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ニコン D90レビュー(6/6):ライブビューやその他の機能

顔認識AFなど進化したライブビューや画像編集メニューなどさまざまな機能が充実

公開日: 2008年09月26日

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D90のマガジン記事

ニコン D90レビュー(6/6):ライブビューやその他の機能

公開日: 2008年09月26日

顔認識AFなど進化したライブビューや
画像編集メニューなどさまざまな機能が充実

 ライブビュー機能は、背面にライブビュー専用ボタンが設けられたほか、顔認識によるコントラストAFが可能になり、ライブビュー中はシャッターボタン半押しでコントラストAFが動作するなど使いやすさの面が大きく改善されている。

 また、従来からある画像編集メニューに[ゆがみ補正][傾き補正][魚眼効果]が加わり、パソコンなしで手軽に画像補正を行う機能が一層充実した。そのほかガイドナンバー17(ISO200・m)でニコンクリエイティブライティングシステムに対応した外部ストロボのコマンダー機能を持つ内蔵ストロボや、毎秒30MBの高速転送を実現する「SanDisk ExtremeIII 30MB/s Edition SDHCカード」にも対応したSDメモリーカードスロットを搭載している。

 消費電力の面でもイメージセンサー回りをはじめとする各部での消費電力を徹底的に見直し、「D80」と比べてパフォーマンスがアップしているにもかかわらず、撮影可能枚数は1回の充電で約850枚(CIPA基準準拠)に向上している。また、別売りのGPSユニット「GP-1」を装着すれば、撮影時の緯度、経度、標高、日時を画像ファイルに直接記録できるようになり、地図と連携して画像を楽しむこともできるようになっている。

ライブビュー

ライブビュー撮影への切り替えは背面右上に新設されたライブビューボタンでワンタッチで行えるようになった。「D300」のような三脚モードと手持ちモードの区別はなくなり、代わりに顔を認識して近くの人にピントを合わせる[顔認識AF]、風景など広い範囲で平均的なピントを得る[ワイドエリアAF]、画面の任意の位置でピントを合わせる[ノーマルエリアAF]の3つのコントラストAFモードから選択できるようになった。シャッターボタンの半押しでコントラストAFがスタートするので、より使いやすくなっている。

ライブビュー基本画面

ライブビュー撮影時の基本画面。

ライブビューグリッド表示

ライブビュー撮影時にグリッド表示にした場合。

ライブビュー撮影時に一部を拡大表示したところ。

ライブビュー撮影時に一部を拡大表示したところ。

ライブビュー時のAF設定画面

ライブビュー時のAF設定画面。[顔認識AF][ワイドエリアAF][ノーマルエリアAF]の3種類から選択できるようになった。

   

画像編集メニュー追加機能

ゆがみ補正画面

タル型と糸巻き型のレンズ収差を簡易的に補正する機能。オートではD/Gレンズのゆがみを自動補正してくれる。マニュアルでは補正量を調整できる。

傾き補正画面

画面の傾きを補正する機能。±5度の範囲で0.25度のステップで調整が可能だ。補正量が大きくなるほど余白を避けるため画面は拡大される。

魚眼効果

魚眼レンズで撮影したように周辺を湾曲させた画面効果が得られる。ペットの顔などをデフォルメすると効果的であろう。

撮影情報画面

撮影待機時にinfoボタンを押すと、液晶モニターに撮影情報を表示することができる。初期設定は水色背景に黒字表示だが、暗い場所では黒背景にグレー文字の画面に自動的に切り替わりまぶしさを抑える。infoボタンを2度押すと画面下部にある撮影設定を直接変更できるようになる。

撮影情報画面(通常時)

通常使用時の撮影情報画面。

撮影情報画面(暗所時)

暗い所ではまぶしくないように色が変更される。

撮影情報画面

infoボタンを2度押すと、撮影設定を直接変更できる。

レポート:杉本利彦

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ニコン D90レビュー(5/6):レスポンス

公開日: 2008年09月25日

中級機として十分なレスポンス
耐久性も向上

 撮影機能面は、起動時間0.15秒、レリーズタイムラグ0.065秒、連続撮影速度は約4.5コマ/秒、連続撮影枚数約100枚(JPEG/L/NORMAL時)と中級機としては十分なレスポンスが与えられた。ガラスペンタプリズム採用のファインダーは、視野率約96%、倍率約0.94倍が確保され、表示が大きく十分な明るさが得られている。11点測距のAFユニットは「D80」と共通だが、420分割RGBセンサーによりフォーカスポイントが被写体を追尾するシーン認識システムを新たに導入した。さらにシーン認識システムに顔認識機能を加え、人物の自動追尾を強化している。また、シャッターユニットは耐久テスト10万回をクリアするなど、耐久性の面でも改善が図られた。

ガラスペンタプリズム

ガラスペンタプリズムを採用し、視野率約96%、倍率約0.94倍の大きく見やすいファインダーになっている。

420分割RGBセンサー

新たに搭載された「シーン認識システム」を実現するための420分割RGBセンサー。

AFエリアモード設定画面

上位機で話題のシーン認識システムが早くもフィードバックされ、従来のAF方式に加えて11点のAFエリアによる3D-トラッキングが実現された。

シャッターユニット

「D90」のシャッターユニット。10万回のレリーズテストをクリアした高耐久性を誇る。

レポート:杉本利彦

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ニコン D90レビュー(4/6):Dムービー

公開日: 2008年09月24日

イメージセンサーの大きさや交換レンズの活用で
家庭用ビデオカメラでは難しい動画撮影が可能

 「D90」で新たに投入された目玉は、デジタル一眼レフカメラでは世界初となる動画撮影機能「Dムービー」が搭載されたことだ。これは、ライブビューの技術を応用した機能で、記録サイズは1,280×720(16:9)の720pをはじめ、640×424、320×216に対応しており、圧縮はMotion JPEG形式、AVIファイルとして保存される。フレームレートは映画などと同じ24fpsとなり、720pで最長5分間、それ以外の画質モードでは20分までの録画が可能だ。ただし、音声はモノラルのみで動画撮影中のピント合わせはMFのみとなる。

