Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA:ソニー(sony)

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Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZAのレビュー・撮影記

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あこがれのカール ツァイスは買うべきか?

今回は16mmスタートのソニー純正標準ズーム2本の実力をα700で検証してみることにした。 

公開日: 2009年08月27日

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Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZAの新着写真

Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZAのマガジン記事

あこがれのカール ツァイスは買うべきか?

公開日: 2009年08月27日

相次ぐ新製品の発表で盛り上がるソニー αシリーズ。同時にレンズの新製品も続々と発表され、レンズラインアップは拡充の一途をたどる。急ピッチで新製品が追加されていることから、焦点距離が重複するケースもあり、とくに標準ズームと呼ばれるものは3本ある。今回はそのなかから16mmスタートの2本の実力をα700で検証してみることにした。

写真・文:高橋良輔(通称:カメ高)

 

ズーム比かブランドか? 悩み多き標準ズーム選び

 いまやAPS-Cサイズ用の標準ズームも16~17mmスタートがスタンダードとなりつつあり、18mmスタートのものは廉価版クラスに属することが多くなってきた。ソニーでは一眼レフメーカーとして後発であることのメリットを活かし、いち早く、標準レンズの16mm化を推進。いまや2本の16mmスタート標準ズームをもつ。またそれらの性格づけも明確であり、スタンダードなDT 16-105mm F3.5-5.6(以下16-105mm)に対して、カール ツァイスブランドのVario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA(以下16-80mm)を用意。シリーズ内でのキャラクター設定にも配慮がなされている。しかし価格的には両者の差は約3万円と、思うほど大きくはなく、ほかのカール ツァイスレンズと比較しても16-80mmは手が届かない値段ではない。そこで、αユーザーのために標準ズームレンズの選択にヒントをプレゼントしたい。

ソニー VS ソニー カール ツァイス

ソニー DT 16-105mm F3.5-5.6
35mm判換算で、24~157.5mm相当をカバーする、約6.6倍のズーム比をもつ標準ズーム。α700とともに登場した。インターナルフォーカシング方式や円形絞りを採用し、EDガラス1枚と非球面レンズ2枚を使用
◎標準価格:73,500円
◎実勢価格:53,000円前後
◎発売時期:2007年11月
ソニー カール ツァイス Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA
35mm判換算で24~120mm相当の領域をカバーする標準ズーム。7枚の円形絞りを採用して、ぼけにこだわった1本として定評がある。5倍のズーム比がありながらコンパクトな設計だ
◎標準価格:103,950円
◎実勢価格:84,000円前後
◎発売時期:2007年3月

レンズ繰り出し時

ソニー レンズ繰り出し時
収納時は16-80mmと大差なく、取り間違えてしまうほどだが、最望遠時には2段式で鏡胴部が伸びて繰り出される。しかしフォーカシングによるピントリングの回転はなく、動作面での品位は高い。同じグループのDT 18-70mm F3.5-F5.6と比較すると歴然としたものがある
ソニー カール ツァイス レンズ繰り出し時
繰り出し部は1段式で、スーッと80mm側まで一気に伸びる。動きそのものもスムーズであり、操作性はすこぶるよい。焦点距離の数字などのタイポグラフィもツァイス専用のものが使われており、全体に品格をかもし出す手法がとられている。心にくい演出のひとつ

レンズ構成図

ソニー レンズ構成図
非球面レンズED(特殊低分散)ガラス
レンズ構成11群15枚
最短撮影距離0.4m
最大撮影倍率0.23倍
フィルター径φ62m
最大径×全長φ72×83mm
重さ470g
ソニー カール ツァイス レンズ構成図
非球面レンズ
レンズ構成10群14枚
最短撮影距離0.35m
最大撮影倍率0.24倍
フィルター径φ62m
最大径×全長φ72×83mm
重さ445g

MTF曲線

ソニー MTF曲線
※S:放射線上、M:同心円上
※グラフの縦軸はコントラスト、横軸は画面中心からの距離(単位:mm)を表しています

16mmの開放時には30本/mmの曲線が波打つが、105mm時には全体的に良好なコントラストがある
ソニー カール ツァイス MTF曲線
※S:放射線上、M:同心円上
※グラフの縦軸はコントラスト、横軸は画面中心からの距離(単位:mm)を表しています

16mmの開放時でも比較的像面の平坦性は保たれている。また80mm時の曲線はすばらしいグラフになっている
 

レンズよもやま話

球面収差を少なくするもっとも簡単な方法とは、レンズの有効径を小さくすることだ。しかし入射光が減少してしまうためこの方法にも限界がある。

デジタルカメラマガジン2008年03月号掲載

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この記事のURL:https://ganref.jp/items/lens/sony/245#imp_301

Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-4.5 ZAのマガジン記事

標準ズームをカール ツァイスにするのはぜいたくか?

