K-7:ペンタックス(pentax)

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カメラ: K-7

レンズ: DA★16-50mm F2.8ED AL[IF]SDM

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ペンタックス K-7レビュー:デジタルフィルター&HDR撮影を試す

ペンタックス K-7は、16種類の「デジタルフィルター」を搭載している。「デジタルフィルター」とは、写真に特殊効果を加え、個性的な表現を楽しむための機能だ。 

公開日: 2009年07月30日

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K-7のマガジン記事

ペンタックス K-7レビュー:デジタルフィルター&HDR撮影を試す

公開日: 2009年07月30日

「デジタルフィルター」設定画面 ペンタックス K-7は、16種類の「デジタルフィルター」を搭載している。「デジタルフィルター」とは、写真に特殊効果を加え、個性的な表現を楽しむための機能だ。複数のフィルターエフェクトを重ねてかけることも可能で、パソコンを使用することなく撮影した画像の加工を行うことができる。「デジタルフィルター」は画像再生時に行うのが一般的だが、加工の種類によっては撮影時にリアルタイムでエフェクトをかけることも可能だ。

 またK-7には「デジタルフィルター」以外にも注目したい機能として「HDR撮影」がある。「デジタルフィルター」にも「HDR」という効果があるが、今回は撮影時に行う「HDR撮影」を試している。その「HDR撮影」だが、筆者が思っていたよりもはるかに精度が高く、専用のソフトウエアを使ったようなHDR画像をカメラ任せで生成できるので驚いてしまった。
 それでは実際に「デジタルフィルター」や「HDR撮影」を使用した画像を見てみよう。

トイカメラ

デジタルフィルター適用 デジタルフィルター適用 元画像 元画像

カメラ:K-7/レンズ:DA50-200mmF4-5.6ED WR(50mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/250秒/ISO感度:200/WB:曇天/画像仕上:風景
元画像は、曇りのためのっぺりとしており、アクセントのない写真になってしまった。そこで、「トイカメラ」を適用。画像の周辺光量が落ちる量を決める「シェーディング」を「+3」に、トイカメラで撮影したようにピントを甘くするため「ぼかし」を「+1」に設定した。また、道をダイナミックに表現するために「トーンブレイク」:「赤」を加えた。「トイカメラ」は、シーンを選ばずあらゆる被写体に活用できる。撮影した画像にワンアクセント必要なときには役に立ちそうだ。

ハイコントラスト

デジタルフィルター適用 デジタルフィルター適用 元画像 元画像

カメラ:K-7/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(18mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F9/シャッタースピード:1/100秒/露出補正:+0.7EV/ISO感度:100/WB:太陽光/画像仕上:雅(MIYABI)
「ハイコントラスト」はPLフィルターを使ったような効果を得ることができる、おすすめのフィルターのひとつだ。元画像は、南国の海にしてはダイナミックさが足りないので、「ハイコントラスト」のパラメーターを「+3」で適用。それにより、空や海の青さが強調され雲も立体感を増した。「ハイコントラスト」は、雲や海などを被写体とした風景写真には最適だ。逆に、人物(特に女性)の写真には向いていない。

色抽出

デジタルフィルター適用 デジタルフィルター適用 元画像 元画像

カメラ:K-7/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(47.5mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F5.6/シャッタースピード:1/500秒/露出補正:+0.3EV/ISO感度:800/WB:曇天/画像仕上:風景
「色抽出」は、特定の色だけを抽出して、それ以外の部分はモノクロにしてくれるデジタルフィルター。メインの被写体を強調して表現したい場合に最適だ。今回は、赤いハイビスカスのみを色抽出したかったので「赤」を抽出したところ、見事にハイビスカスのみカラーにすることができた。シベなどの細かい部分まで、きれいに抽出されている。今回のように、背景と大きく色が違う場合はなんの問題もなく色抽出できるが、同じような色が多くある場合はうまくいかない場合もあるだろう。