 ビデオカメラに比べると動画撮影の機能面でどうしても見劣りするものの、旅行や子供のイベントなど、ビデオカメラとスチルカメラの両方を用意するかどうか迷った場合に、1台で両方の撮影をこなせるメリットがある。また、イメージセンサーが家庭用ビデオカメラなどに比べてはるかに大きいため、大きなぼけを生かした撮影が可能で、高感度による美しい夜景撮影や、超広角や超望遠などの交換レンズによる多彩な画角の表現なども手軽に得られる特長があり、家庭用ビデオカメラでは得られないマニアックな撮影も楽しむことができる。

動画撮影中の表示

動画撮影中の画面表示。ライブビュー時と大きくは変わらないが、クロップされる部分が薄いグレーで表示される。

動画撮影時の画像サイズの設定画面

1,280×720(720p)のハイビジョンサイズのほかに、640×423、320×216でも撮影が可能。

動画撮影

ライブビュー中にOKボタンを押すとすぐに動画撮影を開始できる。動画の画像サイズや音声の有無などは撮影メニューの動画設定で設定可能だ。1,280×720のハイビジョン撮影ではアスペクト比が16:9なので撮影中は画面の上下がクロップされる。作例は、チョウを撮影してみたが背景が大きくぼけていて色彩も鮮やかだ。

動画キャプチャ

動画をダウンロードする

AVI形式動画/ 21秒/ 約48.2MB/ 1,280×720/ 24fps

レポート:杉本利彦

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ニコン D90レビュー(3/6):絵作り

公開日: 2008年09月22日

ピクチャーコントロール、アクティブD-ライティングなど
画像調整機能がますます進化

 「D90」には、「D3」「D300」で採用された画像処理設定のピクチャーコントロールが導入された。設定項目にはこれまでの[スタンダード][ニュートラル][ビビッド][モノクローム]に加え、[ポートレート]と[風景]が追加され、被写体に応じてより最適な色再現が得られるようになった。同様に白飛びや黒つぶれを防ぐアクティブD-ライティングの機能設定項目にも[より強め]が追加され、ブラケティングも可能になるなど機能強化を図っている。また、これに伴い、従来モードダイヤルにあった被写体のシーンを選ぶだけで最適設定が自動的に行われる簡単撮影機能のデジタルイメージプログラムが、アドバンストシーンモードへと進化し、被写体に応じてピクチャーコントロールやアクティブD-ライティングを含めた最適設定が自動的に選択されるようになっている。

ピクチャーコントロール設定画面

ピクチャーコントロール ピクチャーコントロールの設定項目に[ポートレート]と[風景]が追加され、より被写体に適したピクチャーコントロールの選択が可能になっている。

アクティブD-ライティング

 白飛びや黒つぶれを抑えるアクティブD-ライティング機能に[より強め]の項目が追加され、より効果の幅が広がった。また、オートブラケティングの項目に[ADLブラケティング]が追加された。ADLブラケティングでは、アクティブD-ライティングの効果のあり/なしで2コマ撮影でき、ありの場合の効果の強さはアクティブD-ライティングで設定している内容に準じる。

アクティブD-ライティング設定画面

アクティブD-ライティング機能には[より強め]が追加された。

オートブラケティング設定画面

オートブラケティングにもアクティブD-ライティングが追加された。

「アクティブD-ライティング」作例

 比較的輝度差の大きな被写体でアクティブD-ライティングの効果を試してみた。露出データを見ると[しない][弱め]は露出調整なし、[標準]は-1/3段、[強め]は-2/3段、[より強め]はほかのデータも含めると-2/3~1段の補正が行われるようだ。効果が大きくなるにつれ、まず白飛びが抑制され、白飛び補正が十分になると今度は黒つぶれを抑える方向に階調補正が行われているようだ。ちなみに今回の作例の場合[オート]では[弱め]程度の補正が選択されている。

アクティブD-ライティング:しない

アクティブD-ライティング:しない

アクティブD-ライティング:弱め

アクティブD-ライティング:弱め

アクティブD-ライティング:標準

アクティブD-ライティング:標準

アクティブD-ライティング:強め

アクティブD-ライティング:強め

アクティブD-ライティング:より強め

アクティブD-ライティング:より強め

アクティブD-ライティング:オート

アクティブD-ライティング:オート

レポート:杉本利彦

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ニコン D90レビュー(2/6):イメージセンサー

公開日: 2008年09月19日

新開発1,230万画素CMOSセンサーの採用で
「D300」と同等の高画質を実現

 「D90」のイメージセンサーには新開発のニコンDXフォーマット1,230万画素のCMOSイメージセンサーが採用された。ニコンの初~中級機としては初となるCMOS方式のイメージセンサーの採用で、上位機種の「D300」と同等の高画質を実現した。これによりISO感度は標準でISO 200~3200、拡張設定でISO 6400までの撮影を可能にしており、高感度ノイズ特性についても「D300」とほぼ同じ能力が与えられた。また、センサーダスト対策として、ローパスフィルターを4種類の周波数で振動させ、効果的にゴミを除去するイメージセンサークリーニング機能も搭載している。

