「世界級リゾートへ、ようこそ。山の信州」フォトコンテスト 2019 春・夏 結果発表 | GANREF
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「世界級リゾートへ、ようこそ。山の信州」フォトコンテスト 2019 春・夏

結果発表

選考風景2019年3月~2019年8月に長野県で撮影された写真を対象としたフォトコンテストの入賞作品が決定いたしました。選考は、4人の選者それぞれが一次選考を行った後、最終選考をマウスコンピューター東京本社内で実施しました。写真は左から秦達夫氏、小松永門氏、古瀬美穂氏、中村正人氏。

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「癒し・アウトドア」部門

グランプリ
賞品:マウスコンピューター 12型 2in1タブレット「MT-WN1201EN」

作品

カメラ:ソニー α7R III レンズ:ソニー FE 24-105mm F4 G OSS 撮影地:飯山市 小菅神社

ひかり降る

作者:sansuian

講評(秦達夫)
グランプリおめでとうございます。審査員全員一致でグランプリが決定しました。その決め手は参道に差し込む光芒とハイカーの存在です。撮影地が参道ですから元々厳かな場所ですが、光芒が差し込むことでより厳かな雰囲気が増しました。良い出逢いであり、被写体をより印象的にする要素を捉えたと言えるでしょう。そしてハイカーを取り入れることで木々のスケール感が伝わってきます。大きな樹木から伝わってくる安らぎや安堵感が醸し出され、素晴らしい作品です。
講評(古瀬美穂)
参道に立つ針葉樹の大きさからこちらの神社の歴史を、降り注ぐ光芒に朝のはじまりを、そしてポールを持って駆け下りる女性との遭遇により現代の瞬間を、この1枚には時の流れを瞬時に閉じ込めた一期一会の時間を感じることができます。また光芒の先の女性にもしっかりと焦点を合わせることで、凛とした森の空気感が伝わってくるようです。
講評(小松永門)
飯山の小菅神社にこのような素晴らしい場所があったのですね。長野の夏の自然の豊かさが象徴されている写真だと思います。
講評(中村正人)
杉並木の古道に一筋の光、その道を一人の外国人がポールウォーキングしています。奥行きの深さと光の柔らかさが相まって、より参道の歴史を感じさせる写真となっています。インバウンドの個人旅行には目的地づくりが重要ですが、これからの観光地づくりに求められるヒントをいただけたと思います。

準グランプリ
賞品:iiyama 製ディスプレイ「ProLite X2888HS-2」

作品

カメラ:リコー GR 撮影地:上伊那郡 箕輪町

4月の雪

作者:Tsuru

講評(秦達夫)
審査中「この作品は冬なのでは?」と言う声もありましたが、僕の記憶では2019年4月10日に大雪が降ったんですよね。丁度、南信方面は桜が満開でした。雪が多すぎて桜が目立ちませんが、とても珍しい現象です。コンパクトデジカメで撮影のようですが、ストロボが発光されおり、降っている雪に当たり丸ボケとして写っているところも、良い雰囲気になって良かったと思います。
講評(古瀬美穂)
南信地方での春の雪は珍しいですね。桜も、満開まであと一歩というところでの降雪に驚いたことでしょう。通勤前の僅かな時間にもシャッターチャンスを逃さない、作者の決断力と行動力のたまもの、といった1枚になりましたね。コンデジで撮影されたことで、フラッシュの小さな光が雪に当たり、美しい雪玉を写し出しました。どんよりと曇った寂しい雪空の下で可愛らしいアクセントが加わった素晴らしい作品です。
講評(小松永門)
春の桜に雪が積もっている非常に珍しく、綺麗な写真だと思います。冬の雪とは違った、春の雪の優しさが表現されている作品だと思います。
講評(中村正人)
比較的暖かった3月に比べ、今年の4月は寒さがぶり返して、例年になく雪も降りました。桜の花が咲いた後に降り注ぐ雪。しかも信州では雪の少ない南信である箕輪町の風景です。春の訪れが足踏みする様を静謐な中によく捉えており、また、雪が舞う様を効果的に表した手法も見ごたえがあります。

作品

カメラ:ソニー α7 III レンズ:タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036) 撮影地:諏訪郡 原村 八ヶ岳