ソフト

デジタルフィルター適用 デジタルフィルター適用 元画像 元画像

カメラ:K-7/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(55mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F6.3/シャッタースピード:1/160秒/露出補正:+1EV/ISO感度:200/WB:太陽光/画像仕上:雅(MIYABI)
「ソフト」は、画像をぼかし、柔らかく演出するデジタルフィルターだ。今回は花を少しだけソフトな印象に仕上げたかったので、「ソフト」を「+1」で適用した。「ソフト」は、南国などのクッキリとした風景には向いていないが、花や女性のポートレートなどには最適だ。

クロス

デジタルフィルター適用 デジタルフィルター適用 元画像 元画像

カメラ:K-7/レンズ:DA50-200mmF4-5.6ED WR(80mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F10/シャッタースピード:10秒/露出補正:+0.7EV/ISO感度:100/WB:白色蛍光灯/画像仕上:鮮やか
「クロス」は、夜景の街灯や太陽の反射を受けた水面など、強い光源に星のようなきらめきの効果を加えることができる。クロス状の光条の個数や大きさ、角度などの調整が可能。今回は「個数:中」、「大きさ:小」、「角度:0°」を適用した。「クロス」は光源が多すぎたり、光源が蛍光灯の場合は見栄えが悪くなる。点光源がはっきりして、かつ密集していない夜景が最も向いている。

水彩画

デジタルフィルター適用 デジタルフィルター適用 元画像 元画像

カメラ:K-7/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(55mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F7.1/シャッタースピード:1/400秒/露出補正:+0.7EV/ISO感度:400/WB:太陽光/画像仕上:雅(MIYABI)
「水彩画」を適用すると、水彩絵の具で描いたような画像に加工できる。今回は、ココス島に向かうボートを撮影した画像を使って、水彩画風画像を生成。「強度:弱い」、「彩度:中」で生成したところ、鮮やかな青が強調され、一風変わったさわやかな水彩画風写真に仕上がった。「水彩画」は基本的にどんな画像でもうまくいく。特に海や山などの風景を鮮やかな水彩画風に仕上げたい場合などに向く。逆に、夜景など色の少ない画像にはあまり向かない印象だ。

ミニチュア

デジタルフィルター適用 デジタルフィルター適用 元画像 元画像

カメラ:K-7/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(40mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/60秒/露出補正:+0.7EV/ISO感度:100/WB:太陽光/画像仕上:風景
「ミニチュア」では、画像のぼけ具合を操作して、ティルトシフトレンズを使ったようなミニチュア風写真に仕上げることができる。ピント位置は画像の「手前」「中間」「奥」の3つのポジションから選択可能。今回は、画像中央に街を入れて撮影したので、「中間」に設定した。それにより、画像の中央以外はきれいにぼけて、ミニチュア風の街を表現することができた。ピントの合う範囲は狭めなので、丘などの高い位置から広角で撮影するとうまくいく。被写体を大きく写すとミニチュアに見えないので注意が必要だ。

カスタム

デジタルフィルター適用 デジタルフィルター適用 元画像 元画像

カメラ:K-7/レンズ:DA15mmF4ED AL Limited/露出モード:プログラムオート/絞り:F6.3/シャッタースピード:1/160秒/ISO感度:100/WB:太陽光/画像仕上:風景
「カスタム」では、さまざまな効果を組み合わせたフィルターを作ることができるので、よりオリジナリティを追求できる。今回は、夕焼けが美しいグアムの海をより美しく、ダイナミックに仕上げるため、「ハイコントラスト」「トーンブレイク」の「赤」「シェーディング」を組み合わせ、また「ディストーションタイプ」を「樽型」に設定した。

HDR撮影

HDR撮影 HDR撮影 ノーマル撮影 ノーマル撮影

(ノーマル撮影のデータ)カメラ:K-7/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(18mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/25秒/露出補正:+1.3EV/ISO感度:100/WB:太陽光/画像仕上:風景
「HDR撮影」はJPEG撮影時に使用できる撮影機能。「デジタルフィルター」にも「HDR」という機能があるが、ここで行っているのは撮影メニューにある「HDR撮影」だ。「HDR撮影」に設定して撮影すると自動的に標準/アンダー/オーバーの3枚を撮影して合成してくれる。HDRの度合いは「標準」と「誇張」から選択可能だ。今回はHDRの効果を強調するために「誇張」を使用して撮影した。ノーマル撮影では、森の木々を極力黒つぶれしないように露出を決定した結果、雲の部分が大きく白飛びした。対して、「HDR撮影」の方は雲が白飛びすることなく、立体的に表現できている。また、森の部分も黒つぶれはほとんどなく、目で見た風景に近い。専用のソフトウエアを使用したような画像を手軽に撮影できるので便利だと感じた。HDRは3枚の画像を連続で撮影して合成するので、三脚でしっかりと固定して撮影したい。また、明暗差の少ないフラットな被写体には向いていない。