イメージセンサー

ニコンの初~中級機では初となるCMOS方式のイメージセンサーを搭載。高感度ノイズ特性も向上している。

センサーユニット

「D90」のセンサーユニット。ローパスフィルターに付着したゴミを振動で振るい落とすイメージセンサークリーニング機能も搭載している。

レポート:杉本利彦

高感度ノイズテスト

「D90」では通常設定の感度ISO 200~3200と、ISO 3200に対して1段増感のHI 1(ISO 6400)までの拡張設定ができる。高感度ノイズ低減は強さが「弱め」「標準」「強め」の3段階から選択でき、ISO 800以上に設定した場合に機能する。また、高感度ノイズ低減を「しない」に設定していても拡張設定の増感時は常時「弱め」のノイズ低減が働く。

ISO感度 NR強め NR標準 NR弱め NRなし
Lo 1(ISO 100) Lo 1(ISO 100):NRなし
ISO 200 ISO 200:NRなし
ISO 400 ISO 400:NRなし
ISO 800 ISO 800:NR強め ISO 800:NR標準 ISO 800:NR弱め ISO 800:NRなし
ISO 1600 ISO 1600:NR強め ISO 1600:NR標準 ISO 1600:NR弱め ISO 1600:NRなし
ISO 3200 ISO 3200:NR強め ISO 3200:NR標準 ISO 3200:NR弱め ISO 3200:NRなし
Hi 1(ISO 6400) Hi 1(ISO 6400):NR強め Hi 1(ISO 6400):NR標準 Hi 1(ISO 6400):NR弱め Hi 1(ISO 6400):NRなし

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR(80mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F11/露出補正:-0.3EV/WB:プリセットマニュアル d-0,0,0/ピクチャーコントロール:スタンダード/JPEG(L/画質 FINE)

ダイナミックレンジテスト

ISO 200 約9.5段

ハイライト側は3番のステップ(D=0.25)で255に達している。シャドー側は34番のステップまで階調が存在するが31番以降が出力レベル1で同じとなったため31番(D=3.11)を下限とした。そこで、31番のチャート濃度から4番のチャート濃度を引き(3.11-0.25=2.86)2.86が再現可能な濃度差となった。これを絞り1段分に相当する濃度差0.3で割り(2.86/0.3=9.53)、ダイナミックレンジは約9.5段と判定した。

ダイナミックレンジテスト

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR(85mmで使用)/露出モード:マニュアル/絞り:F8/シャッタースピード:1/30秒/ISO感度:200

T4110Cチャートの濃度表

今回のテストで使用した米Stouffer社のT4110Cチャートの濃度表

■ダイナミックレンジテスト条件
 発光面全体で均一な明るさが得られる輝度箱の発光面に、米Stouffer社のT4110Cチャートを半分に切断して上下に配置。輝度箱の輝度は今回から14.0EVに固定(前回の10.0EVとシャッタースピード以外は同じで結果は変わらない)し、周囲は暗室状態として、画面の中央部付近にチャートが来るようにして撮影している。チャートの濃度差ステップ(D)は約0.1で、露出値に換算すると1/3段に相当する。ダイナミックレンジは、撮影画像の彩度をなくし11ピクセル四方平均の出力レベルがハイライト部で255または出力レベル差のなくなったチャート濃度とシャドー部で階調変化がなくなった時点でのチャート濃度を濃度表から参照して濃度差を求め、濃度0.3Dを1段として算出した。

 

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ニコンD90実写レポート:プロカメラマンが撮った「Dムービー」サンプル動画〈礼文島〉

公開日: 2008年09月19日

岡嶋和幸

岡嶋和幸

1967年福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。旅写真家として世界各地を旅しながら撮影した作品をさまざまなメディアに発表している。
 

 ニコン「D90」の「Dムービー」機能はデジタル一眼レフカメラで動画撮影ができるというもの。撮像素子が小さいデジタルビデオカメラは映像が平面的になりがちだが、「D90」は被写界深度の浅さを生かした、立体的で空気感のある描写が可能だ。静止画ではなく、あくまでも動画なのだが、でも撮ったそれは写真らしく、「ビデオ」というよりむしろ「映画」のような懐の深い映像表現が魅力といえる。一眼レフ撮影の醍醐味の1つであるレンズ交換も楽しめて、デジタルビデオカメラが苦手とする超広角域での撮影も気軽に対応できる。魚眼レンズなどの特殊レンズを使った撮影もDムービーならではだろう。だからといって、Dムービーがデジタルビデオカメラよりもすべての面で優れているのかというと、フレームレートは24fpsで、録画中にAFは使えない、音声はモノラルのみであるなど、現時点では劣っている部分も多い。

 デジタル一眼レフカメラでの動画撮影対応は「D90」が世界初だが、「EOS 5D Mark II」でも同様の機能を搭載するなどその流れが押し寄せてきている。カメラ付き携帯電話はもちろん、コンパクトデジタルカメラなどではすでに動画撮影は可能だったわけで、技術的にまだまだクリアしなくてはいけない課題はたくさんあるが、デジタル一眼レフカメラでの動画撮影対応は自然な流れといえるだろう。撮像素子で映像をとらえるという点においては、デジタルカメラもデジタルビデオカメラも同じなので、動画の1フレームの切り出しが写真になるなど、将来的には両者が1つになる日が来るかもしれない。