「星を望む」

作者:青木雄佑

講評(秦達夫)
撮影データやコメントがなかったので、どのような方法で表現したかは定かではありませんが、作者はなかなかの技量の持ち主だと思います。技量だけではなく天の川+ハイカーそしてヘッドライトの角度がとても良い作品です。まるでハイカーが天の川を投影しているように思えます。いいタイミングを捉えましたね。
講評(古瀬美穂)
小さなヘッドライトの光線で広大な天の川を浮かばせるとは、なかなか壮大なロマンが詰まった作風ですね。何億年もの歳月をかけて地球に届く星の光と人間の叡智ともなる科学の光との遭遇。街明かりから遠く離れた、背景に何もない場所だからこそ青い光線が際立っていて、面白い表現です。
講評(小松永門)
ヘッドライトで照らされた天の川と、わずかに光る緑が印象的で、構図も優れた作品だと思います。
講評(中村正人)
八ヶ岳から仰ぐ天の川のきらめきが素敵な空間を生み出しています。宇宙県・長野ならではの一瞬の光景とも言えるでしょうか。天の川から降り注ぐような星に包まれて、おおいなる自然の力と澄み切った夜気が感じられる作品です。様々な星座に光を当てて、自分だけの天然プラネタリウムを楽しめているのではないでしょうか。

入選
賞品:長野県名産品詰め合わせ

作品

カメラ:ソニー α7R III レンズ:ソニー FE 16-35mm F2.8 GM 撮影地:五竜岳の頂上

頂上のキャンバス

作者:ほわ

講評(古瀬美穂)
山頂に上がり、霧が晴れるのを待つ間は祈るような気持ちでいらっしゃったことでしょう。霧が晴れて剣岳を拝めたこともラッキーですが、ブロッケン現象で阿弥陀如来に出会えたとは、とても幸先の良い山行になりましたね。今少し、フィルターや画像調整を駆使して光輪がはっきりと分かるように工夫されるとさらに良かったかもしれません。

作品

カメラ:ニコン D4S レンズ:タムロン SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD 撮影地:蝶ヶ岳ヒュッテ

光差す朝

作者:つるき

講評(古瀬美穂)
ご来光の太陽の光輪とテントの間から差す光芒が見事です。直球ど真ん中の日の丸構図ですが、太陽の光に暖められてわき上がる霧と、テントから出て動き始める人影の動きがすみずみにまで描写されているところに作者の観察力を感じました。太陽の力強さが強調されている作品です。

作品

カメラ:ソニー α7 III レンズ:ソニー FE 16-35mm F2.8 GM 撮影地:白馬村

スカイブルー

作者:fland

講評(古瀬美穂)
風もない五月の晴れの朝の清々しい様子が気持ちよく写し出されていますね。空と電車の青、北アルプスの残雪の白、そして木々や草、稲の緑が鮮やかで、構図のバランスがとても良い作品ですが、少し彩度と明瞭度が強過ぎて、写真としての透明感が損なわれてしまったことが残念です。

作品

カメラ:キヤノン EOS R レンズ:キヤノン EF24-105mm F4L IS USM 撮影地:上高地 大正池

信州 - 大正池 秋の予兆 1 -

作者:む~

講評(古瀬美穂)
まだ陽が昇らない早朝の大正池。水面に立ち込める朝霧に早い秋の気配を感じつつ、またそんな早朝の静けさの中にある観光客の姿を入れることで、この場所が信州でも屈指の人気スポットだということが分かります。季節の変化を感じ取るほど、作者はこの場所に足繁く通われているのでしょう。作者のこの場所に対する想いとセンスが光る作品だと思います。

作品

カメラ:キヤノン EOS Kiss X5 レンズ:キヤノン EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II 撮影地:長野市姨捨

「静観」

作者:井口大樹

講評(古瀬美穂)
姨捨は日本三大車窓景観や日本の棚田100選にも選ばれる絶好の撮影スポットです。棚田から善光寺平を望むこの夜景には、先人が作り上げてきた歴史を感じることができますね。撮影ポイントとして手前の雑草がせっかくの棚田を邪魔しているので、もう少し高い位置から撮影できたらさらに良かったと思います。

作品

カメラ:ソニー α7 III レンズ:ソニー Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS 撮影地:松本城

「SHIRO x HANABI」

作者:駕籠島康太

講評(古瀬美穂)
日本の城と花火。日本の伝統芸能を語るには十分すぎる素材ですね。黒い城壁によって「烏城」と呼ばれる松本城も、ライトアップで白く浮かびあがり、色とりどりの花火とともに漆黒の夜空に浮かんでいる様子をお堀への映り込みと共に写し込んだ作品全体の構図が素晴らしいです。たくさん打ち上がる花火が色とりどりに組み合わさっている撮影タイミングも絶妙でした。

