執筆:武石修
フィンランドのLoupedeckによるクリエイティブソフト向けの新型コントローラー「Loupedeck CT」が3月12日に発売された。価格は税込6万9,980円。国内総代理店は株式会社SAEDAで、同社取扱品のみ国内でのサポートが受けられる。
既存の「Loupedeck+」の上位モデルで、Lightroom Classic、Premiere Pro、Photoshop CC with Camera RAW、Illustrator、After Effects、Final Cut Pro X、Audition、Ableton Liveに対応する。なお、Loupedeck+は併売する。
Loupedeck+がLightroom Classic専用だったのに対して、Loupedeck CTはより汎用性が高くなったバリエーションモデル。静止画と動画の両方のソフトを使うといったユーザーに向ける。またLoupedeck+のカスタマイズに不満のあるユーザーにもすすめられるという。
Loupedeck+は各パラメーター用に専用ダイヤルやボタンを配置していたが、Loupedeck CTは汎用のボタンに各機能を割り当てて使用する仕組みになった。
ボタンには液晶表示で機能が表示されるのが特徴。液晶表示のボタンはタッチパネルになっており、押すほかスワイプして操作できる。
6つのダイヤルや1つのホイールと組み合わせることで、直感的な操作ができるとしている。ホイールの中も液晶表示付きのタッチパネルとなっており、各種機能を実行できる。
例としてLightroom Classicではボタンでレーティング、トリミング、スポット修正といったツールを呼び出せる。ダイヤルでは色温度や露出、ブラシサイズなどの各パラメーターを操作可能。ダイヤルを押すと初期値に戻すことができる。
そのほか、ボタンからはプリセットの適用や書き出しも可能。また、ホイールを回すと写真の送りと戻しができる。
中央部に並んだ1~8の丸ボタンと、ホイールの両側の四角のボタンはソフトに依存しない固定の機能を呼び出すものとなっている。こちらも自照式なので薄暗い場所でも見やすくなっている。
最初から登録されている機能のほかに、ドライバーソフト上でカスタマイズも可能となっている。カスタマイズはドラッグ・アンド・ドロップなどで機能をボタンに割り当てていく。一部の割り当ては、Loupedeck CT上で日本語表示もできる。
割り当てはソフトごとに設定されているが、PCでソフトを切り替えると自動的に割り当ては変更されるので、ドライバーソフトでソフトごとに切り替えを行う必要は無い。
キーボードサイズだったLoupedeck+に比べるとフットプリントが160×150mmと大幅に小型になっており、持ち運びもしやすい。内部に8GBの汎用メモリーを備えている。
PCとの接続は本体側はUSB Type-C、PC側はUSB Type-Aで行う。今後のアップデートによりBluetooth接続にも対応予定で、その際は外付けのバッテリーが用意される。
Lightroom Classic編
Premiere編
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