 このようなカメラを便利で魅力的だと感じる人は少なくないだろう。ただ、動画と静止画(写真)は撮影時の動作やカメラ操作が異なるので、デジタルビデオカメラでの静止画撮影、デジタルカメラでの動画撮影は使いにくく感じる。動画はデジタルビデオカメラ、静止画はデジタルカメラで撮影した方が、それ専用ということもあり当然快適だ。今のデジタル一眼レフカメラがフィルム一眼レフカメラのスタイルを継承している点に疑問を呈し、デジタル時代はもっと独創的なフォルムを目指すという考え方もあるようだが、それはどうだろうか。これは動画と写真の撮影時の意識にも大きく関係することだが、写真撮影において長い年月をかけて進化し、たどりついた形が現在の一眼レフのスタイルであり、写真を撮影するためのデジタルカメラがそれを継承したのは自然のことである。時間の流れをとらえる動画と、一瞬の時間を切り取る写真とでは、カメラ操作だけでなく撮影者の意識が異なる。一瞬に集中して、思いを込めて撮影した1枚と動画の1フレームは、それが見る人に訴えかける「写真力」が大きく異なるはずだ。これは高速連写でも同様のことがいえるかもしれないが、速くなりすぎると構図など絵作りにおいて一枚一枚に対して細かい部分に撮影者はもはや意識を集中できなくなる。

 だからといって、デジタル一眼レフカメラに動画撮影機能が不要かというと、私はそうは思わない。今回、Dムービーを実際に使ってみて、ビデオカメラでは味わったことのない動画撮影の楽しみを知ることができた。カメラを三脚に固定して、構図を決めて、ピントを合わせてシャッターチャンスを待つ。ここまではいつもの風景撮影と同じなのだが、写真では1/250秒とか1/4秒とか15秒とか、1枚に収める時間はだいたいそんなものだが、シャッターチャンスの前後に同じ設定でDムービーを撮影。もちろん、ベストショットは1枚の写真なのだが、それを撮影したときの様子が動画でも記録できて、それを一緒に見せられるというのが魅力だ。デジタルビデオカメラでの撮影のようにパーンやズーミングで被写体の動きを追いかけるなどの派手な変化はないが、写真だけでは伝えきれない風の動きやその音などが収められていて、撮影時のメイキングムービー的な利用の仕方もあるだろう。

 静止画のような動画。最近、「スローフォト」を心掛けている私にとって、Dムービーによるこの表現は新しい発見。写真展でも静止画と動画の両方を見せられるとおもしろいのではと思う。私の場合、三脚使用時はライブビュー撮影が定番となりつつあるので、Dムービーはすんなり受け入れることができた。だからといって、デジタルビデオカメラの代わりだとは思わないし、そのような使い方をするつもりもない。コントラストAFの速度と精度が大幅に向上するなど、デジタル一眼レフカメラの動画撮影機能がデジタルビデオカメラと同等にまで進化したとしても、よい作品を残すために大切なのは撮影者の目的や意識であるため、その考えは変わらないと思う。

動画キャプチャ

動画をダウンロードする

レンズ:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)/ AVI形式動画/ 1分2秒/ 約179MB/ 1,280×720/ 24fps/ 三脚使用

レポート/撮影:岡嶋和幸

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ニコン D90レビュー(1/6):ボディデザイン

公開日: 2008年09月18日

「D90」ボディ
 
ニコン
D90ボディ
◎発売日:2008年9月19日
◎標準価格:オープンプライス
◎予想実勢価格:12万円前後

D90 AF-S DX 18-55G VRレンズキット
◎発売日:2008年9月19日
◎標準価格:オープンプライス
◎予想実勢価格:13万5,000円前後

D90 AF-S DX 18-105G VRレンズキット
◎発売日:2008年9月19日
◎標準価格:オープンプライス
◎予想実勢価格:17万円前後

D90 AF-S DX VR 18-200Gレンズキット
◎発売日:2008年9月19日
◎標準価格:オープンプライス
◎予想実勢価格:21万円前後

D90アニバーサリーキット
◎発売日:2008年9月19日
◎標準価格:オープンプライス
◎予想実勢価格:18万円前後

 
杉本利彦

杉本利彦

1961年大阪府生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒。現在は建築写真を中心としたコマーシャルフォトに携わっているが、デジタルカメラやフィルムカメラに造詣が深く、関連書籍の執筆活動も精力的に行っている。
 

 ニコンのDXフォーマットの新機種「D90」は、「D80」の後継機であると同時に、このところ非常に好調なニコンのDXフォーマットデジタル一眼レフカメラシリーズの中核を担うモデルであり、上位機種の「D300」や「D700」などから最新技術をフィードバックしたことで、非常に完成度の高いモデルに仕上げられてきている。そこで実写速報に続き、「D90」の緊急レビューをお届けする。

大幅な機能アップを図りながらも
「D80」譲りの軽量コンパクト設計

 「D90」になって新しくなった部分としてはまず、「D80」のイメージとコンパクトなサイズを踏襲しながらも、頭頂部にV字形のモチーフを取り入れて最近の上位機種と共通のデザイン基調を採用した外観デザインが挙げられる。一見、「D80」とよく似た印象を受けるが、背面にはライブビューボタンやinfoボタンが独立するなど機能面の進化を反映し、ニコンのデジタル一眼レフの新シリーズとしてふさわしいデザインにまとめられている。ボディ外装はエンジニアリングプラスチックであるが、表面の梨地塗装やグリップ部のレザー張りが程よい高級感を醸し出し、「D80」と同様に上質な品位を演出している。コンパクト設計ながら十分なグリップ感も確保され、大幅な機能アップが図られたにもかかわらず、重量は「D80」より30g重いだけの約620gに抑えられ、軽量コンパクト設計のコンセプトを継承している。

レポート:杉本利彦

「D90」と「D80」の比較 左が「D90」、右が「D80」。頭頂部のV字形のモチーフ以外は「D80」のボディデザインとかなり似ている。

「D90」と「D80」の比較
「D90」背面

「D90」背面 ライブビューボタンやinfoボタンが新たに設けられるなど、機能面の進化に合わせて背面のボタンレイアウトは変更された。

「D90」グリップ部

「D90」グリップ部 ボディはプラスチックだが、グリップ部のレザー張りが程よい高級感を感じさせる。

 

