EF24-105mm F4L IS USM:キヤノン(canon)

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EF24-105mm F4L IS USMのレビュー・撮影記

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カメラ: EOS 5D Mark II

レンズ: EF24-105mm F4L IS USM

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標準&望遠ズームレンズの“換え時”を考える:キヤノン EOS 5D Mark II編

前回に引き続きズームレンズの換え時を探るカメ高レンズアカデミー。第2弾は標準ズームレンズと望遠ズームレンズの組み合わせについて考えてみる。 

公開日: 2009年12月22日

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EF24-105mm F4L IS USMの新着写真

EF24-105mm F4L IS USMのマガジン記事

標準&望遠ズームレンズの“換え時”を考える:キヤノン EOS 5D Mark II編

公開日: 2009年12月22日

前回に引き続きズームレンズの換え時を探るカメ高レンズアカデミー。第2弾は標準ズームレンズと望遠ズームレンズの組み合わせについて考えてみる。題材とするのはキヤノンEOS 5D Mark IIユーザーにとって定番の「EF24-105mm F4L IS USM」(以下「EF24-105mm」)と「EF70-200mm F4L IS USM」(以下「EF70-200mm」)だ。この2本の組み合わせにより、広角域から望遠域までをくまなくカバーでき、手ぶれにも強いことから絶大なる人気を誇る。ここでの悩みは焦点域がかぶる70~100mm付近の担当を、どちらのレンズに任せるのかという点。EOS 5D Mark IIの高い解像力を最大限に発揮できる使い方を考えてみたい。

開放F値が同じなら描写も同じ? 素朴な疑問を解決してみたい

解像力チャート解像力チャート 解像力チャート中心部解像力チャート中心部 各種テストには小山壮二氏作成のデジタルカメラ専用の解像力チャートを使用。その数値を目視で読み解きながら、解像力の変化や各種収差の有無を確認している。  前回の広角&標準ズーム編と同じく、この2本のレンズでは70~100mm付近の焦点域が重なり合う。EOS 5D Mark IIでは中望遠域ということになり、ポートレートやスナップなど使用頻度は高い。あらかじめ被写体や撮影環境が限定されている場合ならば、レンズチョイスに迷いは起きにくく、条件の合うレンズを選べばいい。しかし被写体との距離感が自由に選択できる状況において、信念を持ってどちらかのレンズを選択するには、それぞれのレンズについて精通していることが前提となるだろう。もちろん前後のカットとのつながりや、撮影の流れを阻害してまで特定のレンズを無理に使う必要はない。しかし撮影したいカットに何を求めるかによって、レンズをチョイスすることは間違いではなく、大判プリントを前提としているならば、画質優先でレンズをチョイスしたいところだ。

 さてこの2本のレンズ選択で考慮したい部分は、撮る対象や構図によってそれぞれ事情が異なるところだろう。ポートレート撮影に使うのであればシャープネスよりもぼけが大切。また風景の一部を切り取りたいのであれば、画面周辺部の描写力が注意点となる。
 レンズの性能についてはメーカーが公表しているMTF曲線でもある程度の予想はつく。しかしズームの中間域に関するデータはなく、実写テストを試みるほかない。テスト項目は前回と同じ内容で、解像力チャートを実写してシャープネスや色収差、ゆがみをチェック。さらに逆光テストでフレアやゴーストの発生を見ていく。ぼけに関してはオブジェを実写し、点光源のぼけ具合やぼけの質、大きさについて両者を比較する。使用頻度の高い組み合わせであるだけに、この焦点域を使うにはどちらのレンズがおいしいのか、各種のテストでしっかりと見極めてみたい。