撮影/レポート:上田晃司

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K-7のマガジン記事

ペンタックス K-7 実写レポート

公開日: 2009年07月17日

「K-7」ボディ ペンタックス K-7は、ペンタックス Kシリーズの最上位モデルだ。小型で軽量のボディにもかかわらず、高品質のマグネシウム合金製のボディ、防塵・防滴性能、視野率100%のファインダーなど、ハイスペックな性能を凝縮した究極の1台に仕上がっている。前回は、外観や操作感についてレポートしたが、今回はこのK-7と、防滴性に優れた新レンズ「DA18-55mmF3.5-5.6AL WR」「DA50-200mmF4-5.6ED WR」、さらに2009年3月に発売されたDA Limitedレンズ「DA15mmF4ED AL Limited」の3本を使ってさまざまなシーンを撮影した。実写画像を見て、K-7のクオリティを感じていただきたい。

「K-7」実写画像

「K-7」実写画像:1/10

カメラ:K-7/レンズ:DA15mmF4ED AL Limited(15mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F11/シャッタースピード:1/200秒/露出補正:+0.3EV/ISO感度:100/WB:太陽光/画像仕上:風景/JPEG(14M/画質 プレミアム)
上空11,000mの飛行機の窓から積乱雲を撮影した。コントラストは高めだ。大きめの雲を撮影すると露出が大きくアンダーになりがちだが、K-7のAEが賢いので、最小限の露出補正でイメージどおりの明るさにすることができた。

「K-7」実写画像:2/10

カメラ:K-7/レンズ:DA50-200mmF4-5.6ED WR(95mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F10/シャッタースピード:1/4,000秒/露出補正:+0.3EV/ISO感度:100/WB:太陽光/画像仕上:風景/JPEG(14M/画質 プレミアム)
カヌーと沈んでいく太陽がちょうどいい位置で重なったので、すぐに手持ちで撮影。シャッターチャンスを逃さないことを優先して撮影したので厳密に水平を見なかったが、「自動水平補正」機能のおかげで、水平がとれた写真に仕上がった。

「K-7」実写画像:3/10

カメラ:K-7/レンズ:DA50-200mmF4-5.6ED WR(200mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F7.1/シャッタースピード:1/250秒/露出補正:+0.7EV/ISO感度:800/WB:曇天/画像仕上:鮮やか/JPEG(14M/画質 プレミアム)
望遠レンズに付け替え、最短撮影距離まで近づいて撮影した。風が強く、被写体ぶれしそうだったので、ISO感度を800まで上げたのだが、高感度ノイズはまったく気にならない。

「K-7」実写画像:4/10

カメラ:K-7/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(55mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F6.3/シャッタースピード:1/250秒/露出補正:+1EV/ISO感度:400/WB:曇天/画像仕上:鮮やか/JPEG(14M/画質 プレミアム)
芝生の上に落ちていた花を、寝転んで撮影しようとしたが、スコールの後で芝生がぬれていたため、中腰でライブビューを使って撮影した。背面液晶モニターの画面は明るく見やすいので、思いどおりの箇所にきっちりとピントが合わせることができた。

「K-7」実写画像:5/10

カメラ:K-7/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(37.5mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F6.3/シャッタースピード:1/200秒/露出補正:+1EV/ISO感度:400/WB:曇天/画像仕上:鮮やか/JPEG(14M/画質 プレミアム)
ランチで寄ったハンバーガーショップで、サラダを撮影した。ライブビューのコントラストAFで撮影したのだが、シャッター音が静かなので、周囲を気にすることなく撮影できるのも本機の魅力だ。