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D90のマガジン記事

ニコンD90実写レポート:プロカメラマンが撮った「Dムービー」サンプル動画〈鉄道・風景〉

公開日: 2008年09月12日

上田晃司

上田晃司

1982年広島県生まれ。アメリカ、サンフランシスコに留学し、写真と映像の勉強をしながらTV番組、CM、ショートフィルムなどの制作をする。デジタル一眼レフカメラ購入を機に、人物写真に目覚めてしまい、写真家を目指すことを決意。帰国後、写真家・塙真一氏のアシスタントをしながらカメラマンとしても活動を開始。現在は『デジタルカメラマガジン』をはじめ、カメラ誌やwebに寄稿している。
 

 前回は飛行機を撮影したが、今回は「D90」を持って井の頭公園と京王井の頭線を撮影した。

 公園ではカモ、モミジ、少し暗めの道などを撮影した。ここで使用したレンズは「AF-S VR Nikkor ED 200mm F2G(IF)」と「Ai AF Nikkor 85mm F1.4D(IF)」の2本。まず、カモは飛行機と違いゆっくり泳いでいるので撮影しやすく、初めて撮影するのに向いている被写体だろう。フォローフォーカスの練習にももってこいではないだろうか。開放F2.0で撮影しているのでピントはシビアだが、ぼけがとてもきれいだ。液晶が高精細なのでピント合わせも楽だ。一般的なビデオカメラでは表現できない大きなぼけを自由にコントロールして撮影したい被写体を強調できるのも、このカメラのメリットといえるだろう。

 モミジの動画は、アウトフォーカスからインフォーカスしながらゆっくりとパンをしただけのシンプルなものだが、このカメラのぼけを体感できる映像に仕上がったと思う。セミの抜け殻の背景のぼけもきれいに表現できて被写体が浮き出ているのでとても立体感がある。

 駅のホームから電車を撮影した動画は、昼間の撮影だが撮影日はあいにくの曇り。空が真っ白で雰囲気がなかったので、ホワイトバランスを日陰にして微調整でマゼンタとアンバーを強め、さらに色を強調するためにピクチャーコントロールを「VIVID」に変更して、夕方の雰囲気に変えて撮影してみた。そのおかげでイメージどおりの映像を撮影できた。「D90」は、動画でもピクチャーコントロールを自由に変更できるのでとても重宝する。電車は飛行機と違って同じ所を走ってくるので飛行機に比べるとピント合わせは楽だが、とはいえ慣れるまでは難しいことに違いはない。高速で動く被写体のピント合わせの練習には電車が一番向いているだろう。

 今回撮影したシンプルな映像でも、スムーズに撮影するには丈夫な三脚は必要だろう。特に望遠レンズを付けて撮影する場合は、ちょっとのぶれでも画面ではかなり大きく揺れてしまうので注意が必要だ。写真用の三脚の場合は、パンやティルトはせずにアウトフォーカスからインフォーカスにするなど、カメラを動かさない方がきれいに撮影できる。ただ、動画のメリットはカメラを動かした動きのある映像を撮影できることなので、本気で「D90」で動画を撮影したい場合はある程度しっかりしたビデオ三脚の購入をオススメしたい。

動画キャプチャ:1/5

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レンズ:AF-S VR NIKKOR ED 200mm F2G(IF)/ AVI形式動画/ 32秒/ 47.6MB/ 1,280×720/ 24fps/ 音声なし/ ビデオ三脚使用

動画キャプチャ:2/5

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レンズ:AF-S VR NIKKOR ED 200mm F2G(IF)/ AVI形式動画/ 19秒/ 37.7MB/ 1,280×720/ 24fps/ 音声なし/ ビデオ三脚使用

動画キャプチャ:3/5

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レンズ:Ai AF NIKKOR 85mm F1.4D(IF)/ AVI形式動画/ 19秒/ 43.4MB/ 1,280×720/ 24fps/ 音声なし/ ビデオ三脚使用

動画キャプチャ:4/5

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レンズ:AF-S VR NIKKOR ED 200mm F2G(IF)/ AVI形式動画/ 57秒/ 136MB/ 1,280×720/ 24fps/ 音声なし/ ビデオ三脚使用

動画キャプチャ:5/5

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レンズ:AF-S VR NIKKOR ED 200mm F2G(IF)/ AVI形式動画/ 27秒/ 68.1MB/ 1,280×720/ 24fps/ 音声なし/ ビデオ三脚使用

 

レポート/撮影:上田晃司

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D90のマガジン記事

ニコンD90実写レポート:プロカメラマンが撮った「Dムービー」サンプル動画〈飛行機〉

公開日: 2008年09月10日

上田晃司

上田晃司

1982年広島県生まれ。アメリカ、サンフランシスコに留学し、写真と映像の勉強をしながらTV番組、CM、ショートフィルムなどの制作をする。デジタル一眼レフカメラ購入を機に、人物写真に目覚めてしまい、写真家を目指すことを決意。帰国後、写真家・塙真一氏のアシスタントをしながらカメラマンとしても活動を開始。現在は『デジタルカメラマガジン』をはじめ、カメラ誌やwebに寄稿している。
 

 「D90」は、デジタル一眼レフカメラとして初めて動画撮影機能「Dムービー」を搭載した。Dムービーは、23.6×15.8mmサイズのCMOSセンサーを使って動画を撮影できるので、家庭用のビデオカメラでは表現することが難しい“ぼけ”などを楽しむことが可能だ。記録サイズは、最大1,280×720(720p)のハイビジョンサイズ。絞りは、Gレンズなどの絞りリングのないタイプは、F8までコントロールでき、絞りリングのあるタイプは、Mモードにしてライブビュー中に絞りリングを回すことでエラー表示が出てしまうが、F8よりも絞って撮影することも可能だ。被写界深度をある程度自由にコントロールできるのでこだわった映像を制作することができる。明るさは露出補正で±5段階・1/3ステップで調整が可能。