両レンズの焦点距離

標準ズームレンズの望遠側 VS 望遠ズームレンズの広角側のテスト結果

解像力

EF24-105mm F4L IS USM EF24-105mm F4L IS USM(焦点距離:70mm/F8)焦点距離:70mm/F8 EF24-105mm F4L IS USM(焦点距離:105mm/F8)焦点距離:105mm/F8 EF70-200mm F4L IS USM EF70-200mm F4L IS USM(焦点距離:70mm/F8)焦点距離:70mm/F8 EF70-200mm F4L IS USM(焦点距離:105mm/F8)焦点距離:105mm/F8  焦点距離70mm時の中心部ではともに成績は優秀であり、双方とも開放から1段絞ったF5.6で画質はピークに達する。解像力も0.9の指標をクリアし、オーバー2,000万画素にも対応している。周辺部ではどちらも中心部よりは下回るが1.0の指標を解像。実用上において問題はない。しかし最高解像力が発揮されるのは、ともにF11付近とやや絞り込む必要があった。
 焦点距離105mm時の中心部では「EF70-200mm」がリード。F5.6で0.8の指標を早々にクリアし高い解像力を示す。対する「EF24-105mm」は最終的に0.9の指標を解像するものの、画質ピークとなるのはF11付近であり、開放から3段分絞る必要があった。また周辺部においても「EF70-200mm」が有利であり、「EF70-200mm」は0.9の指標をF8でクリアするのに対して、「EF24-105mm」はF11で1.0の指標をクリアするのが限界であった。

歪曲収差

 「EF24-105mm」は焦点距離70mmではやや糸巻き型の収差が発生するが程度は軽微。対する「EF70-200mm」はわずかに樽型にゆがみ、歪曲収差の出具合はそれぞれ異なる。焦点距離105mmでは「EF24-105mm」は糸巻き型のゆがみが残存。70mm時より程度は大きくなる傾向に。対する「EF70-200mm」では、70mm時に発生していた樽型収差は収束し、直線がほぼまっすぐに描写されている。どの焦点域で形が変化するかを把握しておくことで、被写体への対応も変わってくる。

色収差

 どちらのレンズも全体的に色収差を補正しており、大きく目立つ色のズレはない。唯一気になるのは「EF24-105mm」の105mm側であり、絞っても色収差がわずかに残存することから、倍率色収差が考えられる。そのほかでは「EF70-200mm」の105mmの開放時にふわりとした色のにじみがあるものの、1段程度絞れば解消されて良好な画質となる。ともに色消しレンズ(スーパーUDレンズ、UDレンズ)が効果的に作用している様子だ。

逆光耐性

EF24-105mm F4L IS USM(焦点距離:70mm)EF24-105mm F4L IS USM(焦点距離:70mm) EF70-200mm F4L IS USM(焦点距離:70mm)EF70-200mm F4L IS USM(焦点距離:70mm)  「EF24-105mm」はややフレアが発生し、画面全体に影響。暗部の締まりがやや低下した。「EF70-200mm」はわずかにゴーストが確認できるが程度は軽微であり、フレアの発生は極めて低く抑えられている。逆光に関しては使用条件により結果も大きく変わってくるが、「EF24-105mm」では光源の位置や強さを常に把握し、しっかりとした対策を講じておきたいところ。クセを知り的確に対処すれば、逆光の影響は最低限に抑えられる。

ぼけ

EF24-105mm F4L IS USM(焦点距離:105mm)EF24-105mm F4L IS USM(焦点距離:105mm) EF70-200mm F4L IS USM(焦点距離:100mm)EF70-200mm F4L IS USM(焦点距離:100mm)  ともに開放値のF4にて撮影。どちらのレンズもぼけに関しては良好な描写を見せて優劣をつけがたい成績だ。あえて差を見出すとするならば、「EF70-200mm」の方がぼけのエッジが柔らかく、ふわりと大きく描写される傾向がある。とはいえ「EF24-105mm」も健闘しており、撮影条件によっては両者の差はほぼなくなるレベルと考えていいだろう。ともにズームレンズとしては上々の描写力であり、F4という開放F値も考慮すると大いに満足できる内容だ。

2本のレンズの差はここにあり!!