「K-7」実写画像:6/10

カメラ:K-7/レンズ:DA15mmF4ED AL Limited(15mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F9/シャッタースピード:2秒/露出補正:+0.7EV/ISO感度:100/WB:太陽光/画像仕上:雅(MIYABI)/JPEG(14M/画質 プレミアム)
ライブビューの格子線と水準器を使って教会を撮影した。ライブビューを使えば、構図や水平だけでなく色や露出までわかるので便利だ。

「K-7」実写画像:7/10

カメラ:K-7/レンズ:DA50-200mmF4-5.6ED WR(50mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F4/シャッタースピード:1/20秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:800/WB:オート/画像仕上:鮮やか/JPEG(14M/画質 プレミアム)
暗めのレストランで撮影した。ISO 800にしてもシャッタースピードが1/20秒だったが、ボディ内手ぶれ補正機構のおかげで、手ぶれすることなく撮影することができた。また、高感度ノイズも気にならない。

「K-7」実写画像:8/10

カメラ:K-7/レンズ:DA18-55mmF3.5-5.6AL WR(18mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F7.1/シャッタースピード:1/250秒/ISO感度:100/WB:太陽光/画像仕上:風景/JPEG(14M/画質 プレミアム)
この日は朝から快晴。きれいな空と青々とした芝生を、画像仕上「風景」で撮影した。イメージどおりヌケの良い風景に仕上がっている。また、ヤシの木の葉の1枚1枚までクッキリとシャープに描写しているのがわかる。

「K-7」実写画像:9/10

カメラ:K-7/レンズ:DA50-200mmF4-5.6ED WR(200mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F5.6/シャッタースピード:1/200秒/ISO感度:100/WB:太陽光/画像仕上:ほのか/JPEG(14M/画質 プレミアム)
画像仕上「ほのか」を使って、芝に咲いていた花を撮影した。彩度とコントラストが下がっているので、柔らかい印象に仕上がっている。

「K-7」実写画像:10/10

カメラ:K-7/レンズ:DA15mmF4ED AL Limited(15mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F11/シャッタースピード:1/40秒/露出補正:+0.7EV/ISO感度:100/WB:太陽光/画像仕上:風景/JPEG(14M/画質 プレミアム)
ココス島を見渡せる丘から、DA15mmF4ED AL Limitedを使って撮影した。K-7のダイナミックレンジは想像以上に広く、雲や日の当たっている場所と雲の陰になっている場所も、白飛び・黒つぶれすることなくきれいに表現されている。また広角ながらゆがみが少ないレンズの優秀さも目を引く。

 今回、ペンタックス K-7を持ってスコールの多い雨季のグアムへ行ってきた。撮影中何度もスコールに降られたが、防塵・防滴のボディと、新開発の防滴性に優れたキットレンズ「DA18-55mmF3.5-5.6AL WR」と同時に発売された望遠ズームレンズ「DA50-200mmF4-5.6ED WR」のおかげで、小雨くらいであれば気にすることなく安心して撮影することができた。キットレンズで、ここまで水に気を使わずに扱えるカメラはなかなかない。

 撮影していて感じたのは、まず視野率100%のファインダーは明るく見やすいので、構図も決めやすいということ。ライブビューに関しても、三脚に固定して風景撮影する場合やローアングルでの撮影で役に立った。しかし、背面液晶モニターは可動式ではないので、ローアングルは少し無理な姿勢で撮影することになる。それでも、背面液晶モニターの表示画像は明るくきれいなので、撮影する上で困ることはない。
 画質に関しては、ほとんど不満はない。色に関しては、ほとんどの画像仕上は、見た目よりも鮮やかな印象で、特に青や緑、赤が鮮やかに表現されているように感じる。南国のイメージには「鮮やか」「雅」「風景」の3つが最適だ。これらのどの画像仕上を使ってもイメージどおりに表現することができた。また、高感度撮影に関しては、ISO 800までは、ノイズは気にならなかった。
 また、K-7には、ローパスフィルターを圧電素子で超音波振動させるゴミ除去機構「DRⅡ」を搭載している。今回は風の吹く砂浜や森でレンズ交換をするなど、ハードな環境で3日間撮影したが、ゴミの付着は確認されなかった。