 使用してみて気づいたことは、やはりいろいろと癖があるが使いこなすことで満足のいく美しい映像を撮影することができることだ。今回は、「D90」と「AF-S VR NIKKOR ED 200mm F2G(IF)」を持って伊丹空港へ行き、昼間から夜まで同じポイントで着陸する飛行機を撮影した。「D90」に「AF-S VR NIKKOR ED 200mm F2G(IF)」を装着すると、35mm判換算で300mm相当の望遠レンズになるので、大型の望遠レンズを装着してスムーズなパンやティルトをするには写真用の三脚ではなくビデオ三脚が必要になるだろう。今回は、業務用の「ザハトラーDV8」を使用して撮影した。

 使用中に最も気になったのが撮影中に露出が目まぐるしく変わる点だ。動画だから仕方ないが、少し画角を変えるだけで画面が明るくなったり暗くなったりしてしまったのでとても困っていたが、AE/AFロックボタンをカスタムファンクションで「AE-L(ホールド)」に変更することによって解決することができた。これにより、動画撮影中も露出が固定され安定した露出で撮影することが可能になる。

 また、CMOSの性能上、振動に弱く、画面が揺れてしまうので注意が必要だ。広角のときよりも望遠の方が揺れは目立つが、できるだけしっかりした三脚に載せて撮影すればほとんど気にならなくなる。ただし、これは特殊な例だが、伊丹空港では飛行機が着陸する寸前に頭上ぎりぎりを飛んでいくのでエンジンから出る風で揺れてしまうことがあった。

 さらに、動画撮影中はAFは使用できないのでMFで撮影しなければならない。風景やあまり動かない被写体のピント合わせは簡単だが、飛行機、電車、車などの被写体をMFでフォローフォーカスするにはある程度の技術が必要になるだろう。撮影中はライブビュー中のピント位置拡大が使用できないので、液晶画面を見ながらピント合わせをし続ける必要があり、絞り開放などで撮影しているとピントを外してしまうことが多々あった。

 今回は、飛行場をドラマチックに表現するために、ホワイトバランスをイメージどおりになるように調整して昼の空港を夕方に見えるようにカラーコレクションしたり、夜の空港を少し青みを強くしたりと映像の色みを自由にカメラで調整することができたのでとても便利だと感じた。

 センサーサイズの小さいビデオカメラでは、ノイズの少ないきれいな夜景を撮るのは困難だったが、APS-Cサイズの大きなセンサーのおかげで夜の風景もきれいに撮影することができ、空港の滑走路のライトなど強い光源を入れてもスミアなどが気にならず、鮮明な画質にも驚かされた。

動画キャプチャ:1/5

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レンズ:AF-S VR NIKKOR ED 200mm F2G(IF)/ AVI形式動画/ 1分1秒/ 86.3MB/ 1,280×720/ 24fps/ 音声なし/ ビデオ三脚使用

動画キャプチャ:2/5

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レンズ:AF-S VR NIKKOR ED 200mm F2G(IF)/ AVI形式動画/ 41秒/ 26.8MB/ 1,280×720/ 24fps/ 音声なし/ ビデオ三脚使用

動画キャプチャ:3/5

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レンズ:AF-S VR NIKKOR ED 200mm F2G(IF)/ AVI形式動画/ 37秒/ 49.7MB/ 1,280×720/ 24fps/ 音声なし/ ビデオ三脚使用

動画キャプチャ:4/5

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レンズ:AF-S VR NIKKOR ED 200mm F2G(IF)/ AVI形式動画/ 32秒/ 64.7MB/ 1,280×720/ 24fps/ 音声なし/ ビデオ三脚使用

動画キャプチャ:5/5

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レンズ:AF-S VR NIKKOR ED 200mm F2G(IF)/ AVI形式動画/ 1分45秒/ 190MB/ 1,280×720/ 24fps/ 音声なし/ ビデオ三脚使用

 

レポート/撮影:上田晃司

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D90のマガジン記事

ニコンD90実写レポート:プロカメラマンが撮った「Dムービー」サンプル動画〈鉄道〉

公開日: 2008年09月01日

山﨑友也

山﨑友也

1970年広島県生まれ。2000年に鉄道写真専門のフォトライブラリー(有)レイルマンフォトオフィス設立。以後、虎視眈々と鉄道写真界の掌握をめざしているが……
 

 このほど一眼レフカメラで初めて動画撮影機能がついたというニコン「D90」を触る機会を得た。ということで早速某高円寺駅に参上する。一眼レフカメラなのでもちろんニコンの豊富かつクオリティの高い交換レンズがほとんど使える。ということはF値が明るかったり、高性能なレンズを使ったりすれば当然画質も良いはずで、さらにピクチャーコントロールが使えるのもうれしいこと。

 写真は良い面もたくさんあるが、鉄道など被写体が音を出して動く場合は動画の方がわかりやすく迫力があることも多い。今回はサンニッパ(300mm F2.8)に1.7倍のテレコンをつけて、都会の複々線を行き来する列車のダイナミックな走行シーンを撮ってみた。しかも見事に4本の列車が線路上に並び、自分の天才ぶりにも惚れ惚れした! 三脚を2本使用しているものの、700mmを超える超望遠レンズでの撮影のため、列車の振動により若干ブレが生じてしまうのは仕方ないことか。

