Please wait... loading

ハードウェアキャリブレーションディスプレイの新しい選択肢 BenQ SW271

現在表示しているページ
ホーム > 礒村浩一さんのページ > 機材レビュー・撮影記一覧 > 2018年7月 > ハードウェアキャリブレーションディスプレイの新しい選択肢 BenQ SW271

投稿日:2018/07/09

レビューした機材・用品 BenQ SW271  BenQ SW271
アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
オリンパス OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII
焦点距離:
24.0 mm
フラッシュ:
On Did not fire
撮影モード:
Manual
シャッタースピード:
1/20秒
絞り数値:
F5.6
ISO感度:
400
ホワイトバランス:
Auto

BenQから発売された液晶ディスプレイ「SW271」を三ヶ月間使用した使用感を、ここにレビューという形で記しておこうと思う。

まず始めにBenQというメーカーは、台湾を拠点とするデジタル機器メーカーであるということ。PC用液晶ディスプレイやデジタルサイネージなどを主にを生産しているメーカーで、世界的には130カ国を超える国で販売している会社だ。さらにここ数年は高品質なモデルにも力を入れており、日本国内でもハードウェアキャリブレーションに対応したディスプレイを低価格で販売するなど注目されているメーカーだ。

SW271は4K対応の27型ワイド液晶ディスプレイだ。アスペクト比は16:9で解像度は3840 x 2160となっている。画面サイズは608.8 x 355.3 mmと広く、Photoshop BridgeでA3サイズでプレビュー画像を表示させながら、フォルダ内の画像一覧を表示させるもことができる広さだ。さらにPhptoshppで画像を開くと、非常に高精細な描写であることに驚く。これは通常のHDディスプレイにくらべ、4Kディスプレイは画面を構成する画素の密度が高いことによる。これは4Kムービーを表示するときだけでなく、写真を表示させる際にも大きなメリットとなる。

さらに写真を正しく表示させるためにはディスプレイの明るさや発色を調整する必要がある。そのためにはモニターキャリブレーションを行う必要がある。SW271は対応する測色機と専用のキャリブレーションソフト「Palette Master Element」との組み合わせで、より階調の表現力に優れたハードウェアキャリブレーションを行うことができる。一般的にハードウェアキャリブレーションに対応したディスプレイは、そうでないものと比べると高価になるが、このSW271は国産の製品と比べるとかなり安価で購入できるのも大きな特徴だ。


BenQのハードウェアキャリブレーション対応ディスプレイでは、専用のキャリブレーションソフト「Palette Master Element」と対応の測色機(X-Rite i1 Display Pro/i1 Pro/i1 Pro 2 & Datacolor Spyder 4/5‎)を組み合わせることでモニターキャリブレーションを行う。なおPalette Master Elementは2018年6月9日に最新バージョンが公開されソフトの安定性が向上しているので、ユーザーはBenQのホームページからダウンロードしてインストールするようにしよう。




アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
オリンパス OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII
焦点距離:
40.0 mm
フラッシュ:
On Did not fire
撮影モード:
Manual
シャッタースピード:
1/50秒
絞り数値:
F2.8
ISO感度:
200
ホワイトバランス:
Auto

SW271は接続端子が豊富なのも特徴だ。ディスプレイ信号の入力端子として、HDMi2.0 x2、DisplayPort x1、USB Type C x1の4系統が用意されている。自分の環境ではWinマシンにはDisplayPortで、MacマシンにはHDMIポートで繋いでいる。ディスプレイの設定は下枠にあるボタンを押すと表示される設定画面から行う。ディスプレイの入力切り替えもこのメニューとボタンで行う。またUSB3.1の入出力端子を備えているのでUSBハブとして使用できるのも便利だ。

アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
オリンパス OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII
焦点距離:
40.0 mm
フラッシュ:
On Did not fire
撮影モード:
Manual
シャッタースピード:
1/125秒
絞り数値:
F9.0
ISO感度:
200
ホワイトバランス:
Auto

