中井精也がエプソン プロセレクションでプリントする理由

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中井精也がエプソン プロセレクションでプリントする理由

写真はプリントして楽しむ! というこだわりをもつ写真家・中井精也氏。展示作品は自らプリントすることも多いという。写真のイメージに合わせてPX-5VとPX-7Vを使い分ける、彼のこだわりをレポートする。

レポート:中井精也 協力:エプソン販売株式会社

中井精也中井精也(なかいせいや)
1967年東京都生まれ。成蹊大学卒業後、東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)在学中に鉄道写真家の真島満秀に師事。1996年レイルマンフォトオフィス設立。近著に『世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書 何をどう撮る? 活用編』(インプレスジャパン)など

朝・夕焼けプリントにはPX-5V

理由1

マジックアワーが印象的になる
ビビッドマゼンタインク採用により、マゼンタの色域が広く、ピンク系の色が鮮やかに再現される

PX-5Vを使う理由1 画像 マゼンタインクのみの色域(A)と、ビビッドマゼンタインクを採用しているPX-5Vの色域(B)。ブルーバイオレットからピンクまでの色域が広がっていることがわかる

理由2

空の階調がきれい
LCSS(論理的色変換システム)機能が搭載されているため、空の階調がなめらかで美しい

理由3

黒の締まりがいい
ブラックインクを3色搭載しているため、黒の表現が美しい

PX-5Vを使う理由3 画像 ライトグレー、グレー、ブラックの濃度違いのブラックインク3種類「K3インク」を採用している。トーンジャンプのない暗部の階調を表現する

PX-5V印刷時 画像 プリンター前面には液晶パネルがあり、前面給紙の方法などをわかりやすく表示してくれる。無線LANにも対応していて便利

 3種類の濃度のブラックインク「K3インク」を採用しているPX-5V。僕は美しい階調と色精度を実現できるこのインクが気に入っていて、ずっとK3インクのプリンターを使ってきたが、新機種になるごとに、より簡単にプリンターまかせで理想の色を出せるようになったのは喜ばしい。今回このPX-5Vでプリントしたのは、早朝に撮影した「ひたちなか海浜鉄道」のシルエット写真。光沢用紙が似合いそうな写真だが、微妙な朝焼けのグラデーションをしっとりと表現したかったので、あえてマット系の「UltraSmooth Fine Art Paper」をチョイスした。やさしい風合いが魅力のこの紙は黒を締めるのがむずかしかったが、PX-5Vでプリントすると、締まった気持ちいい黒を再現できた。PX-5Vは操作性も格段によくなっている。インクカートリッジの大型化によりインク交換の回数が減り、めんどうだったマットブラックとフォトブラックのカートリッジ交換の手間もなくなった。また、マット系の厚い用紙も前面から給紙できるので、背面トレイをいちいち操作しなくていいので便利だ。

プリントのコツ
1.用紙はマットを使用する

今回はUltraSmooth Fine Art Paperを使用したが、Velvet Fine Art Paperもおすすめ。UltraSmooth Fine Art Paperは、表面に味わいがあるマット用紙だ

(左)エプソン UltraSmooth Fine Art Paper(右)エプソン Velvet Fine Art Paper
2.TIFFに保存する

撮影時は色域をAdobeRGBに設定し、RAWで撮影。階調を重視するため、プリントはCapture NX2でRAWから16bitTIFFに出力してから行う

画面キャプチャ
3.レベル補正を調整する

さらに黒を締めるため、黒い部分だけを選択し、レベル補正で黒をしめる。グラデーションの部分は破綻しやすいので極力いじらない

画面キャプチャ

青空プリントにはPX-7V

理由1

青空がきれい
ブルーインクを新搭載して、青色の表現が豊かになった

PX-7Vを使う理由1 画像 シアンだけでなくブルーインクを採用している

理由2

光沢顔料インクを採用
グロスオプティマイザで光沢性が大きく進化している

PX-7Vを使う理由2 画像 プリント表面を平滑化して光の乱反射を抑えるグロスオプティマイザが進化。顔料インクの溶剤組織の変更で、光沢性が大きく向上した
※グロスオプティマイザは、プリンタードライバーでオン・オフの設定をすることが可能です(オン・オフの設定ができない用紙もあります)
※上記図はセイコーエプソン(株)開発過程の実験結果をもとにイメージ化したものです