 最後に、同時に発売された2本のレンズについても触れておこう。これら2本のレンズは、オートフォーカスである程度ピントを合わせた後にマニュアルで追い込むという、フルタイムマニュアルが可能だ。この機能は特に望遠レンズを使ってのマクロ撮影では大変重宝した。
 気になる描写の方も、このクラスとしては、とてもシャープでコントラストも十分。ゴーストやフレアもほとんど確認できなかった。レンズの広角側や望遠側ではディストーションが発生するものの、K-7のレンズ補正機能を使えば、ほぼ完璧に補正することも可能だ。ただし、若干画角は狭まるので注意しよう。
 キットレンズということもあり、開放F値は若干暗め。そこで効果を発揮するのがボディ内の手ぶれ補正機構だ。夕暮れ時や光量の足りない室内などの手持ち撮影で、シャッタースピード1/15秒で撮影してもぶれた写真になることはなかった。

 K-7はコンパクトなボディに、上位機種にふさわしい機能、撮影環境を選ばないタフさを備えたカメラだ。特に風景やアウトドア派のユーザーにおすすめできる。防滴性能を備えたキットレンズと併せて購入を検討してもよいだろう。
 今回は実写した印象のみを解説してきたが、K-7には注目したい機能として、撮影した後に個性的な効果を加えて楽しむ「デジタルフィルター」が搭載されている。次回は、この「デジタルフィルター」について、作例とともにお届けする予定だ。

撮影/レポート:上田晃司

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K-7のマガジン記事

ペンタックス K-7レビュー:ボディデザインと操作感

公開日: 2009年06月09日

 ペンタックス「K-7」は、ペンタックス「K20D」の上位モデルに当たるデジタル一眼レフカメラだ。機能だけでなく外観や操作感に至るまで大幅な変更が行われており、さらに洗練された上位機種にふさわしい仕上がりになっている。今回は、外観や操作性をメインに「K-7」と「K20D」の違いを細かく解説していこう。

コンパクトながら高級感のある「K-7」

ボディ正面(左がK20D、右がK-7)

ボディ正面(左がK20D、右がK-7)

 まずサイズなどに関して見てみよう。写真を見てもわかるとおり、「K-7」は「K20D」に比べてコンパクトになっている。「K-7」のサイズは約130.5×96.5×72.5mm(W×H×D)で、「K20D」は約141.5×101×70mmだ。ボディのみの重さは約715gの「K20D」に対して「K-7」は670gと、約45g軽い。とはいえ「K-7」の外装には頑丈なマグネシウム合金が採用されているので、コンパクトなボディの割には重厚感、高級感がある。小さなボディに高い性能が凝縮されている印象だ。さらに「K-7」は、「K20D」の72カ所よりも多いトータル77カ所にシーリングが施されており、防塵・防滴性能に優れている点にも注目したい。

 実際2台を並べてデザインを比較してみると、「K20D」は全体的に丸みがありボディの曲線部はとても滑らかな印象で、「K-7」は平面な部分が多いのでソリッドなイメージだ。
 前電子ダイヤルの角度は、「K20D」ではグリップに対してほぼ直角だったが、「K-7」では、上向きの斜めに配置されているので、さらに操作しやすくなっている。電子ダイヤルの素材にも変化があり、「K20D」はプラスチック製だが、「K-7」はラバー加工されていて、操作感も良くなった。
 ボディのホールド感に関しては、「K-7」の方がグリップが深いのでしっかりホールドすることができ、グリップをつかんで持ち歩くときの指の引っ掛かりも良い。中指が来る位置の溝が深いのも特長で、とてもホールド感に優れている。しかし、ボディの高さが「K20D」と比べて約5mm低くなったことにより、個人差はあると思うが、男性の手でカメラをホールドしたときに小指1本分高さが足りない印象がある。

K-7のマグネシウム合金外装

K-7のマグネシウム合金外装

K-7のシーリング図(赤色部分・D-BG4含む)

K-7のシーリング図(赤色部分・D-BG4含む)