 ちなみに動画はピントをマニュアルでしか合わせられない。サンプルでは一番右の列車が画面からフレームアウトする直前まで手でピントを合わせ、その後は左から2番目の列車にピントを移し、同じくフレームアウトするまで追っている。あと問題点を挙げるとすればマイクだろう。列車がそばを通るとどうしても風を拾ってしまう。外付けの高性能マイクが発売されれば鬼に金棒だ。

 しかし、果たしてそこまで動画に特化して良いものか?との疑問も沸いてくるが、1,000万画素オーバーのカメラが主流の現在、画質的に印刷物にするにはまったく問題ない訳で、そうなると顔認識機能のような機能よりも動画を充実させた方が断然未来が広がるのは当たり前の話だと思う。できればデジタルハイビジョンの1080p(D90は720p)までいってもらい、一眼レフカメラで静止画も動画も撮る時代をニコンが先頭になって引っ張ってほしい。レンズ交換という手間と費用は増えてしまうが、一眼レフカメラの方が一体型のハンディムービーより撮影の幅が広がり画質も良くなる。

 カメラがファインダーでなくプレビュー画面を見ながら撮るようになっているのと同じように、動画も左手でレンズを支え、右手でグリップを掴んで撮る時代が来るのではないだろうか? 「D90」についた動画機能は、ここまで想像力を豊かにしてくれ、明るい議論を深めてくれる。是非みなさんも一度試してもらいたい。

 それにしても撮影中にオナラが出なくて本当に良かった……。

動画キャプチャ

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AVI形式動画/ 1分56秒/ 約298MB
1,280×720/ 24fps/ 三脚使用

レポート/撮影:山﨑友也

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D90のマガジン記事

ニコンD90実写レポート:速報

公開日: 2008年08月29日

ニコンDXフォーマットの中核「D90」の撮像性能と
「D90」に最適化された高倍率ズームレンズの実力

 ニコンFXフォーマット(35mmフルサイズ)のデジタル一眼レフカメラ「D700」をリリースしたばかりのニコンから、秋モデルの第2弾としてニコンDXフォーマット(APS-Cサイズ)のデジタル一眼レフカメラ「D90」が発表された。「D90」は発売以来およそ2年が経過しているニコンDXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ「D80」の後継機であり、「D70」から「D70S」を経て「D80」へと継承されてきた小型軽量ながら高級感が漂う実力派の中級機というコンセプトをそのまま受け継いでいる。『ふぉとカフェ』では、発表されたばかりの「D90」の評価機材での実写速報をいち早くお届けする。

 「D90」を手にした第一印象は、外観デザインが多少リファインされているものの、サイズや重量、外観の仕上げなど、おおむね前モデルの「D80」を踏襲していて、よく似た印象を受ける。しかし、イメージセンサーにはニコンの初級~中級機として初搭載となる1,230万画素のCMOSイメージセンサーが採用され、ISO 3200の超高感度が常用可能になるなど、画質面は上位機の「D300」に匹敵するレベルまで引き上げられ、中身は大幅にパワーアップされている。
 起動時間0.15秒、約4.5コマ/秒の高速連続撮影速度を実現するなど、レスポンスの面でも「D80」を大きく凌駕してきている。さらに上位機が先行した、シーン認識システム、ピクチャーコントロール、アクティブD-ライティング、ライブビュー機能などの最新機能をより高性能化して搭載したことに加え、デジタル一眼レフカメラ初の動画撮影機能を搭載するなど、次世代の機能を先取りする先進性も兼ね備えている。そのため、「D80」に比べると機能面での進化が目覚ましく、非常に多機能な中級機へと変ぼうを遂げたという印象が強い。

 実際のフィールドでの撮影でも、AFモードに新たに加わった「3D-トラッキング」やコントラストAFが主体となった使いやすいライブビュー機能や動画撮影機能など、実用性の高い新機能が加わったことで、これまでの撮影領域を大きく拡張できるかもしれないという可能性を実感できた。実写結果を見ても新開発のCMOSイメージセンサーから得られる高い解像感や優れた高感度ノイズ特性は、上位機の「D300」とほぼ同等レベルに達していると判断できる。カラーモードと仕上がり設定という従来の色再現設定から変ぼうを遂げたピクチャーコントロールによる絵作りは、明るく開放的でありながら各部の調子再現をしっかりと再現できる秀逸なもので、先行した上位機種と共通の色再現であることも複数機種を使い分ける上で大きなメリットとなるはずだ。総合的に見て「D90」には、ニコンの最新技術が惜しみなく投入され、画質面、機能面ともにニコンDXフォーマットの新しい標準機としてふさわしい実力が与えられたといえる。

 今回は「D90」とキット販売される予定の新しい交換レンズ「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」と組み合わせて撮影したが、約5.8倍の高倍率ズームながら小型軽量にまとめられており、「D90」と組み合わせた場合の使い勝手・ハンドリングともに抜群であった。画質面でも全ズーム域で諸収差の少ない優秀な描写が得られ、シャッタースピード換算で約4段分の手ぶれ補正効果によって機動力を生かしたスナップ撮影も軽快であったことを付け加えておく。

レポート:杉本利彦

〈ニコン「D90」ISO感度を変えて同じ被写体を撮影〉

 
ISO 6400(拡張)

ISO 6400(拡張)

ISO 3200

ISO 3200

ISO 1600

ISO 1600

ISO 800

ISO 800

ISO 400

ISO 400

ISO 200

ISO 200

■撮影データ(シャッタースピード/ISO感度以外の共通項目)
カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(105mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/125~1/3,200秒/ISO感度:200~6400/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

〈ニコン「D90」実写画像〉

ISO 200

ニコン「D90」実写画像(ISO 200で撮影):1/2

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(18mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/500秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:200/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

