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おすすめアイテムコレクション~シルイ編~

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レポート:萩原俊哉

創業当初から長年の製造ノウハウを持つ写真用品メーカーとともに高品質プロ用三脚や雲台の開発、製造を行い、2006年より自社ブランドを確立して自社技術による製品開発、製造を開始。日本国内では2011年から販売を開始したシルイ。ここでは「防水カーボン4段三脚 W-2204」を紹介する。

製品画像防水カーボン4段三脚 W-2204

メーカー希望小売価格:83,160円(税込)

滝や渓流の撮影では、撮影ポジションが限られている……本当にそうだろうか。十分な装備を施していれば流れの浅い渓流なら水の中に入り込んでこれまでにない大胆なアングルも探れるはずだ。しかし、大事な三脚を水の中に入れることを躊躇するユーザーもいることだろう。そのようなユーザーにうってつけなのが、水の中に立てても問題なく使用できる「防水カーボン4段三脚 W-2204」だ。国際基準の防水規格をクリアしているということなので、躊躇なく水の中に入り込むことができる。

特徴は防水性だけではない。三脚を収納する際の工夫が施されており、雲台が三脚の脚に囲まれる状態となる。コンパクトに収納できるのでバッグに装着しいても邪魔にならない。そのほか、三脚の脚の1本を取り外して一脚として使用できるのは、風景以外のさまざまな被写体を撮影するユーザーにとってはうれしい機能だろう。風景撮影でも、三脚を立てられないけれども一脚なら使用可能なシーンがある。

岸からの撮影と水の中に入り込んでの撮影では、手前に流れを入れたときの迫力に圧倒的な差が生まれる。かつてない迫力のある作品創りを楽しもうではないか。

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メーカーサイト

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防水性能は国際基準の防水規格であるIPX-7をクリア。アルミ部分にアルマイト加工が施されているなど、耐磨耗性と耐食性が高次元で得られている。水に濡れることをためらう必要はもうない。

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三脚の脚部分を180度反転させ、センターポールを伸ばすことでよりコンパクトに収納できる。雲台も脚に囲まれる状態となるので、車のトランクに入れているときなどでも雲台が故障する事故の確率は低くなる。

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柵から身を乗り出すように撮影したいシーンでは三脚を使うことができない。だからといって三脚と一脚の両方を常に持ち歩くのは大きな負担となる。その点この三脚は、脚の1本を取り外して一脚として使用することができるのでありがたい。

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地上最低高は15.5cm。3段階の開脚が可能で、22度、52度、82度にそれぞれ開くことができる。防水仕様とあわせて、水面すれすれのアングルから撮影することが可能だ。

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脚だけを完全に伸ばした状態で、筆者の目線より少し高い位置に雲台がくる。さらにエレベーターを伸ばせば180cmの高さとなるので、高いアングルからの撮影も可能だ。

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今回使用した雲台は別売りの「K-20X 自由雲台」。アルカスイス規格互換のクイックシューを採用。ボール固定ツマミにはフリクションメモリー機能が搭載されており、重量のある機材でも不用意に動いてしまう心配もない。また水準器の搭載もありがたい。

作例
水の中に入り込み、前景を大胆に取り込むとこれまでにない「迫力」のある表現することができる。それほど深くない水深で、流れもさほど急ではなければ、積極的に水の中に入り込んでみよう。
防水カーボン4段三脚 W-2204
エレベーター下げ全高 147cm
全高 180cm
地上最低高 15.5cm
縮長 56cm
格納時縮長 52cm
脚段数 4段
一脚使用時全高 177cm
一脚縮長 47cm
重量 1,750g