K20Dのグリップ上から

K20Dのグリップ上から

K-7のグリップ上から

K-7のグリップ上から

K20Dのグリップ

K20Dのグリップ

K-7のグリップ

K-7のグリップ

大幅に変更されたボタン配置

ボディ背面(左がK20D、右がK-7)

ボディ背面(左がK20D、右がK-7)

 ボディ背面を見てみると、操作関連のボタン類の位置などが大きく違うことがわかる。「K-7」はボディが小型化されて、背面液晶モニターが大型化されたため、「K20D」では背面液晶モニターの左側にあったMENUボタン、削除ボタン、INFOボタン、再生ボタンは、「K-7」では削除ボタンと再生ボタンが光学ファインダーの左側に、INFOボタンとMENUボタンが十字キーの下に移動している。「K20D」の操作に慣れているユーザーは一瞬迷ってしまうかもしれない。また、露出補正ボタンは「K20D」では後電子ダイヤルの下側に位置していたが、「K-7」ではシャッターボタンの近くに、入れ替わるようにグリーンボタンはシャッターボタン近くからボディの背面に移動した。AE-Lボタンの位置も若干変更になっており、「K20D」に比べてはるかに押しやすい位置になっている。AE-Lボタンは形状も変わっており、「K-7」の方が突起が大きくなっているので操作しやすい。そのほか、「K20D」では十字キーを囲む形で設置されていた測距点切替ダイヤルが、「K-7」ではAFボタンの部分に移動した。つまり、AF関連のボタンとダイヤルがまとまったことになる。同時に十字キーが独立したボタンになったので、十字キーの操作がスムーズに行えるようになった。
 その十字キーについてだが、それぞれに機能が割り当てられたという大きな変更点がある。ファンクションボタンが廃止され、十字キーで直接「ホワイトバランス」「ストロボ」「仕上がり」「セルフタイマー」の設定変更画面を呼び出せるようになったのだ。十字キー自体には傾斜がついており、「K20D」の十字キーと比べるとかなり押しやすくなっている。
 廃止されたものとしてはもうひとつ、手ぶれ補正スイッチがある。「K-7」では手ぶれ補正の設定はスイッチではなく、メニューから行うようになった。

K-7 LVボタンK-7 LVボタン 「K-7」で新たに搭載されたボタンもある。そのひとつがISOボタンだ。「K20D」ではファンクションボタンを押した後に十字キーを押し、背面液晶モニター画面を見ながら変える必要があったが、「K-7」ではシャッターボタン近くにあるISOボタンを押しながらのダイヤル操作で変更できるので、ISO感度変更の手間が大幅に減った。
 もうひとつ「K-7」では、LV(ライブビュー)を起動させるためのLVボタンを新たに搭載している。
 また、位置は変わっていないもののモードダイヤルの操作性が変更された。「K-7」では、上位モデルにふさわしいモードダイヤルロックボタンを搭載。撮影モードは、モードダイヤルロックボタンを押しながらモードダイヤルを回して変更する。これにより、何かの拍子に意図せずにモードダイヤルが動くようなことを防げるようになった。また「K-7」では、ハイビジョン動画撮影機能を搭載しているため、モードダイヤルに動画のモードが追加されている。

 背面液晶モニターは、「K20D」では約23万ドット、2.7型だったが、「K-7」では約92.1万ドット、3型と、大型化、高精細化が図られている。また光学ファインダーは、「K20D」では視野率約95%だったが、「K-7」は約100%と、上級機種にふさわしいスペックになっている。

K20D シャッターボタン周辺

K20D シャッターボタン周辺

K-7 シャッターボタン周辺

K-7 シャッターボタン周辺

K20D モードダイヤル

K20D モードダイヤル

K-7 モードダイヤル

K-7 モードダイヤル

レポート:上田晃司

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操作感を向上させるためのマイナーチェンジ

ボディ右側面(左がK20D、右がK-7)

ボディ右側面(左がK20D、右がK-7)

ボディ左側面(左がK20D、右がK-7)

ボディ左側面(左がK20D、右がK-7)