焦点距離 レンズ 解像力
(中央部)
解像力
(周辺部)
ゆがみ 色収差 逆光 ぼけ
70mm EF24-105mm ◎ ○ ○ ◎ △
EF70-200mm ◎ ○ △ ◎ ◎
105mm EF24-105mm ○ △ △ ○ ○
EF70-200mm ◎ ◎ ◎ ◎ ◎

◎ 文句なく良い/○ 問題なく使える/△ 被写体によっては注意が必要

 各種のテストを実施して焦点距離70mmと105mmにおける両者の差を検証してきた。内容は上の表のとおりであり、相対的に見ると「EF70-200mm」がやや上となっている。もちろん特定の焦点域における評価であり、レンズ全体の性能ではないことをあらためてご承知おき願いたい。
 中心部の解像力に関しては0.8の指標クリアが最高値となり、「EF70-200mm」の焦点距離105mm、絞りF5.6で得られた。「EF70-200mm」は70mmでも同じF5.6で0.9の指標を解像。画質ピークを大きく絞り込むことなくすぐに引き出せる。また画面周辺域ではともに中心部よりスコアは落ちるものの、「EF70-200mm」の105mm時は特に安定していて画面中心との差はほぼない。両者の差が顕著なのは逆光耐性で、色収差においても「EF70-200mm」の方にまとまりがある。
 全体を通して見てみると、「EF24-105mm」は焦点域の前半にパワーを集中していると考えてよく、画質的なピークは広角端の24mmから中間域となる40~50mm付近にあるようだ。対する「EF70-200mm」は全域で安定。性格の違いが表れている。この2本のレンズの使いこなしにおいては、撮影の状況や前後カットのつながりにもよるが、早期に「EF70-200mm」へとスイッチするのが正解。ただし「EF24-105mm」は「EF70-200mm」と比較して最短撮影距離が短いため、クローズアップ的な撮影も得意とする。その点を考慮しながら2本のレンズの換え時を考えるとよい。

70~105mmの焦点域での使い分け提言

「EF70-200mm」の100mm付近で連続的なパターンをぼかしながら表現する

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF70-200mm F4L IS USM

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF70-200mm F4L IS USM/露出モード:絞り優先AE/絞り:F4/シャッタースピード:0.3秒/露出補正:-1.7EV/ISO感度:100/WB:オート/ピクチャースタイル:スタンダード/RAW

ミドルポジションの焦点域では、大きく背景をぼかすよりも主題をさりげなく表現する手法が向いている。色収差も少なく周辺部の解像力もしっかりとしているため、画面全体を有効に使えることも画面構成上で有利だ。

端正に撮るなら歪曲の少ない「EF70-200mm」の100mm付近だ

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF70-200mm F4L IS USM

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF70-200mm F4L IS USM/露出モード:絞り優先AE/絞り:F7.1/シャッタースピード:1/80秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:400/WB:太陽光/ピクチャースタイル:スタンダード/RAW

直線で構成されるものが画面内に入る場合には、ゆがみが少ない「EF70-200mm」の100mm付近で撮ると端正に仕上がる。縦横の線がまっすぐ表現されることで写真の品位も高くなり、より落ち着きが出てくる。

逆光に強い「EF70-200mm」の70mmで被写体にきらめきを与える

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF70-200mm F4L IS USM

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF70-200mm F4L IS USM/露出モード:絞り優先AE/絞り:F4/シャッタースピード:1/800秒/ISO感度:200/WB:オート/ピクチャースタイル:スタンダード/RAW

逆光に強いため撮影位置を自由に選択できる。またフレアの影響を受けないことから、色のノリもいい。逆光に強いということは、それだけですべてにおいて有利となる。

撮影距離の短い「EF24-105mm」望遠側の絞り開放でフットワークよく撮る

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF24-105mm F4L IS USM

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF24-105mm F4L IS USM/露出モード:絞り優先AE/絞り:F4/シャッタースピード:1/100秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:320/WB:オート/ピクチャースタイル:スタンダード/RAW

ぼけの美しさと最短撮影距離の短さが特徴の「EF24-105mm」。街中でフットワークよく撮るならば、このレンズの出番となるだろう。逆光できらめく点光源が美しい。

写真/レポート:高橋良輔(通称・カメ高)

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EF24-105mm F4L IS USMのマガジン記事

広角&標準ズームレンズの“換え時”を考える:キヤノン EOS 5D Mark II編

公開日: 2009年12月07日

ズームレンズの便利さは今さらここに語るまでもないが、焦点域がダブる複数のズームレンズを併用するときに、どちらのレンズで撮ればいいのか判断に苦しむこともある。そこで本アカデミーでは、人気のEOS 5D Mark IIを題材に、キヤノンEFレンズを代表する「EF17-40mm F4L USM」(以下「EF17-40mm」)と「EF24-105mm F4L IS USM」(以下「EF24-105mm」)を用いて、2本のレンズを同時使用する場合における“換え時”について考えてみたい。

