無線LAN機能搭載SDHCメモリーカードで広がる写真の楽しみ方
FlashAirのもうひとつの特徴は同時に複数の端末からアクセスすることが可能なところだ。この機能を活かせばさまざまなシーンにおいて写真を共有することができる。
無線LAN機能を搭載したFlashAirには、複数の端末から同時にアクセスすることもできる。あらかじめアクセスするためのセキュリティ設定を行う必要はあるが、設定自体は簡単なので数分もあればアクセスできてしまう。
たとえばパーティー会場や結婚式など、多くの参加者が集まるときでも、代表で撮影しているカメラマンのカメラにFlashAirを挿入して撮影を行えば、FlashAirを通じてリアルタイムに撮影されたばかりの写真を見ることができる。気に入った写真があればその場で自分の端末に保存することもできるのだ。実はパーティーや結婚式で撮影した画像を後日参加者に配るのは結構たいへんな作業なので、ついつい配りそびれてしまうという話もよく聞く。FlashAirでリアルタイムに画像を共有・保存してしまえば、配り損なうといったミスもなくなるだろう。
また、旅行先で出会った人との写真交換などにも便利だ。さらにFlashAir対応機器同士でのファイル交換が可能になれば、これまでにないコミュニケーションツールとして面白いものになりそうだ。
このようにさまざまなシーンでの写真交換を可能にしてくれるFlashAirを使用しての撮影に、写真の楽しみ方がこれまでよりもいっそう拡がっていく可能性を感じている。写真がデジタルにほぼ移行した今だからこそ、インターネットやそこに広がるSNSといった新たなコミュニケーションとの融合が写真表現の新次元に繋がっていくような気がするのだ。FlashAirをはじめ、無線LAN機能を搭載したメモリーカードやデジタルカメラなどにこれからも注目していきたい。
スマートフォンが主流となるこれからは、デジタル名刺の交換が一般的になるかもしれない。FlashAirでひと足先にデジタル名刺始めてみませんか!
FlashAirには写真以外の画像も保存して共有することができる。たとえばグラフィックソフトで制作したデジタル名刺やポートフォリオといったものを画像ファイルとして保存しておけば、GANREFワークショップなどで出会ったメンバー同士で交換し合うということもできる。また、テキストファイルもいっしょにFlashAirに入れておけば、画像名刺と併せてテキストでの連絡先やメールアドレス情報などを交換することもできる。その際にはFlashAir最上位の階層のディレクトリにデジタル名刺用の画像ファイルを入れておくと、デジタルカメラの画像をカメラで消去してもデジタル名刺用の画像は消去されずに残る。渡したい相手には「http://flashair/」を開いてもらい、表示されたファイルを保存してもらえばいい。
このようにFlashAirは非常に自由度の高い無線LAN対応SDHCメモリーカードなので、使う者のアイデア次第ではさまざまな活用法が生まれてくる可能性がある。ぜひともFlashAirの便利さと拡張性の高さを実際に体験していただき、自由な発想であたらしい活用法を見つけてほしい。