 ボディの側面を見てみると、まずカードカバーが変更されているのがわかる。「K20D」では、SDスロットのカバーの開放は、ボディ背面にあるカードカバー開放レバーで行うが、「K-7」では、直接カードカバー部分を背面側に引くタイプのシンプルな形になっている。
 ストラップの取り付け部分も大幅に変更された。取り付け位置が変更になっている上に、金具の素材なども大きく異なる。ボディに傷がつかないように革製のカバーが付いているのも特徴的だ。
 フォーカスモードレバーにもマイナーチェンジが施されている。レバーのノブの向きが逆になったことにより、操作しやすくなった。

 「K-7」では動画撮影ができるという大きな特徴があるが、動画撮影には欠かせない外部マイクの入力端子を左側面上部に備えている。ここに市販のマイクを差し込むことで、外部マイクを使ったステレオでの録音が可能になる。

 ボディ底面で変更されたのが、バッテリーを挿入する向きだ。「K20D」ではグリップとは垂直になるような向きだったが、「K-7」ではグリップと同じ向きに挿入するようになっている。この変更は、コンパクト化にも大きく貢献している印象を受けた。

K20D バッテリー挿入部

K20D バッテリー挿入部

K-7 バッテリー挿入部

K-7 バッテリー挿入部

よりわかりやすくなった撮影情報画面とメニュー画面

K20Dの撮影情報画面

K20Dの撮影情報画面

K-7の撮影情報画面

K-7の撮影情報画面

K-7のライブビュー画面K-7のライブビュー画面 「K-7」と「K20D」を比べると、情報表示画面やメニュー画面などにも大きな違いがある。ともにINFOボタンを押すと、撮影設定などが表示される。この画面が「K20D」では多くの情報が一度に表示されているので確認しにくい印象があったが、「K-7」では情報が整理されてかなり確認しやすくなっている。
 また「K-7」はライブビュー使用時に、画面右上にバー形式の水準器が表示されるので、水平を取りたいときにはとても助かる。しかも角度を赤、黄色、緑に分けて表示されるのでわかりやすい。なお、水準器はファインダー撮影時に、ファインダー内の情報表示部に表示させることもできる。

K20Dのメニュー画面

K20Dのメニュー画面

K-7のメニュー画面

K-7のメニュー画面

 メニュー画面は、一見同じに見えるが、項目の順番が変更され、また新しい項目が追加されている。そしてそれ以上に大きな変化は、メニューの構成だ。「K20D」では各タブに対してページがひとつでメニューの設定項目が多かったので、設定するメニューを選ぶには十字キーで下へスクロール必要があった。しかし、「K-7」ではページ分けされ、各ページにあるメニュー項目を1画面で見られるように調整されている。そのため、「K20D」のように項目が多い場合でもスクロールすることはなく、十字キーの左右で変更したいメニュー項目を素早く見つけることができる。例えば「K-7」の37項目あるカスタムメニューは最大7項目ずつ6ページに分かれている。このうち15番目のメニュー項目の設定を変更したいときは、カスタムメニューのタブに進んだ後、十字キーの横を2回、下を1回押すだけでたどり着ける。変更点としてはあまり目立たないが、評価できるポイントだ。

 今回は「K-7」と「K20D」の外観や操作感の違いを見てきたが、感想としては、多くの箇所がブラッシュアップされ、より洗練された上位機種らしい仕上がりになっているように感じた。次回行う予定の実写レビューも非常に楽しみである。

レポート:上田晃司

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K-7のマガジン記事

ペンタックス、Kシリーズの上位機種「K-7」を発表

公開日: 2009年05月21日

K-7(DA18-55mmF3.5-5.6AL WR装着時)

K-7(DA18-55mmF3.5-5.6AL WR装着時)

DA18-55mmF3.5-5.6AL WR

DA18-55mmF3.5-5.6AL WR

DA50-200mmF4-5.6ED WR

DA50-200mmF4-5.6ED WR

視野率100%を実現した、コンパクトな上位モデル

 HOYA株式会社PENTAXイメージング・システム事業部は、5月21日、先進の撮影機能と高い信頼性、優れた機動性を兼ね備えたデジタル一眼レフカメラ「K-7」と、防滴性に優れたズームレンズ「DA18-55mmF3.5-5.6AL WR」「DA50-200mmF4-5.6ED WR」を発表した。