最高の描写を得るためには、焦点距離が重複する部分をどう使うかが重要

解像力チャート解像力チャート 解像力チャート中心部解像力チャート中心部 各種テストには小山壮二氏作成のデジタルカメラ専用の解像力チャートを使用。その数値を目視で読み解きながら、解像力の変化や各種収差の有無を確認している。  幅広い焦点距離をカバーするズームレンズは、その焦点域の中で使用する焦点距離が変われば描写特性も微妙に変化するので、一部の焦点域だけの印象ではすべてを語れない。特にズーム比が大きくなる(高倍率になる)とその傾向が強くなることが通例であり、ズーミングによる収差変動を低く抑えるために、プロ仕様のズームレンズでは比較的ズーム比を抑え気味に設計することが多い。
 ズームレンズの性能を示す指針として、メーカーが公表しているMTF曲線というものがある。コントラストと解像力の変化を測定し、レンズ中心から画面端までの画質データをグラフ化したものなのだが、ほぼすべてのレンズで広角端と望遠端の性能に少なからず差はあり、レンズ設計の難しさが垣間見られる。レンズ設計では、一般的にはズーム全域で高い性能が発揮されるよう、全体のバランスを見て光学部を設計する。しかし広角域を含むズームレンズの場合には、広角レンズ独特の収差を補正するためにパワーを傾注。さらにF値が変動するタイプでは、明るいF値側での描写特性を維持するために、各光学系の力を最大限に利用する必要があるのだ。これらの要素が複雑に絡み、ズームレンズにおけるクセが生まれてくるわけだ。

 これらの状況はさておき、ズームレンズの使い方そのものにはまったく制約はなく、どのシーンでどの焦点距離を使おうが撮影者の自由。特にそのレンズの“売り”となっている焦点域は積極的に使うべきである。しかし複数のズームレンズを併用すると、焦点域にダブりが発生することも多い。そんなときはどちらを使えばいいのかプロとて迷う。もちろんシーンの連続性や撮影現場における“流れ”を最優先させるべきだが、風景撮影などでレンズのパワーを最大限に引き出したい場合には、各域でのレンズの特性を知っておくと迷うことなくスイッチすることができる。
 今回のテストではこの点に着目。EOS 5D Mark IIユーザーに多い組み合わせ例を題材に、重複する焦点域における解像力、色収差、ゆがみ、ぼけ、逆光耐性をチェックすることで、ズームレンズの使いこなしについて考えていく。季節の味覚に食べごろが存在するように、ズームレンズにおける“旬”を見極めることで、最高の写真をモノにできるのだ。

両レンズの焦点距離

広角ズームレンズの望遠側 VS 標準ズームレンズの広角側のテスト結果

解像力

EF17-40mm F4L USM EF17-40mm F4L USM(焦点距離:24mm/F8)焦点距離:24mm/F8 EF17-40mm F4L USM(焦点距離:40mm/F8)焦点距離:40mm/F8 EF24-105mm F4L IS USM EF24-105mm F4L IS USM(焦点距離:24mm/F8)焦点距離:24mm/F8 EF24-105mm F4L IS USM(焦点距離:40mm/F8)焦点距離:40mm/F8  焦点距離24mm、40mm時のそれぞれの解像力を見ると、その差は少なくない。まず24mmでは、中心部での解像力はともに高いが、周辺部を見ると「EF17-40mm」が有利で、中心部との差も少なく、F8で画面全域がシャープに結像。2,100万画素での分解能の最高値付近である0.9の指標をクリアする。対して「EF24-105mm」は中心部において0.9の指標に達しているものの、周辺部ではF11まで絞り込んでも1.2の指標が限界。これは2,100万画素の最低基準値ギリギリという結果である。
 一方焦点距離40mmでは「EF24-105mm」が逆転。中心部の解像力がピークとなる絞り値では互角に近いものの、「EF24-105mm」は絞り開放から1段絞っただけで0.9の指標までを解像するという安定した実力を見せた。周辺部においても「EF24-105mm」の優位は変わらず、F5.6で2,100万画素の限界値近くまでシャープに写っている。対する「EF17-40mm」はF11が画質ピークとなるが、2,100万画素での平均的理想値よりやや下。最後までココというポイントをつかみにくい。