公開日: 2009年07月21日

ソニー α100の発表から約1年が経過し、ソニーのαブランドはデジカメ業界にすっかり定着した。そして先日、α100に対応したカール ツァイスレンズ群にはじめてのズームレンズが登場した。さっそくVario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAとDT 18-70mm F3.5-F5.6をα100で徹底比較してみたい。

写真・文:高橋良輔(通称:カメ高)

 

α100の性能を引き出すにはレンズ選択のウェイトは高い

 写真はレンズで決まると古くからいわれているが、デジタルカメラが主流の時代になったいまもあてはまる。とくに画素数が1,000万画素を超えると、その傾向はより顕著となり、センサーの分解能に見合った高いレンズ性能が要求される。すでに発売されているカール ツァイスの単焦点レンズとα100の組み合わせはその好例ともいえ、クラストップの解像感が得られることは、α100ユーザーの耳に届いているはずだ。そこで気になるのがカール ツァイスレンズの標準ズーム、Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAの存在。すでにα100の発売とともに、コニカミノルタ時代からおなじみのDT 18-70mm F3.5-F5.6が発売されているが、上位レンズの登場とあってはユーザーの心中は穏やかではない。標準ズームレンズとしてカール ツァイスレンズを使用するのはぜいたくか? その実力を検証する。

ソニー カール ツァイス VS ソニー

ソニー カール ツァイス Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA
広角側は16mmで、35mm判換算で24~120mm相当という焦点距離をもつ。標準価格は103,950円と、DT 18-70mm F3.5-F5.6の約3倍。ガラスモールド非球面レンズを2枚使用するなど最新の技術が投入されている
◎標準価格:103,950円
◎実勢価格:9万円台半ば
◎発売時期:2007年3月
ソニー DT 18-70mm F3.5-F5.6
35mm判換算で27-105mmとなるレンズ。コニカミノルタ時代から採用されているタイプだが、外装が変わって高級感が増した。軽くコンパクトに作られていることが特徴のひとつで、手にとるとその軽さが実感できる
◎標準価格:31,500円
◎実勢価格:25,000円台前半
◎発売時期:2006年7月

レンズ繰り出し時

ソニー カール ツァイス レンズ繰り出し時
望遠側に繰り出したときにもっとも鏡胴部が伸びる。ただしフォーカスによる全長の変化はなく、動作面からも高級感が漂う。繰り出し時にも動作精度は高く、ぐらつき感はほぼない。また非球面レンズは前群と後群に各1枚ずつ配置されている
ソニー レンズ繰り出し時
Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAより繰り出し量は短く、収納時との差が少ない。ただし、フォーカスにより鏡胴部の長さが変化し、同時に鏡胴が回転する。そのためフードはチューリップ型ではなくフラットな円形となっている

レンズ構成図

ソニー カール ツァイス レンズ構成図
非球面レンズ
レンズ構成10群14枚
最短撮影距離0.35m
最大撮影倍率0.24倍
フィルター径φ62mm
最大径×全長φ72×83mm
重さ445g
ソニー レンズ構成図
非球面レンズED(特殊低分散)ガラス
レンズ構成9群11枚
最短撮影距離0.38m
最大撮影倍率0.25倍
フィルター径φ55mm
最大径×全長φ66×77mm
重さ235g

MTF曲線

ソニー カール ツァイス MTF曲線
※S:放射方向、M:同心方向
※グラフの縦軸はコントラスト、横軸は画面中心からの距離(単位:mm)を表しています

両域ともF8で曲線がまとまり、解像力のピークを示す。しかし開放時でも広角端の10~20本の特性はけっして悪くはない
ソニー MTF曲線
※S:放射方向、M:同心方向
※グラフの縦軸はコントラスト、横軸は画面中心からの距離(単位:mm)を表しています