 「K-7」は、ペンタックスの上位機「K20D」のさらに上位のモデルとなるデジタル一眼レフカメラで、大きな特徴は、性能と機能を向上させながら、サイズは「K20D」よりもコンパクトになっている点にある。センサーは「K20D」と同様に有効画素数約1,460万画素CMOSセンサー(APS-Cサイズ)を、画像処理エンジンは「K20D」の「PRIME」を進化させた「PRIMEⅡ」を採用している。また、3型・約92万ドットの背面液晶モニターの採用(「K20D」は2.7型・約23万ドット)、ライブビューボタンの新設などにより、操作性の向上も図られている。そのほか、ファインダー視野率約100%の実現(「K20D」は約95%)、連写速度最高約5.2コマ/秒の実現(「K20D」は3コマ/秒)、新開発の測光センサーでの77分割測光(「K20D」は16分割測光)による露出精度の向上、新開発のAFセンサーによるAF精度の向上など、基本性能の面だけ見ても向上した部分は多い。
 「K20D」では位相差AFのみだったライブビューだが、「K-7」ではコントラストAFも採用されている。これにより、撮影時の振動や音が大幅に軽減され、また顔検出AFが可能となった。
 動画撮影機能も搭載され、記録サイズは最大1,280×720画素でフレームレートは30fpsとなっている。ただし、動画撮影時はAFは使用できない。
 最近のトレンドとしてはもうひとつ、デジタル一眼レフカメラでなくてはならない機能ともいえるゴミ除去機能だが、「K-7」ではローパスフィルターを圧電素子で超音波振動させる「DRⅡ」を採用し、ゴミ除去性能を向上させているという。

 新機能としては、カメラが認識した傾きをSRユニットを回転させることによって補正する「自動水平補正機能」、カメラを動かすのではなくSRユニットを動かすことで行う「構図微調整」、露出の異なる3枚の画像を合成することで超ワイドな階調を得られる「HDR機能」の3つが特徴的だ。
 そのほか、各種収差補正機能やカスタムイメージ機能、デジタルフィルター機能の強化など、新機能の搭載、従来機から受け継いだ機能の強化を数多く行っている。

 サイズは約130.5×96.5×72.5mm(W×H×D、「K20D」は約141.5×101×70mm)、重さは本体のみで約670g(「K20D」は約715g)。ボディ本体の外装には堅牢なマグネシウム合金を採用。さらに77カ所にシーリングを施した防塵・防滴構造となっている。

 発売は6月末を予定しており、同時に発表された「DA18-55mmF3.5-5.6AL WR」を加えたズームレンズキットが用意される。価格はオープンプライスで、想定価格はボディ単体が13万円前後、ズームレンズキットが14万円台半ばとなっている。なお、ダブルズームキットは発売されない。

 同時に発表された2本のレンズは、ともに簡易防滴構造を採用しており、防塵・防滴構造の「K-7」とあわせて、雨の日でも安心して撮影を行うことができるという。価格はいずれもオープンプライスで、想定価格は「DA18-55mmF3.5-5.6AL WR」が2万円台後半、「DA50-200mmF4-5.6ED WR」が3万円台前半となっている。発売は6月末の予定。

 さらに、「K-7」専用のバッテリーグリップ「D-BG4」も同時に発売される予定だ。「D-BG4」の価格はオープンプライスで、想定価格は2万円前後となっている。

レポート:GANREF編集部

K-7(DA18-55mmF3.5-5.6AL WR装着時)

K-7(DA18-55mmF3.5-5.6AL WR装着時)

K-7正面(DA★55mmF1.4 SDM装着時)

K-7正面(DA★55mmF1.4 SDM装着時)

K-7背面

K-7背面

K-7上面

K-7上面

K-7(D-BG4、DA★55mmF1.4 SDM装着時)

K-7(D-BG4、DA★55mmF1.4 SDM装着時)

DA18-55mmF3.5-5.6AL WR

DA18-55mmF3.5-5.6AL WR

DA50-200mmF4-5.6ED WR

DA50-200mmF4-5.6ED WR

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