SW271ではディスプレイのカラーモードを切り替えて表示させることができる。たとえば印刷用の画像として色空間をAdobe RGBに設定することで幅広い色空間での色表現を確認することができ、またsRGBモードに切り替えることでWeb媒体用の画像を確認することができる。そして、さらに面白いのはモノクロモードが搭載されていることだ。元画像はカラー画像のまま、ディスプレイの表示のみをモノクロモードに切り替えることで、モノクロ写真にした場合のシミュレーションを行うことができる。これらの切り替えは、SW271に付属するOSDコントローラーのスイッチに割り当てることができるので、クイックに切り替えながら確認することもできる。

アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
オリンパス OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII
焦点距離:
34.0 mm
フラッシュ:
On Did not fire
撮影モード:
Manual
シャッタースピード:
1/125秒
絞り数値:
F16.0
ISO感度:
200
ホワイトバランス:
Auto

SW271には持ち運びに便利なハンドルが支柱に設けられている。これがちょっと持ち運んだり、置く位置を変えたりする際に意外と便利なのだ。なお、SW271には専用の遮光フードも標準で付属している。写真では撮影の関係上フードは取り外しているが、実際の運用では、室内の照明が画面に映りこまないようにするためにも遮光フードは必ず装着するようにしよう。



このように4Kの高精細な描写とハードウェアキャリブレーションに対応した、27インチ大画面のディスプレイが実勢価格14万円前後で手に入るのは実にリーズナブルな製品だといえる。もちろんEIZOのColorEdgeのように業界標準のハイクオリティを持ち、キャリブレーターをディスプレイに内臓することで定期的なキャリブレーションを自動化するなど、プロユースなディスプレイとして高価なりの優位性があるのも忘れてはいけない。

ただ、プロの使用目的でも自らの環境に限った使用や、趣味の範囲でのハイクオリティな作品制作といった目的であれば、十分に検討できる性能をBenQ SW271は備えていると言えるだろう。

今後は動画撮影においてもドローンなどによる4Kムービー撮影が、より一般的になっていくであろうことを想定しても、これを機に4Kディスプレイを導入することは決して贅沢なものではない。次のディスプレイ導入を考えているカメラマンにとって、画質面でも価格面でも選択肢が増えることはとても有り難いことである。


BenQ SW271
http://www.benq.co.jp/product/monitor/sw271/


このBenQ SW271を、メーカーであるBenQの協力により、8月19日開催のGANREFイベント『木更津「今昔」街めぐりフォトウォーク2018』の会場にて、実際にご覧いただけることとなりました。ネット販売が主なこのディスプレイをご自身の眼で確認できる貴重な機会です。

木更津「今昔」街めぐりフォトウォーク2018 参加者募集中!!
https://ganref.jp/common/photowalk/180819_kisarazu/

レビューした用品

コメント(1,000文字以内)

4件中 1〜4件目

礒村浩一
みなさんありがとうございます。私の機材レビューポリシーは、自分が実際に使用して感じたことを、率直にみなさんにお伝えすることです。なので、いい点も改善してほしいこともしっかりとお伝えしようと思っています。それを参考としていただけると私も嬉しいです!

2018年07月17日 23:50

廣島 宗毅
お久しぶりです。
記事、大変参考になりました。
4Kドローンを購入したので、こちらのモニターもいろいろ縁があって購入することになりました。

2018年07月10日 15:26

junichi
大変参考になりました(*^_^*)

2018年07月10日 05:04

kazuleo
礒村先生のお墨付きは、確かな信頼と大きな安心になります!

2018年07月10日 01:08

4件中 1〜4件目

同じ機材で撮影された写真

礒村浩一

メインカメラ
OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII

プロフィール

http://isopy.jp Twitter ID k_isopy 女...

↑ページの先頭へ