広角端ではグラフの左端にすべての曲線の基点が集中している。画面中心部ならば開放でも良好な解像力が得られそうな予感。
 

レンズよもやま話

ゾナーの名前の起源は、ツァイスの工場があったドイツの都市「ゾントホーフェン」からとったという説と太陽というドイツ語の「ゾンネ」からという説がある。現在ではどちらが正しいか不明。

デジタルカメラマガジン2007年08月号掲載

解像力チャートテスト レンズの資質をテストチャートでひも解く

Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA DT 18-70mm F3.5-F5.6
ソニー カール ツァイス 解像力チャート 広角の周辺光不足はF5.6で完全に解消され、それとともに解像力も右肩上がりで向上していく。また焦点距離なりに樽型の歪みもあるが、18mmのDT 18-70mm F3.5-F5.6と比較しても大差はない ソニー 解像力チャート 広角の開放時から実用レベルの解像力が得られる。しかし絞り込んでも大きく画質の変化はなく、周辺域の描写も劇的には向上していかない。望遠側の描写にはVario-Sonnarと同様に、広角から中間域ほどのキレは感じられない
16mm F3.5 16mm F3.5 18mm F3.5 18mm F3.5
16mm F4.0 16mm F4.0 18mm F4.0 18mm F4.0
16mm F5.6 16mm F5.6 18mm F5.6 18mm F5.6
16mm F8.0 16mm F8.0 18mm F8.0 18mm F8.0
16mm F11 16mm F11 18mm F11 18mm F11
80mm F4.5 80mm F4.5
80mm F5.6 80mm F5.6 70mm F5.6 70mm F5.6
80mm F8.0 80mm F8.0 70mm F8.0 70mm F8.0
80mm F11 80mm F11 70mm F11 70mm F11

モデル特性に合わせたそれぞれの画質セッティング

 テストチャートを撮影したかぎりでは、双方とも解像力のピークは望遠側よりも広角から中間域寄りにある。もし最高の画質を保持したいというならば、望遠端まで使い切るのではなく、早めに75-300mm F4.5-F5.6などのレンズに切り替えて使うのもコツだ。それぞれのレンズの特性をみると、開放から立ち上がりがいいのはDT 18-70mm F3.5-F5.6であり、広角端の開放でも実用的な解像力が得られる。対するVario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAは、開放時にややもたつくものの、絞り値に比例して解像力が高まる。F8時点で両者を比較すると、周辺域での解像力では最終的にVario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAが勝る。どちらが使いやすいかは撮影スタイルにもよるが、絞り・解像力・被写界深度の関係が理解できているならば、Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAのほうがレンズをコントロールする楽しさがある。

チャートの読み方

レンズの歪みはそれぞれの水平・垂直線で、また解像力は全13カ所の四角いテストパターンで読み解く。テストパターンは斜め方向45度に傾きがつけられており、ローパスフィルターの角度を考慮しているため、目視しやすいほうをそれぞれ選ぶ。テストパターンの大きさはもっとも大きなもので600万画素の平均的な解像力を、またもっとも小さいものが2,000万画素での解像力限界を示す。ただしレンズ評価の場合にはあくまで客観的な指標として使用している。

チャート制作:小山壮二

逆光での実写テスト 激しい光にどこまで耐えられるのか

Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA DT 18-70mm F3.5-F5.6
撮影:Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA 50mm、F8、1/80秒で撮影
大型ストロボの光源をまともに受けているが、逆光による影響はほぼない。複雑なレンズ構成のズームレンズでこの性能は驚異的だ
撮影:DT 18-70mm F3.5-F5.6 50mm、F8、1/80秒で撮影
フレアが発生してしまった。しかし相対的に見ればこの価格帯のレンズとしては軽微な部類ともいえる