作品

カメラ:Apple iPhone 8 Plus 撮影地:辰野町 大城山 ゼロポイント

「ゼロポイントから飛び立て!」

作者:こますけ

講評(古瀬美穂)
空に向かって元気に飛び出す子供たち。タイトルを見るまではここが「ゼロポイント」と呼ばれる日本の中心に当たる場所だと分からなかったことが残念ですが、とても元気をもらえる作品です。“日本の中心から未来へ飛び出す子供たち”というコンセプトがとても良いと思います。

作品

カメラ:ニコン D7100 レンズ:ニコン AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR  撮影地:長野市 信州まつもと空港

「桜」

作者:手塚 勝淑

講評(古瀬美穂)
満開の八重桜が見事ですね! そして機首を上げて飛び立つピンクの飛行機とのコンビネーションが絶妙です。「サクラサク」や「上昇気流」などの吉報を思わせるような、どことなく縁起のいい風合いがする作品だと思います。下方に白い雲が漂っているのも良いですね。ただ、作品下部に写る木々の枝の先端部分をトリミングで除けば、よりスッキリとした仕上がりになると思います。

作品

撮影地:飯山市 菜の花公園

「菜の花と恋」

作者:しゅーてぃ

講評(古瀬美穂)
飯山の青空の下に咲き誇る菜の花畑は春の風物詩ですね。そこに風にたなびく鯉のぼりと、鯉のぼりを追いかけるように浮かぶ白い雲がアクセントになっています。“鯉”を“恋”としたタイトルは面白いですが、菜の花畑の土の部分や茎をトリミングするなど、もう少し“恋”のターゲットを絞れていたらより面白みが増したのではないかと思います。

「歴史・文化・食」部門 募集テーマ一覧へ

グランプリ
賞品:マウスコンピューター 12型 2in1タブレット「MT-WN1201EN」

作品

撮影地:下高井郡山ノ内町 金具屋 

「女子旅で渋温泉の歴史ある宿へ」

作者:えり

講評(秦達夫)
あまりにも有名な金具屋さんをモチーフにした、この作品をどう考えるか議論となりました。そこで、このフォトコンテストの1番の目的を考えてみました。やはり信州の思い出を多くの人達に伝えることだと私は思います。ストレートな表現ではありますが、楽しげに談笑している女性達を見ていると、紛れもなく旅の楽しい思い出の1ページがここに写っていると感じます。
講評(古瀬美穂)
伝統的日本建築で建てられている歴史の宿という重厚感に加え、ライトアップで金色に浮かび上がる外観は圧巻ですね。そこに楽しそうに向かい合う現代っ子とのギャップが作品の中の旅情への好奇心をそそります。建物全体が影につぶれず、温泉宿の細部まできちんと写し込めたバランスのいい作品です。
講評(小松永門)
有名な渋温泉の金具屋さんの写真ですね。渋温泉の歴史を象徴する建物が、人物と共に非常に綺麗に表現できていると思います。
講評(中村正人)
モチーフといい、構図といい、すぐにでもポスター化できそうなほど温泉宿の美しさと楽しさが伝わってきます。歴史ある金具屋の荘厳な姿に圧倒されます。建物内にある歴史が刻んできたお風呂の数々が目に浮かぶようで、お湯めぐりにいそしむ女子旅の楽しさがユーモラスに伝わってきます。