ニコン「D90」実写画像(ISO 200で撮影):2/2

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(26mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/250秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:200/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

ISO 400

ニコン「D90」実写画像(ISO 400で撮影):1/3

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(52mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/160秒/ISO感度:400/WB:オート/ピクチャーコントロール:スタンダード/JPEG(L/画質 FINE)

ニコン「D90」実写画像(ISO 400で撮影):2/3

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(62mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/250秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:400/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

ニコン「D90」実写画像(ISO 400で撮影):3/3

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(24mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/500秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:400/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

 

ISO 800

ニコン「D90」実写画像(ISO 800で撮影):1/9

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(58mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/400秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:800/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

ニコン「D90」実写画像(ISO 800で撮影):2/9

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(40mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/125秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:800/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

ニコン「D90」実写画像(ISO 800で撮影):3/9

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(66mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/250秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:800/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

ニコン「D90」実写画像(ISO 800で撮影):4/9

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(105mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/250秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:800/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

ニコン「D90」実写画像(ISO 800で撮影):5/9

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(105mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/1,000秒/ISO感度:800/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

ニコン「D90」実写画像(ISO 800で撮影):6/9

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(66mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/640秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:800/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

ニコン「D90」実写画像(ISO 800で撮影):7/9

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(50mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/1,250秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:800/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

ニコン「D90」実写画像(ISO 800で撮影):8/9

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(40mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/320秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:800/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

ニコン「D90」実写画像(ISO 800で撮影):9/9

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(18mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/20秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:800/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

 

ISO 1600

ニコン「D90」実写画像(ISO 1600で撮影)

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(18mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/4,000秒/ISO感度:1600/WB:晴天/ピクチャーコントロール:スタンダード/JPEG(L/画質 FINE)

ISO 3200

ニコン「D90」実写画像(ISO 3200):1/3

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(105mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/1,000秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:3200/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

ニコン「D90」実写画像(ISO 3200):2/3

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(105mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/1,000秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:3200/WB:オート/ピクチャーコントロール:風景/JPEG(L/画質 FINE)

ニコン「D90」実写画像(ISO 3200):3/3

カメラ:D90/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR(21mmで使用)/露出モード:絞り優先オート/絞り:F8/シャッタースピード:1/40秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:3200/WB:晴天/ピクチャーコントロール:スタンダード/JPEG(L/画質 FINE)

 

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D90のマガジン記事

ニコン、動画撮影が可能なデジタル一眼レフ「D90」を発表

公開日: 2008年08月28日

「D300」の画質と性能を凝縮したDXフォーマット機
VR付き5.8倍の高倍率ズームレンズも同時発売

ニコン「D90」(「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」装着時)1,230万画素ニコンDXフォーマットのCMOSイメージセンサーを搭載。  株式会社ニコンイメージングジャパンは、8月27日、12.3メガピクセルのニコンDXフォーマットのCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ「D90」と、5.8倍の高倍率ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」を発表した。

 「D90」はデジタル一眼レフカメラとして世界初の動画撮影機能「Dムービー」を搭載。多彩な交換レンズと組み合わせることによって、従来のビデオカメラとは違う新しい動画撮影を提案している。記録できる動画のフレームレートは24fps。記録サイズはHDTV(高精細テレビ)での再生に適した1,280×720(720p相当)のほか、640×424、320×216から選べる。動画ファイルはAVI形式(音声付き・モノラル)。「D90」は「D80」の後継機に当たり、ニコンDXフォーマットのフラッグシップ機「D300」の高画質・高性能をコンパクトボディに凝縮したモデルで、有効画素数12.3メガピクセル、ISO 200~3200(ISO 6400まで拡張可能)の広い撮像感度、利便性を高めたライブビューなどが特徴。ボディは幅132×高103×厚77mm、質量約620gで、「D80」とほぼ同等の外観になっている。また、2008年11月に発売予定のGPSユニット「GP-1」(価格未定)にも対応しており、「GP-1」を装着することで撮影時の緯度、経度、標高、日時が記録でき、地図情報と連携させて画像付きオリジナルマップの作成が可能だ。

 発売予定日は2008年9月19日。価格はオープンプライスだが、予想実勢価格はボディのみが12万円前後、「D90 AF-S DX 18-55G VRレンズキット」が13万5,000円前後、「D90 AF-S DX 18-105 G VRレンズキット」が17万円前後、「D90 AF-S DX VR 18-200Gレンズキット」が21万前後、「D90アニバーサリーキット」は18万円前後の見込み。

 「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」は、「D90」との組み合わせを想定して「D90」との最適化を重視して開発された「手ぶれ補正(VR)機構」「SWM(超音波モーター)」搭載の高倍率ズームレンズ。35mm判換算で27-157.5mm相当の撮影画角をカバーし、多様な撮影シーンに対応可能。優れた描写性能を得るために、EDレンズ、非球面レンズを採用した光学系で新設計された。発売予定日は「D90」と同じく2008年9月19日。希望小売価格は68,250円。

ニコン「D90」(「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」装着時)

ニコン「D90」
(「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」を装着したところ)

ニコン「D90」(「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」装着時)

ニコン「D90」
(「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」を装着したところ)

「GP-1」装着時

別売りのGPSユニット
「GP-1」を装着したところ

「MB-D80」装着時

別売りのマルチパワーバッテリーパック「MB-D80」を装着したところ

内蔵ストロボをポップアップしたところ

内蔵ストロボを
ポップアップしたところ

GPSユニット「GP-1」

GPSユニット「GP-1」は
2008年11月に発売予定

レポート:ふぉとカフェ編集部

■[D90 - デジタル一眼レフカメラ | ニコンイメージング]のページ
http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d90/index.htm

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