デジタル写真の必修科目・カラーマネージメント講座 連載 第1回(全5回)
ポジフィルムが写真の色彩表現の中心であった時代、ライトボックスは観察のための基準であり、光源の違いによって如実に差が見えることから、標準規格の普及が推進された。デジタル時代のライトボックスは液晶モニターであり、機種も多種多様で、正しく選び、適切に運用するためには知識が必要になる。色彩観察のキーデバイスである「液晶モニター」を理解することは、写真観察上の無用な誤解を払拭してくれ、写真を楽しむための要になるのだ。
デジタル写真の必修科目・カラーマネージメント講座 連載 第2回(全5回)
デジタル写真のフローの中でなにげなく使っている用語に「ファイル形式」や「カラースペース」などがある。これらをもう少し詳しく理解すると、画像データを各デバイスで運用するために何が必要かがわかったり、正しい選択が容易に行えるようになる。意味のない選択で無駄な時間を使ったり、不用意な画像劣化を起こしてしまわないように、今回は画像データの基本を解説しよう。後半では、デジタル写真の要に当たる液晶モニターで正しい観察を行うための重要事項も解説する。
デジタル写真の必修科目・カラーマネージメント講座 連載 第3回(全5回)
液晶モニターで画像を観察するために必要な知識の概要を連載の第1回、第2回で紹介してきたが、今回は、液晶モニターでもプリントでも見ている側の「目」の反応を含め、環境光の重要性について解説しよう。いかに美しい女性や絵画であろうとも、黄色いナトリウムランプのトンネルで見たのでは興ざめだ。何かを観察するための肉眼と環境光の関係は、カラーマネージメントの根幹なのだ。
デジタル写真の必修科目・カラーマネージメント講座 連載 第4回(全5回)
これまでの連載で、デジタル写真において、カラーマネージメントが重要であり、液晶モニターが観察の要となっていることを説明してきた。今回はさらに具体的な画像データの運用面を解説していこう。液晶モニターの性能による表示結果の差を理解していただき、主にRAWとJPEGの使い分け、目的別のワークフローの構築方法についても解説していく。
デジタル写真の必修科目・カラーマネージメント講座 連載 第5回(最終回)
前回まで、画像データを正しく観察することの重要性と、撮影時の画像データ形式について解説してきた。デジタル写真は旧来のプリントという紙メディア以外にも、パソコンやテレビなどのデジタルメディアで幅広く利用されるが、最適な再現のためには、単一の画像データでは良い結果は得られないのだ。今回はホームページやブログなどに代表されるWebでの表示全般の注意点と、高品位インクジェットプリンターを想定した、ファインプリントを目的とする画像データの扱い方について解説する。
デジタル写真の必修科目・カラーマネージメント講座 [特別編]デジタルフォト環境をもっと快適にするおすすめ製品
デジタル写真に取り組む上での必修科目であるカラーマネージメントを実践する上で、ハードウエア選びやソフトウエア選びも重要になる。ここでは特別編として、デジタル写真環境をもっと快適にする液晶モニターとカラーマッチングツールのおすすめ製品をご紹介する。
デジタル写真の必修科目・カラーマネージメント講座 [特別編]デジタルフォト環境をもっと快適にするおすすめ製品
高品質液晶モニターの代名詞ともいえる「ColorEdge」シリーズの注目の新製品が発売となった。カラーマネージメントの実践に必須であるキャリブレーションセンサーを内蔵しての登場は、これまでの液晶モニターの概念を打ち破るインパクトがあり、一方で高品質な液晶モニターを長年手がけてきたEIZOブランドだから実現できたアイデアともいえる。「ColorEdge CG245W」は、激戦区となっている24型ワイド、フルHD対応のカテゴリーの製品になる。1台1台出荷前に測定と調整を行い、最大12ビットのLUT(ルックアップテーブル)を採用するなどのColorEdge特有の仕様はそのままに、高品質液晶モニターの未来形を具現化している。