準グランプリ
賞品:iiyama 製ディスプレイ「ProLite X2888HS-2」

作品

カメラ:富士フイルム FUJIFILM GFX 50S 撮影地:松本市丸の内

松本城 薪能

作者:ko-kato1973

講評(秦達夫)
僕の記憶が正しければ薪能は日没後に行われるものだと思いますが、この日は風が強く薪の火入れが行われなかったようですから開始時刻が早くなったのでしょうか? 夕焼けをバックに行われる能は幻想的で雰囲気があります。しかも望遠レンズを使用していますから圧縮効果が掛かり、松本城が迫って見えます。タイミング、ポジション全てが上手くいった作品です。
講評(古瀬美穂)
1枚の写真の中に、白く浮かぶお城、能の舞、提灯、紙垂など日本の歴史・文化が盛りだくさんに詰まった作品ですね。しかも、空が茜色に染まる僅かな時間に撮影された名実ともに一期一会の作品だと思います。この日は風が強くて薪の火入れがなかったということは残念ですが、たなびく紙垂によって作品に動きが加わったことはラッキーだったと思います。
講評(小松永門)
薪能の舞台と夜に近い夕暮れの風景の美しさ、伝統芸能の動きが一枚の写真に綺麗に表現できている作品と思います。
講評(中村正人)
いわずとしれた松本城の薪能。夕闇迫る北アルプスをバックに舞う能が歴史を感じさせます。夕焼けの色と提灯の帆の明かり、黒々とそびえるお城、そして着物のコントラスト。観客の熱心な眼差しや能のゆっくりと確かな動きが想像できるほど画面にくぎ付けになります。

作品

撮影地:下伊那郡 阿智村

「パクリ!」

作者:もりぞう

講評(秦達夫)
岩魚でしょうか?大きく口を開けた魚が印象的です。こうやってみると川魚も迫力がありますね。このように特徴的な被写体を見つけると、それだけを撮影してしまいがちですが、こちらの作品は背景の囲炉裏までフレーミングしており、お店の雰囲気を活かしながら撮影しているところが良いですね。臨場感が伝わってきます。
講評(古瀬美穂)
構図、タイトルの表現ともに面白い作品です。広角レンズで被写体に目一杯近づくことで、パクリ! とこちらが食べられてしまいそうな、勢いのある作品に仕上がりました。なんだか目を合わせてはいけない気分になりますね。背景に、囲炉裏で仲間の岩魚が未だ焼かれている様子も作品に面白みを加えています。
講評(小松永門)
見てて食べたくなるような、動きのある写真です。背景や構図など全体のバランスがよく撮られている写真だと思います。
講評(中村正人)
岩魚の塩焼きをアップに、背景にも炉端の串焼きを配して楽しい構図となっています。大きな口をあけた姿はまるで生きているよう。逆に見ているこちらが岩魚に食いつかれそうです。海がない信州だからこそ、山里で楽しめる魅力ある味覚のひとつ。焼きたてをホクホクとたっぷりいただけます。

入選
賞品:長野県名産品詰め合わせ

作品

カメラ:キヤノン EOS 6D レンズ:コシナ ZEISS Planar T * 1.4/50 撮影地:長野市 善光寺

作者:evoⅧMR

講評(秦達夫)
このフレーミングに感心させられました。普通の感覚ならば全身もしくは上半身を中心に撮影をするところですが、足だけを撮影しているところが良いですね。しかも、斜光ということもあって立体的で足の筋肉や指の力強さなど繊細に彫り込まれている様子が克明に写し出されています。モチーフを自分なりに解釈して作品に仕上げることができたと思います。

作品

カメラ:ニコン D800 レンズ:ニコン AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR 撮影地:長野市 善導寺

もも色の清水

作者:アイメカン

講評(秦達夫)
とても美しい作品です。水に描かれた波紋が均等に広がり、線の美しさを生んでいます。尚且つ背景のしだれ桜のピンクが映り込み、艶やかな色の水面になっています。これによって華やかな印象になります。その半面、シンプルに構図を纏めることで静かな印象になり、静々と流れ落ちる、清らかな雰囲気を醸し出します。華やかでありながら清楚に思える良い作品ですね。

作品

カメラ:パナソニック LUMIX DC-GF9 レンズ:パナソニック LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S. 撮影地:飯山市

「Flickers of youth」

作者:Amea

講評(秦達夫)
タイトルのFlickers of youthは「揺らぐ青春時代」と解釈したらよいのでしょうか? 灯籠の中の蝋燭の揺らめきに作者は思いを寄せていると私は解釈しました。信州はお盆になると夜は涼しくなり、秋が近づいていると感じます。帰郷時であれば郷愁を深く感じる瞬間だなと思います。信州生まれで故郷から離れて暮らす私はそんなことを思いながら、この作品を眺めておりました。

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入賞賞品

グランプリ 計4名
マウスコンピューター
12型 2in1タブレット「MT-WN1201EN」
12型 2in1タブレット「MT-WN1201E」
準グランプリ 計8名
iiyama 製ディスプレイ
「ProLite X2888HS-2」
ProLite X2888HS-2
入選 計20名
長野県名産品
詰め合わせ