歪曲収差

 歪曲収差に関しては広角ズームレンズとして高度に設計されている「EF17-40mm」が有利に。特に焦点距離24mmでの差は歴然としたものがあり、「EF24-105mm」が大きく樽型にゆがむのに対して、「EF17-40mm」の描写はパーフェクトに近い。焦点距離40mmに関しては24mmほどの差はなく、ともに安定している。ほんのわずかに糸巻き型の収差は残存するものの実用に影響のない範囲に抑えられていて、40mmのゆがみに関しては両者の差はほぼないといえる結果となった。

色収差

 焦点距離40mmでの結果はともに良好であり、目立つ色収差もほぼなく、安心して使えるレベルにあった。しかし焦点距離24mmの方を比較してみると、比較的安定している「EF17-40mm」に対して、「EF24-105mm」では画面周辺部での色収差がやや目立つ。けい線の内外に赤系と緑系の色ズレが発生し、絞り込んでも大きく改善しないことから、倍率色収差が残存していると見て間違いはない。大切な撮影ではRAW形式で記録し、Digital Photo Professional(DPP)による色収差補正を実施したい。

逆光耐性

EF17-40mm F4L USM(焦点距離:24mm)EF17-40mm F4L USM(焦点距離:24mm) EF24-105mm F4L IS USM(焦点距離:24mm)EF24-105mm F4L IS USM(焦点距離:24mm)  逆光に対しては最も光源の影響を受けやすい広角側(焦点距離24mm)で比較した。画面端に光源があえて入るように撮影して、それらの画像の差を見ている。結果としては写真のように強い耐性を発揮した「EF17-40mm」に対して、「EF24-105mm」では画面全体に薄いフレアがかかり、また広角レンズ特有の数珠状のゴーストが発生している。一般的なレベルで述べれば「EF24-105mm」も平均的といえ、何より「EF17-40mm」の性能がそれを上回っているというべきだろう。

ぼけ

EF17-40mm F4L USM(焦点距離:40mm)EF17-40mm F4L USM(焦点距離:40mm) EF24-105mm F4L IS USM(焦点距離:40mm)EF24-105mm F4L IS USM(焦点距離:40mm)  ぼけを決定する要素としてはレンズの開放F値、焦点距離がその2大要素だ。今回テストするレンズに関しては開放値は同一であり、焦点距離もともに40mmにセット。2つの要素が絡んだ差が出る余地はない。しかし実際に撮影してみると「EF24-105mm」のぼけの方が柔らかい。この原因は球面収差補正の差にあり、球面収差補正を強めにかけている「EF17-40mm」に対して、「EF24-105mm」では球面収差補正が緩やかであることが、この結果につながっているのだろう。「EF24-105mm」の焦点距離40mmでは、もとより球面収差の発生が少ないことは解像力テストでも確認されており、ぼけのきれいさとも合致する。

2本のレンズの差はここにあり!!

焦点距離 レンズ 解像力
(中央部)
解像力
(周辺部)
ゆがみ 色収差 逆光 ぼけ
24mm EF17-40mm ◎ ○ ◎ ○ ◎
EF24-105mm ○ △ △ △ △
40mm EF17-40mm ○ △ ○ ◎ ○
EF24-105mm ◎ ○ ○ ◎ ◎