理由3

なめらかな階調表現
LCCS(論理的色変換システム)を搭載。8色インクから1,840,000,000,000,000,000パターンの色再現を設定するため、階調がなめらか

PX-7Vを使う理由3 画像 PX-7Vは「ブルーインク」と「オレンジインク」をはじめとした8色インクを採用している

PX-7V印刷時 画像 カラーリバーサルフィルムのような鮮やかさを再現できる「ポジフィルム調(高彩)」機能がおもしろい。グロスオプティマイザをOFFにできるところも表現の幅が広がると実感した

 光沢顔料インクを採用したPX-7Vは、ブルー、オレンジインクを搭載し、青空や人肌などを美しく再現。風景写真やポートレートなど幅広くカバーする写真愛好家向けの本格派モデルという役割を担っている。渋めの発色であるPX-5Vに対し、グロスオプティマイザによって銀塩プリントのような美しい光沢感を再現できるこのPX-7Vは「ポジフィルム調(高彩)」モードを搭載し、より鮮やかでメリハリのあるプリントを簡単に出力できるのが魅力だ。このPX-7Vはメリハリのある写真向きと考えがちだが、じつは僕の撮影する「ゆる鉄」シリーズのような彩度とコントラストを抑えた作品でも、威力を発揮する。今回の作品は自分でカスタムした仕上がり設定でコントラストと彩度を抑えているが、マット用紙だと、青空のさわやかさが再現しづらい。そこで光沢紙のクリスピア<高光沢>とグロスオプティマイザの光沢感を使って、さわやかさを演出した。ギリギリまでハイキーにすることで、風景が輝くようなプリントをねらったが、この微妙なトーンを、PX-7Vは正確に再現してくれた。「鮮やかにゆるく」これは新しい!

プリントのコツ
1.光沢紙をチョイスする

今回はクリスピアを使用する。つやつやの光沢紙だ

エプソン 写真用紙クリスピア
2.明るさを調整する

ハイキーにするときは全体で判断せずに、主役である列車の部分が白飛びしないように注意。なにを見せたいかを考えてレタッチしよう。ここではPhotoshopの明るさを[4]にした

画面キャプチャ
3.シャープネスをかける

このような細かい絵柄の場合は、「ちょっと強めかな?」と感じるくらいシャープネスをかけたほうが、先鋭感が増すことが多い。アンシャープマスクの量を[112]%、半径は[1.0]pixelに

画面キャプチャ

テイストに合う機種をチョイス!

どちらも作品作りに便利なプリンターだが、方向性の違いが明確なだけに、その選択の基準は単純明快。モノクロを含めしっとりと渋めのプリントが好きな人はPX-5Vを、派手で鮮やかな色が好きな人はPX-7Vを選択すればいいだろう。

PX-5VPX-5V(オープンプライス)
解像度: 5,760dpi
給紙容量: A4:最大120枚(75g/㎡)、ハガキ:50枚
インク: 8色(顔料、K3(VM)インク) 独立型インク(フォトブラックまたはマットブラック、グレー、ライトグレー、イエロー、ビビッドマゼンタ、ビビッドライトマゼンタ、シアン、ライトシアン)(※1)
対応用紙: L判、KG、2L判、ハイビジョン、六切、四切、A6縦〜A3ノビ縦
大きさ: 616×369×228mm
重さ: 約15.0kg

(※1)ブラックインクの種類を切り替えると新たに切り替える方のインクが消費されます。

PX-5Vインフォメーションセンター
☎ 050-3155-8100(KDDI光ダイレクト)
PX-7VPX-7V(オープンプライス)
解像度: 5,760dpi
給紙容量: A4:最大120枚(75g/㎡)、ハガキ:50枚
インク: 8色(顔料インク) 独立型インク(フォトブラック、マットブラックまたはブルー、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、オレンジ、グロスオプティマイザ)(※1)
対応用紙: L判、KG、2L判、ハイビジョン、六切、四切、A6縦〜A3ノビ縦
大きさ: 622×324×219mm
重さ: 約12.3kg

(※1)マットブラックとブルーを切り替えるとインクが消費されます。

PX-7Vインフォメーションセンター
☎ 050-3155-8011(KDDI光ダイレクト)

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