ストロボ連動可能なセコニックの露出計「L-858D」と専用トランスミッター「RT-BR」「RT-GX」 | インプレス・春の新製品まつり2021
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ストロボ連動可能なセコニックの露出計「L-858D」と専用トランスミッター「RT-BR」「RT-GX」

執筆:武石修

  • L-858D 正面(測定画面)
    L-858D 正面(測定画面)

ストロボの設定に対応したセコニックの露出計「L-858D」を紹介する。L-858Dは同社が最上位モデルと位置づける高機能な露出計。2017年発売以降、ユーザーから高い評価が続く製品だ。実勢価格は税込7万3,000円前後となっている。

露出計とは、被写体の明るさを測ることができる撮影用品だ。カメラの露出表示では不正確になるシーンでも、単体露出計なら入射光を測ることで正確な露出値を求めることができる。

L-858Dはこの入射式に加えて、スポットの反射式計測も可能。また定常光とストロボ光の双方に対応している。

ストロボ光の測定に強み

本機は、特にストロボ光に関する測定機能が充実しており、ストロボを多用するユーザーは見逃せないアイテムと言えるだろう。

ストロボ光の閃光時間測定にも対応しているため、たとえば短い閃光時間を利用して動きのある被写体を止めて写すといったケースで活用できる。

また、日中シンクロでよく使われるハイスピードシンクロモードの露出値も計測可能。加えて、定常光とストロボ光の割合を算出するといった高度な機能も備えている。

そのほか露出プロファイル機能も本機の目玉で、使用するカメラのダイナミックレンジを露出計の画面で確認しながら計測することも可能となっている。

  • フラッシュ光解析モード 閃光波形グラフ画面
    フラッシュ光解析モード 閃光波形グラフ画面

本体に液晶タッチパネルを備えることで、グラフィカルな表示を実現した。スマートフォンのように直感的な操作ができる。

各社のストロボを無線コントロール

L-858Dの大きな特徴として、オプションのトランスミッターを装着すると、各社のストロボをワイヤレスで直接コントロールできる点が挙げられる。

  • トランスミッター装着
    トランスミッター装着
  • broncolor用「RT-BR」
    broncolor用「RT-BR」
  • Godox用「RT-GX」
    Godox用「RT-GX」

もともとElinchrom/Phottix用のトランスミッター「RT-EL/PX」が発売されていたが、2020年11月にbroncolor用「RT-BR」とGodox用「RT-GX」が加わり3タイプのラインナップになった。トランスミッターの実勢価格は税込1万4,000円前後。

トランスミッターを装着することで、テスト発光はもとより、光量調整やモデリングランプのコントロールができるようになる。光量測定の際にカメラを持ち歩いたり、ストロボの場所まで行く必要がない。

また、ストロボのチャンネルやグループ別でのコントロールができるため、多灯発光時に細かく露出値を追い込むこともできる。

なお直近では、Godox用トランスミッターにおいてハイスピードシンクロに対応するアップデートが行われた。

YouTube公式チャンネルで露出計の使いこなしを学べる

セコニックでは、YouTube公式チャンネルでL-858Dの使い方をレクチャーする動画を公開している。専用トランスミッターRT-BRのクイックスタートビデオなどがあり、視聴するとL-858Dへの理解が深まるだろう。

セコニック 公式チャンネル 日本版
https://www.youtube.com/channel/UC7ZSf155vkJ71CLTsE3-nRQ

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