◎ 文句なく良い/○ 問題なく使える/△ 被写体によっては注意が必要

 焦点距離24mmと40mmにおいて2本のレンズを比較してみたが、結果として24mm時の描写性はトータルで「EF17-40mm」が優れ、40mmにおいては「EF24-105mm」が有利という結論が得られた。特に差が顕著である項目は、24mm時の歪曲収差、逆光耐性、40mm時の周辺解像力とぼけである。これまでの経験則も踏まえて両者を比較すると、「EF17-40mm」は17mm側から24mm付近までが性能のピークと見てよく、対する「EF24-105mm」は尻上がりに性能を上げていくタイプだ。2本のレンズの換え時はまさにここにあるといえ、24mm付近までは「EF17-40mm」で引っ張り、望遠端に近づく40mm前後から「EF24-105mm」にバトンタッチするのが理想的であろう。もちろん撮影環境により、この方法がすべて有効であるとはいえない場合もある。しかしズームレンズを使いこなす上で、この法則を知っておくときっと役に立つときがあるはずだ。標準ズームレンズと望遠ズームレンズでも重複する部分では差が出るはずで、これらの性能差に関しては次回お届けすることとする。

24~40mmの焦点域での使い分け提言

「EF24-105mm」の40mm域の美しいぼけを生かす

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF24-105mm F4L IS USM

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF24-105mm F4L IS USM/露出モード:絞り優先AE/絞り:F4/シャッタースピード:1/30秒/露出補正:+0.3EV/ISO感度:200/WB:オート/ピクチャースタイル:スタンダード/RAW

中間域以降はぼけも考慮に入れた設計になっており、絞りを開けると美しい描写が得られる。たとえ「EF17-40mm」で撮影をしていても、無精をせずにレンズ交換をして正解だ。その場合には絞り開放で使うのが鉄則。

40mm域でカチッと撮るなら「EF24-105mm」のF8だ

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF24-105mm F4L IS USM

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF24-105mm F4L IS USM/露出モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/1,000秒/ISO感度:200/WB:オート/ピクチャースタイル:スタンダード/RAW

この領域でしっかりと解像力を生かして撮りたい場合には、「EF24-105mm」がおすすめ。40mmならばご覧のようにパースも自然であり、風景写真や建築写真にも最適となろう。石の質感や手前の街灯まで、絵に描いたようにシャープだ。

24mm域は「EF17-40mm」で鉄壁の解像力を生かす

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF17-40mm F4L USM

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF17-40mm F4L USM/露出モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:1/100秒/ISO感度:200/WB:太陽光/ピクチャースタイル:スタンダード/RAW

フルサイズでの24mmは構図をまとめるのにも適した焦点距離であり、風景写真でもよく使う。作例のように細かいディテールがびっしりと詰まったシーンでは解像力の高さが何より必要であり、また逆光に対する能力も欲しいところ。迷わず「EF17-40mm」で勝負したい。

ゆがみの少なさを求めるなら「EF17-40mm」の24mmだ

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF17-40mm F4L USM

カメラ:EOS 5D Mark II/レンズ:EF17-40mm F4L USM/露出モード:絞り優先AE/絞り:F8/シャッタースピード:0.3秒/ISO感度:200/WB:オート/ピクチャースタイル:スタンダード/RAW

どんなレンズでもゆがみはあるがズームにより変動し、ピタリとゆがみが収まる部分があるもの。今回比較した組み合わせにおいての24mm域では、「EF17-40mm」の描写が秀逸。縦線・横線が複雑に絡むシーンでも、被写体をゆがませることなく上品に写し出す。この性能はチェックしておきたい。

写真/レポート:高橋良輔(通称・カメ高)

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EF24-105mm F4L IS USMのマガジン記事

Canon キヤノン EF24-105mm F4L IS USM

公開日: 2009年06月23日

キヤノン EOS 5D

周辺まで抜群のキレを見せる
35mm判フルサイズ対応レンズで
この画質は驚嘆に値する

35mm判フルサイズCMOSを搭載したEOS 5Dに合わせるように発売されたEF24-105mm F4L IS USM。ユーザーに評判のよいEF17-40mm、EF70-200mmのF4Lシリーズの中核として開発されたレンズだ。上記の2本は画質はF2.8シリーズを凌ぐといわれていたが、今回の24-105mmはどうなのか、気になるところだ。

レポート:河田一規

 