やはり大きな差となった逆光での描写性能

 2本とも最新の逆光対策を行っている。逆光におけるハレーションやフレアはレンズの構造にも起因するが、やはりもっとも影響を与えるのはコーティングであり、カール ツァイス独自の「Tスター」コーティングを施したVario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAの威力は想像以上だ。その効果はファインダー内で実感できるほどで、DT 18-70mm F3.5-F5.6ではストロボのハロゲン球の反射がファインダー内にも及んでいたが、Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAを装着したファインダー内はクリアであり、画像の締まりがまるでちがうと実感した。

レンズよもやま話

カール ツァイスのズームレンズには、レンズ名称の前に「Vario」という文字が入るのが通例。Varioとは「可変の~」を意味する。Vario-SonnarのほかにはVario-Tessarが有名。

デジタルカメラマガジン2007年08月号掲載

ぼけぐあいテスト きれいに背景をぼかす資質を探る

Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA DT 18-70mm F3.5-F5.6
撮影:Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA ほぼ完全なカタチで点光源を描写している。また光源のエッジ部分にも色づきはなく、安心してぼけをサブテーマにすることができるだろう。このまま絞っていっても円形絞りのため、角ばった描写になりにくい 撮影:DT 18-70mm F3.5-F5.6 絞りの形状と枚数はVario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAと同一であるため、ぼけのテイストはよく似た傾向にある。ただしこの焦点域では半絞り分暗くなるため、ぼけの大きさがやや小さい

円形絞りの効果により点光源はともに高得点をマーク

 どちらも円形絞りの7枚羽根を採用していることもあり、点光源などを写した場合でも、光源が角ばらない設計となっている。また広角端ではやや口径食による点光源の歪みも発生するが、望遠側にいくにしたがい、その傾向も解消されてくる。テストを実施したズーム中間域の50mmでは、どちらも光源がラグビーボール状になることはなかった。50mm時点ではそれぞれのレンズの構成の都合によって開放F値は異なり、Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAがF4.5、DT 18-70mm F3.5-F5.6はF5.6となる。実際の描写ではVario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAのほうが大きくソフトな印象を受けるが、大差はない。

最短撮影距離テスト 実写比較で最大撮影倍率を比較する

Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA DT 18-70mm F3.5-F5.6
撮影:Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA 撮影:DT 18-70mm F3.5-F5.6

近接性能ではキットレンズが上だが描写性能でツァイスが追い抜く

 公表されている最大撮影倍率には双方で約0.01倍の差があり、Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAが数値的には有利だ。しかし、DT 18-70mm F3.5-F5.6のほうが表記数値以上に近接でき被写体を大きくとらえた。描写性能ではVario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAがシャープだ。

AFスピードテスト どちらが早くピントを合わせられるか

Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA 0.87秒
DT 18-70mm F3.5-F5.6 0.41秒

 AF速度を計測してみると、平均値で0.4秒ほどDT 18-70mm F3.5-F5.6のほうが速いという結果が得られた。基本的にレンズ駆動はボディ側の動力に依存しているため、この差はストレートにレンズそのものの差とみなしていいだろう。しかし体感的には双方の差は数値で見るよりも少ない。

計測方法

秒針がなめらかに動く時計を利用。50mm付近を使い、秒針が12時の位置に到達したと同時にAFを駆動させて実写。その1枚目が記録されるまでの時間を計測し、10回の平均値を出した。

質感・使用感テスト 実際に手にとって気になる各部をチェックする

質感・使用感テスト
ピントリング マニュアルフォーカスを前提とした操作環境では、しっかりとしたピントリングのあるVario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAの操作感が秀逸。対するDT 18-70mm F3.5-F5.6はおまけのようなピントリングしかもたず、フードの取り付け部に隣接するため、操作感ではやや劣る。ここが両者の価格差をもっとも感じる部分だ。
フィット感 α100はエントリークラスとしてはやや大柄なボディであるため、やや重量のあるVario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAも違和感なくフィットする。しかしDT 18-70mm F3.5-F5.6のバランス感もあなどれず、ズームリングの操作感ではむしろ上だろう。どこを視点にするかで評価も二分する。
フォーカス切り替え フォーカスの切り替えはボディ側動力のオン/オフによって行うため、レンズ間での差はまったくない。α100ではファインダー下にアイセンサーを設置。フレーミングするために顔を近づけると、AFが自動で駆動する「アイスタートAF」がある。AFによる合焦をより速く実施するには、この機能をオンにしておくといい。

レンズよもやま話

レンズのコーティングは単層膜と複層膜とに区分できるが、現在は複層膜のマルチコートが主流だ。メーカーにより特性は異なるが、一般的に7層で構成されることが多い。

デジタルカメラマガジン2007年08月号掲載

カメ高のオレならこう使う!

Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA

撮影:Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA

絞りと解像力をパズルのように組み立てて最高の一枚を確実に撮る

 このレンズの醍醐味は、やはり広い画角とそれを支える解像力の高さにある。逆光性能も良好であるため、光源が画面を大きく占めても全体のコントラストは低下しない。日中でも優れた性能を発揮するが、むしろ屋内や夜景などでその実力を体感できる。広角端を使うならば絞りはF8に。その値を基準にしてシャッター速度を決定。三脚を使うか、手ぶれ補正機構で乗り切るかを判断する。繊細だが力強い描写が魅力だ。

◆撮影データ
撮影地東京都江東区
使用カメラソニー α100
絞りF8
シャッター速度1/3秒
ISO感度100
ホワイトバランスオート
撮影画質RAW
 

DT 18-70mm F3.5-F5.6

撮影:DT 18-70mm F3.5-F5.6

ウィークポイントを理解してマクロで日常のシーンをなにげなく写したい

 ある程度の大きさのものならばマクロレンズのように使える性能が、このレンズの隠れた魅力だ。ガチンコ比較の画質ではVario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAに及ばない面もあるが、ふだん使いの気軽さ+日常的なマクロ能力という点では不都合はない。また筐体も比較的軽いためレジャーには最適だろう。ただしそのレンズの構造から付属のフードはきわめて浅い。逆光時には手で光源を遮るやるなどの気遣いはほしい。ウィークポイントを克服して使えば楽しいレンズだ。

◆撮影データ
撮影地室内
使用カメラソニー α100
絞りF6.3
シャッター速度1/400秒
ISO感度100
ホワイトバランス太陽光
撮影画質RAW
 

結論!オレならここはVario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAを選ぶ

ちょっとしたクセを理解してレンズの力を最大限に使いたい

 すでにDT 18-70mm F3.5-F5.6を購入している人には耳の痛い結論だが、各テストの結果や使用フィーリングを総合するとVario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAの優秀さが際立つ。実売での価格差は約70,000円ほどあり、格が違うといえばそれまで。しかしこれから本格的にαシステムで写真に没頭したいと考えるならば、けっして高い投資とは思えない。標準ズームは複数もつケースはきわめて少なく、一本あればいいのだから、高価でもよいモノを持ちたい。
 今回筆者がもっとも重視したのは逆光性能と安定感のある周辺解像力だ。逆光による弊害はいまさらここで語るまでもないが、Tスターコーティングの信頼感は抜群。悪い撮影条件下でもなんとか絵にする力がある。また周辺解像力では、周辺画質が絞り値とともに上昇していくこともわかった。DT 18-70mm F3.5-F5.6でも同様の傾向は見られるが、画面中心部に比べて周辺域での解像力向上度はやや低い。日常的なスナップなどでは不都合はないが、建物や風景などを撮る場合には、Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZAの実力はなにより心強い。また広角側の焦点距離の短さも魅力的であり、35mm判換算で24mm相当の画角はあらゆるシーンで有利となるだろう。これらレンズの差は、光が十分にある日中の屋外では、あまり顕著にはわからないこともある。
 レンズのよし悪しは、なにもぼけの量やきれいさだけで決まるのではなく、悪条件でも隅々まで解像し、「使える絵」にできるか否かもたいせつな要素だ。

今月のWinner

Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA

Vario-Sonnar T*DT 16-80mm F3.5-F4.5 ZA

すべてにおいて格上の貫禄のある一本。いわゆるデジタル専用レンズのように、開放からキーンと立ち上がらないが、絞りの効果を確かめながら絵を構築していく楽しみがある。ツァイスの味と力はいまだ健在ナリ

 

レンズよもやま話

レンズ用語で「タブレット」とは、2枚で構成されるレンズユニットのことをさす。その代表的なものに望遠鏡、双眼鏡に使用されるものがあげられる。

デジタルカメラマガジン2007年08月号掲載

参考になった: 19

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