなレンズです。
明暗差、そして解像度は申し分ありません。

掲載の為にリサイズしているのでもったいないですが、1200万画素のNikonD3で
撮影していますが、隅々の葉っぱ1枚1枚まで解像し、白飛び黒潰れも良好に思います。
ボディの解像度云々を語られることは多いですが、レンズ性能で解像感は大きく変わります。
これが、以前持っていた同画角程度のレンズだと、葉がブロック化してまったく解像しませんでした。

ところで、誤解してはならないのが、いくら名レンズとはいえ、ゴーストもフレアも色収差も
パープルフリンジも、条件がそろえば発生します。ない訳ではないのです!
特にゴーストに関しては、クッキリと虹型や丸型のゴーストが発生し、作品の演出として、
そのまま残すには、ややはばかれる模様が出現することがあります。

アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
ニコン D3
焦点距離:
14.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/125秒
絞り数値:
F11.0
露光補正量:
-1.3EV
ISO感度:
280
ホワイトバランス:
Auto


他のレンズでは、ゴーストを作品の要素として残せる場合があると思います。
丸とか六角形の模様が、太陽からポンポンとあるのは、逆光らしくてカッコイイ場合があると
思いますが、このレンズでは、ゴーストがクッキリ出て、虹のような形で出現することもあり、
邪魔な写りこみと感じられることがあります。
しっかりハレ切りをするか、アングルを再調整して撮影した方がいい結果が残せると思われます。

アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
ニコン D3
焦点距離:
14.0 mm
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/1250秒
絞り数値:
F6.3
露光補正量:
+1EV
ISO感度:
200
ホワイトバランス:
Auto


この旭日旗の写真では、実はゴーストが発生していましたが、アングルを調整しながら、
ハレ切りを実施して最小限のゴーストにしたあと、現像ソフトで消しています。
また遠近感を強調するために、旭日旗に近づき画角上で大きく旗を入れてて、そして遠くの
南極観測船を構図に入れましたが、思ったほど誇大な遠近感を表現出来ませんでした。

おそらく、私がやろうとしたことを一番得意とするのは、フィッシュアイのレンズでしょう。
このレンズで、より一層印象的な写真にするのなら、旗をあおるのではなく、脚立でもっと高い位置
から旗を正面で捕えて、その先に南極観測船を配置した方がより良い結果が出ただろうと感じています。

アップロード画像

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カメラ:
ニコン D3
焦点距離:
14.0 mm
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/800秒
絞り数値:
F6.3
露光補正量:
+0.3EV
ISO感度:
200
ホワイトバランス:
Auto


これは同日の写真。
水平を意識して、そこから見える多くの要素を詰め込んだ写真です。
下手に寄ったりあおったりするよりは、まずは受け身的で撮った方がいい結果が出ることが多い
ように思いました。
※これは自分比の感想です。
 要するにこのレンズの良さが分かるまではスケベ根性を出すなってことかもです。


つづく

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