画質が抜群にいい、標準ズームレンズ

 EOS 5Dと同時に発表されたEF24-105mm F4L IS USMはいろいろな意味で注目したいレンズだ。キヤノンの手ぶれ補正機構付きEFレンズとしては、もっとも広角域をカバーすること、既存のEF17-40mm F4LやEF70-200mm F4Lと組み合わせることで、開放値F4のLレンズラインアップがそろうことの意義も大きい。
 フィルム時代から高性能ズームといえばズーム全域開放値F2.8タイプが王道として信頼を集めてきたわけで、広角・標準・望遠の各ズームをすべてF2.8タイプでそろえることはある種のステータスシンボルともなっていた。しかし、当然ながらF2.8タイプは大きさや重さも相当あるので、携帯面では難がある。そこで登場したのが開放F値を1段抑える代わりに大幅にダウンサイジングをはかったF4Lのラインだ。当初はEF70-200mm F4Lだけだったが、その後EF17-40mm F4Lが追加され、今回のEF24-105mm F4Lの登場により、広角から望遠までのF4Lラインが完成したことになる。
 このF4Lシリーズの大きな特徴は単に開放値を抑えて小さくしただけではなく、F2.8ラインと同等、もしくはそれ以上の高画質をキープしている点にある。本連載でかつて取り上げたEF17-40mm F4Lも、EF16-35mm F2.8Lより明らかに高画質だったし、筆者が所有しているEF70-200mm F4Lも、同焦点距離のF2.8Lバージョンと比べてほとんど遜色のない画質であることを確認している。そこで、今回はEF24-70mm F2.8Lと同一被写体で比較してみたのだが、画面中央部こそ両レンズとも優劣のない画質ながら、画面周辺部においては新しいEF24-105mm F4Lのほうが画質劣化が少なかった。EF24-70mmは周辺部で軽く像が乱れて二線ボケ状態になるのに対し、EF24-105mmはそれがほとんどないのだ。ともに撮影絞りはF4で行っているため、絞り開放となるEF24-105mmに対して1段絞り込むEF24-70mmのほうが条件的には有利なのにこの結果はスゴイと思う。
 もちろん、絶対的な明るさという点ではF2.8にかなわないのも事実だが、ISO感度を上げてもノイズ発生量が少ないEOSデジタルと組み合わせることを考えると、1段程度の開放値の差は実用上はそれほど大きくはない。しかも、EF24-105mmはIS機構付きであるわけで、暗所でのアドバンテージという意味ではむしろ有利でさえある。総合的に考えると、意識的に被写界深度を浅くしたい撮影ではF2.8のEF24-70mmに分があるが、それ以外の面では新しいEF24-105mmのほうが魅力的といえる。
 今回はEOS 5Dと組み合わせて試写してみたが、パソコンでサムネイルを見ただけでも「おおっ、スゴイ!」と感じるほどヌケがよくてクリアな画質である。ワイドな焦点レンジに手ぶれ補正機構、ズームとしては最上級の画質と、ある意味理想的な標準ズームといえるだろう。

EF24-105mm F4L IS USMとEF24-70mm F2.8L USMの24mm側での周辺描写の比較

EF24-105mm F4L IS USM
EF24-105mm F4L IS USM
EF24-70mm F2.8L USM
EF24-70mm F2.8L USM
 

キヤノン EOS 5D/絞り優先AE(F4、1/250秒)/WB:晴天/ISO 200
画面中央部は両者とも優劣つけがたいが、周辺部のシャープネスは明らかにEF24-105mmが勝る。ともに絞りはF4。24-70mmは1段絞り込んであることを考えると、絞り開放でそれを上回る画質を得られるEF24-105mmのスゴさがわかる

撮影カメラ:キヤノン EOS 5D

キヤノン EOS 5D/絞り優先AE(F8、1/80秒)/WB:デイライト/ISO 100
中央から周辺まで均質な描写性能なので、35mm判フルサイズ機でも安心して使うことができる。初期ロットではリコールも発生したようだけど、今回使った限りにおいては欠点は見つけられなかった

 

レンズ構成図

レンズ構成図

スペック

レンズ構成 13群18枚
最短撮影距離 0.45m
最大撮影倍率 0.23倍
フィルター径 φ77mm
大きさ φ83.5(最大径)×107(長さ)mm
重さ 670g
標準価格 152,250円
実勢価格 120,000円前後

MTF曲線

MTF曲線

デジタルカメラマガジン2005年12月号掲載

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この記事のURL:https://ganref.jp/items/lens/canon/46#imp_235


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